貴志祐介のデビュー作から最新刊まで、全作品を出版順にまとめた完全網羅リストです。「雨物語」「防犯探偵・榎本」などの人気シリーズの読む順番や、長編・短編集などの分類も分かりやすく表示しています。

あわせて読みたい

当サイトで紹介している作家さんは下のリンク先でまとめています。

貴志祐介のシリーズ作品一覧

雨物語シリーズ(2作)

  1. 『秋雨物語』
  2. 『梅雨物語』

防犯探偵・榎本シリーズ(5作)

  1. 『硝子のハンマー』
  2. 『狐火の家』
  3. 『鍵のかかった部屋』
  4. 『ミステリークロック』
  5. 『コロッサスの鉤爪』

貴志祐介のノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)

十三番目の人格ISOLA

十三番目の人格ISOLA

十三番目の人格ISOLA <角川ホラー文庫>

発売日:1996年4月18日

長編

人の感情を強く感じ取れる共感能力者・賀茂由香里。阪神・淡路大震災のあと、被災者の心のケアにあたる彼女は、入院中の少女・森谷千尋と出会う。あどけないその少女の内には、いくつもの人格が同居していた——多重人格。うちとけ、さまざまな人格と言葉を交わすうち、由香里はやがて十三番目の人格「ISOLA」の気配に触れ、底知れぬ恐怖を覚える。ISOLAとは何者なのか。少女の心の奥で目覚めようとしているものの正体とは。著者のデビュー作にして、日本ホラー小説大賞の佳作に輝いたサイコ・サスペンス。共感という才能を抱えたヒロインが、人の心の闇の深淵をのぞき込む。

黒い家

黒い家

黒い家 <角川ホラー文庫>

発売日:1998年12月10日

長編

生命保険会社に勤める若槻慎二は、ある契約者の自宅へ呼び出され、首を吊った子どもの遺体の第一発見者となってしまう。不審な点の多い契約者の言動に違和感を募らせた若槻は、独自に調べはじめる——だが、それは底なしの悪夢の入り口だった。保険金をめぐって忍び寄る、得体の知れない悪意。心を持たないかのような人間を前に、若槻は丸腰で立ち向かうことになる。第4回日本ホラー小説大賞を受賞し、映画化もされた著者の代表作。日常の隣にぽっかりと口を開ける「黒い家」の恐怖を、保険業界の知識を背景に克明に描き出した、戦慄のサスペンスホラー。

天使の囀り

天使の囀り

天使の囀り <角川ホラー文庫>

発売日:2000年12月8日

長編

終末期医療に携わる精神科医・北島早苗。恋人でルポライターの高梨は、病的なまでに死を恐れるタナトフォビアだったが、アマゾン調査隊に同行して帰国してからは人が変わったように死に魅入られ、自ら命を絶ってしまう。やがて調査隊の他のメンバーも、次々と異常な死を遂げていく。アマゾンで彼らはいったい何に触れたのか。高梨が最期に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか。早苗は恐るべき真実へと近づいていく。生物学の精緻な知見を土台に、人間の根源的な恐怖を抉り出した、著者会心のバイオ・ホラー。

クリムゾンの迷宮

クリムゾンの迷宮

クリムゾンの迷宮 <角川ホラー文庫>

発売日:1999年4月9日

長編

藤木芳彦が目覚めると、そこは見覚えのない異様な世界だった。雨に濡れ、一面が深紅に染まった奇岩の峡谷。傍らには一台の携帯ゲーム機が置かれ、画面の指示に従って迷宮を抜け出た者だけが脱出できるという。指示をたどった先で藤木が出会ったのは、同じように見知らぬ地へ集められた男女たち。誰が味方で誰が敵か——生き残りを賭けたサバイバルゲームの幕が上がる。極限状況で剥き出しになる人間の本性と、知恵を絞った駆け引き。緊迫感に満ちた展開で読者を一気に引き込む、デスゲーム・サバイバルホラーの傑作。

「火星の迷宮」という未知の場所が舞台のゼロサムゲーム。

前半はサバイバルゲームって感じ怖さは感じませんでした。

後半は確かにグロい描写もあったけど予想よりは軽くて、ホラー苦手な私にも全然読める感じ。

デスゲーム好きな方は読んでみてはいかが?

青の炎

青の炎

青の炎 <角川文庫>

発売日:2002年10月25日

長編

湘南の高校に通う十七歳、櫛森秀一。女手ひとつで家族を支える母と、明るい妹との穏やかな暮らしは、かつて母と別れた男・曾根が再び転がり込んできたことで一変する。傍若無人にふるまい、家庭を脅かす曾根。警察も法律も、自分たちの幸せを守ってはくれない——そう悟った秀一は、ある決意を固める。自らの手で、誰にも気づかれぬ完全犯罪を成し遂げること。少年が孤独に挑む計画は、はたして家族に平穏を取り戻すのか。繊細な筆致で、追い詰められた少年の切ない心象風景を描き出す。日本ミステリ史に残る、哀しくも美しい青春犯罪小説。

新世界より : 上

新世界より : 上

新世界より : 上 <講談社文庫>

発売日:2011年1月14日

長編

今から千年後の日本。豊かな自然に囲まれた集落・神栖66町で、子どもたちはのびやかに育っていた。人類は「呪力」と呼ばれる強大な念動力を手に入れ、争いのない平和な世界を築いていた——はずだった。呪力を学ぶ渡辺早季ら五人の少年少女は、好奇心のままに禁忌に触れ、隠された歴史の断片に行き当たる。なぜ世界はこれほど美しく、そして不自然なのか。管理された理想郷の裏に潜む、得体の知れない違和感。第29回日本SF大賞に輝いた壮大な物語の幕開けを飾る上巻。緻密に構築された世界が、静かに不穏さを帯びていく。

新世界より : 中

新世界より : 中

新世界より : 中 <講談社文庫>

発売日:2011年1月14日

長編

禁を犯し、町の外の世界に触れてしまった子どもたち。彼らに倫理委員会の手が伸びる。危険の芽を持つ者は記憶を消され、あるいは排除される——見せかけの安定は、そうして保たれていた。早季たちは成長し、人間に隷属する異形の生物バケネズミたちの不穏な動きに巻き込まれていく。外の世界に繁栄するグロテスクな生態系の正体、そして語り継がれてきた伝説の真意が明らかになるとき、「呪力」が孕む底なしの闇が牙を剥こうとしていた。第29回日本SF大賞受賞作の中巻。穏やかな日常の裏で進行する破滅の予兆が、物語を一気に加速させる。

新世界より : 下

新世界より : 下

新世界より : 下 <講談社文庫>

発売日:2011年1月14日

長編

静かな日常を引き裂く、大いなる災厄。悲鳴と血に塗れた町を背に、選ばれし者たちは真実を求めて目的の地へと急ぐ。それがどれほど残酷な道であろうとも、生き抜くために——。なぜ人類は呪力を得たのか。異形の生物バケネズミとは何者なのか。長く隠されてきた世界の成り立ちが、ついに明かされていく。早季たちが立ち向かう絶望の果てに、人が人として生きる意味が問われる。第29回日本SF大賞をはじめ数々の評価を集めた、壮大なサイエンス・ファンタジーの完結篇。すべての謎が一つに収束していく圧巻のクライマックスが、深い余韻を残す。

悪の教典 : 上

悪の教典 : 上

悪の教典 : 上 <文春文庫>

発売日:2012年8月3日

長編

晨光学院町田高校の英語教師・蓮実聖司は、端正な容姿と巧みな話術で、生徒からも同僚からも保護者からも絶大な信頼を集める人気教師。だがその素顔は、他者への共感を一切持たないサイコパスだった。自らの前に立ちはだかる障害を、彼は眉ひとつ動かさず排除していく。学校という閉ざされた空間で、誰にも気づかれぬまま積み上げられていく罪。完璧な仮面の裏で、惨劇への秒読みが静かに始まっていた。山田風太郎賞に輝いた傑作ピカレスク・ホラーの上巻。理想の教師を装う怪物の、戦慄すべき日常を克明に描き出す。

悪の教典 : 下

悪の教典 : 下

悪の教典 : 下 <文春文庫>

発売日:2012年8月3日

長編

人気教師ハスミンこと蓮実聖司が、水面下で重ねてきた工作と隠蔽。だが、その本性に気づいてしまった者が現れたとき、もはや後戻りはできなかった。文化祭の準備に沸く校舎を舞台に、血塗られた一夜が幕を開ける。逃げ場のない学び舎で、生徒たちは予測不能な恐怖に晒される——。圧倒的な知性と冷酷さを兼ね備えた怪物に、はたして抗う術はあるのか。加速する暴力と緊迫の展開が、読む者を息もつかせぬクライマックスへと運ぶ。山田風太郎賞を受賞し映画化もされた、著者の代表作にして衝撃のサイコ・ホラー、その下巻。

ダークゾーン : 上

ダークゾーン : 上

ダークゾーン : 上 <角川文庫>

発売日:2017年12月21日

長編

プロ棋士を目指す塚田裕史が目を覚ますと、そこは軍艦島を思わせる廃墟の無人島——異次元空間「ダークゾーン」だった。彼は赤の王将(キング)となり、恋人や友人たちもまた、一つ眼や火蜥蜴といった異形の駒へと姿を変えている。対するは、同数の駒を擁する青軍。先に四勝した側が勝ち、敗れた軍は消滅する。ルールは将棋に似て、しかし駒たちは生身で戦い、傷つき、滅びていく。なぜ自分たちはここに集められたのか。何のための戦いなのか。命を賭けた七番勝負の火蓋が切られる。盤上の戦略と極限の心理戦が交錯する、リアル将棋ダークファンタジーの上巻。

ダークゾーン : 下

ダークゾーン : 下

ダークゾーン : 下 <角川文庫>

発売日:2017年12月21日

長編

異次元空間ダークゾーンで繰り広げられる、命懸けの七番勝負。赤軍を率いる塚田は、仲間であり恋人であり友でもある駒たちと共に、青軍との死闘を重ねていく。勝てば前進、負ければ消滅——一手の判断が、大切な者の生死を分ける。なぜ自分たちはこの戦いに投じられたのか。盤上の攻防がいよいよ熾烈を極めるなか、ダークゾーンに秘められた意味が少しずつ姿を現していく。すべての果てに明らかになる、驚愕の真実とは。緊迫の頭脳戦と容赦のない展開で読ませる、リアル将棋ダークファンタジーの完結篇。エンターテインメントの妙味が凝縮された一冊。

極悪鳥になる夢を見る 貴志祐介エッセイ集

極悪鳥になる夢を見る 貴志祐介エッセイ集

極悪鳥になる夢を見る 貴志祐介エッセイ集 <文春文庫>

発売日:2017年4月6日

ホラーにミステリ、SFと、ジャンルを越えて読者を魅了し続ける貴志祐介。その素顔がのぞける初のエッセイ集。作家としての思索や社会への鋭いまなざしはもちろん、小説さながらにぞっとする実話、ブラックユーモア、日常に潜む不思議な体験談、そして並々ならぬ野球への愛まで——多彩な話題が縦横無尽に綴られる。「なぜ緑色の哺乳類はいないのか」「超能力者はなぜ少女でなければならないのか」といった、作家ならではの着眼が光る。物語が生まれる現場を垣間見せてくれる一冊。文庫版には、創作と「悪」をめぐる講演も特別収録。

雀蜂

雀蜂

雀蜂 <角川ホラー文庫>

発売日:2013年10月25日

長編

晩秋の八ヶ岳。山荘で目覚めた小説家の安斎は、妻の夢子の姿が消えていることに気づく。外は猛吹雪、通信機器もつながらない。完全に孤立したその山荘に、突如おびただしい数の凶暴なスズメバチが襲いかかる。過去に蜂毒のアナフィラキシーを経験した安斎にとって、一刺しが命取りになりかねない。これは偶然か、それとも誰かが仕掛けた罠なのか。妻の不在が、疑念を掻き立てる。閉ざされた空間で繰り広げられる、人と蜂との壮絶な死闘。ノンストップで突き進む文庫書き下ろしサバイバルホラー。最後に明かされる真相が、すべてを覆す。

罪人の選択

罪人の選択

罪人の選択 <文春文庫>

発売日:2022年11月8日

短編集

戦後の闇市から東京五輪の時代へ——一人の男が、一本の酒と一個の缶詰を前に究極の選択を迫られる。どちらかには毒が仕込まれている。極限の状況で「罪人」は何を選ぶのか。緊張感の途切れない表題作をはじめ、本書には四つの物語が収められている。太陽系を去る夫婦の最後の時を描く「夜の記憶」、植民惑星に蔓延する邪神信仰に挑む「呪文」、そしてパンデミック下で剥き出しになる人間の本性を描く「赤い雨」。ミステリからSFまで、著者の引き出しの豊かさを堪能できる作品集。研ぎ澄まされた筆致で、人間の業と選択の重みを問いかける。

我々は、みな孤独である

我々は、みな孤独である

我々は、みな孤独である <ハルキ文庫>

発売日:2022年5月13日

私立探偵の茶畑徹朗のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」。輪廻転生など信じない茶畑は、報酬目当てに助手の毬子とともに調査を引き受けるが、やがて自身も前世の記憶めいた鮮明な夢に苛まれていく。サイコパス、霊媒師、そしてマフィア——錯綜する人間関係の果てに、調査はどこへ向かうのか。ミステリ、ハードボイルド、オカルト、SF、そして哲学が渾然一体となった、ジャンル分け不能の異色作。人間の意識とは、孤独とは何か。著者が真正面から「人間の根源」に挑んだ、野心的な長編。

兎は薄氷に駆ける

兎は薄氷に駆ける

兎は薄氷に駆ける <単行本>

発売日:2024年3月4日

長編

嵐の夜、資産家の男が車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒で死亡した。容疑者として浮かんだのは、被害者の甥・日高英之。父親もかつて殺人で逮捕された過去を持つ彼は、警察の威圧的な取り調べの末に自白調書へ署名してしまう。だが英之は、検察でも法廷でも無実を訴え続ける。彼は本当に叔父を殺したのか。調査が進むにつれ、事件は十五年前の出来事へとつながっていく——。緻密に仕組まれた企みと、組織の論理に抗う個人の覚悟。冤罪と復讐が交錯する、緊迫のリーガル・サスペンス。

さかさ星

さかさ星

さかさ星 <単行本>

発売日:2024年10月2日

長編

戦国の世から続く名家・福森家の屋敷で、一家が惨殺される事件が起きた。遺体はいずれも人間業とは思えぬ凄惨な状態で破壊され、屋敷には何かの儀式を思わせる痕跡が残されていた。福森家の親戚にあたる中村亮太は、ある事情から霊能者・賀茂禮子とともに屋敷を訪れ、調査に乗り出す。賀茂が言うには、福森家が代々収集してきた名宝の数々は、実は恐るべき呪物であり、そのいずれかが惨劇を招いたのだという。数百年にわたって受け継がれてきた「呪い」と、人間の悪意と業が絡み合う。『黒い家』『悪の教典』以来、十一年ぶりとなる長編ホラー。著者の真骨頂が詰まった特級の戦慄。