堂場瞬一の作品一覧
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オリンピックで鮮烈な活躍を見せながら、ある事情から野球を捨てた投手・藤原雄大。八年後、三十歳を過ぎた彼は突如ニューヨークのメジャー球団に入団する。長い空白を抱えた男は、再びマウンドに立って失われた時間と向き合うことに。なぜ野球を離れ、なぜ今になって戻ったのか。夢を諦めきれない選手の再挑戦と、彼を支える人々の思いを熱く描いたスポーツ小説。
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祖父も父も刑事という家系に生まれ、新潟県警捜査一課で働く鳴沢了。晩秋の湯沢で老女が殺され、彼女がかつて宗教教団の教祖だったこと、さらに五十年前の殺人事件に関わっていたことが浮かび上がる。二つの事件のつながりを確信する了だが、署長である父はなぜか息子を捜査から遠ざけようとする。雪国に封じられた過去と、刑事親子の確執。その沈黙を破り、了は自らの正義を貫けるのか。刑事・鳴沢了シリーズ第1巻。
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スポーツジャーナリストの水野は、家族を捨てたプロレスラーの父が死んだと知らされ、メキシコの街セントロへ向かう。反発を抱えたまま父の足跡を追ううち、マスクに隠されていたレスラーの誇りと、知らなかった生き方が浮かび上がる。父はリングで何を守ろうとし、息子に何を残したのか。プロレスの熱気と異国の風景を背景に、断絶した父子の絆を見つめ直す青春スポーツ小説。
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フリージャーナリストの広瀬隆二は、元代議士の今井から、十五年前に失踪した娘・香奈を捜してほしいと依頼される。わずかな手掛かりをたどる広瀬の前に、長い歳月を経てもなお真相を隠そうとする力が立ちはだかる。一人の女性の失踪は、やがて巨大な組織的陰謀へとつながっていく。権力の壁に挑む取材者が、封じられた過去と人間の欲望を追う社会派サスペンス。
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新潟を離れ警視庁に移った鳴沢了は、思うように力を発揮できず、署内で冷遇される日々を送っていた。そんな彼がホームレス傷害事件を担当し、同じく周囲から疎まれている女性刑事・小野寺冴と組むことになる。一見単純に見えた事件は、追うほどに深い闇をのぞかせていく。互いに心の傷を抱え、ぶつかり合う二人は、足りないものを補いながら真相へ迫ることができるのか。新たな地で了が再起を懸ける、刑事・鳴沢了シリーズ第2巻。
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大学陸上部の同級生だった三人のランナーが、オリンピック男子マラソン代表、最後の一枠を懸けた選考レースに集う。日本記録を持ちながら故障に苦しむ須田、安定した走りを続ける選手、陸連批判から表舞台を去り四年ぶりに復帰した武藤。それぞれの挫折と野心を胸に、四十二・一九五キロの勝負が始まる。人生を賭して走る男たちの駆け引きと友情を描く長編スポーツ小説。
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かつて同じグラウンドで汗を流したラガーマンたちが、年月を経て再び試合に挑むことになる。仕事や家庭を背負い、若い頃のようには動かない体を抱えながらも、胸に残る悔いと仲間への思いが彼らを突き動かす。過去の勝敗だけでなく、人生の途中で失ったものとも向き合う二度目の戦い。ラグビーを生き方そのものとする男たちの友情と再生を、熱くも切なく描いたスポーツ小説。
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青山署の刑事として現場に戻った鳴沢了は、「K社」の符号で呼ばれる出資詐欺グループを追う。やがて捜査は詐欺絡みの連続傷害殺人へ発展し、その糸は遠くニューヨークの中国人マフィアへとつながっていく。国内だけでは届かない巨大な影を前に、かつての友人でNY市警刑事の内藤七海が了に力を貸す。金と欲望が絡み合う事件の奥で、誰が何を守ろうとしているのか。国境を越える犯罪に挑む、刑事・鳴沢了シリーズ第3巻。
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地方都市・北嶺で高校生誘拐事件が発生する。県警捜査一課の敏腕刑事・上條元は、身代金受け渡しの現場で重大なミスを犯し、事件は未解決のまま一年が過ぎた。自責の念を抱え続ける上條の周囲で、新たな動きが始まる。被害者家族と捜査員の心に刺さった棘は抜けるのか。失敗から逃れられない刑事が、思わぬ方向へ転がる事件の真相を追う警察小説。
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大学野球のヒーローだった海藤はプロ入りを断念し、存亡の危機にある地方の社会人野球チームに加わる。企業の事情に翻弄される選手たちをまとめ、ただ勝利するために再び白球を追うが、チームの前途は険しい。野球を続ける意味、仲間と同じ夢を見る喜び、地域に根差す球団の価値とは何か。消えかけたチームの未来を懸けて奮闘する男たちを描くスポーツ小説。
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プロ九年目でFA権を得るスターズの看板選手・沢崎鉄人は、大リーグ入りを目指し、同僚の四番打者・神宮寺と首位打者争いを繰り広げる。沢崎にタイトルを取らせて移籍交渉を有利にしたい代理人の藍川は、密かに策を巡らせる。しかし思惑には次第に綻びが生じていく。選手、球団、代理人の欲望が渦巻くペナントレース終盤を描いた野球サスペンス。
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法律事務所所長の北見貴秋は、幼なじみで作家となった今川の謎めいた死を知る。薬物による記憶障害に苦しみながらも、友の死の真相を確かめようと動き出す北見。一方、刑事の藤代は、親友の息子である北見の行動を探っていた。欠けた記憶と秘められた過去が交錯し、二人の調査は思いがけない真実へ近づいていく。友情と疑念の間で揺れる男たちを描く長編ミステリー。
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行方を絶った一人の刑事と、不審な死を遂げたもう一人の刑事。遺体の手には、なぜか「鳴沢了」と記されたメモが残されていた。本庁の理事官から極秘の特命を受けた了は、新たな相棒とともに失踪した刑事の足取りを追う。だが調べるほど、覚醒剤の横流しや隠蔽を思わせる不可解な動きが警察内部に浮かび上がる。仲間を信じることさえ危うい状況で、了たちは組織に潜む闇へ踏み込んでいく。刑事・鳴沢了シリーズ第4巻。
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「捜一の鬼」と呼ばれた父が亡くなり、鳴沢了は故郷・新潟へ戻る。そこで訪ねてきたのは、父が捜査しながら唯一解決できなかった十五年前の殺人事件の被害者遺族だった。すでに時効を迎えた事件を、警視庁刑事の立場を離れ、一人の人間として調べ直す了。残された記録と証言をたどるほど、父が見つめていた真実と、遺族が抱え続けた時間が重く迫る。父を超えるため、そして自分自身の刑事像を確かめるための再捜査。刑事・鳴沢了シリーズ第5巻。
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日本人投手がメジャーデビューを果たす開幕戦。ヤンキース対レッドソックスの大舞台で、たった一球の判定が勝負の行方を左右する。栄冠をつかもうとする投手と、その投球を裁く審判員の間には、野球人生を狂わせた深い因縁があった。才能に恵まれながら夢破れた男と、頂点へ進む男。過去の確執を抱えた二人が再び向き合う、緊迫の長編野球小説。
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街中で起きた爆破事件に巻き込まれた鳴沢了。ほどなく届いた犯行声明で、爆弾魔は世間を震撼させた連続幼女誘拐犯の釈放を要求する。応じれば凶悪犯が自由になり、拒めば次の爆発が起きるかもしれない。姿の見えない犯人が仕掛ける時間との競争の中、了は爆破の連鎖を止める手掛かりを追う。なぜ今、その人物の釈放なのか。復讐と正義が複雑に交差し、捜査陣を究極の選択へ追い込む、刑事・鳴沢了シリーズ第6巻。
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横浜地検の本部係検事・城戸南は、ある殺人事件の真相を追う。証拠と関係者を丹念にたどるうち、事件の背後に陸上競技界全体を覆う巨大な闇が潜んでいることに気づく。記録と栄光を求める世界で、誰が何を隠しているのか。捜査の圧力に屈せず、冷静な判断と執念で核心へ迫る城戸。スポーツの光と影を、検事の視点から描く社会派ミステリー。
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恋人の子・勇樹が何者かに誘拐された。事件の背後には大物マフィアの影が揺れ、鳴沢了は大切な命を取り戻すため異国の地へ向かう。言葉も常識も捜査の作法も異なる場所で、頼れるものは刑事として培った勘と、わずかなつながりだけ。追跡の先では、国境を越えて絡み合う犯罪と、消すことのできない過去が待ち受ける。誘拐はなぜ起き、勇樹はどこへ連れ去られたのか。了が哀しき事件の核心へ迫る、刑事・鳴沢了シリーズ第7巻。
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雨の横浜で連続殺人犯・青井猛郎を追う、神奈川県警捜査一課の刑事・真崎薫。執念深い捜査ぶりから「猟犬」と呼ばれる彼は、相棒の赤澤奈津をかばった一瞬の隙に深手を負い、青井の逃走を許してしまう。一カ月後、退院した真崎を待っていたのは捜査からの除外と休暇命令だった。組織の制止を振り切り、単独で追跡を再開する真崎。やがて犯人が次に狙う意外な人物と、三人の過去が複雑に結びつき始める。孤独な猟犬の戦いを描く、真崎薫シリーズ第1巻。
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西八王子署管内で代議士が不審死を遂げた。ところが警察は十分な捜査をしないまま事故と断定し、鳴沢了の疑念は置き去りにされる。苛立つ彼のもとへ、今度は地検から秘密裏に捜査協力の要請が届く。なぜ警察は動かず、検察は了だけを頼るのか。表向きの結論の裏で、政治と捜査機関の思惑が絡み合い、真実を覆い隠そうとする力が働き始める。組織の論理に抗い、不審死の核心を追う、刑事・鳴沢了シリーズ第8巻。
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夏の甲子園決勝。初出場の公立進学校・新潟海浜と、強打を誇る常連校・恒正学園の試合は、延長十五回でも決着せず翌日の再試合へ持ち越される。両校の監督はかつてのバッテリーで、選手同士にも深い縁があった。負傷や不祥事、周囲の重圧が次々と襲うなか、終わらない夏に決着をつけるため再びグラウンドへ。勝利をめぐる欲望と青春が交錯する長編野球小説。
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低迷が続くニューヨーク・メッツのゼネラルマネージャーに、三十九歳の日本人・高岡脩二が抜擢される。大胆なトレードと出塁率を重視する戦略でチームを再建する高岡の前に立ちはだかるのは、かつての師でアトランタ・ブレーブスを率いる老練なGMウィーバー。グラウンドの外で組織を動かす二人が、知略と信念を懸けて戦うメジャーリーグ小説。
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地方都市・汐灘の海岸で、幼い少女が襲われる事件が起きた。刑事は犯人を追い、弁護士は法の原則を守ろうとし、被害者の家族は消えない痛みを抱えて真実を求める。同じ事件を見つめながら、それぞれの立場と正義は激しく食い違っていく。捜査と裁判の先で問われるのは、罪を裁くことと傷ついた者を救うことは両立するのかという重い問い。長い雨のように町を覆う疑念と悔恨を、複数の人生から描く、汐灘サーガ第1作。
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鳴沢了が保護した少年が、突然姿を消した。行方を追ううち、少年の父親がひき逃げ事件を起こしていたことが判明する。偶然にしては重なる出来事に疑念を抱く了だが、関係者たちの証言と表向きの事実は、微妙にかみ合わない。少年は何から逃げ、父親はなぜ事故を起こしたのか。平穏を装う人々の間に張り巡らされた秘密をたどるほど、事件は思いがけない姿を見せ始める。疑うべきものを見極める、刑事・鳴沢了シリーズ第9巻。
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神奈川県警を辞め、横浜で私立探偵の看板を掲げた真崎薫。猫探しなどの依頼をこなしながら無聊をかこつ彼のもとに、高校時代の野球部仲間で、今はスポーツ選手の代理人を務める長坂秀郎が現れる。数日後、長坂が連れてきたのは、メジャー挑戦に挫折して日本球界へ戻った旧友・結城だった。憔悴した結城は、息子・翔也が誘拐されたと打ち明ける。燻り続ける男たちの再会と過去の悔いは、いかなる事件を呼び起こしたのか。真崎薫シリーズ第2巻。
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東京から瀬戸内の島へ山村留学に来た中学二年生・鳥海浩次は、退屈な暮らしにうんざりしていた。ある日、地元の同級生・計が、水軍の財宝を積んだ沈没船の場所を示すという古い海図を見つける。浩次は留学仲間の花香を誘い、三人で海へこぎ出すが、冒険は思いがけない経験へつながっていく。島の自然と友情のなかで成長する少年少女の夏物語。

久遠 上 刑事・鳴沢了
初刊:2008年6月
久遠 下 刑事・鳴沢了
初刊:2008年6月
刑事・鳴沢了シリーズ
ミステリー
警察
長編
久遠 上 刑事・鳴沢了
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久遠 下 刑事・鳴沢了
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久遠 上 刑事・鳴沢了
何者かの罠によって、鳴沢了に殺人の容疑がかけられた。捜査する側だった刑事は一転して追われる立場となり、自らの潔白を証明するため、孤独な捜査に乗り出す。だが警察組織の圧力は、彼を支えようとする同僚たちにも及び、逃げ道も味方も次第に奪われていく。なぜ標的は了なのか。これまでの刑事人生で築いた信頼さえ試される中、見えない敵が仕掛けた包囲網の正体へ迫る。刑事・鳴沢了シリーズ完結編・上巻。
久遠 下 刑事・鳴沢了
殺人の濡れ衣を着せられ、組織からも追われる鳴沢了。自らの潔白を証明するため始めた捜査は、彼一人の問題を越え、刑事として歩んできた年月のすべてを巻き込んでいく。内部から強まる圧力、迫り来る敵、そして了を信じる者たちの決断。孤立無援に見えた闘いの中で、過去の事件と人々のつながりが新たな意味を帯び始める。仕組まれた罪の先にある目的とは何か。鳴沢了最大にして最後の事件を描く、刑事・鳴沢了シリーズ完結編・下巻。
久遠 上 刑事・鳴沢了
久遠 下 刑事・鳴沢了
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箱根駅伝の本戦出場を逃した大学から、予選会で好タイムを出した選手だけが集められる学連選抜。城南大主将の浦大地は、母校の襷ではなく寄せ集めのチームを率いるキャプテンに任命される。だが絶対的エース・山城悟は協調性を欠き、駅伝を単なる個人タイムの総和と言い切る。敗れた強者たちは、何のために一本の襷をつなぐのか。異なる誇りと挫折を抱えた選手たちが、東京・箱根間の激走で本物のチームへ変わっていく、チームシリーズ第1巻。
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地方都市・汐灘の海岸で、一人の女性が変死体となって発見された。警察は自殺と結論づけるが、刑事・石神は現場に残る違和感を拭えず、独自に捜査を続ける。やがて死の背景から浮かび上がるのは、政界を揺らす権力闘争との接点だった。組織の判断に逆らってでも真実を追う刑事と、地位や家族を守ろうとする者たち。静かな町に走った亀裂は、人々の絆をどこまで引き裂くのか。地方政治の闇と断たれた関係を描く、汐灘サーガ第2作。
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警視庁に新設された失踪人捜査課は、行方不明者を専門に追う一方、厄介者の寄せ集めとも揶揄される部署だった。そこへ着任した警部・高城賢吾は、過去の事件で家族を失った傷を抱え、酒に溺れる日々を送っている。最初に向き合うのは、結婚を控えた青年の突然の失踪。事件性の見えない届けの背後に何があるのか。癖の強い仲間たちと足取りをたどるうち、青年が隠していた事情が浮かび上がる。警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第1巻。
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一人の中学生が失踪課を訪れ、学校へ来なくなった友人を捜してほしいと訴える。家族ではないため正式な捜索願は受理できないが、少女の必死な様子に引っかかった高城は、醍醐とともに非公式の調査を始める。ところが失踪した少女の家族はなぜか協力を拒み、周囲の証言にも食い違いがあった。家庭と学校の双方が口を閉ざすなか、少女が姿を消した理由を追う高城たちは、見過ごされていた深刻な問題へ近づいていく。警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第2巻。
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県警を辞し、探偵となった真崎薫のもとへ、レコード会社の中山秋穂が訪ねてくる。依頼は、若手バンドのアルバム制作を任されながら、レコーディング直前に姿を消した音楽プロデューサー・矢吹調の捜索だった。酔いどれのプロデューサーを追ううち、失踪したギタリスト、かつて一世を風靡したロッカーたち、そして一発の銃声が一本の線で結ばれていく。華やかな音楽業界の裏に沈む過去と秘密を暴くため、猟犬が再び横浜を奔る。真崎薫シリーズ第3巻。
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大学の職員が突然姿を消し、母親から失踪人捜査課へ相談が寄せられる。ところが捜索が始まると、母親は態度を変え、大学側も非協力的な姿勢を見せる。病を抱えながらも捜査に没頭する法月を気遣いつつ、高城たちは失踪者の職場と私生活を洗い直す。なぜ関係者は彼の行方を追われることを恐れるのか。大学組織の事情と家族の秘密が複雑に絡むなか、孤独な男が消えるまでの足取りと、隠された過去が明らかになっていく。警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第3巻。
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プロ野球スターズの同期、投手の真田誠と捕手の樋口孝明は、ともに四十歳で引退の時を迎えていた。スターへ上り詰めた真田が突然引退を表明する一方、控えに甘んじた樋口には二軍監督就任が打診される。ところが真田の連勝でチームは優勝争いへ。正捕手の負傷により、二人は十七年ぶりにバッテリーを組む。対照的な野球人生の最後を描く感動作。
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夜の終焉 上
両親を殺された過去から逃れるように故郷・汐灘を捨て、深夜喫茶を営む真野。ある夜、店を訪れていた少女が事故に遭い、意識不明のまま病院へ運ばれる。身元さえ分からない少女の手掛かりを求めるうち、真野は二度と戻らないと決めた汐灘へ向かうことになる。閉じ込めてきた記憶、両親の死、少女が抱える秘密。過去を見ないふりして生きてきた男は、故郷で何と向き合うのか。二つの世代の傷が交差する、汐灘サーガ第3作・上巻。
夜の終焉 下
父が殺人を犯したことで、検事になる夢を断たれた川上。それでも法曹の道に残り弁護士として働く彼へ、死刑を望む殺人犯の弁護依頼が持ち込まれる。被告はなぜ自ら極刑を求めるのか。一方、意識不明の少女の身元を追って汐灘へ戻った真野も、封印した過去に引き寄せられていく。被害者の側と加害者の側、故郷を捨てた男と故郷に縛られた男。二つの人生が交わるとき、長く残った傷の意味が問われる。汐灘サーガ完結編・下巻。
夜の終焉 上
夜の終焉 下
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大学リーグ四連覇を目指す強豪・城陽大ラグビー部で、名将の進藤監督が急死する。後を継いだのは、就任から半年のヘッドコーチ・七瀬龍司。七瀬は型に縛られた従来の戦術を改め、選手の自主性を重んじるラグビーを目指すが、亡き監督の息子で主将の直哉やOBは反発する。揺れるチームは理想のラグビーを見いだし、頂点へ進めるのか。
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白昼の新宿で無差別殺傷事件が発生し、通行人を襲う犯人を背後から刺して立ち去った男がいた。未解決事件を洗い直す追跡捜査係の沖田大輝は、その男のわずかな手がかりを追う。一方、頭脳派の西川大和は、都内の貴金属店を襲った五人組と消えた盗品の行方を調べていた。足で稼ぐ沖田と資料を読み解く西川。反りの合わない同期二人の捜査が交わるとき、別々に見えた事件が意外な姿を現す。警視庁追跡捜査係シリーズ第1巻。
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長野支局から東京本社社会部へ戻った新聞記者・長妻厚樹は、着任早々、ビニール袋を使った集団自殺事件を担当する。自殺者たちは有名大学教授の運営するサイトに影響されていたのか。ライバル紙に抜かれ続けた長妻は、起死回生のスクープを放つが、その記事が彼を思わぬ窮地へ追い込む。報道の正義と誤り、記者の焦りを描く新聞ジャーナリズム小説。
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ビル火災の現場で、捜査中の明神がバックドラフトに巻き込まれて負傷する。鎮火後、建物から見つかったのは、殺害された痕跡を残す身元不明の二人の遺体だった。犯人が証拠を消すため放火したのか。傷ついた仲間のため、高城は被害者の身元確認に執念を燃やす。やがて一人が捜索願の出されていた小説家らしいと判明するが、その足取りを追うほど謎は深まっていく。創作の世界に潜む秘密と二人の失踪が交差する、警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第4巻。
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課長査察を目前に控え、失踪人捜査課の阿比留室長が突然姿を消した。自宅は荒らされていたものの、私生活を語らない室長の行方を示す手がかりは乏しい。折しも、別の部署からは部屋を荒らされたまま消えた女子大学生の捜索が持ち込まれる。仲間の失踪と若い女性の失踪――高城たちは限られた時間のなかで二つの足取りを同時に追う。無関係に見えた事件が思いがけない一点で結びつく、警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第5巻。
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妻を事故で亡くした大友鉄は、幼い息子・優斗を一人で育てるため、捜査一課から刑事総務課へ異動していた。そんな彼に、銀行員の息子が誘拐された事件への応援命令が下る。元上司の福原が見込んだのは、相手の懐へ自然に入り込み、本音を引き出す大友独特の能力だった。家庭を優先して第一線を離れた男は、再び特捜本部で力を発揮できるのか。父親と刑事、二つの顔を持つ主人公の新たな一歩を描く、アナザーフェイスシリーズ第1巻。
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神奈川県内で、刺殺、毒殺、絞殺と手口を変える連続殺人が発生する。それは十年前、若い女性四人が犠牲となり未解決に終わった事件をなぞる犯行だった。ただし今回狙われたのは男性ばかり。捜査一課の澤村慶司は、相棒の永沢初美、プロファイリング担当の橋詰と犯人を追う。模倣犯は何を再現し、何を変えようとしているのか。上司と激しく衝突し孤立を深めながら、澤村が被害者を結ぶ意外な人物へ迫る、捜査一課・澤村慶司シリーズ第1巻。
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自由形の日本記録保持者・矢沢大河は、前回のオリンピックのメドレーリレーで僅差の末にメダルを逃し、雪辱を期していた。そこへ、新型水着をまとって好記録を連発する高校三年生・小泉速人が現れる。個人の記録を追う選手が、リレーでは誰のために泳ぐのか。水着という道具の力と選考をめぐる思惑が、日本男子競泳チームを揺らす長編スポーツ小説上巻。
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十七年前の運送会社社長殺人事件は、真相不明のまま時効を迎えていた。週刊誌の記事で犯人として名指しされた男は、否定も弁明もせず沈黙を貫く。彼を信じ、守ろうとする所轄刑事・氷室は、封じられた過去と向き合うことに。時効となった事件を挟んで二人が対峙するさなか、新たな殺人が発生する。沈黙の理由と刑事の信念を哀切に描く警察小説。
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前回のオリンピックでメダルを逃した日本男子競泳チームが、雪辱を期す東京大会はいよいよ開幕へ。記録を塗り替える新型水着「FS-1」は認可されるのか。周囲との溝を深めた高校生スイマー・小泉速人は、メドレーリレーの代表に選ばれるのか。選手、コーチ、メーカーの欲望と誇りが頂点に達し、運命のスタート音が響く。勝利の意味を問う競泳小説下巻。
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五年前に渋谷で殺人を犯し、国外へ逃亡していた船田透が帰国するとの情報が入る。逮捕されると承知の帰国に疑問を抱く西川だが、身柄を確保された船田は黙秘を貫く。同じ頃、沖田は五年前のビル放火事件を再検証し、犯行動機に不自然さを感じていた。国際手配犯はなぜ戻ったのか、放火犯は何を隠そうとしたのか。細い糸をたぐる二人の捜査によって、止まっていた二つの事件が再び動き出す。警視庁追跡捜査係シリーズ第2巻。
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異動した法月が高城に託したのは、五年前の交通事故の現場から忽然と姿を消した男性の案件だった。長い空白を埋めるべく、失踪者が勤めていた会社を調べ始めた直後、爆発物を使った業務妨害事件が発生する。過去の失踪と現在の脅迫はつながっているのか。会社が抱える事情や関係者の沈黙を探るほど、高城たちは男が消えた夜の真相へ引き寄せられていく。一つの不在が年月を越えて波紋を広げる、警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第6巻。
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神保町で強盗放火殺人が起き、スポーツ用品店の店長・渋谷が容疑者として浮上する。だが任意の取り調べ中に渋谷は自殺し、翌日には女性弁護士の篠崎優が真犯人を名乗って出頭した。容疑者の死と突然の告白に特捜本部が混乱するなか、福原の命令で大友鉄が捜査へ加わる。篠崎はなぜ自ら罪を認めるのか、亡くなった渋谷は本当に犯人だったのか。言葉の裏に隠された嘘と敗者の真意を探る、アナザーフェイスシリーズ第2巻。
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本社社会部を追われ横浜支局へ移った一匹狼の新聞記者・甲斐明人は、着任早々、スクープをつかんだらしい後輩記者が失踪したことを知る。足取りを追ううち、警察内部の腐敗と謎の外国人犯罪集団の存在が浮かび、二つの問題は一本につながっていく。情報の鍵を握るのは、県警内で孤立する女性刑事・浅羽翔子。立場の違う二人が巨大な組織へ挑む社会派サスペンス。
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一九四六年、戦後復興の途上にある東京。日系二世の元投手・矢尾は、人々が娯楽を求める街で新たな野球リーグを立ち上げようと奔走する。その歩みの背後には、戦争による絶望と屈辱、海を隔てた友との約束があった。国境や人種を越えて白球に希望を託した男たちは、失われた時代から何を取り戻すのか。日米を結ぶ友情と野球の歴史を壮大に描く長編。
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元刑事の祖父が、ある事件の調査を手伝う相棒として指名したのは、家にひきこもる孫だった。世代も価値観も異なる二人は反発し合いながら、わずかな手掛かりを追って人々の話を聞いていく。捜査の経験を持つ祖父と、社会との接点を失った孫。それぞれの視点が重なるにつれ、事件だけでなく互いの胸に秘めた思いも見え始める。調査を通じた家族の再生を描くミステリー。
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失踪人捜査課の刑事・六条舞の父親が行方不明になる。当初は事件性がないと思われたが、身代金を要求する連絡が届き、事態は誘拐事件へ一変した。仲間の家族を救うため、高城たちは父親の交友関係と失踪直前の動きを急いで洗う。一方、課には外国人技術者の失踪案件も持ち込まれ、二つの捜索が同時に進み始める。時間に追われるなか、犯人の狙いと失踪者が抱えていた事情を突き止められるのか。警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第7巻。
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日本男子マラソンの低迷を打破するため、新設された東海道マラソン。県庁職員の音無太志は、陸上界の至宝・山城悟の世界記録を支えるペースメーカーとして、かつてハーフの日本記録を持った孤高のランナー・甲本剛に目をつける。所属先を失った甲本へ破格の条件を示す音無。多くの欲望と情熱を乗せ、四十二・一九五キロの予測不能なレースが始まる。
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かつて大友鉄が所属していた劇団の記念公演で、主宰者の笹倉が舞台上で刺殺される。背中を向け、小道具のナイフを胸へ突き立てる迫真の演技――観客がそう信じた場面は、脚本どおりに仕組まれた本物の殺人だった。衆人環視の劇場で、誰が凶器をすり替え、物語を現実にしたのか。演劇を知る大友は、旧知の劇団員たちの証言と舞台裏を調べ、演技に隠された感情へ迫る。虚構と現実が交錯する、アナザーフェイスシリーズ第3巻。
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都内の運河沿いで、帰宅途中の女性会社員が強盗に襲われ殺害される事件が相次ぐ。手口も状況も酷似し、捜査本部は連続殺人を疑うが、通り魔的な犯行には手がかりが少なく捜査は膠着する。追跡捜査係の西川と沖田は本部から煙たがられながらも、資料の再検討と地道な聞き込みを開始。普段は冷静な西川が異例の執念を見せ、二人の被害者に共通する一点を見つける。偶然に見えた襲撃の裏を暴く、警視庁追跡捜査係シリーズ第3巻。
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東京近郊の長浦市で二つの殺人事件が相次ぎ、それぞれ別の男女が容疑者として浮上する。一見無関係に見えた事件だが、二人は同じ故郷で高校時代を過ごし、事件直後に密会していたことが判明した。偶然の再会なのか、それとも二件の殺人を結ぶ共謀なのか。県警捜査一課の澤村慶司は、容疑者たちの故郷と過去をたどり始める。現在の罪を生み出した人間関係の歪みを追い、周囲と対立しながら単独捜査へ傾く、捜査一課・澤村慶司シリーズ第2巻。
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警察を辞め、私立探偵となった小野寺冴。閑古鳥が鳴く事務所へ、鳴沢了から俳優の息子・勇樹のボディーガードを頼みたいという依頼が舞い込む。冴をはじめ、シリーズを彩ってきた人物たちの視点から、了という刑事の知られざる横顔と、それぞれが抱える事件や葛藤が浮かび上がる。主役の背後にいた者たちは、何を見て、何を選んできたのか。本編では語られなかった物語を七つの証言でつなぐ、刑事・鳴沢了シリーズ外伝短編集。
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一九六八年夏、学生運動と機動隊が衝突する混乱のなか、一人の高校生が命を落とした。長い歳月を経て、事件の真相を探る大学教授は、当時を知る人々の証言をたどり、熱狂の陰に埋もれた責任と沈黙へ迫っていく。理想を掲げた若者たちは何を信じ、誰が悲劇を招いたのか。世代を越えて残る恩讐と、過去に向き合う者の贖罪を描く社会派ミステリー。
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朝の通勤ラッシュを襲った満員電車の脱線事故で、八十人を超える死者が出る。乗客だった雑誌記者・辰巳は、自分の下敷きになった女性の死に打ちのめされながら、事故の原因を追い始める。警察、遺族、鉄道会社はそれぞれの立場から動き、企業側は真相を覆い隠そうとする。食い違う正義と利害を四つの視点で描き、大惨事の裏側へ迫る社会派サスペンス。
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医療分野の研究者が惨殺され、十四歳の一人娘・美咲が留学先のアメリカから帰国する。渋谷中央署の新米刑事・筒井は羽田空港へ迎えに行くが、帰路で何者かの襲撃を受ける。標的は父の秘密を知る美咲なのか、それとも筒井なのか。生意気な天才少女と頼りない刑事は、追っ手をかわしながら事件の核心へ。別れと再会を軸に描く、異色の逃避行サスペンス。
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バブル経済絶頂期、大学生の大江波流と鷹西仁は、政治家と小説家になる夢を語り合う親友だった。代議士の息子である大江は大蔵省へ、鷹西は文章修業のため新聞社へ進む。だが大江の父の急死を機に、忌まわしい殺人事件が二人の人生を揺さぶる。震災や社会を震撼させた事件が続く平成を背景に、夢と友情の変転をたどる長編社会派ミステリー。
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町田駅前で自殺騒ぎに遭遇した大友鉄は、その混乱のさなかに現行犯で捕らえかけた老スリを逃してしまう。やがて男は遺体で発見され、盗んだはずのアタッシュケースも消えていた。単なる窃盗犯に見えた老人は、何に巻き込まれ、誰に殺されたのか。大友は被害者と老人の足取りをたどり、ケースをめぐる企業の思惑へ近づいていく。平凡な老スリが隠していたもう一つの顔と、消えた荷物の行方を追う、アナザーフェイスシリーズ第4巻。
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視察のため来日したニューヨーク市警のブラウンには、もう一つの目的があった。東京で消息を絶った軍隊時代の旧友ホワイトを、非公式に捜すことだ。ホワイトは世界的IT企業の幹部として、日本支社設立を進めていた。調査を始めた直後、ブラウンは何者かに襲われ、元刑事の私立探偵・濱崎に救われる。反発し合う二人は、迫る敵を前に即席の相棒となる。人種と立場の境界を越えて失踪の真相へ挑む、探偵・濱崎シリーズ第1巻。
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娘・綾奈の行方を自ら捜し出すと決めた高城を、失踪課の仲間たちが支える。そんな折、拳銃を携帯した若手警察官が姿を消し、さらに入寮を目前にした有望な高校球児まで失踪する。野球選手の家族や関係者は騒ぎを避けようと口を閉ざし、高城と元プロ野球選手の醍醐は、恩師や仲間への聞き込みを重ねる。立て続けに起きた二件に接点はあるのか。公私二つの捜索に挑む、警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第8巻。
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服役中の男の告白をきっかけに、墨田区で起きた不動産業者強盗殺人の容疑者・熊井が浮上する。監視中の熊井を自らの失態で逃し、足まで負傷した沖田は、病室で資料を読み返すしかない。一方、分析を得意とする西川は慣れない現場の聞き込みに回り、捜査の難しさに直面する。犯行現場への疑問を捨てきれない沖田は、負傷を押して独自に動き始める。二人が互いの役割を越えて逃亡者を追う、警視庁追跡捜査係シリーズ第4巻。
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松城署の同期刑事・高坂が収賄容疑で逮捕される。処分保留で釈放され、贈賄側も同様に放免されたが、高坂の解雇はすでに決まっていた。同期の桐谷は名誉を回復し、処分を撤回させるため、たった一人で私的な調査を始める。なぜ立件されない事件で刑事だけが職を失うのか。友情を信じる桐谷が、組織の論理と警察内部に潜む闇へ踏み込む警察小説。
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県警捜査一課から長浦南署への異動が決まった澤村慶司。その赴任先へストーカー被害を訴えていた理彩が、故郷の新潟で焼死体となって発見される。事件の対応と遺体発見までの経緯に不審を抱いた澤村は、異動前の休暇中にもかかわらず一人で新潟へ向かう。執拗に女性を追った男はどこへ消え、次に何を狙うのか。警察組織の境界を越えて逃亡者へ迫る澤村と、歪んだ執着の行方を描く、捜査一課・澤村慶司シリーズ第3巻・完結編。
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深い喪失に沈み、再び酒に溺れて無断欠勤を続ける高城。そんな彼が、七歳の少女の失踪事件へ引きずり出される。懸命の捜索もむなしく少女は遺体で見つかり、事件は捜査一課の担当となった。娘を奪われた両親に自分を重ねた高城は、わずかな目撃証言を頼りに独自の追跡を始める。周囲の制止にも耳を貸さず犯人へ迫ろうとする捜査は、高城自身を暗闇から引き上げることができるのか。警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第9巻。
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娘・綾奈の死の真相を必ず突き止める――覚悟を固めた高城のもとへ、長野が事件当時の新たな目撃証言を持ち込む。長い年月を経て得た手がかりに高城たちは望みをつなぐが、聞き取りを終えた目撃者が突然抗議してきたことで、証言そのものに疑念が生じる。誰が何のために事実を歪めようとしているのか。仲間たちの支えを受け、高城が自らの過去と最後の捜査に向き合う、警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第10巻・完結編。
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二年前、神奈川県警が連続婦女暴行殺人の犯人として逮捕した柳原に、無罪判決が下ろうとしていた。警察庁は冤罪の原因を検証するため、警視庁から左遷された神谷悟郎をはじめ、北海道、埼玉、福岡、大阪の訳あり刑事を集めた特命班を編成する。期限は一カ月。県警の抵抗を受けながら調書と証言を洗い直すと、消された事実と意図的に歪められた捜査が見えてくる。警察組織の闇と真犯人を追う、捜査シリーズ第1巻。
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Sの継承 上
捜査一課特殊班を翻弄する毒ガス事件が発生し、現場から一体の死体が見つかる。事件の源流は、東京五輪前夜の一九六三年、国を正す使命感に燃えた理系学生・松島が財界の重鎮に誘われ、毒ガス開発へ踏み出した過去にあった。半世紀を隔てた二つの時代で受け継がれた「S」とは何か。未遂に終わったクーデターの亡霊が現代に甦る長編サスペンス上巻。
Sの継承 下
毒ガスを盾に国会議事堂前の車へ立てこもった「S」。警視庁捜査一課特殊班の峰脇は、犯人の背景と半世紀前に計画されたクーデターとのつながりを追う。議会制民主主義を否定する要求が突きつけられ、警察は見えない共犯者と次の攻撃を警戒することに。旧軍の毒薬と歪んだ使命は誰に継承されたのか。過去と現在が交差するテロ事件の決着を描く下巻。
Sの継承 上
Sの継承 下
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人気プロ野球選手が、膝の手術を担当した名医を刑事告発する。故意に靱帯を切断され、選手生命を奪われたというのだ。ところが疑惑の医師は姿を消す。世間を揺るがす告発の真相を追うのは、若手刑事と社会部の女性記者。治療は本当に悪意ある行為だったのか。嫉妬と欲望が渦巻く球界を舞台に、警察捜査と報道の両面から謎に迫るサスペンス。
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低迷し、売却が決まった名門球団スターズ。本拠地でのシーズン最終戦、プロ初先発の新人・有原は、ノーヒットノーランのまま九回を迎える。歴史に名を刻むまで、あと三つのアウト。だが最後の二十球には、投手だけでなく、打者、捕手、監督、球団関係者らの異なる思惑が重なっていく。一球ごとに語り手を替え、記録達成寸前の緊張を濃密に描く野球小説。
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五輪柔道の金メダルを花道に引退した沢居弘人は、スポーツ省から、陸上長距離の特別強化指定選手・仲島雄平の支援を命じられる。日本記録を更新する一方で精神面に弱さを抱える高校生を、国は次回五輪の金メダル倍増計画に組み込もうとしていた。管理と育成に違和感を覚える仲島へ、ある誘いが届く。国策と個人の夢の間で、走る意味を問うスポーツ小説。
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バッグ、靴、時計、手帳、クルマ、トレーニングウェア。日々使う品々への思い入れを入り口に、仕事、体づくり、装い、趣味に表れる男のこだわりを描く三十二の掌編。実用的な視点と物語の味わいを行き来しながら、道具を選ぶ理由や格好よく年齢を重ねるための流儀を綴る。雑誌『Tarzan』の連載に書き下ろしを加えた、エッセイのようで小説のような一冊。
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沖田の元同僚で、刑事総務課に所属する大友鉄が、次世代エネルギー資源をめぐる国際的な策謀に巻き込まれる。仲間の危機を察した沖田は、正式な協力要請がないまま西川と調査を開始。大友が過去に担当し、すでに解決したはずの事件を洗い直すと、その奥に新たな闇が見え始める。警察組織の枠を越え、刑事同士の信頼を頼りに巨大な企みへ迫る追跡捜査係と大友。アナザーフェイスの人物も交差する、警視庁追跡捜査係シリーズ第5巻。
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「燃える氷」と呼ばれる次世代エネルギー資源、メタンハイドレートをめぐって連続殺人が発生する。ベンチャー企業の研究と巨大利権の背後で国際的な策謀が動き、大友鉄自身にも最大の危機が迫る。警視庁追跡捜査係の沖田大輝と西川大和も捜査に加わり、解決済みと見えた事件の闇を洗い直す。家族を守りながら真相へ迫る大友は、凍りつくような企みを阻止できるのか。二つのシリーズが交差する、アナザーフェイスシリーズ第5巻。
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千葉県警捜査二課の係長・結城は、公共工事をめぐる贈収賄事件を内偵するさなか、最愛の妻を病で失う。悲しみから逃れるように捜査へ没頭するが、ある告発によって捜査情報の漏洩が疑われ、自らの立場まで揺らぎ始める。さらに東京で暮らす一人娘から、ストーカー被害を訴える連絡が届く。仕事と家族、組織への信頼が同時に崩れていく刑事を描く警察サスペンス。
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交番勤務を経て千代田署刑事課に配属された二十五歳の一之瀬拓真。事件といえば盗難が中心のビジネス街だと聞かされていたが、着任初日、若い会社員が惨殺される事件に直面する。歓迎会から一転して捜査へ駆り出された一之瀬は、先輩刑事の厳しい指導を受けながら、被害者の職場や人間関係を追う。戸惑いと失敗を重ねても自分の目で真相を確かめようとする、新人刑事の第一歩を描くシリーズ第1巻。
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一九八三年、東京。生活費にも困る二十歳の大学生・波田は、高給の街頭調査のアルバイトに応募する。意識調査を行う研究所で能力を認められ、破格の待遇の契約社員となるが、所長から「正義のため」と称する怪しい仕事を任される。バブル前夜の熱気のなか、青年は知らぬ間に罠へ追い込まれていく。正義と悪の境界を踏み越え、孤独な反撃に挑むピカレスク小説。
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肩の故障を隠して登板する高校球児、後輩の成長を見守るアメリカンフットボール選手、スランプに陥ったベテランの槍投げ選手、駅伝からマラソンへ転向したランナー、怪我に怯えるラグビー選手。競技人生の流れが一瞬で好転し、あるいは暗転する場面を切り取る。勝利、挫折、世代交代に直面したアスリートたちの選択を描く白熱のスポーツ短編集。
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月曜日の朝、通学児童の列に暴走車が突っ込み、多数の死傷者が出る。警視庁犯罪被害者支援課の村野秋生は、突然家族を奪われた人々の心に寄り添い、生活を立て直すための支援に奔走する。犯人が確保されても、残された者の苦しみは終わらない。元捜査一課刑事で、自身も事件の傷を抱える村野は、正解のない支援と事件の思わぬ展開に向き合う。被害者と遺族の「その後」を描くシリーズ第1巻。
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千代田署刑事課で二年目を迎えた一之瀬拓真。管内で女性ランナーを狙った襲撃事件が相次ぎ、捜査に加わった一之瀬は、なぜか人気女性タレントのジョギング警護を命じられる。華やかな芸能界に振り回されながらも、被害者たちの共通点と犯人の狙いを探る一之瀬。姿の見えない襲撃者への警戒が続くなか、警護対象にも危険が迫る。刑事として一歩ずつ成長する姿を描くシリーズ第2巻。
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甲府市内の団地で、母子家庭の幼い姉妹が殺害され、同居する母親が姿を消す。母親犯人説が過熱するなか、日本新報甲府支局の警察回り記者・南康祐は、東京本社への栄転を懸けて特ダネを追う。警察内部の情報源から重要情報を得て、紙面トップの記事を書き上げるが、それは新聞社を揺るがす大誤報だった。巧妙な罠に翻弄されながら、野心と記者の矜持の間で事件の真相を追うメディアシリーズ第1巻。
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妻を事故で失い、幼い息子・優斗と二人で生きることになった大友鉄。捜査一課の仕事と子育ての間で揺れる彼が、新しい人生へ踏み出すまでを六つの事件で描く。人質立てこもり事件に向き合う表題作をはじめ、若き日の大友、妻との記憶、父子の絆、周囲の刑事たちとの関係が明かされる。人の心へ自然に入り込む能力は、どのように育まれたのか。シリーズ本編の原点と知られざる横顔を収めた、アナザーフェイスシリーズ前日譚・短編集。
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捜査一課から地元の武蔵野中央署へ移った刑事・瀧靖春は、旧友から姪の恵が行方不明だと相談される。市議会議員の選挙運動を手伝っていた恵の足取りを追ううち、瀧は過去にも似た失踪が起きていたことに気づく。住みたい街として知られる土地の陰で、なぜ女性たちは消えたのか。地縁と政治が絡む見えない力に抗い、街に埋もれた闇を掘り起こす警察小説。
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製薬会社に勤める槙田は、自社製品が相次ぐ転落死亡事故に関わっている可能性を知らされ、副社長から極秘調査を命じられる。外資との合併を控えた会社にとって、不祥事は致命傷だった。各地で使用履歴を調べる槙田は、被害者遺族の口を金で封じる役目まで負わされ、やがて過去の公害事件へ行き着く。企業利益と社会正義の間で揺れる社員を描く社会派サスペンス。
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二大会連続で五輪金メダルを獲得し、国民的英雄となったクロスカントリースキー選手・竜神真人が現役復帰する。評伝を執筆する旧友の新聞記者・杉本直樹は、復帰の理由を探るうち、竜神が五輪で致命的なルール違反を犯したのではないかと疑い始める。記者として真実を報じるべきか、友を信じるべきか。金メダルの光と闇、友情と使命の衝突を描くスポーツサスペンス。
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治安悪化への対策として、さいたま市に夜間緊急警備班が発足する。班長の若林警部は、部下の失態で出世コースを外れ、仕事一筋で若手から煙たがられる男だった。ある夜、班は放火現場へ急行して初動捜査にあたる。翌日、繁華街で惨殺死体が発見され、若林は二つの事件に関連があると直感する。通常の捜査本部とは異なる立場の警備班が、夜の街を駆け、放火と殺人を結ぶ凶悪犯へ迫る、捜査シリーズ第2巻。
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銃弾を受けた大友鉄は、長野県佐久市の実家で療養していた。春休み、息子の優斗が高速バスで父を訪ねるが、途中のパーキングエリアで忽然と姿を消す。直後、優斗が乗っていたバスは不可解な大事故を起こした。誘拐なのか、事故と失踪は結びついているのか。負傷した体を押して捜索を始めた大友は、息子と向き合いながら、乗客たちの事情と高速道路に仕掛けられた罠へ迫る。父親として最大の試練を描く、アナザーフェイスシリーズ第6巻。
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東京・神保町の楽器店から、一億二千万円で落札された幻のエレキギターが消え、店主が謎の死を遂げる。地元育ちの法学部准教授・吾妻幹は、被害者が高校の後輩だと知り、女子学生を助手に事件を追う。ヴィンテージギター業界とオークションのからくりを探る彼を、旧知の刑事が妨げる。やがて狂乱の地上げ時代の亡霊が浮かぶ、神保町を舞台にした社会派ミステリー。
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丸の内のオフィス街で爆破事件が発生する。現場となった物流企業で事情聴取を行った一之瀬拓真は、単なる事故ではなく企業を狙った脅迫事件だと直感。昇進を前に手柄を立てたい思いもあり、自ら担当を名乗り出る。だが、会社側の複雑な事情を探るうち、事件は思わぬ方向へ広がっていく。功名心と刑事としての責任の間で揺れながら、連続する危機を食い止めようと奔走するシリーズ第3巻。
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野球嫌いを公言していた父の遺品から、若き日の父がアメリカでユニフォームを着た一枚の写真が見つかる。息子が足跡をたどると、一九六三年のカリフォルニアでマイナーリーガーとしてプレーしていた、知られざる青春が浮かび上がる。父はなぜ野球を捨て、その過去を家族に語らなかったのか。海を越えた挑戦と、言葉少ない父子の絆を描く野球小説。
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新聞社の支局長として二十年ぶりに故郷へ戻った福良孝嗣は、前市長の息子が銃殺された事件を取材する。捜査に当たるのは、高校時代に陸上部のリレー仲間だった刑事・芹沢拓。やがて同じ手口の第二の殺人が起き、二人の同級生の父が二十年前に市長の特命を受けた後、自殺していた事実が浮かぶ。記者と刑事が青春の記憶をたどる警察ミステリー。
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連続強盗事件で逮捕された相澤直樹が、突然「檜原村に死体を埋めた」と告白する。供述どおり遺体は見つかるが、その近くから死亡時期の異なる別の遺体まで発見された。西川が取り調べを任されるものの、相澤は最初の自白を境に沈黙。旅行中だった沖田も呼び戻され、二人は遺体の身元と村で起きた過去を洗い始める。なぜ相澤は一つだけ語り、口を閉ざしたのか。暗い穴に埋められた複数の秘密を追う、警視庁追跡捜査係シリーズ第6巻。
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ベルリンマラソン優勝と日本記録を誇り、「陸上界の至宝」と呼ばれる山城悟。しかし怪我に加え、所属チームの解散危機が重なり、現役生活は崖っぷちに立たされていた。傲慢で孤高を貫いてきた山城のもとへ、七年前に箱根駅伝の学連選抜として襷をつないだ仲間たちが集まり、再起を支えようと申し出る。走ることだけを信じてきた男は、他者の力を受け入れられるのか。友情と葛藤、復活を懸けた駅伝レースを描く、チームシリーズ第2巻。
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若い女性から、元交際相手に私的な画像を流出させられたという相談が犯罪被害者支援課へ持ち込まれる。画像が猥褻と言い切れないことから、村野秋生ら支援員は対応に迷い、初動が遅れてしまう。やがて相談者は暴漢に襲われ、小さなためらいが深刻な事件へつながったことを村野たちは思い知らされる。傷ついた女性の支援を続けながら、流出の裏に潜む複雑な悪意と人間関係を追うシリーズ第2巻。

Killers 上
初刊:2015年10月
Killers 下
初刊:2015年10月
単発(ノンシリーズ) ミステリー
長編
Killers 上
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Killers 上
東京五輪へ向け再開発が進む二〇一四年の渋谷で、古いアパートから老人の他殺体が発見される。額には十字の傷が刻まれ、被害者はかつての名家の一員だった。新聞記者・河東怜司と捜査一課の生沢薫は、その傷から一九六一年に始まった連続殺人を思い出す。半世紀、三世代にわたって受け継がれた殺人者と、追う者たちの系譜を描く巨編上巻。
Killers 下
一九八五年、渋谷。代官山の住宅で女性が殺され、額には十字の傷が刻まれていた。捜査を担う刑事・生沢荘太郎は、その印が二十年以上前の連続殺人と同じだと知る。街の変貌とともに人々の記憶が薄れるなか、世代を越えて受け継がれた執念が新たな犠牲者を生む。半世紀に及ぶ殺人者と追跡者の因縁が交錯し、巨大事件の真相へ迫る下巻。
Killers 上
Killers 下
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日本新報記者・南康祐のもとに、大手IT企業が複数の政治家へ不正献金をしているというリストがメールで届く。本物なら政界を揺るがす大スクープだが、送信者は不明。甲府支局時代の誤報で会社を窮地に陥れた過去を持つ南は慎重になる一方、本社で特ダネをものにしたい思いも抑えられない。一通の匿名メールを起点に取材を進め、政権とメディアの腐敗が複雑に絡む闇へ踏み込むメディアシリーズ第2巻。

バビロンの秘文字 上
初刊:2016年1月
バビロンの秘文字 下
初刊:2016年1月
単発(ノンシリーズ) ミステリー
長編
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バビロンの秘文字 上
写真家・鷹見は、恋人の里香が勤める研究所の爆破に遭遇する。里香は解読不能の古代文字が刻まれた粘土板とともに姿を消し、CIA、ロシアの情報機関、過激派組織までもがその行方を追い始める。粘土板には、歴史を揺るがす何が記されているのか。鷹見は恋人を救うため、日本から欧州へと手掛かりをたどる国際謀略サスペンス上巻。
バビロンの秘文字 下
軍用ヘリの襲撃を受け、里香と粘土板は海へ消えたと思われた。だが各国の情報機関と武装勢力による争奪戦はさらに激しくなり、鷹見も追跡をやめない。やがて古代バビロン文書の秘密と、国を持たないラガーン人が待ち続けた「約束の日」が結びつく。世界規模の混乱を前に、恋人と歴史の真実を追う男の奔走を描く完結編。
バビロンの秘文字 上
バビロンの秘文字 下
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上司の後山から命じられ、大友鉄は長く完全黙秘を続ける男の取り調べを担当する。問いかけにも挑発にも反応せず、頑なに口を閉ざす容疑者。大友は得意の観察力と対話で男の内面へ入り込もうとするが、その沈黙の背後には、現在の事件だけでは説明できない過去が横たわっていた。一人の愚かな選択は、どのように別の罪を呼び寄せたのか。供述を引き出す心理戦と連鎖する秘密を描く、アナザーフェイスシリーズ第7巻。
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四十五歳の元メジャーリーガー・河合英人は、日本の独立リーグでなお現役を続けていた。リーグ拡大に伴いハワイの新球団へ移ることになり、かつて置き去りにした娘・美里と向き合う機会が訪れる。若い選手たちの夢と球団経営の思惑が交錯するなか、衰えを自覚する河合は何のために野球を続けるのか。再出発と親子の絆を描くスポーツ小説。
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公園のゴミ箱から、切断された女性の腕が発見される。その指には、一之瀬拓真にも見覚えのあるリングがはめられていた。警視庁捜査一課へ異動した一之瀬にとって、初めて加わる特別捜査本部。緊張のなかで被害者の身元確認と遺体の捜索が進むが、事件は一之瀬の身近な記憶にもつながっていく。大規模捜査の現場で先輩たちとぶつかりながら、猟奇的な犯行の全貌を追うシリーズ第4巻。
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福岡市で七歳の少女が誘拐され、身代金五千万円が要求される。福岡県警捜査一課の皆川慶一朗は、金を奪った車を追跡するが、犯人は車ごと海へ転落して死亡。身代金も少女の手がかりも消えてしまう。やがて東京で逮捕された男が事件への関与を語り、共犯者の存在が浮上するが、さらに別の誘拐情報が入る。二つの事件と複雑な人間関係に翻弄されながら、皆川が人質救出へ奔走する、捜査シリーズ第3巻。
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自宅でウェブデザイナーが刺殺され、十五歳の養女・青木那奈が遺体の第一発見者となる。那奈は八年前に実父を殺され、支援課員だった松木優里が初めて担当した少女だった。再び父親を失ったのに涙を見せず、アリバイにも一時間の空白があることから、少女自身に疑いの目が向けられる。那奈は被害者家族なのか、それとも容疑者なのか。村野秋生と優里が少女を守りながら、二つの悲劇の真相を探るシリーズ第3巻。
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大手総合商社テイゲンに、会長が三十年前に旧ソ連のスパイ活動へ関与したと告発する文書が届く。警察に頼れない会社は危機管理会社TCRへ調査を依頼し、元刑事の長須恭介が動き出す。さらに十億円を要求する第二の脅迫状が到着。正義を貫くべきか、顧客の利益を守るべきか。葛藤する長須が巨大企業の過去と闇に挑む企業謀略ミステリー。
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一九七四年十月十四日、長嶋茂雄の引退試合と三井物産爆破事件が重なった日、過激派の次代を担うはずだった下山英二は東京から逃げた。仲間も家族も、最愛の女性も置き去りにしたまま四十二年。過去を題材にした小説をきっかけに、下山は再び東京へ向かう。逃亡の日に何があり、誰を傷つけたのか。人生の清算を迫られる男を描く社会派小説。
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マンハッタンで立てこもり事件が発生し、人質救出によって解決したかに見えた。だがニューヨーク市警上層部は、ブラウンにその後の捜査をやめるよう命じる。不審を抱いた彼は命令に逆らい、事件の裏を追う。一方、ニューヨークに潜伏中の探偵・濱崎は、人質が旧知のヤクザの情婦だったことから、別の思惑を嗅ぎ取っていた。東京で即席コンビを組んだ二人の運命が再び交錯し、街を混乱へ陥れる陰謀へ迫る、探偵・濱崎シリーズ第2巻。
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会社にとって危険な情報を握る要注意人物とみなされた日本新報記者・南康祐は、編集局から社長室へ異動となる。その頃、経営悪化に苦しむ同社では、外資系企業への身売り工作が密かに進められていた。交渉を主導した社長が急死し、呼び戻された新社長と南は、社員や労組の激しい反発、相次ぐ転職、紙媒体の存続に関わる買収条件に直面する。新聞の存在意義と会社の未来を問うメディアシリーズ第3巻。
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神奈川県警のエリート・萩原哲郎に、鎌倉南署長への異例の昇格人事が下る。表向きは栄転だが、真の任務は、心不全と報告された女性前署長の不審死を探ることだった。署員たちは口を閉ざし、調べるほど組織内のねじれた関係と隠された事情が浮かぶ。味方のいない署で、萩原は死の真相へたどり着けるのか。警察組織の秘密に迫るサスペンス。
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警察へ届けられた一冊の日記から、二年前の強盗致死事件の容疑者として辰見という男が浮かぶ。沖田は宇都宮へ急行するが、到着直後に辰見は重傷を負った状態で発見され、そのまま死亡する。容疑者特定と同時に起きた不可解な死に、沖田と栃木県警は翻弄される。一方、西川は別の未解決事件の資料に違和感を覚えていた。日記の告白は真実なのか、辰見は誰に襲われたのか。二つの捜査から事件の本筋を探る、警視庁追跡捜査係シリーズ第7巻。
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結婚詐欺グループへの関与を疑われたのは、元シンクロナイズドスイミング選手で、現在はインストラクターを務める荒川美智留。決定的な証拠をつかめない警察は、人の懐へ入り込むことに長けた大友鉄を送り込む。大友は得意の演技力を使って美智留へ近づき、仲間や金の流れを探るが、彼女が見せる顔のどこまでが本物なのか見抜けない。水面下に潜む詐欺の仕組みと女の真意を追う、アナザーフェイスシリーズ第8巻。
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大手自動車メーカー・タチ自動車が開発中の自動運転車で事故が起き、会社は事実を伏せようとする。ところが情報は新聞に漏れ、社会部記者・畠中が追及を開始。総務課係長の伊佐美は、経営陣から内部告発者を捜すよう命じられる。報道する者、会社を守る者、秘密を明かす者。それぞれが信じる正義と組織への忠誠がぶつかる経済サスペンス。
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都内で起きた強盗殺人事件の指名手配犯が福島県内で逮捕された。警視庁捜査一課の一之瀬拓真は、新たに強行班へ加わった後輩の春山とともに身柄を引き取るため福島へ向かう。ところが駅へ護送する途中、刑事たちは何者かに襲撃され、容疑者を奪われてしまう。警視庁と福島県警の思惑が交錯するなか、一之瀬は失態を挽回し、逃亡犯と襲撃者を捕らえるため慣れない土地を奔走するシリーズ第5巻。
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一九六〇年春、地理学者・京極勝の前に、元大リーガーのディック・チャンドラーが現れる。二人は一九三四年、ベーブ・ルースら全米野球チームの日本遠征で、選手と通訳として友情を育んだ仲だった。戦争で途絶えた絆を越え、なぜ彼は二十六年後の今、日本へ来たのか。東京、横須賀、米国を舞台に、日米野球史の裏側と封印された過去を追う歴史サスペンス。
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事件記者と刑事の会話は、情報を引き出し、守るための駆け引きだ。一九六四年、七二年、八六年、九六年、そして二〇一七年。五つの時代を背景に、一つの新聞社で働く記者たちと、彼らに情報をもたらす「ネタ元」との関係を描く。新聞号外からネット社会まで、報道の形と記者の倫理が移り変わる五十年をたどる新聞記者小説集。

身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4 上
初刊:2017年8月
身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4 下
初刊:2017年8月
警視庁犯罪被害者支援課シリーズ
ミステリー
警察
長編
身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4 上
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身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4 下
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身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4 上
富山空港で旅客機が墜落し、死者二十人、負傷者多数の大惨事となる。総動員された犯罪被害者支援課の村野秋生は、遺族のケアに奔走するなか、飯田基康の名で搭乗していた身元不明の遺体を知る。調査の結果、その男は毒殺事件で指名手配中のフリージャーナリスト・本井忠介と判明。事故の被害者であり殺人容疑者でもある男は、なぜ富山へ向かったのか。村野が単身で足取りを追うシリーズ第4巻・上巻。
身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4 下
旅客機事故で死亡した指名手配犯・本井忠介の嫌疑に疑問を抱き、村野秋生は独自に毒殺事件を検証する。本井が墜落前に会っていた立山の作家を訪ね、十五年前の事件とのつながりを追うが、そのさなか関係者に新たな死者が出る。錯綜する殺人と事故、被害者と加害者の境界。失踪課の高城賢吾の協力も得ながら、村野は張り巡らされた嘘の奥にある悪意へ迫る。支援と捜査が交差するシリーズ第4巻・下巻。
身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4 上
身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4 下
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瀬戸内海を舞台に、走行、カヌー、登山などを組み合わせた過酷なアドベンチャーレースが始まる。ところが直前、警視庁チームのキャプテンの妻子が何者かに拉致された。犯人の要求は、レースに勝つこと。仲間とゴールを目指しながら家族の行方を探り、背後の企みを追う。極限の体力と判断力を試される競技と誘拐事件が同時進行するスポーツサスペンス。
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元警視庁公安部外事三課の安宅真は、十年前の東南アジアPKO派遣中に自爆テロを経験し、警察を辞めて神保町で喫茶店を営んでいた。ところが店の近くで爆弾テロが起き、平穏な日々は一変する。捜査をかき乱す謎の女、殺人、第二の爆発、犯行声明。過去の恐怖と向き合う安宅が、安全な場所を奪う見えない敵を追うテロ・サスペンス。
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大阪の名所を狙った連続爆破事件が発生し、府警の捜査員が一斉に街へ出る。犯人はさらに大阪駅で人質を取り、現金十億円と逃走用ヘリコプターを要求した。解決までの猶予は二十四時間。退任を目前にした梅田署長・島村は、被害拡大を防ぐため犯人狙撃を画策するが、事件は周到に仕組まれていた。限られた時間と混乱する指揮系統のなか、かつての仲間たちが爆弾犯の狙いを追う、捜査シリーズ第4巻。
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同じ中学校へ通う生徒たちの保護者が、相次いで何者かに襲われる。刑事総務課の大友鉄も捜査へ加わるが、容疑者は二転三転し、被害者同士を結ぶ理由も見えてこない。一方、息子の優斗は高校受験を控え、大友は子育てと刑事としての将来の岐路に立つ。親たちを狙う闇の叫びは、誰のどんな痛みから生まれたのか。生活者として人々に寄り添ってきた大友が最後の事件へ挑む、アナザーフェイスシリーズ第9巻・完結編。
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一世を風靡したバンドの元ボーカルが社長を務める芸能事務所で、社員が殺害される。特捜本部は、被害者へのストーカー行為を疑われていた男を追うが、任意聴取後に逃亡したことで捜査は決着したかに見えた。だが、捜査一課に異動して三年となる一之瀬拓真だけは、真犯人が別にいるのではないかと疑う。周囲から孤立しても違和感を手放さず、事件の見落とされた事実を追うシリーズ第6巻。
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大手企業で働く健人に、弁護士から父親が出所したとの連絡が入る。二十年前、父は母と妹を刺し殺して逮捕され、健人は「殺人犯の息子」という烙印を背負って生きてきた。ようやく築いた生活の前に現れた父を、彼は受け入れられるのか。加害者の家族が受ける傷と孤立、消えない憎しみを通して、罪を犯した者を許すことの意味を問う家族小説。
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新人刑事時代に扱った一件を忘れられない沖田は、二十年ぶりの再捜査を決意する。自殺と処理された死は、実は殺人で、警察内部によって隠蔽されたのではないか。西川は当初その疑いを否定するが、当時の捜査員たちへ聞き取りを重ねるほど不審点が増えていく。やがて沖田は何者かに尾行され、調査をやめるよう無言の圧力を受ける。警察の過去と内部の敵を相手に、二人が刑事の正義を貫く、警視庁追跡捜査係シリーズ第8巻。
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一九四五年、B29による空襲の翌朝、防空壕で女性の遺体が見つかる。首には刃物による傷があり、空襲死ではなく明らかな殺人だった。京橋署刑事の高峰は捜査を始めるが、署長は事件を空襲被害として処理するよう命じる。混乱の陰で犯罪をもみ消す警察組織に抗うなか、さらに殺人が発生。高峰は中学時代からの友人で特高に所属する海老沢と協力し、終戦をまたいで犯人を追う。日本の警察・昭和編第1巻。
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北多摩の交番が襲撃され、定年を目前にした益田警部補が銃で射殺される。遺族を支援するため現地へ向かった村野秋生たちは、益田の息子・智樹が捜査一課刑事であることを知る。父を殺した犯人を追いたい智樹は冷静さを失い、捜査から外されていた。村野は遺族と警察官、二つの立場に揺れる彼を支える。やがて凶器が五年前の交番襲撃で奪われた拳銃と判明し、二つの事件を結ぶ秘密が浮かぶシリーズ第5巻。
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四期十六年を務めた県知事・安川は引退を表明するが、後継に考えていた副知事が急死する。そこへ元五輪メダリストの中司涼子が無所属で出馬し、支持を広げていく。危機感を抱いた安川も新たな候補擁立へ動くが、地元フィクサー、新聞記者、利権を守りたい人々の思惑が入り乱れる。地方の王を決める知事選の舞台裏を描く政治群像劇。
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元刑事で小田原市の防犯アドバイザーを務める麻生和馬は、元引きこもりの孫・新城将に二万円で張り込みを頼む。対象は一人暮らしの老女。二人が捜査ならぬ調査を進めるうち、独居老人の失踪と、子ども食堂へ暗い顔で通う少女の問題が浮かび上がる。箱庭のように見える街の内側に走る家族と世代の断層を、祖父と孫が追う社会派ミステリー。
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定年まであと十年、五十歳を目前にしたベテラン刑事・岩倉剛は、警視庁捜査一課から南大田署へ異動となる。着任直後、管内で独居老人が殺害され、元交番勤務の若手女性刑事・伊東彩香と捜査に加わる。一方、同じ管内では新聞記者の自殺も判明。一見無関係な死に、異様な記憶力を持つ岩倉は小さな違和感を覚える。行く先々で事件を呼び、誤った捜査を最後の一線で引き戻す刑事の新たな十年を描くシリーズ第1巻。
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東日本新聞の記者・永尾賢治は、殺人罪で裁かれる竹藤樹生を法廷で見つめていた。十七年前、竹藤は新人で二十二勝を挙げた球界の英雄だったが、永尾の野球賭博スクープで永久追放された。竹藤が殺人を犯したとは思えない永尾は、過去の報道への負い目を抱えながら単独取材を始める。頂点から転落した同い年の二人が、真実と再起を求める社会派ミステリー。
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低迷する名門球団スターズは、新宿の高層ビルと一体化した新球場でシーズンを迎える。メジャー流のサービスを詰め込んだ球場は観客を呼ぶ一方、狭く変則的な構造が選手を苦しめる。監督・樋口は采配に悩み、現場へ介入するオーナーやフロントとの対立も深まる。それでも投打がかみ合い始めたチームは、崖っぷちから優勝争いへ挑む。
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女子大生殺害事件の容疑者として逮捕された田岡勇太に、地裁で無罪判決が下る。自宅へ戻った田岡を待っていたのは、犯人視する世間の目と近隣住民からの激しい嫌がらせだった。無罪になっても消えない疑念と分断に、南大田署の岩倉剛は向き合う。警察の捜査は本当に正しかったのか。岩倉は若手刑事の伊東彩香と事件を洗い直し、傷ついた誇りと証言の食い違いの奥にある真相を追う。定年まで九年のシリーズ第2巻。
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東日新聞四日市支局長の藤岡が川へ転落し、事故死とされた。だが、入社三十年の同期である松浦たち三人は、その死に疑いを抱く。それぞれの部署と人脈を頼りに藤岡の足取りを追ううち、彼がなぜ地方への転勤を志願したのかが見え始める。人手不足と変革に揺れる新聞社を舞台に、中年記者たちが同期の死の真相と自らの仕事人生に向き合うミステリー。
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一九五二年、サンフランシスコ講和条約の発効を目前に、東京都内の駐在所が爆破される。死亡したのは駐在巡査と身元不明の男。捜査一課刑事の高峰は共産党過激派の関与を疑うが、秘密主義の公安から情報が得られず捜査は難航する。高峰は公安の海老沢に協力を求め、共同で真相を追う。しかし個人への犯罪として解決を目指す捜査一課と、事件を政治的に利用したい公安の対立が、二人の友情にも影を落とす。昭和編第2巻。
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北海道・大沼国定公園で、雪に埋もれた三十三歳の会社員の射殺体が見つかる。銃を使った処刑のような殺され方に加え、男の経歴にも不審な点があった。翌日、被害者が起こした婦女暴行事件の女性が失踪する。事件を担当した函館中央署の保井凜は、警視庁の神谷悟郎ら旧知の刑事と協力し、二人の接点と男の過去を洗い直す。凍てつく土地に隠された国際的な背景と失踪の理由を追う、捜査シリーズ第5巻。
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ある企業の子会社で男性社員が殺され、女性社員が行方不明になる。同じ頃、その会社の贈賄を捜査していた所轄署の刑事まで姿を消した。刑事課長と子会社社長は、ラグビーで結ばれた旧知の仲。しかし一方は署長の座を、もう一方は本社役員の地位を狙っていた。友情、出世、組織への忠誠が絡み合うなか、人生の後半に立つ男たちへそれぞれの決断が迫る。
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ブラック企業として悪名高いハウスメーカー社長・大崎の娘が殺された二年前の事件が、意外な人物の自供で動き出す。支援を再開した村野秋生は、怒りを爆発させ周囲を振り回す大崎と向き合わなければならない。さらに、事件を執拗に取材する記者と部下の不審な接触を知り、支援課内にも疑念が広がる。反感を集める遺族でも守るべきなのか。被害者支援の根幹と仲間への信頼が試されるシリーズ第6巻。
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一九一二年、日本初の五輪代表となった金栗四三は、ストックホルム大会のマラソンへ挑む。過酷な経験を糧に、その後もアントワープ、パリと三度の五輪を走り、箱根駅伝の創設、走りやすい足袋の開発、女子競技大会の開催にも力を注いでいく。日本に長距離走を根づかせるため、失敗しても前へ進み続けた伝説のアスリートの不屈の軌跡を描く歴史スポーツ小説。
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多忙な著者が「必ず日帰り」「食事は一時間以内」「絶対に残さない」という三つの掟を掲げ、食べたい一皿を求めて各地へ飛ぶ。福島の円盤餃子、函館のハンバーガー、高崎のソースカツ丼から、欧州の謎めいた郷土料理まで。限られた時間で味わう驚きと幸福を、旅の記憶や小説家ならではの観察とともに綴る、食欲を刺激する弾丸グルメエッセイ。
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一九七〇年、大阪万博を控え、高度経済成長に沸く日本。ある事件を機に袂を分かった捜査一課の高峰と公安の海老沢は、それぞれ理事官へ出世していた。かつて二人の親友だった週刊誌編集長の息子が自殺し、別々の道を歩んできた二人の線が再び交わる。単なる自死に見えたが、独自に調べるうち、日本全土を揺るがす巨大なスキャンダルが浮上する。豊かさの陰に潜む歪みと警察の使命を問う日本の警察・昭和編完結巻。
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平成最初の大晦日、友人と酒を飲んでいた作家志望の「俺」は、売り言葉に買い言葉で途方もない約束をしてしまう。そこから始まるのは、さまざまな人生を歩む百人へのインタビュー。一人の語りが次の人物へつながり、時代の変化と人間関係の連鎖が浮かび上がっていく。百の声を積み重ね、平成という時間と一人の作家の歩みを描く実験的な長編小説。
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「十五年前の通り魔殺人事件の犯人を知っている」。追跡捜査係の直通電話に、山岡と名乗る男から垂れ込みが入る。電話を受けた沖田は指定された場所へ向かうが、情報提供者は現れない。沖田が山岡との接触にこだわる一方、西川は追っても無駄だと判断し、十年前の別事件の資料を掘り起こす。すれ違う二人の捜査は、やがて複数の未解決事件と姿を見せない山岡を結びつけていく。情報の真意を暴く、警視庁追跡捜査係シリーズ第9巻。
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箱根駅伝三連覇を果たした城南大監督・浦大地のもとへ、若きマラソンランナー・日向誠の伸び悩みをめぐる相談が持ち込まれる。日本選手に世界の舞台でメダルを獲らせたい陸連が専属コーチに望んだのは、現役を退き故郷で暮らす元日本記録保持者・山城悟だった。誰より速く走ることには長けても、人を導くこととは無縁だった孤高の男。かつての仲間たちは彼を再び陸上界へ戻せるのか。選手から指導者への転機を描く、チームシリーズ第3巻。
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南大田署管内で男性が殺害され、同じ頃、都内の別の場所でも女性経済評論家の死体が見つかる。精密機械メーカー勤務の男とテレビでも活躍する女性に、どんな接点があったのか。捜査方針をめぐる意見の相違から本部内で孤立し、捜査を外された岩倉剛は、一人で地道に二人の関係を洗い直す。やがて事件の背後から、武器密売に関わる得体の知れない犯罪組織が姿を現す。長い対決の始まりとなるシリーズ第3巻。
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玉音放送を担当し、人気番組の司会でも国民に親しまれたアナウンサー・和田信賢。戦後初めて日本が参加する一九五二年ヘルシンキ五輪への派遣が決まり、念願の実況へ向かうが、長年の無理で体は病に蝕まれていた。敗戦で自信を失った人々へ競技の熱を伝えたい。その一心でマイクに向かい続けた男の情熱と覚悟を描く、実在の放送人の物語。
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七人制ラグビー日本代表の神崎は、陸上日本選手権の円盤投で日本記録に迫る成績を残す。二つの競技で東京五輪を目指す前代未聞の挑戦に世間は熱狂するが、批判や過剰な注目も集まっていく。新興スポーツ用品会社の岩谷は、その才能を事業へ結びつけようと契約に動く。企業の思惑と競技への純粋な思いの間で、神崎が自分らしいスポーツの形を探す。
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五十二歳の元大リーガー・藤原雄大は、マイナーリーグの巡回コーチをしていた。そこへ東京五輪の野球アメリカ代表監督を引き受けてほしいとの依頼が舞い込む。戦力を整えるため、日米二重国籍の大学生スラッガー・芦田を勧誘するが、若者は二つの故郷の間で苦しんでいた。日本人として米国を率いる藤原もまた、勝利と帰属する場所を問い直すことになる。
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人気子役の少女が誘拐され、村野秋生は家族への支援と状況把握に動き出す。ところが少女の父親は、かつて大規模な未公開株詐欺事件を主導し、有罪となった因縁の男だった。壊れてしまった家族に支援は届くのか。犯人像がつかめず焦るなか、村野は別に支援要請を受けた火災による不審死と、誘拐事件との奇妙な接点に気づく。二つの事件をたどり、家族が抱える空白と隠された関係に迫るシリーズ第7巻。
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捜査で失態を犯した刑事、有名俳優の取り調べに苦戦する刑事、尾行が不得手な刑事。伸び悩む若手たちのもとへ、本部人事課の向井が「コーチ」として派遣される。的確な助言で三人を成長させる一方、向井が刑事課を離れた理由は謎のまま。やがて本部へ戻った三人が同じ事件に直面し、現在の捜査と向井の封印された過去が交錯していく連作警察小説。
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ICPOへ出向中の警察官僚・永井がフランスで拉致され、犯人は身代金百万ユーロを要求する。部下の保井凜はリヨン警察と捜索を開始。一方、東京では元刑事が殺され、警視庁の神谷悟郎に警察庁から特命が下る。全国からかつての検証捜査チームが再集結し、殺人事件の裏を探る。遠く離れた二つの事件はどう結びつくのか。国際犯罪組織を崩すため仕組まれた企みへ挑む、捜査シリーズ第6巻・完結編。
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週刊誌が、三十一年前に迷宮入りしたバラバラ殺人事件の新証言を報じる。追跡捜査係の頭脳派・西川は記事に驚き、定年を八年後に控えたベテラン刑事・岩倉も立ち尽くす。それは岩倉が刑事を志す契機となった事件だった。誰が今になって証言を持ち出し、何を狙っているのか。警察の面子と刑事としての原点を懸け、似た者同士の二人が古い記録と関係者をたどる。三十年を超える時の壁に挑む、警視庁追跡捜査係シリーズ第10巻。
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川崎中央署の若手刑事・村上翼は、人質事件をきっかけに、傍若無人なベテラン・影山康平に目をつけられる。影山は同僚の不祥事を内部告発したため、署内で裏切り者と疎まれていた。だが彼が十年前の未解決殺人を独自に追い続けていると知り、村上も協力する。そこへ身元不明の新たな殺人が発生し、二つの事件を結ぶ糸が見え始める。
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南大田署から立川中央署へ異動した岩倉剛を、着任早々の大事件が待っていた。古い住宅の解体現場から、十年前に失踪した女子高生・真中礼央の白骨遺体が発見されたのだ。当時、交際相手の三川康友が疑われたが、証拠がなく捜査は行き詰まっていた。再び三川に注目が集まるものの、彼は末期癌で余命わずか。岩倉は遺族を支える村野秋生らと時に衝突しながら、十年越しの真相を追うシリーズ第4巻。
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沈黙の終わり 上
千葉県野田市で、行方不明だった七歳の少女が遺体で見つかる。東日新聞柏支局長の松島は取材を始め、埼玉県警クラブの若手記者・古山から、四年前の少女失踪との類似を知らされる。県境を挟んだ二つの事件を調べるうち、同様の被害が三十年にわたり繰り返され、警察が何かを隠してきた疑いが浮上。世代の違う二人の記者が組織の壁に挑む上巻。
沈黙の終わり 下
連続する少女誘拐殺人の背後を追う松島と古山に、警察と政界から圧力がかかる。関係する警察署長は自ら命を絶ち、警察を追われた元官僚の女性覆面作家が、封じられてきた事情を語り始める。県警同士の縄張り争いと権力者の利害の奥には、さらに巨大な存在が潜んでいた。ベテランと若手、二人の新聞記者が報道の矜持を懸け、三十年の沈黙を破る完結編。
沈黙の終わり 上
沈黙の終わり 下
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一九五九年、ニューヨーク。元刑事の私立探偵ジョーは、役者を目指していた女性の行方を捜してほしいと依頼される。その矢先、黒人の探偵仲間ウィリーが惨殺されたとの知らせが届く。手口は女性を狙う連続殺人と同じだった。消えた女性と友の死はつながっているのか。人種差別と成功の陰に落とし穴が潜む大都会で、ジョーが二つの謎を追うハードボイルド。
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銀座で放火殺人が発生し、被害者が有力政治家である父のかつての愛人だと知った刑事は動揺する。父を長年憎み続けてきた彼は、事件を足掛かりにその罪を暴き、政治生命を断とうと執念の捜査へ踏み込む。しかし父を追い詰めるほど、刑事としての使命と私怨の境界は曖昧になっていく。破滅するのは父か息子か。逃れられない血のつながりと正義を問う警察小説。
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県内屈指の投手・里田を擁する新潟成南高校は、野球部のバス事故で部員の半数が重傷を負う。一方、強豪・鳥屋野高校も監督のパワハラで退部者が続出し、部員は五人だけ。夏の予選を諦めきれない鳥屋野の主将・尾沢は、中学時代にバッテリーを組んだ里田へ、二校で連合チームを作ろうと持ちかける。事情も校風も違う球児たちが、一つになって甲子園を目指す。
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元恋人の愛と昼食へ向かっていた村野秋生に、通り魔事件発生の一報が入る。混乱する現場へ駆けつけると、迷宮入り事件の再捜査を担う追跡捜査係の沖田が、被害者から強引に事情を聴いていた。なぜ未解決事件担当の刑事が発生直後の現場にいるのか。村野は傷ついた被害者を支えながら、沖田が追う過去の事件と新たな通り魔事件の接点を探る。支援課で歩んできた道と自らの人生の転機に向き合うシリーズ第8巻。
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大物司会者の息子が、元恋人を殺害したと出頭する。捜査一課の刑事・柿谷晶が取り調べに臨むが、男は動機を語ろうとしない。被疑者の家族はネット上の誹謗中傷にさらされ、晶自身の苦い記憶も甦る。加害者の家族まで責められることは正しいのか。犯罪被害者支援課の村野秋生らと協力し、家族を守りながら事件の背景を追う晶だが、悪意は最悪の事態を招く。総合支援課誕生と晶の転機を描くシリーズ前日譚。
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日中戦争の拡大で、一九四〇年東京五輪の返上が決まった。大日本体育協会は代替となる国際大会を計画し、理事長秘書の石崎は、官僚、政治家、陸軍の思惑に翻弄されながら実現へ奔走する。彼から招請状を受け取ったハワイの日系人野球チームの澤山も、海を越えた参加を模索する。戦時下でスポーツを平和の象徴にしようとした若者たちの交渉と友情を描く。
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東京・新橋の銀行で立て籠もり事件が発生し、男性客が刺殺される。逮捕された犯人の動機を調べるうち、被害者は四十年前の成田闘争で機動隊員を殺害し、公安に追われていた男だと判明する。あらゆる事件へ介入できる警視総監直轄の特殊事件対策班SCUが捜査を開始。公安出身の結城に命じられた八神は、それぞれ異なる能力を持つ五人の仲間と、立て籠もり犯、被害者、公安が絡む過去と現在の真相を追うシリーズ第1巻。
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死の間際、ベストセラー作家が「すごい原稿がある」と言い残す。出版関係者たちは、存在するかも定かでない原稿を求め、作家の足跡と人間関係を探り始める。だが捜索が進むほど、その作品が世に出れば出版業界を揺るがしかねない秘密が見えてくる。書いたのは誰で、作品は誰のものなのか。創作と盗用、作家と編集者の欲望を通して、文学の倫理を問うミステリー。
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警視庁サイバー犯罪対策課の福沢が殺害される。岩倉剛の特異な記憶力を研究対象にしようと執拗に接触していた男で、事件直前には二人が人前で揉めていた。そのため岩倉は容疑者扱いされ、捜査本部からも外される。自らの潔白を証明するため独自捜査を進めると、背後に謎の武器密売組織METOの影が浮かぶ。警察内部の疑念に包囲されながら、因縁の組織からの反撃に立ち向かうシリーズ第5巻。
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高度経済成長期の一九七一年、新潟。東日新聞の若手記者・高樹治郎は、衆院選を前に、与党有力政治家の秘書を務める幼なじみ・田岡総司と再会する。二人はそれぞれの世界で頂点を目指すと誓うが、勝つために清濁併せ呑む田岡と、不正を許さず特ダネを追う高樹の道は次第に離れていく。政治家と記者の五十年にわたる対立を描く三部作第一部。
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昭和天皇が崩御し、時代が終わった日に、不動産営業マンが鉄パイプで撲殺される。高級マンションに住み、ポルシェを乗り回す被害者の過去には、極左活動の影があった。捜査一課の高峰と公安一課の海老沢は、昭和を駆け抜けた父たちと同じ道を歩む二代目刑事。バブル景気と思想運動の衰退が交錯するなか、相容れない組織の壁を越えて事件を追う。昭和から平成へ持ち越された秘密に迫る日本の警察・平成編第1巻。
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情報革命が始まった一九九六年。東日新聞新潟支局の新米記者・高樹和希に、不正献金疑惑を告発する謎の情報が届く。父・治郎と同じ報道の道へ進んだ和希の前に見え隠れするのは、かつて治郎と激しく争った政治家・田岡総司と、その息子・稔の影だった。政治と新聞の世界で権力を得た父親たちの因縁が次世代を巻き込み、新たな復讐劇へ発展する第二部。
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犯罪被害者とその家族だけでなく、加害者の家族も支援対象とするため、警視庁の犯罪被害者支援課は総合支援課へ改組された。捜査一課から異動してきた柿谷晶は、新たな任務に取り組むが、彼女自身にも兄が事件を起こした「加害者家族」という秘密がある。罪を犯していない家族を社会の非難から守れるのか。自らの過去と向き合いながら、被害者と加害者の間に生まれる傷を支えようと奔走するシリーズ第1巻。
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コロナ禍の東京五輪開催中、大学教授が「五輪は集金と分配の仕組みに変わり、意義を失った」と言い残して日本を去る。数年後、新聞記者は世界的IT企業が、メディアを排除した新大会「ザ・ゲーム」を計画しているとの情報をつかむ。五輪を終わらせようとする謎の組織は何者なのか。仕掛け人の正体を追い、巨大スポーツイベントの存在意義を問うサスペンス。
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新型コロナ禍に揺れる二〇二一年。東日新聞顧問となった高樹治郎は、なお政界へ影響力を持つ宿敵・田岡総司の地元、新潟へ孫の健介を記者として送り込む。田岡家を失墜させる計画だったが、予想外の展開で筋書きは狂い始める。政治家と新聞記者、二つの家系が三世代にわたって繰り広げた権力と報道の闘いが、激流のように最後の局面へ向かう完結編。
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新橋署生活安全課の刑事・天木淳は、洋上風力発電の最新技術データが、国内最大手からライバル企業へ流出した事件を追う。内偵を進めると海外への技術流出も目前と判明し、捜査線上には大学時代の友人が浮かぶ。十八年前に同じ教室で学んだ相手を、本当に疑い、取り調べられるのか。国家規模の産業機密と友情の間で揺れる刑事を描く社会派ミステリー。
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人気急上昇中のバンドFOTが、松本でのライブを終えた帰路、ツアーバスごと姿を消す。事故か誘拐か判断できないまま、所属事務所は密かに警察へ相談。SCUの最上功太たちが捜索を任される。バスが八王子で高速道路を降りたことは分かったが、足取りは途絶え、やがてマネージャーの遺体が発見される。最高の音と成功を夢見てきたメンバーの間に何が起きたのか。特殊能力刑事チームが残酷な罪を暴くシリーズ第2巻。
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無罪判決が確定してから十年後、当時の担当刑事へ元被告から手紙が届く。そこには「あの事件の犯人は、本当は私でした」と記されていた。しかし一事不再理の原則により、同じ事件で再び裁くことはできない。相談を受けた沖田は元被告の足跡を追う。一方、西川は神奈川県警に新設される追跡捜査班の助言役として、別の未解決事件に目を留める。法では裁けない告白と二つの不審な事件が絡み合う、警視庁追跡捜査係シリーズ第11巻。
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異動先で事件を呼び、捜査の暴走を最後の一線で止める刑事・岩倉剛。その原点を六つの事件でたどる。交番勤務から刑事課へ上がった直後の初事件、結婚式前夜に首を突っ込んだ難件、追跡捜査係の立ち上げ、東日本大震災の年に火災犯捜査係で遭遇した事件、後に恋人となる実里との出会い、南大田署への異動直前の放火殺人。若き日から五十歳まで、岩倉の刑事人生と特異な記憶力の形成を描くシリーズ前日譚。
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食品会社からプロ野球・横浜パイレーツの広報部へ出向した三上は、古巣へ戻った元大リーガー・石岡の専属担当となる。極秘任務は、石岡を引退後の監督就任へ導くこと。ところが打撃絶好調の本人は取材を拒み、三上は選手と番記者の間で板挟みになる。チーム内にも不穏な空気が漂うなか、不可解な態度の真意を探り、球団の未来を左右する任務に挑む。
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一九六九年、愛と平和を掲げたウッドストック・フェスティバルで、一人の少女が姿を消す。依頼を受けた私立探偵ジョーは、助手のリズとともに数十万人が集まった会場を調べ始める。少女が中年のヒッピー女性と一緒にいたとの証言を得て足取りを追うが、音楽と熱狂の陰には思いがけない罠が待っていた。時代の転換点を舞台にしたハードボイルド。
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二〇××年、日本は憲法改正で政治制度を一変させた。二十歳以上から千人の国民議員を無作為に選び、議会は完全オンライン、首相は国民の直接選挙で決める。突然議員となった大学生、新制度に苦悩する首相、権限を増した官僚、旧体制を守ろうとする都知事。透明性を掲げた仕組みに監視と不正の危うさが忍び寄るなか、民主主義の理想と現実を問う政治小説。
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二十一世紀を目前に、海外逃亡中だった極左組織の最高幹部が仙台に現れる。身柄移送を担当した公安一課の海老沢は、警察官人生最大の失敗を犯す。一方、捜査一課の高峰は、目黒の空き家で殺された元代議士秘書を調べ、経歴に六年間の不自然な空白を見つける。新聞記者の情報、死の床にある父の言葉、海老沢への極秘特命によって、二つの事件は姿を変えていく。変わる社会と警察を描く平成編第2巻。
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家庭内で幼い子どもの命が奪われ、母親・夏海の交際相手が逮捕される。母子は日常的に男から暴力を受けていたという。総合支援課の柿谷晶は、憔悴した夏海を支えるため、頼れる家族や知人を探そうとする。だが夏海は、子どもの実父について頑なに口を閉ざす。被害者遺族であり、虐待を止められなかった母でもある女性の孤立と痛みに、支援員はどう寄り添えるのか。答えのない難問に挑むシリーズ第2巻。
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身長一九〇センチ、元弁護士の私立探偵・須賀大河に、大学時代の友人で有名IT企業社長の春山から依頼が入る。社内に会社を中傷する怪文書が貼られ、やがて要求は多額の金を求める脅迫へ変わっていく。大河は春山の秘書やハッカーの友人に協力を頼み、犯人を誘い出す罠を仕掛ける。友情と正義を胸に長い道をたどる、正統派私立探偵小説。
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警部補に昇進した朝比奈由宇は、久しぶりに警視庁SCUへ復帰する。特殊詐欺犯・秋山の情報を得て銀座で尾行中、爆発に巻き込まれて肩を骨折。その隙に宝石店から一億円分の貴金属が奪われる。現場対応を問題視された由宇は監察官の聴取を受け、自分の判断に迷いを抱く。警視庁初の女性部長を目指す野心と、刑事として事件を解決したい思いの間で葛藤しながら、仲間と爆破強盗の真相を追うシリーズ第3巻。
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新橋で起きた社長殺しの容疑者が、千葉で交通事故死する。捜査一課は不審な点なしと判断したが、西川の自宅に宛名のない封筒が届く。中には「真犯人は今も逃げている」「追跡捜査係に情報を提供する」と書かれていた。罠を疑いつつも手がかりを優先した西川は、指定された夜の晴海ふ頭へ一人で向かう。そこで待ち受けるものとは何か。過去の捜査を覆す情報と、西川自身に迫る危機を描く、警視庁追跡捜査係シリーズ第12巻。
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神奈川県警の巡査部長・水沼加穂留は、警察が訴えられた民事裁判を担当する訟務課へ異動する。そこへ弁護士資格を持つ謎めいた新人・新崎大也が加わった。二人は強盗犯への違法捜査を問う裁判を任され、捜査一課の説明を信じて警察官を守ろうとする。だが法廷で関係者の嘘が暴かれ、組織への信頼が揺らぐ。警察の正義を内側から問う法廷ミステリー。
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玉川上水の河川敷で、八十七歳の元小学校教師が殺害される。ほどなく同い年の男性が自首し、被害者とは六十年前からの知り合いだと語る。犯行そのものは認めながら、動機だけを頑なに明かそうとしない最高齢の容疑者に、岩倉剛は違和感を抱く。二人が生きてきた長い年月をたどり、学校や家族、過去の人間関係を洗い直すと、年輪のように積み重なった罪と沈黙が浮かび上がる。老いと贖罪を問うシリーズ第6巻。
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弟子も独立し、私立探偵ジョーは引退を考え始めていた。そんな彼にメジャー球団から、獲得を検討する有望選手のトラブルを調べてほしいとの依頼が入る。ところが尾行中、ジョーの目の前で誘拐事件が発生。さらに選手をめぐるスポーツ賭博の疑惑まで浮かぶ。華やかな大リーグの裏側で絡み合う金と欲望を、老境の探偵が追うハードボイルド。
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人気俳優が女性と心中したらしい――衝撃的な一報を受け、新聞、テレビ、週刊誌は特ダネを求めて走り出す。真相が定まらないまま、SNSには匿名の証言や憶測があふれ、噂が新たな事実のように拡散していく。情報を得るためなら一線を越える報道者と、承認を求める発信者たち。誰が何を仕掛け、世論を動かしているのかを追うメディア・サスペンス。
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東日本大震災の翌年、二〇一二年夏。都内で四件の殺人が相次ぎ、被害者全員が二十五年前の都内飛翔弾事件で容疑をかけられた人物だと判明する。同一犯による復讐なのか、それぞれ別の事件なのか。捜査一課理事官の高峰と目黒中央署長の海老沢は、病や妻との別離の予感を抱えながら、過去の事件を洗い直す。警察官人生の晩年に、後進へ何を残すのか。最後の戦いと継承を描く日本の警察・平成編完結巻。
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警視庁の支援課が発足当初に初めて担当した被害者家族が亡くなる。最近まで故人と密に交流していた支援課OBの大岡と連絡がつかず、若手の柿谷晶は自宅を訪ねる。大岡は朗らかに晶を迎えたが、その翌日、不可解な失踪を遂げてしまう。長年続けてきた支援は何を残したのか。晶は先輩たちが抱えてきた記憶と約束をたどり、被害者家族と支援員双方の癒えない傷に向き合う。過去と現在が交差するシリーズ第3巻。
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出版文化が花開く大正時代。「市民公論」の編集者・松川は、自ら担当した企画によって筆者が大学を追われ、窮地に立つ。一方、人気作家の菊谷は、作家が本当に書きたいものを載せる雑誌の創刊を思い描いていた。雑誌社を渡り歩く松川は、やがて百万人が読む国民的雑誌を作るという大望へ挑む。作家や文化人と議論し、面白さを追求する出版人たちのお仕事小説。
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東京・蒲田の商店会を結束させるため生まれ、全国優勝も経験した綱引きチーム「プルスターズ」。主力の高齢化と不況で休眠していたが、最年長五十三歳の主将・真島と、母国で競技に励んだアイルランド人留学生ケリーの出会いから、五年ぶりに再始動する。新メンバーやスポンサー集めに奔走し、もう一度日本一を目指す大人たちの再起の物語。
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SCUの綿谷亮介は、父親が倒れたとの知らせを受け、故郷の盛岡へ急行する。そこへ、六年前に自らが取り逃がした殺人犯・菅原が、盛岡で立て籠もっているとの連絡が入る。現場で抵抗する菅原を確保し、長年の悔いに決着をつけたかに見えたが、綿谷は帰宅途中に何者かに襲われる。父の介護と刑事を続けるべきかという迷いを抱えながら、執念で逃亡犯の背景を洗い、意外な巨悪へ迫るシリーズ第4巻。
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一九九七年、新宿の路上で会社員が殺害され、顔見知りの野澤力が逮捕された。だが決定的な物証を欠き、最高裁で無罪が確定。長く未解決となった事件の再捜査を、追跡捜査係が命じられる。同時に前係長・鳩山から、五年前に目黒で起きた強盗事件を若手刑事と洗い直すよう沖田へ依頼が入る。冤罪の影を残す殺人と、研修を兼ねた強盗事件。一見無関係な二つの過去が絡み始める、警視庁追跡捜査係シリーズ第13巻。
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立川中央署から警視庁捜査一課へ復帰した岩倉剛は、教え子の伊東彩香と再び組む。町田市の公園で、所持品も目撃者もない若い男性の遺体が発見され、身元判明後には男のストーカー疑惑が浮上する。同じ頃、少女の失踪と、若い女性ばかりを狙う連続殺人も発生していた。別々に見える事件と不気味な記録の接点を探る岩倉。被害者と加害者という単純な区分では捉えられない悲鳴に迫るシリーズ第7巻。
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警視総監直轄の「警視庁特別対策捜査官」二階堂悠真は、富裕層や要人が関わる事件の窓口を一人で担う。ある日、資産家宅から高級腕時計が消えた疑いを調べることに。被害を届けようとしない傲慢な資産家と、相談に訪れた後妻の態度には不可解な点が残る。さらに、総務省審議官の息子が強盗容疑で逮捕され、二つの事件が複雑に絡み始める。セレブ出身の刑事が、名門一家の過去と特権に守られた嘘を暴く警察ミステリー。
闇をわたる セレブ・ケース <単行本>
発売日:2025年4月7日 ISBN:9784163919669
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東日新聞でノンフィクション連載を担当する記者・高岡は、三十年以上前に起きた未解決の女児誘拐事件を調べ始める。過去の資料と証言をたどるうち、事件当時の県警に不可解な動きがあったことを知る。警察は何を隠し、なぜ真相は闇に埋もれたのか。組織の壁に阻まれながら、記者の執念で長年の謎に切り込む社会派サスペンス。
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国会が廃止され、二十歳以上の国民から議員を無作為に選び、首相を直接選挙で決めるようになった二〇××年の日本。第五回首相選には、初の女性首相を狙う政治家、関西で人気のテレビタレント教授、総フォロワー八百万人超のインフルエンサーらが名乗りを上げる。全国民を巻き込む選挙ショーを通して、民主主義と大衆迎合の行方を描く政治小説。
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大手新聞社を辞めた戸倉大介は、家業の印刷会社が発行する小さな地域紙の編集長となる。人口二十五万人の街で三人だけの取材体制を切り盛りするなか、SNSを駆使する若い市長が自宅前で襲われた。速さや話題性に流されず、事実を確かめ、深く伝えるとはどういうことか。事件を追う元新聞記者の姿から報道の役割を問い直す社会派小説。
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酒の席の喧嘩で一人の男性が死亡する。総合支援課の柿谷晶は被害者家族を支えようとするが、一家の様子にはどこか不自然なものがあった。葬儀を終えた直後、家族は支援を拒むように東京を離れ、新潟へ去ってしまう。なぜ助けを必要とするはずの人々が警察を遠ざけるのか。晶は無理に踏み込めない支援の限界に悩みながら、家族が隠す事情を追う。同時に、自身の兄が起こした事件と将来にも向き合うシリーズ第4巻。
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通り魔、殺人、資金洗浄、迷惑運転、窃盗、盗撮、選挙違反、復讐など、日常のすぐ隣に潜む十二の罪を、犯罪に手を染めた者たちの視点から描く短編集。何気ない選択や積み重なった感情が人生を一変させ、後戻りできない場所へ人を追い込んでいく。罪の先に待つのは後悔か、それとも解放か。人間の弱さと暗部を見つめる犯罪小説集。
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日本人で初めてラグビー・ニュージーランド代表オールブラックス入りした早見剛大。二〇二七年ワールドカップのプール戦で、彼はかつて同じチームで戦った仲間たちを擁する日本代表と激突する。一試合で四種の得点を一人で決める「フルハウス」を題名に、世界最高峰へ挑んだ選手の孤独、友情、誇りと葛藤を熱く描くスポーツ小説。
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箱根駅伝本戦を逃した大学から選ばれた十六人の「関東学生連合」。記録が公式に残らない矛盾を抱える寄せ集めの選手たちを率いるのは、十七年前に学連選抜を走った天才ランナー・山城悟だった。対する優勝候補・城南大の監督は、かつて山城へ襷をつないだ浦大地。退任の噂が流れる名将と、監督に不向きだと自覚する孤高の男が、今度は指導者として箱根路で向き合う。選手の誇りと二人の絆が交錯する、チームシリーズ第4巻。
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SCUに、豊島中央署の現職刑事・篠沢を秘密裏に捜査せよとの命令が下る。収入に見合わない高級車を持ち、怪しい事務所へ通う事実をつかんだ直後、篠沢の仲間が殺され、部下の藤田も襲撃される。さらにキャップの結城が失踪。メンバーは、結城が十年前から藤田の父の事故死を追っていたことを知る。警察内部に長年根を張る腐敗組織を暴き、結城を救うため、特殊能力刑事チームが極秘捜査に挑むシリーズ第5巻。
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五年前、顔と指紋を潰された身元不明の遺体が発見され、事件は未解決のまま残されていた。管轄した八王子中央署の特捜から、追跡捜査係へ協力要請が届く。手がかりは現場に放置されたレンタカーと、被害者が所持していた空のUSBメモリだけ。しかも車の借り主は失踪している。沖田は足を使って関係者を追い、西川は残された情報を分析する。二つの乏しい手がかりから被害者の身元と欲望の裏側へ迫る、警視庁追跡捜査係シリーズ第14巻。
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新聞記者の古山孝弘は、かつて共に連続女児殺害事件の真実を暴いた先輩・松島慶太に呼び出される。がんで余命を告げられた松島が託したのは、「心残り」に関わる暗号めいたメモだった。警察庁官僚の謎の死、地検、法相、FBI、そして闇に葬られた政治的取引。先輩の最後の仕事を引き継ぎ、古山は隠された真相を暴く取材へ走り出す。
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武器密売組織METOの創設者と目される牟田涼が帰国するとの情報を外事四課がつかみ、因縁のある岩倉剛も捜査に加わる。だが羽田空港で待つ捜査員の目前、牟田は迎えの車ごと爆殺される。岩倉は相棒の伊東彩香と、牟田の拠点だったシンガポールへ飛び、事実上の妻や部下に接触するが、組織の全貌は見えない。やがて二人を狙う銃撃も発生。国境を越えたMETOとの対決が頂点へ向かうシリーズ第8巻。
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渋谷中央署の刑事・大嶋が、拳銃を持ち出したまま逃走した。なぜ現職の刑事が危険な行動に出たのか。捜査に乗り出したのは、大嶋と同期で旧友でもある刑事・伊賀だった。信頼してきた友を追う立場となった伊賀は、警察官として事件を解明しながら、その胸に秘められた事情へ迫っていく。職務と友情の狭間で揺れる刑事を描く緊迫の警察小説。
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捜査一課の若手刑事・日下啓太は、八年前に失踪した元代議士の再捜索を行う特捜チームへ加わる。朝比奈由宇の指揮下で沖田大輝と捜査を始めた直後、若い女性の誘拐が発生し、容疑者には伝説の刑事・鳴沢了の名が浮かぶ。二つの事件が交錯するなか、堂場作品の歴代刑事たちが集結し、それぞれの信念をぶつけ合う大河警察ドラマ。
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犯罪被害者だけでなく、加害者の家族も支援する警視庁総合支援課。兄が事件を起こした過去を持つ柿谷晶は、支援を必要とする人々の間に立ち、誰を、何から守るべきなのかという問いに向き合う。法的な立場や世間の評価だけでは救えない家族に寄り添いながら、自身の傷とも折り合いをつけようとする晶。被害と加害の境界で、警察による支援の意味を問い続けるシリーズ第5巻。
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百四十年の歴史を持つ全国紙・日本新報が、新聞離れと経営悪化の末に発行を停止し、倒産する。同僚たちが次の職を探すなか、社会部記者の南康祐は志を同じくする仲間とネット専門メディア「日新ネットS」を立ち上げようと画策する。オールドメディアとの確執、人材不足、記者クラブ制度、広告収入の壁。報道の理念を守りながら新しい媒体を事業として成立させられるのか。新聞の終焉と再出発を描くメディアシリーズ完結編。
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IT事業で成功し、巨大企業グループを築いた男が死んだ。病死とされるその最期に疑いが生じ、警視庁の特別対策捜査官・二階堂悠真が調査を始める。自身も裕福な家に育ち、六本木の高級マンションに住む二階堂にとって、富裕層の世界は身近なもの。だが、莫大な遺産を前に口を閉ざす遺族たちから、死の背景を探るのは容易ではない。さらに浮かび上がるのは、男の死の間際に姿を見せた謎の人物。事業の第一線を退き、社会貢献に力を注いだ成功者の人生と、不審な死はどう結びつくのか。金と地位に囲まれた人々の言葉をたどり、一人の男が最後に求めたものへ迫る警察ミステリー、セレブ・ケースシリーズ第2巻。







