乃南アサの新刊一覧表

単行本

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マザー―詳細

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『マザー』(発売日:2024年8月28日)

マザー

マザー <単行本>

発売日:2024年8月28日

短編集
あらすじ

独立した青年が、感染症流行の間に身内を相次いで亡くした実家へ戻る「セメタリー」。医師を辞めて離婚した兄から、母の一周忌を前に再婚の知らせが届く「ワンピース」。娘が嫁いで一人になった高齢女性が華やかに変わっていく姿を、マンション管理人が見つめる「アフェア」。子どもや周囲から「母」と呼ばれてきた女性たちにも、家族の知らない願い、恋、後悔がある。母親という役割の陰に隠された一人の人間の本当の顔を、驚きと共感をもって描く家族小説短編集。家族の記憶にある母と本人が生きた現実のずれを見つめ、役割の外で女性を知り直す驚きを届ける。

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『緊立ち 警視庁捜査共助課』(発売日:2026年7月7日)

緊立ち 警視庁捜査共助課

緊立ち 警視庁捜査共助課 <文春文庫>

発売日:2026年7月7日

長編
あらすじ

警視庁捜査共助課で、行方をくらました被疑者を追う二人の女性警察官。川東小桃は七百人を超える手配写真を記憶し、雑踏から対象を見つけ出す見当たり捜査官。佐宗燈は、わずかな手がかりから逃亡先を割り出す広域捜査の刑事だ。少女時代の事件をきっかけに燈へ憧れた小桃は、奇妙な縁で同じ課に入り、互いに私生活の悩みも抱えながら実績を重ねる。やがて凶悪犯の「緊立ち」が入り、全員に出動命令が下る。記憶と執念で人波から犯人を追う、新たな警察小説。男性中心の組織で力を発揮する二人の友情と、家庭では揺れる等身大の姿が、追跡劇に人間味を添える。

『今夜もベルが鳴る』(発売日:2026年4月22日)

今夜もベルが鳴る

今夜もベルが鳴る <新潮文庫>

発売日:2026年4月22日

長編
あらすじ

デザイン事務所に勤めるゆかりは、パーティーで岩谷というどこか謎めいた男と知り合う。やがて彼から電話がかかるようになり、ベルを待ち、その声に一喜一憂するうち、ゆかりは急速に心を奪われていく。だが、ある出来事を境に小さな疑念が芽生えた。岩谷はいったい何者なのか。照明、ウイスキー、集合写真――身近な品々が不穏な意味を持ち始め、恋の高揚は逃げ場のない恐怖へと姿を変える。電話の向こうにいる相手を信じたい思いと、真実を知る怖さがせめぎ合う、疾走感あふれる長篇サスペンス。受話器越しの声しか知らない恋だからこそ膨らむ想像と不信が、読み手を最後まで翻弄する。

『雫の街 家裁調査官・庵原かのん』(発売日:2026年1月28日)

雫の街 家裁調査官・庵原かのん

雫の街 家裁調査官・庵原かのん <新潮文庫>

発売日:2026年1月28日

家裁調査官・庵原かのんシリーズ 短編集
あらすじ

家裁調査官・庵原かのんシリーズ第2巻。横浜家庭裁判所川崎中央支部へ移った庵原かのんは、離婚や相続など家庭内の「家事事件」を担当する。記憶喪失の男の身元確認、行方不明者の捜索、奇妙な離婚調停。持ち込まれる案件では、当事者の語ることが必ずしも真実とは限らず、家族の数だけ隠された事情がある。かのんは書類の行間を読み、粘り強く話を聴き、ほろ苦い真実の先にわずかな希望を探す。家庭という最も近い関係の謎を描く七篇の連作ミステリー。少年事件から家事事件へ仕事の幅を広げたかのんの成長と、調査官同士の支え合いも丁寧に描かれる。

『殺意はないけど』(発売日:2025年10月29日)

殺意はないけど

殺意はないけど <新潮文庫>

発売日:2025年10月29日

長編
あらすじ

高校時代に仲のよかった四人の女性が、十年の時を経て再び集う。裕福な家庭の妻となった元アイドルの明子、タウン誌編集者の由紀、地方局のアナウンサー、劇団で働く玲子。それぞれ別の道を歩んできたはずが、明子の芸能界復帰をきっかけに、写真へ開けられた穴や割れたガラスなど不気味な贈り物が届き始める。懐かしい友情の下に沈んでいた競争心、劣等感、言えなかった恨み。笑顔で再会した四人の過去がほどけるにつれ、悪意の送り主をめぐる疑いは深まっていく。女友達の複雑な感情を鋭く描く心理サスペンス。成功したように見える人生の裏側を互いに比べてしまう痛みが、再会の華やかさを不穏に染めていく。

『続・犬棒日記』(発売日:2025年3月12日)

続・犬棒日記

続・犬棒日記 <双葉文庫>

発売日:2025年3月12日

あらすじ

買い物へ出たとき、公園を歩くとき、電車に乗るとき、食事をするとき。著者が日常で見かけた「あの人」と、近くで起きた不可解な出来事を卓越した観察眼で描く『犬棒日記』の続編。奇妙な振る舞いにも本人なりの事情があるのかもしれないと想像を広げると、短い場面から一人分の人生が立ち上がる。世界を覆った感染症の流行下で変わった距離感や暮らしも記録し、忘れたくない時代の空気を残す。可笑しさと少しの怖さが同居する人間観察エッセイ。変わった人を笑うだけで終わらず、その背後の事情を思う視線が、街の風景へ温かな陰影を添える。