有馬美季子の新刊一覧表
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『お葉の医心帖 やくそくの雪中花』(発売日:2026年11月25日)
町医者・道庵のもとで医の道を歩むお葉は、患者たちに寄り添いながら、その心と身体を癒すことに懸命に励んでいた。薬や鍼灸、そして何より真心をもって、一人ひとりと向き合う日々。ところがある患者に、外科の治療が必要になってしまう。診療所でできることには限りがあり、お葉は途方に暮れる。目の前の苦しみを和らげる術が見つからない。救いたいという想いだけでは、越えられない壁があるのか。思い悩むお葉が足を向けたのは、かつて林二郎と出会った、あの柚子の木だった――。医者として、一人の娘として、お葉が選ぶ道とは。寒さの中で凛と咲く雪中花のように、揺るがぬ想いを胸に歩むお葉の姿を描く、お葉の医心帖シリーズ第7巻。
『ご縁おむすび屋 継父の生姜ご飯』(発売日:2026年10月6日)
湯治から帰ってきた〈ご縁おむすび屋〉の主・お結は、思わず目を丸くした。留守のあいだに仕事仲間のヨネが縁組の依頼を引き受けたのはいいけれど、その見合い相手が大問題だったのだ。なんと、料理屋〈春屋〉の料理人・善吉を、頼み人に紹介するというのである。頼み人は、日雇い奉公をしている齢十八のお秋。彼女が見合い相手に出した条件はただひとつ、どうしても料理人であることだった。だからといって、ほのかな想いを寄せる善吉を紹介してしまうなんて――。落ち着かない気持ちのまま〈春屋〉へ足を運んだお結の前に現れたのは……。おいしくてあたたかい料理がご縁を結ぶ、ご縁おむすび屋シリーズ第2巻。
『笹竹の手習い所 学び舎の慈母』(発売日:2026年8月12日)
この子たちの瞳の輝きを守りたい――。亡き父の遺志を継いだ笹代は、日本橋の福島町で手習い所の師匠となり、教え子である筆子たちの成長に日々目を細めていた。ある日、皆で飼っていた兎が忽然と姿を消す。やがて、近所の商家でそっくりの兎が飼われているという話が耳に入り……(「ユメの帳面」)。殺しの下手人とされた元教え子の疑いを晴らすべく、笹代が奔走する「疑われた元筆子」。ともに暮らす身寄りのない筆子の一人に養子の話が舞い込む「巣立ちの朝」。子どもたちの喜びや悩みに寄り添い、ときに師として、ときに母のように見守る笹代の姿を、江戸の四季の風物を織り交ぜて描く、風味絶佳の連作短篇時代小説。
『ご縁おむすび屋 青が咲く』(発売日:2026年7月6日)
江戸の片隅で、婚活から祝言まで縁組の相談に乗る〈ご縁おむすび屋〉。その主であるお結のもとには、短所も欠点も見当たらないのに、なぜか良縁に恵まれない男女ばかりがやって来る。今日の頼み人は、干鰯問屋の若旦那・重太郎。何度か見合いをして仲良くなった相手もいたのに、いつも途中でうまくいかなくなってしまうという。容姿も生まれも稼ぎも可もなく不可もないのに、いったい何が悪いのか。首を傾げつつも、お結は小間物問屋の娘お初を紹介することにした。見合いの場は、お結が時折おむすびを握らせてもらっている料理屋〈春屋〉。料理人・善吉の細やかな気遣いがあれば、きっとうまくいくはずだったが……。ご縁おむすび屋シリーズ第1巻。
『お葉の医心帖 ゆらめきの紫陽花』(発売日:2026年5月25日)
思いを寄せていた若い医者・林二郎が、師と仰ぐ道庵にとって因縁の相手の息子だった――。その事実を知ったお葉の心は、大きく揺れ動く。道庵への恩義と、胸に芽生えた想い。眠れぬ夜を幾度も過ごし、悩んだ末に、お葉は林二郎のことを忘れようと心に決め、診療所での日々の仕事にいっそう励むようになる。ところが、ある患者を通して、お葉が道庵の弟子であることが林二郎に伝わってしまい……。師弟の絆と、抑えきれない恋心のはざまで揺れる少女は、どんな答えを見つけるのか。雨に濡れて色を変える紫陽花のように、揺らめく心を抱えながらも患者に向き合い続けるお葉の姿が胸に沁みる、お葉の医心帖シリーズ第6巻。