日明恩の作品一覧
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池袋署の管内で相次ぐ密造拳銃事件。無口で無骨な刑事・武本と、名家に生まれたおしゃべりな年下の上司・潮崎は、銃の流通経路を追い始める。性格も育ちも対照的な二人が捜査の先で行き当たったのは、五年前に起きた覚醒剤乱用防止推進員の拳銃自殺だった。いま出回る銃と、過去の死はどう結びつくのか。警察の内にも外にも敵を抱えながら、二人は事件の背後に潜む巨悪へと迫っていく。無骨な現場の刑事と、軽口の絶えない上司。そのちぐはぐな取り合わせが生む軽妙なやり取りと、真相を求める執念が、重厚な捜査劇を力強く動かす。密造拳銃の謎を軸に、警官としての誇りを問う、武本&潮崎シリーズ第1巻。
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熱血の消防士になどなるつもりはない。そううそぶく新米消防士・大山雄大が出動したのは、不法滞在の外国人たちが暮らす木造アパートの火災だった。消火のさなか、水をかけるとかえって広がる炎に疑問を抱いた雄大は、自ら原因を調べ始める。だが、外国人アパートを狙う放火は一度では終わらず、第二、第三の事件が起きてしまう。憎まれ口の奥にある熱い思いに突き動かされ、雄大は住人たちをめぐる哀しい事件へと踏み込んでいく。火を消す現場で感じた違和感は、何につながるのか。人の命に向き合う仕事と、まっすぐな言葉で事件に挑む若者の成長を描く青春消防ミステリー、Fire’s Outシリーズ第1巻。
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隣家にいるはずのない少女の声。その異変を端緒に、蒲田署へ異動した刑事・武本は、幼い少女の監禁事件に向き合う。捜査を進めるにつれ見えてきたのは、不法滞在の外国人を母に持つ子どもたちが、人身売買や虐待にさらされている現実だった。一方、警察を去ったかつての相棒・潮崎も、武本の力になろうと独自に調査を始める。目の前で苦しむ子どもを救いたい。その思いだけでは越えられない法律の壁に、二人はどう立ち向かうのか。事件の解明と、傷ついた命を守ることの間で問われる警察の役割。異なる立場から社会の闇を追う二人の姿を通して、正義の届きにくい場所を見つめる警察ミステリー、武本&潮崎シリーズ第2巻。
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高齢者の暮らす家で、失火による火災が相次いだ。住人たちの死は、不幸な偶然が重なった結果とされる。しかし若手消防士の大山雄大は、続発する火事に疑問を抱き、調査を始める。なぜ、老人たちは炎の中で命を落としたのか。出火の謎を追う雄大の前に浮かび上がるのは、それぞれが背負ってきた悲しい過去と、孤独の中で結ばれた人々の姿だった。火災の原因を探ることは、やがて、閉塞した社会で生きる人の痛みに向き合うことへとつながっていく。命を救う仕事に携わる一人の消防士は、目の前の現実にどう立ち向かうのか。不可解な連続火災を通して、孤独と人のつながりを見つめる仕事ミステリー、Fire's Outシリーズ第2巻。
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ある事件を機に刑事を辞め、人目を避けて暮らす須賀原。彼の目に留まったのは、ホラー映画の棚の前で、毎日のように涙を流している少年だった。明生というその少年は、死者の姿が見えるという。ふとした出会いから結びついた二人は、それぞれの孤独を抱えながら、この世を離れられずにいる死者たちと向き合うことになる。彼らは何を思い残し、なぜそこに留まっているのか。少年に見える存在を手がかりに、元刑事と少年が未練の奥に潜む謎をたどっていく。生者と死者のあいだに横たわる思いを、謎解きとともに描く物語。不可思議な出会いの先にある切なさと、人と人が手を取り合う温もりが、静かに胸に迫るファンタジーミステリー。
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元暴走族の消防隊員・生田は、運転の腕には定評があるものの、異動先で任される救急車にはまだ不慣れだ。仕事を覚える日々のさなか、路上で倒れていた悠木という男を収容すると、男は突如ナイフを抜き、同僚の救急隊員を人質に取ってしまう。一方、警察とテレビ局には別の男から犯行声明が届く。悠木の家族を監禁し、本人には爆弾を持たせたというのだ。救命のための車は、姿の見えない犯人が仕掛けるゲームの舞台へ。車内の様子が無線を通じてネットにさらされ、報道が過熱するなか、生田は指定された制限時間に向けて走り続ける。仲間と人質の命を乗せたハンドルを、どう操るのか。救急の仕事と極限の緊迫感が交差するサスペンス。
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横浜みなとみらいに開業したばかりのホテル、ハーヴェイ・インターナショナル横浜。見合いのために訪れていた警視庁蒲田署の刑事・武本は、思いがけず立て籠もり事件に巻き込まれる。ホテルを占拠したのは、正体の知れない多国籍グループ。周辺の携帯基地局まで爆破され、相次ぐ異常事態に警察も混乱を深めていく。非番の武本は新人ホテルマンの西島と館内を逃げ回りながら、神奈川県警にいる元上司の潮崎警視へ連絡を取る。刻々と緊迫する現場で、武本はどう動くのか。離れた場所にいる潮崎との連携を頼みに、孤独な戦いが始まる。閉ざされたホテルでの奮闘と二人の呼吸が読みどころの警察ミステリー、武本&潮崎シリーズ第3巻。
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東京で相次ぐ、覚せい剤の密造所とおぼしき建物の火災。焼け跡には大量のペットボトルが残り、メタンの成分まで検出された。火を扱うには危険な場所に、なぜそんなものがあるのか。麻布消防署飯倉出張所に異動した若手消防士・大山雄大は、現場に残された不可解な痕跡に疑問を抱き、ひそかに調べ始める。だが、その行動は六本木界隈の危険な者たちを刺激し、自らを思いがけない窮地へと追い込んでいく。消火活動の先に浮かび上がる謎と、真相を探ろうとする消防士に迫る危機。焼け跡の小さな違和感を入口に、消防の仕事と事件の緊張が交差する、読み応えあるお仕事ミステリー、Fire's Outシリーズ第3巻。
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両親の離婚をきっかけに、母の故郷へ移り住んだ中学生の石塚洋。近所の川で、捨てられたらしい五匹の熱帯魚を見つけた彼は、魚を引き取ってくれる場所へ届けようとする。だが、助けようとした魚はすべて死んでしまった。悲しむ洋がバケツに残された水をのぞくと、そこには白くもやもやした奇妙なものが漂っていた。魚の死と関係があるのだろうか。観察を始めた洋は、やがて鳴き声のうるさい近所の犬や、うまく付き合えない友達に、その水を飲ませようと考える。身近な水に潜むものの正体も、その先に待つ事態も知らぬままに。少年の小さな発見と好奇心が、日本を揺るがす脅威へとつながっていく、不穏な気配に満ちたサスペンス。
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明け方の港区芝浦。マンション前で見つかった焼死体は、タイヤの中に立たせて燃やされていた。残忍な手口に衝撃が広がるが、検視によって、火をつけられる前にすでに死亡していたと判明する。一方、新宿署の留置管理課にいる武本は、歌舞伎町の喧嘩で逮捕、勾留された男・柏木の静かな佇まいに心を留めていた。やがて西新宿でも、同様の手口による殺人放火事件が起きる。捜査本部への応援として現れたのは、警視庁の潮崎警視だった。再会した二人の前にある不可解な連続事件と、留置場で武本が見つめる一人の男。捜査の現場とは異なる持ち場から、人に向き合う警官の姿を描く、武本&潮崎シリーズ第4巻。
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観測史上二番目の暴風が関東を襲った夜、水に浸かった駐車場で、車の下に入りこんでいた年輩の女性が命を落とす。救助に出場したのは、本田消防署上平井出張所に勤める大山雄大。行政解剖では事件性がないとされたが、彼の胸には、喪服姿の老人が口にした、どうしても助けられなかったという趣旨の言葉が引っかかっていた。老人は何を知り、なぜそんな言葉を残したのか。疑問を抱いた大山は、その真意を確かめようと老人の行方を追う。災害の現場に残されたひとつの死と、不可解な言葉。人命救助に携わる消防士の視点から、見過ごせない謎に迫っていく仕事とミステリーの物語、Fire's Outシリーズ第4巻。
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広島から家出して東京へやって来た十七歳の光希。ひょんな出会いから足場工事会社の見習い社員となった彼を迎えたのは、見た目こそ怖いが気のいい先輩たちだった。慣れない仕事も人との付き合いも、光希には新鮮な驚きばかり。実は彼には、かつて強い霊感があった。ある出来事を境に失ったはずの力。その過去を抱えたまま暮らし始めた部屋で、不可解な現象が起こる。すると居合わせた先輩の頭島が、姿も見えない幽霊に飛びかかり、なんと捕まえてしまった!職人たちの頼もしさは、怪異を相手にしても通用するのか。働く日々に思いがけない騒動が入り込み、少年の新生活は予想外の方向へ。人情と怪異が交差する、可笑しくも温かなミステリー。











