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堂場瞬一の全作品一覧。長編小説&シリーズものなど網羅– 作家 –

あわせて読みたい

当サイトで紹介している作家さんは下のリンク先でまとめています。興味がある方はご覧ください。

堂場瞬一 シリーズ作品一覧

  1. 刑事・鳴沢了シリーズ
  2. 真崎薫シリーズ
  3. 汐灘サーガシリーズ
  4. チームシリーズ
  5. 警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ
  6. 警視庁追跡捜査係シリーズ
  7. アナザーフェイスシリーズ
  8. 捜査一課・澤村慶司シリーズ
  9. 探偵・濱崎シリーズ
  10. 捜査シリーズ
  11. 刑事の挑戦・一之瀬拓真シリーズ
  12. 警視庁犯罪被害者支援課シリーズ
  13. メディア三部作シリーズ
  14. 日本の警察(昭和編)シリーズ
  15. ラストラインシリーズ
  16. ボーダーズシリーズ
  17. 日本の警察(平成編)シリーズ
  18. 警視庁総合支援課シリーズ

刑事・鳴沢了シリーズ(11作)

  1. 『雪虫』(2001年12月1日)
  2. 『破弾』(2003年2月1日)
  3. 『熱欲』(2003年10月1日)
  4. 『孤狼』(2005年10月1日)
  5. 『帰郷』(2006年2月1日)
  6. 『讐雨』(2006年6月1日)
  7. 『血烙』(2007年2月1日)
  8. 『被匿』(2007年6月1日)
  9. 『疑装』(2008年2月1日)
  10. 『久遠』(2008年6月1日)
  11. 『七つの証言』(2012年2月23日)

真崎薫シリーズ(3作)

  1. 『蒼の悔恨』(2007年6月1日)
  2. 『青の懺悔』(2008年4月22日)
  3. 『灰の旋律』(2009年6月6日)

汐灘サーガシリーズ(3作)

  1. 『長き雨の烙印』(2007年11月1日)
  2. 『断絶』(2008年12月1日)
  3. 『夜の終焉』(2009年10月26日)

チームシリーズ(3作)

  1. 『チーム』(2008年10月17日)
  2. 『チームII』(2015年10月3日)
  3. 『チームIII』(2020年3月9日)

警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ(10作)

  1. 『蝕罪』(2009年2月1日)
  2. 『相剋』(2009年4月1日)
  3. 『邂逅』(2009年8月1日)
  4. 『漂泊』(2010年2月1日)
  5. 『裂壊』(2010年6月25日)
  6. 『波紋』(2011年2月1日)
  7. 『遮断』(2011年10月22日)
  8. 『牽制』(2012年12月20日)
  9. 『闇夜』(2013年3月23日)
  10. 『献心』(2013年6月22日)

警視庁追跡捜査係シリーズ(12作)

  1. 『交錯』(2010年1月1日)
  2. 『策謀』(2011年1月15日)
  3. 『謀略』(2012年1月15日)
  4. 『標的の男』(2013年1月10日)
  5. 『刑事の絆』(2013年12月14日)
  6. 『暗い穴』(2015年9月15日)
  7. 『報い』(2017年2月14日)
  8. 『脅迫者』(2018年7月12日)
  9. 『垂れ込み』(2020年1月15日)
  10. 『時効の果て』(2021年1月15日)
  11. 『不可能な過去』(2023年1月13日)
  12. 『陰からの一撃』(2024年1月13日)

アナザーフェイスシリーズ(10作)

  1. 『アナザーフェイス』(2010年7月9日)
  2. 『敗者の嘘』(2011年3月10日)
  3. 『第四の壁』(2011年12月6日)
  4. 『消失者』(2012年11月9日)
  5. 『凍る炎』(2013年12月4日)
  6. 『親子の肖像』(2014年10月10日)
  7. 『高速の罠』(2015年3月10日)
  8. 『愚者の連鎖』(2016年3月10日)
  9. 『潜る女』(2017年3月10日)
  10. 『闇の叫び』(2018年3月9日)

捜査一課・澤村慶司シリーズ(3作)

  1. 『逸脱』(2010年9月1日)
  2. 『歪』(2012年2月1日)
  3. 『執着』(2013年3月1日)

探偵・濱崎シリーズ(2作)

  1. 『over the edge』(2012年11月1日)
  2. 『under the bridge』(2016年11月22日)

捜査シリーズ(6作)

  1. 『検証捜査』(2013年7月19日)
  2. 『複合捜査』(2014年12月16日)
  3. 『共犯捜査』(2016年7月20日)
  4. 『時限捜査』(2017年12月14日)
  5. 『凍結捜査』(2019年7月19日)
  6. 『共謀捜査』(2020年12月18日)

刑事の挑戦・一之瀬拓真シリーズ(6作)

  1. 『ルーキー』(2014年3月20日)
  2. 『見えざる貌』(2014年9月20日)
  3. 『誘爆』(2015年5月23日)
  4. 『特捜本部』(2016年6月23日)
  5. 『奪還の日』(2017年4月21日)
  6. 『零れた明日』(2018年4月20日)

警視庁犯罪被害者支援課シリーズ(8作)

  1. 『壊れる心』(2014年8月12日)
  2. 『邪心』(2015年10月15日)
  3. 『二度泣いた少女』(2016年8月11日)
  4. 『身代わりの空』(2017年8月9日)
  5. 『影の守護者』(2018年8月10日)
  6. 『不信の鎖』(2019年8月9日)
  7. 『空白の家族』(2020年8月12日)
  8. 『チェンジ』(2021年8月12日)

メディア三部作シリーズ(3作)

  1. 『警察回りの夏』(2014年9月26日)
  2. 『蛮政の秋』(2015年12月15日)
  3. 『社長室の冬』(2016年12月5日)

日本の警察(昭和編)シリーズ(3作)

  1. 『焦土の刑事』(2018年7月19日)
  2. 『動乱の刑事』(2019年5月23日)
  3. 『沃野の刑事』(2019年11月20日)

ラストラインシリーズ(6作)

  1. 『ラストライン』(2018年11月9日)
  2. 『割れた誇り』(2019年3月8日)
  3. 『迷路の始まり』(2020年3月10日)
  4. 『骨を追え』(2021年3月9日)
  5. 『悪の包囲』(2022年3月8日)
  6. 『灰色の階段 ラストラインØ』(2023年3月8日)

ボーダーズシリーズ(3作)

  1. 『ボーダーズ』(2021年12月17日)
  2. 『夢の終幕 ボーダーズ 2』(2022年12月20日)
  3. 『野心 ボーダーズ 3』(2023年12月20日)

日本の警察(平成編)シリーズ(2作)

  1. 『鷹の系譜』(2022年6月22日)
  2. 『鷹の惑い』(2023年7月26日)

警視庁総合支援課シリーズ(2作)

  1. 『誤ちの絆』(2022年8月10日)
  2. 『最後の光 警視庁総合支援課2』(2023年8月10日)

堂場瞬一 ノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)

ミステリー(主に警察小説)

『天国の罠』(2002年9月1日)

出典:www.amazon.co.jp

天国の罠 (角川文庫)―2012年10月25日発売

長編小説

フリーライターの広瀬隆二は、元代議士の今井から15年前に失踪した娘・香奈の捜索を依頼される。追跡取材を続けるうち、広瀬はかつて交通事故で失った自分の恋人と重ね合わせ、まだ見ぬ“幻の女”に次第に惹かれていく。しかし、行く手を阻むかのように襲い掛かる謎の男たち。香奈失踪の裏に隠された巨大な組織的陰謀とは。そして待ち受ける衝撃の結末…。息もつかせぬスピード感で駆け抜ける、社会派クライムサスペンス。

『棘の街』(2004年3月1日)

出典:www.amazon.co.jp

棘の街 (角川文庫)―2023年9月22日発売

長編小説

未解決の誘拐事件は思わぬ方向へ。心揺さぶる傑作警察小説。地方都市・北嶺で起きた誘拐事件。県警捜査一課の敏腕刑事・上條元は、事件の捜査中、身代金受け渡しの場でとある重大なミスを起こしてしまう。結果、被害者は殺害され犯人は逃亡、事件は未解決となった。事件発生から1年後、被害者の白骨遺体の発見を機に、北嶺署に異動して再び事件を追い始めた上条は、ある一人の少年との出会う。彼との出会いをきっかけに、事件を思わぬ方向に動き始める――。心揺さぶる傑作警察小説。

『約束の河』(2005年1月1日)

出典:www.amazon.co.jp

約束の河 (角川文庫)―2019年6月14日発売

長編小説

友の死の真相は、どこにある──。警察小説の旗手が描く、長篇ミステリ。幼馴染みで作家となった今川が謎の死を遂げた。法律事務所所長の北見貴秋は、薬物による記憶障害に苦しみながら、真相を確かめようとする。一方、刑事の藤代は、親友の息子である北見の動向を探っていた──

『神の領域 検事・城戸南』(2006年11月1日)

出典:www.amazon.co.jp

神の領域―検事・城戸南 (中公文庫)―2008年10月1日発売

長編小説

横浜地検の本部係検事・城戸南は、ある殺人事件を追ううちに、陸上競技界全体を蔽う巨大な闇に直面する。それは、箱根駅伝途中棄権という城戸自身の苦い過去とその後の人生に決着を迫る闘いとなった。あの「鳴沢了」も一目置いた横浜地検検事の事件簿。

『虚報』(2010年1月28日)

出典:www.amazon.co.jp

虚報 (文春文庫)―2012年4月10日発売

長編小説

大学教授のサイトがきっかけで発生した「ビニール袋集団自殺」事件を、やり手キャップの市川と担当する社会部の新聞記者の長妻は、たびたび他社に出し抜かれ、追い詰められていくが、やがて独自の取材で起死回生のスクープを放つ…。生き馬の目を抜く報道の最前線を活写した怒涛のエンターテインメント長編。

『沈黙の檻』(2010年10月1日)

出典:www.amazon.co.jp

沈黙の檻 (中公文庫)―2013年8月23日発売

長編小説

十七年前の殺人事件で犯人と目された男・末松は、自らの無実を証明しようともせず、沈黙を守り続けていた。ある日、末松が何者かに襲われ、警護を命じられた刑事の氷室は、彼が何かを隠していると確信し、独自に調べ始める。そして、末松の共犯だという男が殺された―。「容疑者」に甘んじる男の心の謎をめぐる物語。

『蒼い猟犬 1300万人の人質』(2011年4月1日)

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蒼い猟犬―1300万人の人質―2011年4月1日発売

長編小説

葛飾南署刑事課にいた江上亨は、夢見た警視庁捜査一課の新部署に異動となった。“特別捜査第三係”―そこは実務研修で若い刑事を育てるために設立され、実験的に経験が足りない者が集められていた。そのため他部署のベテラン刑事からは、蔑むように“ひよこ”と呼ばれている。江上たちの初任務は、複数の小学校で同時発生した急性食中毒事件。毒物を混入された給食を食べた200人近い児童が腹痛と嘔吐を訴えたのだ。懸命の捜査を開始した警察を嘲笑うかのように、繰り返される犯行、そしてTVの生放送番組にかかってきた犯人からの電話。都民の生命を人質に都庁に5億円を要求した姿なき脅迫犯を、“ひよこ”たちは追い詰めることができるのか…。警察小説の旗手が“刑事の苦悩と成長”を爽やかに描く意欲作。

『異境』(2011年5月30日)

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異境 (小学館文庫)―2014年5月8日発売

長編小説

一匹狼の新聞記者甲斐昭人と女性刑事浅羽翔子が追う謎の失踪事件―。本社社会部から追われた甲斐は横浜支局に着任早々、失踪した後輩の行方を追うことになった。スクープを掴んでいたらしい彼の足跡を辿るうちに、警察内部の腐敗した実情と謎の外国人犯罪集団の存在に行き着く。そしてその二つは繋がっていた…。情報の鍵を握っているのは、潔癖さゆえ県警内で孤立している女性刑事翔子。「組織の人間としてじゃなくて君個人の正義感。正しいと思ったことをやるべきだと思う」手がかりはブラジル国花のピアス。巨大な組織を相手に二人の孤独な戦いが始まる…。

『共鳴』(2011年7月1日)

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共鳴 (中公文庫)―2015年1月23日発売

長編小説

大学にも行かず、家に引きこもっている孫・将を強引に自宅へ連れてきた、元刑事の麻生。持ちこまれる近所の事件を調べるため、将を「相棒」に任命した麻生だったが、前途は多難で―。警察小説の旗手が贈る、あたらしい「家族」小説。

『衆 1968 夏』(2012年5月30日)

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衆 1968 夏 (文春文庫)―2015年7月10日発売

長編小説

「あの事件を、今更ほじくり返してどうするんです?」数十年ぶりにかつて大学生活を送った地方都市に舞い戻った大学教授の鹿野道夫は、全共闘運動のさなか起こったある「事故」を執拗に調べ始める。機動隊との衝突が招いた一人の高校生の死―謎が謎を呼び、昭和の恩讐を呼び覚ます。骨太の人間ドラマ。

『暗転』(2012年6月7日)

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【新装版】暗転 (朝日文庫)―2023年4月10日発売

長編小説

満員の通勤電車が脱線し、死者80名超の大惨事が発生した。自分の下敷きとなった女性の死に打ちのめされた雑誌記者の辰巳は、真相を求めてペンを握る。一方、鉄道会社側もさまざまな手段を講じ始め……。それぞれの正義が錯綜するサスペンス。

『ラスト・コード』(2012年7月24日)

出典:www.amazon.co.jp

ラスト・コード (中公文庫)―2015年11月21日発売

長編小説

豪奢な一軒家で、執拗に切りつけられた惨殺体が見つかった。渋谷中央署の刑事・筒井は、被害者の娘・美咲と署へ向かう道中、何者かに襲われる。だが、警察上層部から圧力がかかり、襲撃事件は揉み消されてしまう。孤立無援となった筒井は、探偵の小野寺冴とともに調査を始める。警察内部の「事情」、襲撃者の目的は―。

『解』(2012年8月24日)

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解 (集英社文庫)―2015年8月20日発売

長編小説

バブル経済絶頂期、大学生の大江波流と鷹西仁は、政治家と小説家になる夢を語り合う親友同士。代議士の息子の大江は、大蔵省へ入省。鷹西は、社会勉強と文章修業のため新聞記者になった。目標実現のためにキャリアを積む二人だったが、大江の父親が急逝したことで忌まわしい殺人事件が…。めまぐるしく転変する彼らの人生を辿りながら、“平成”という時代を抉り出す骨太の長編社会派ミステリー。

『穢れた手』(2013年1月19日)

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穢れた手 (創元推理文庫)―2016年4月21日発売

長編小説

松城署の同期の刑事2人、桐谷と高坂。高坂は収賄容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放。贈賄側も同様に釈放される。逮捕時に決まってしまっていた高坂の解雇を撤回させたい、彼の名誉を回復したい、と桐谷は行動を始めたが……。彼は思いも寄らぬ殺人事件に巻き込まれる。20年前のある記憶を共有するふたりの刑事と、警察という組織の深部に隠された闇。警察小説の名手が送る傑作。待望の文庫化。

『Sの継承』(2013年8月25日)

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Sの継承(上) (中公文庫)―2016年10月21日発売

長編小説

捜査一課特殊班を翻弄する毒ガス事件が発生。現場で発見された白骨死体は、五十年の時を超え、過去のクーデター計画へと繋がっていた。―東京五輪前夜の一九六三年、国を正す使命感に燃える理系の大学生・松島は、財界の重鎮である国重に誘われ、毒ガス開発に踏み出したが…。政治家を排除しての直接民主主義は、実現できるのか?

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Sの継承(下) (中公文庫)―2016年10月21日発売

長編小説

毒ガス犯人だけど、何か質問ある?―捜査一課の峰脇らを嘲笑うかのように、ネット掲示板にスレッドが立つ。犯人しか知り得ない事実を次々書きこむスレ主の「S」を、警察は追う。やがて、毒ガスを盾に国会議員総辞職を求めたSは、国会議事堂前で車に立てこもる。噴射のタイムリミットまで、約七時間。峰脇はSを止められるか?

『内通者』(2014年2月7日)

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内通者 (朝日文庫)―2017年2月7日発売

長編小説

千葉県警捜査二課の結城孝道は、千葉県土木局と建設会社の汚職事件を追っていた。捜査の発端となったのは建設会社の窓際社員による内部告発だった。彼の情報により決定的な証拠もつかみ逮捕直前までいくが…。一方、結城の家族にも不幸が襲う。一体これは偶然なのか?

『埋れた牙』(2014年10月15日)

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埋れた牙 (講談社文庫)―2016年12月15日発売

長編小説

捜査一課から地元の武蔵野中央署へと転出した刑事・瀧靖春は、旧友の長崎から姪の恵が行方不明になっていると相談を受ける。市議会議員の選挙運動を手伝っていたという恵の足取りを追う中、瀧は過去に起きていた類似の事件に気づく。この街に巣くう闇とは!?

『誤断』(2014年11月21日)

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誤断 (中公文庫)―2017年11月22日発売

長編小説

長原製薬の広報部員・槇田は、副社長から極秘である調査を命じられた。相次いで発生している転落死亡事故に、自社製品が関わっている可能性があるというのだ。各地の警察に赴き、自社製品の使用履歴を密かに調べる槇田。経営不振により外資企業と合併交渉中の長原製薬にとって、この時期の不祥事は致命的だ。槇田は被害者家族の口を金で封じるという業務を任されるのだが、過去の公害事件も再燃してきて――。警察小説の旗手が挑む、社会派サスペンス!

『夏の雷音』(2015年4月23日)

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夏の雷音 (小学館文庫)―2018年2月6日発売

長編小説

神保町から消えた名器を巡り殺人事件が発生神保町のギターショップから消えた1億2000万円のエレキギター。それはアメリカのオークションで落札されたギブソン58という幻の名器だった。盗難にあった店のオーナーはその後謎の死を遂げる……。神保町にある明央大学法学部准教授の吾妻幹は生まれも育ちも神保町。愛する街で起こった謎の殺人事件を追跡することに。教え子の女子大生を助手にして調べていくうちに億単位の値がつくヴィンテージギター業界の内情、オークションの世界のからくりを知る。そんな吾妻の前に地元神田署の刑事が立ちはだかるが……。

『十字の記憶』(2015年8月29日)

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十字の記憶 (角川文庫)―2018年10月24日発売

長編小説

警察小説の旗手が初めて挑んだ、青春×警察ミステリ!新聞社の支局長として20年ぶりに地元に戻ってきた記者の福良孝嗣は、着任早々、殺人事件を取材することになる。被害者は前市長の息子・野本で後頭部を2発、銃で撃たれるという残酷な手口で殺されていた。一方、高校の陸上部で福良とリレーのメンバーを組んでいた県警捜査一課の芹沢拓も同じ事件を追っていた。捜査が難航するなか、今度は市職員OBの諸岡が同じ手口で殺される。やがて福良と芹沢の同級生だった小関早紀の父親が、20年前に市長の特命で地元大学の移転引き止め役を務め、その後自殺していたことがわかる。早紀は地元を逃げるように去り、行方不明になっていた……。

『Killers』(2015年10月16日)

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Killers(上) (講談社文庫)―2018年1月16日発売

長編小説

2014年、渋谷。東京五輪にむけ再開発が進む中、古いアパートで老人の他殺体が発見された。老人の額には“十字の傷”が付けられていた。新聞記者の河東怜司、捜査一課の生沢薫は、その傷痕より1961年から続く連続殺人事件を思い出す。この老人は何者なのか?半世紀にわたる殺人者の系譜と追う者たち。

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Killers(下) (講談社文庫)―2018年1月16日発売

長編小説

1985年、渋谷。刑事の生沢宗太郎は代官山で起きた殺人事件の報を受ける。死体の額には“十字の傷”が付けられているのだという。20年前の連続殺人がなぜいま?生沢は犯人を追うが―。彼はなぜ殺すのか?半世紀という時の流れに潜む殺人者。「人が人を殺す」という問いに向き合い描く記念碑的巨編。

『バビロンの秘文字』(2016年1月22日)

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バビロンの秘文字(上) (中公文庫)―2019年1月22日発売

長編小説

恋人の里香に会いにストックホルムを訪れたカメラマン・鷹見。その眼前で、彼女の勤務先である国際言語研究所が爆破された。現場から姿を消した里香には、未解読の粘土板“バビロン文書”を持ち出した疑いが。背後に蠢く大国の陰謀、鷹見に迫る謎の襲撃者。古代文書に記された世界を変える真実とは?堂場瞬一最高傑作、堂々の文庫化!

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バビロンの秘文字(下) (中公文庫)―2019年1月22日発売

長編小説

この独立は、四五〇〇年前に預言されていたことだ―亡国の民・ラガーンの建国宣言は世界中を震撼させた。鷹見はラガーン過激派の襲撃をかいくぐり“バビロン文書”の解読に奔走。彼は一人の天才日本人少女のもとに辿りつく。預言の日が近づく中、鷹見の秘策が世界の運命を決する。物語は今、極限まで加速する!

『黒い紙』(2016年9月30日)

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黒い紙 (角川文庫)―2018年9月22日発売

長編小説

警察小説の旗手が放つ、企業謀略ミステリ!大手総合商社テイゲンに、同社と旧ソ連の不適切な関係を指摘する文書が届いた。現会長の糸山が、30年前に旧ソ連のスパイ活動を行ったというものだった。警察に届けるわけにいかないテイゲンは、秘密裏に危機管理会社「TCR」に解決を依頼。元刑事の長須恭介が真相究明に動き出す。そして犯人から現金10億円を要求する第二の脅迫状が届けられた。長須は、正義とクライアントの利益に葛藤しながら、巨大企業の“闇”に挑む。

『メビウス』(2016年10月22日)

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メビウス (河出文庫)―2019年11月7日発売

長編小説

「あの事件の日」から、すべては始まった―。1974年10月14日、過激派の次代のエース・下山が突如、東京から失踪した…仲間を、家族を、そして最愛の人を残して。警察は下山を追ったが捕まえることができず、捜査は打ち切りに。そして42年の時を超え、下山は突然、東京に戻って来た―かつての仲間を助け、過去にケジメを付けるために!あの日、下山はなぜ逃げたのか?ケジメの先に彼が知った衝撃の真実とは?極上のエンターテインメント!

『錯迷』(2017年1月25日)

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錯迷 (小学館文庫)―2019年10月4日発売

長編小説

県警エリートの密命は警察署への潜入捜査!神奈川県警査一課生え抜きエリートの萩原哲郎に突然の異動命令が下された。赴任先は重大事件が希な湘南・鎌倉南署。しかも署長職。実はこの異例人事には密命があった。それは女性前任者の不審死の謎を署長として潜入捜査せよというもの。協力者もなく孤立無援の中、萩原は秘密裏に捜査を始めるが署員達の口は固く容易に進まない。そんな時、管内で殺人事件が発生。それは過去の未解決殺人事件と繋がっていた……。正義を貫くべき警察官たちが頑なに隠蔽していた真実とは一体何なのか。組織トップの孤独と葛藤、渦巻く人間模様を描く堂場瞬一警察小説の頂点。

『犬の報酬』(2017年3月17日)

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犬の報酬 (中公文庫 と 25-57)―2022年1月20日発売

長編小説

――社内で自分を見る目が変わったと思う。陰口も耳に入ってきた。「今時土下座なんかあり得ない」「典型的な社畜」「出世のためなら何でもやるのかよ」そう、会社のためなら何でもやる。大手メーカー・タチ自動車は自動運転実験中に衝突事故を起こす。警察は発表しなかったが、数日後、この事故の記事が東日新聞に掲載される。情報はどこから漏れたのか? 総務課係長の伊佐美を中心に「犯人探し」のチームが発足するが……。新聞記者、内部告発者、そして「社畜」。それぞれの正義が交錯する、圧巻の経済小説。

『ネタ元』(2017年7月26日)

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ネタ元 (講談社文庫)―2020年11月13日発売

人生最大の特ダネを物にせよ!「爆発事故発生」。一年生記者・佐藤亜紀良は、深夜、ツイッターで奇妙なつぶやきを見つける。しかし、消防と警察に電話しても、同僚に現地を見てもらっても、何も起きていないという。つぶやきは単なる悪戯なのか――(「不拡散」)。夜討ち朝駆け、タレコミ、インターネット――真実は、どこだ。五つの時代を舞台に、特ダネを追う新聞記者たちを描いた、著者渾身の短編集!

『絶望の歌を唄え』(2017年12月13日)

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絶望の歌を唄え (ハルキ文庫)―2020年4月15日発売

長編小説

元警視庁公安部外事三課の警察官・安宅真。彼は十年前、東南アジアへPKO派遣された際、過激派による自爆テロで、死の恐怖を味わった。その後は警察官を辞め、ひとり喫茶店を営んでいた。しかしある日、店のある東京・神保町で爆弾テロが発生。それを機に、安宅の周りで異様な出来事が起こり始める。警察の捜査を攪乱する謎の女の出現、殺人、二度目の爆弾テロと犯行声明……。もうこの国には、安全な場所など残されていないのか⁉(解説・藤田香織)

『砂の家』(2018年4月27日)

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砂の家 (角川文庫)―2021年2月25日発売

長編小説

殺人犯の父を、許せるか?警察小説の旗手が、家族の限界を描くサスペンス!大手企業「AZフーズ」で働く浅野健人に、知らない弁護士から電話が。「お父さんが出所しました」健人が10歳のとき、父親が母と妹を刺し殺して逮捕された。以来「殺人犯の子」として絶望的な日々を過ごしてきたのだ。もういないものと、必死で忘れてきたのに。父の動向を気にする健人だが、同じ頃AZフーズ社長・竹内に、社長個人の秘密を暴露する脅迫メールが届く。竹内から息子のように信頼される健人は解決役を任されるが……。

『宴の前』(2018年9月26日)

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宴の前 (集英社文庫)―2021年7月15日発売

長編小説

迫真の選挙小説地元民の思惑、忖度、利権──。“地方の王様”を決める知事選挙の深い闇とは!?安川は、4期16年を務めて県知事を引退すると表明。だが、政治路線を託す予定の副知事が急死し、後継選びは難航する。一方、元五輪メダリストの中司涼子が、突然出馬宣言し、勢力を増してゆく。危機感を覚えた安川は、秘策に打って出るが……。地元フィクサーや新聞記者、利権を争う県民達、各々の忖度や思惑が交錯する熾烈な選挙戦が始まる。"地方の王様"を決める戦いの行方は!

『ピーク』(2019年1月4日)

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ピーク (朝日文庫)―2022年1月7日発売

長編小説

永尾賢治は40歳、大手新聞社の遊軍記者だ。新米記者の1年目に、野球賭博で“世紀のスクープ"を放ち将来を嘱望されたが、見えないプレッシャーに負け、「一発屋」と笑われる日々を送る。そんな時、自分の記事がきっかけで永久追放された伝説のエースと再会。彼は殺人事件の被告として法廷に立っていた。永尾は冤罪を疑い、取材を開始する。若かりし頃に、人生のピークを迎えてしまった男たちの人生が再び交錯する、熱くて切ないドラマ。

『帰還』(2019年4月5日)

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帰還 (文春文庫 と 24-19)―2021年11月9日発売

長編小説

四日市支局長の藤岡が川で転落死。事故死とされたが、疑いを抱いた同期の松浦たち三人はそれぞれの伝手をたどって事件の真相に迫る。

『決断の刻』(2019年7月30日)

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決断の刻 (創元推理文庫 Mと 5-2)―2022年5月18日発売

長編小説

堂場瞬一という作家の「これまで」と「今」がまるごと詰まった一冊。(・・・・・・)間違いなく堂場瞬一の里程標たる作品である。―大矢博子死体で発見されたコンサルティング会社社員、そして消えた女性社員、同社の海外贈賄事件を内偵していた刑事の失踪。捜査を担当する所轄署刑事課長と大学ラグビーの花形選手だった同社社長は、かつて刑事とネタ元として信頼関係を築いていた。しかし今、社長は本社である商社役員の座を狙い、捜査にあたる刑事課長は署長への道を探っている。企業人と警察官、二人それぞれの正義とは ? 堂場瞬一の世界が濃密に凝縮された傑作。

『コーチ』(2020年10月30日)

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コーチ (創元推理文庫)―2023年10月19日発売

長編小説

伸び悩む若手刑事たちに的確なアドバイスをする本部から来た謎の男 向井とは何者なのか?警察小説の新たな地平!期待されつつ伸び悩む若手刑事たちの元に、コーチとして本部から派遣される謎の男・向井。捜査中の失態に悩む刑事、有名俳優の取り調べに苦戦する刑事、尾行が苦手な刑事。彼らに適切な助言を与える向井はなぜ刑事課ではなく人事課の所属なのか? 成長し所轄署から本部に戻った三人が直面した事件と向井の過去が交錯、三人は彼の過去を探り始める。傑作警察小説、待望の文庫化。解説=古山裕樹

『刑事の枷』(2021年1月29日)

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刑事の枷―2021年1月29日発売

長編小説

不祥事を内部告発していた「裏切り者」刑事。彼が固執する過去の事件とは?この男、決して折れない。身内を密告した嫌われ者×恐れ知らずの新米刑事署内で孤立する刑事が頑なに固執する「ある事件」とは!?作家デビュー20周年をむかえる警察小説の名手、渾身の最新刊!「忠告だ――影山には近づくな」交番勤務から川崎中央署刑事課に異動した若手刑事・村上翼は、署内で疎まれる傍若無人なベテラン刑事・影山康平に目を付けられ、強引に連れ回される。同僚の不祥事を内部通告した「裏切り者」として疎外されている影山が、警察に居座り続ける理由――それは、十年前の殺人事件にあった。事件を独自に捜査する影山と行動を共にする村上は、本部の監察官に声をかけられる。不安を募らせる村上だが、やがて未解決事件の解明に惹かれてゆく。

『沈黙の終わり』(2021年4月15日)

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沈黙の終わり(上)―2021年4月15日発売

長編小説

七歳の女の子が遺体で発見された――。その痛ましい事件から、30年間隠されてきたおぞましい連続殺人の疑惑が浮かび上がった。定年間近の松島と若手のホープ古山、二人の記者が権力の汚穢を暴くため、奔走する。堂場瞬一作家デビュー20周年を飾る記念碑的上下巻書き下ろし!

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沈黙の終わり(下)―2021年4月15日発売

長編小説

七歳の女の子が遺体で発見された――。その痛ましい事件から、30年間隠されてきたおぞましい連続殺人の疑惑が浮かび上がった。定年間近の松島と若手のホープ古山、二人の記者が権力の汚穢を暴くため、奔走する。堂場瞬一作家デビュー20周年を飾る記念碑的上下巻書き下ろし!

『ピットフォール』(2021年5月14日)

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ピットフォール (講談社文庫)―2021年5月14日発売

長編小説

消えた女。友の死。華やかな成功の陰で、暗い《落とし穴》(ピットフォール)が口を開ける街、大都会ニューヨーク。二つの謎を追う探偵を待ち受けるのは――。一九五九年、ニューヨーク。元刑事で探偵のジョーは、役者志望の女性の行方を捜してほしいと依頼を受ける。その矢先、衝撃的な知らせが。黒人の探偵仲間ウィリーが殺されたというのだ。残忍な手口は、女性ばかりを狙う連続殺人事件と同じだった――。ハードボイルドの美学が詰まった傑作!〈文庫オリジナル〉解説 林家正蔵(落語家)

『赤の呪縛』(2021年5月21日)

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赤の呪縛 (文春文庫 と 24-23)―2023年11月8日発売

長編小説

銀座で発生した放火殺人の被害者は、かつての父の愛人だった。政治家の父を追い詰める刑事の執念の捜査。破滅するのは父か、自分か?

『聖刻』(2021年8月25日)

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聖刻―2021年8月25日発売

長編小説

堂場警察史上初、女性刑事の物語。「彼女のように強く優しく生きてみたい。『柿谷晶』は私の胸に消えぬ爪痕を残した。君に首ったけだ」ーー林家正蔵加害者と被害者の狭間で苦悩する女性刑事を描いた、ネット社会の歪みを射抜く傑作サスペンス!大物司会者の息子が、元恋人を殺害したと出頭。捜査一課の女性刑事・柿谷晶は取り調べに臨む。だが、被疑者は犯行を自供する一方、動機については口を閉ざす。晶は被疑者の家族に接触するが、家族はネット上の誹謗中傷に悩まされていた。加害者の家族だからといって、責めることは許されるのか? 自らの苦い記憶が甦る中、家族に張り付き、事件の背景を探る晶。犯罪被害者支援課の村野らと協力しあい、留まることのない加害者家族への悪意と戦いながら捜査を続ける晶だったが、やがて事態は最悪の方向に向かう。贖うべき「咎」は誰のものなのか。ーー振りかざされる「正義」は、単なる「悪意」の裏返しだ。

『0 ZERO』(2022年2月11日)

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0 ZERO―2022年2月11日発売

長編小説

「すごい原稿がある」――ベストセラー作家が死の間際に残した一言より始まった原稿捜索。しかしそれは、出版業界を揺るがしかねないパンドラの箱だった……「創作」の倫理をも問う問題作!

『小さき王たち』(2022年4月20日)

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小さき王たち 第一部:濁流―2022年4月20日発売

長編小説

現代日本の政治と報道をめぐる三部作一九七一年、新潟。政治家と新聞記者が日本を変えられた時代――高度経済成長下、日本の都市政策に転換期が訪れていた1971年12月。衆議院選挙目前に、新潟支局赴任中の若き新聞記者・高樹治郎は、幼馴染みの田岡総司と再会する。田岡は新潟選出の与党政調会長を父に持ち、今はその秘書として地元の選挙応援に来ていた。彼らはそれぞれの仕事で上を目指そうと誓い合う。だが、選挙に勝つために清濁併せ呑む覚悟の田岡と、不正を許さずスクープを狙う高樹、友人だった二人の道は大きく分かれようとしていた……大河政治マスコミ小説三部作開幕!

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小さき王たち 第二部:泥流―2022年7月20日発売

長編小説

バブル崩壊、未曾有の震災とテロを経て、時代が激しく揺れ動いていた1996年12月。父親と同じ新聞の世界に飛び込んだ新潟支局の新米記者・高樹和希のもとに、謎の男から不正選挙資金疑惑の密告が。初めてのスクープの予感に和希は沸き立ち、和希の父で今は社会部長の治郎も部下を動かして共に取材を進める。だが、その背後には、25年前に贈収賄事件で治郎と敵対し、以来マスコミの支配を目論む政治家・田岡総司とその秘書で息子の稔の影が……大河政治マスコミ小説三部作第2弾登場!

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小さき王たち 第三部:激流―2022年10月18日発売

長編小説

パンデミックに喘ぐ二〇二一年の日本。 政治家が不祥事を起こしても新聞は追及しきれないーーそれは民自党顧問・田岡が目指す 政治によるマスコミ支配が進んだ証左であった。 田岡に抵抗する東日新聞顧問・高樹は、この戦いに 孫の健介を東日新聞新潟支局記者として投じる。 田岡王国と呼ばれる新潟の地盤を継いだ田岡の息子を スキャンダルで追い詰め、落選させるのだ。 だが、田岡の孫・愛海の存在が一抹の影を落とす。 五十年にわたる二家の因縁が決着しようとしていた…… 大河政治マスコミ小説三部作、ついに完結。

『風の値段』(2022年12月8日)

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風の値段―2022年12月8日発売

長編小説

それは研究者のプライドか悪魔の誘惑か!新橋署生活安全課の刑事・天木淳は洋上風力発電の最新技術データが、業界トップメーカーから、ライバル社に流出していることを知る。捜査を始めると、国内どころか海外への技術流出が目前であることが分かった。内偵捜査を始めると、鍵を握る人物が、大学時代の友人であることがわかった。卒業して二十年、まったく違う道を歩いていたふたりの運命がいま交錯する。堂場瞬一警察小説の醍醐味満載の傑作長編小説!

『ラットトラップ』(2023年5月16日)

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ラットトラップ (講談社文庫)―2023年5月16日発売

長編小説

ウッドストックで、少女が消えた。1969年、ウッドストック・フェスティバル。ロック史上伝説の日、会場で少女が姿を消した。私立探偵ジョーは、彼女の行方を追う――。ハードボイルドの魂を歌い上げる傑作!【あらすじ】愛と平和の祭典、ウッドストック・フェスティバル。若者たちが音楽に酔いしれる中、一人の少女が消えた。依頼を受けた探偵ジョーは、助手リズと調査を開始。コンサート会場で、少女が中年のヒッピー女性と一緒にいたとの証言を得て、現地へ向かうが……。ハードボイルドの魂を歌い上げる傑作!〈文庫書下ろし〉

『デモクラシー』(2023年6月5日)

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デモクラシー―2023年6月5日発売

長編小説

「あなたは今日から議員です」202×年、日本の政治システムは一変していた。憲法は改正され、20歳以上の国民から合計1000人の「国民議員」がランダムに選出され、総理大臣は直接選挙で選ばれる。国会は解散し、「国民議会」(二院制)を新たに結成。議会は完全オンラインで行われ、議員の任期は4年、年間報酬500万円、基本再選はなし。専用のデバイスを支給され、議員としての活動は全てオープンに。さらに、国民は常にそれらを確認、監視できるようになっていた。突然議員に選ばれた大学生の混乱、直接選挙で選ばれた新首相の苦悩、国民議員の不正を監視する機関「国民議員調査委員会」の危うさ、一気に権限が大きくなった官僚、現首相と旧政治体制に固執する現都知事らの政権争い……有り得るかもしれない「未来」を描く実験的政治小説。堂場瞬一の新境地!【著者略歴】堂場瞬一 どうば・しゅんいち1963年生まれ。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年、野球を題材とした「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。スポーツ小説のほか、警察小説を多く手がける。「ラストライン」シリーズ、「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「警視庁追跡捜査係」シリーズなど、次々と人気シリーズを送り出している。ほかにメディア三部作『警察回りの夏』『蛮政の秋』『社長室の冬』、『弾丸メシ』『幻の旗の下に』「ボーダーズ」シリーズなど著書多数。

『ロング・ロード 探偵・須賀大河』(2023年9月20日)

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ロング・ロード 探偵・須賀大河 (ハヤカワ・ミステリワールド)―2023年9月20日発売

長編小説

私立探偵の須賀は、学生時代の友人で現在はIT社長の春山から12年ぶりに連絡を受け、社内に出回る怪文書の調査を依頼される。春山の秘書やハッカーの友人の協力で犯人に罠を仕掛けるが、事態は思わぬ方向へ……著者のこだわりが詰まった正統派ハードボイルド

スポーツ(野球・駅伝・ラグビー小説など)

『8年』(2001年1月5日)

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8年 (集英社文庫)―2004年1月20日発売

長編小説

オリンピックで華々しい活躍をし、当然プロ入りを期待されたが、ある理由から野球を捨ててしまった投手・藤原雄大。8年後、30歳を過ぎた彼は、突然、ニューヨークのメジャー球団に入団する。あの男ともう一度対戦したい!その悲願のためだけに…。一度は諦めた夢を実現するため、チャレンジする男の生き様を描くスポーツ小説の白眉。第13回小説すばる新人賞受賞作。

『マスク』(2002年4月1日)

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マスク (集英社文庫)―2005年5月20日発売

長編小説

スポーツジャーナリストの水野は、家族を捨てたプロレスラーの父が死んだと聞き、メキシコの街セントロへ向かう。太陽のように崇められた人気仮面レスラー“エル・ソル”とは、どんな男だったのか。プロレスが唯一の娯楽という貧しい街で、孤児達をかわいがったという父。なぜ、彼は私を捨てたのか―。街で暮らしながら、関係者の証言を集めていく水野が知った父の実像とは…。熱血青春小説。

『キング』(2003年3月1日)

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キング (実業之日本社文庫)―2015年8月1日発売

長編小説

五輪男子マラソン代表・最後の一枠の選考レースまで四か月。日本最高記録を持ちながら故障に泣き、復活を期する天才・須田が最有力とされる中、優勝経験がなく“万年三位”の青山に正体不明の男が接触、「絶対に検出されない」ドーピングを勧めてきた。青山は卑劣な手段を一旦は拒むが…。ランナーたちの人生を賭した勝負を活写する傑作長編!

『二度目のノーサイド』(2003年10月1日)

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二度目のノーサイド[文庫] (小学館文庫)―2009年7月7日発売

長編小説

元実業団ラガーマンの桐生は仕事にも家庭にも中途半端な生活を送っている中年サラリーマン。同点、同トライの末、くじ引きで負けた最終試合がいつも甦ってくる。そんな時、元マネージャーが急死。「俺はこのままでいいのか」。スポーツキャスターになったもの、田舎に帰ったもの、やばい金融会社に入り、警察に追われるもの…。廃部以来、ばらばらになっていたチームメイトたちと連絡を取り始めた桐生。「もう一度あの日の試合に決着をつけるんだ」。しかし、妻は猛反対、元キャプテンは強い拒絶を。果たして再試合を迎えることはできるのか。

『いつか白球は海へ』(2004年4月5日)

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いつか白球は海へ (集英社文庫)―2009年5月20日発売

長編小説

六大学野球で活躍した海藤敏は、プロ野球界入りを諦め、社会人チーム“間島水産”に入団。オーナーの熱心な勧誘と、全国制覇を遂げた名門チームへの憧れが心を動かしたのだ。だが、入団早々、オーナーが急死し、チーム存続の危機が明らかになる。勝利にこだわるルーキーの熱い思いは、他の選手達を…。野球を愛する男達の闘いを描く気鋭のスポーツ小説。ひたむきな昭和のフィールド・オブ・ドリームス。

『焔 The Flame』(2004年7月1日)

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焔 The Flame (実業之日本社文庫 堂場瞬一スポーツ小説コレクション)―2011年8月5日発売

長編小説

「あいつを、潰したい」その思惑に綻びが生じたとき――プロ九年目の今季、FA権を取得するスターズの看板選手・沢崎鉄人。大リーグ入りを目指す沢崎は、チームメイトの四番打者・神宮寺と首位打者争いを繰り広げる。沢崎にタイトルを獲らせ移籍交渉を有利に運びたいスポーツエージェント・藍川は、密かに暗躍をはじめるが――数多の欲望が渦巻くペナントレース最終盤の人間ドラマを緊迫の筆致で描く、傑作野球サスペンス。[解説・平山譲]

『ミス・ジャッジ』(2006年3月1日)

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ミス・ジャッジ (実業之日本社文庫)―2011年4月5日発売

長編小説

たった1球の判定が、野球人生を狂わせてゆく――スポーツ小説の旗手が贈る、野球小説の金字塔が遂に文庫化!ボストンレッドソックスの先発投手として、メジャーデビューを果たした橘。暗い過去を秘めた日本人初のMLBアンパイア竹本。高校・大学時代の確執を引きずるふたりの人生が、大リーグを舞台に再び交錯する。たった1球の判定が明暗を分ける熾烈な世界で、因縁の闘いに決着はつくか――強烈な自負心と深い孤独を抱えた男たちのドラマを描く、傑作野球エンターテインメント![解説・向井万起男]

『大延長』(2007年7月20日)

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大延長 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)―2011年6月4日発売

長編小説

夏の甲子園決勝戦。公立の進学校・新潟海浜と甲子園の常連・東京の私立恒正学園の勝負は、延長15回で決着がつかず、翌日の再試合に持ち越された。監督は、大学時代のバッテリー同士。海浜のエースと恒正の四番バッターは、リトルリーグのチームメイト……お互いの過去と戦術を知り尽くした、勝負の行方と、球場に出現した奇跡の舞台で交錯する人間ドラマを、スポーツ小説の旗手が圧倒的な筆力で描ききった、野球小説の名作。読めば勇気が湧いてくる![解説・栗山英樹]

『BOSS』(2007年10月1日)

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BOSS (実業之日本社文庫)―2013年4月5日発売

長編小説

メジャーリーグベースボール(MLB)のナショナル・リーグに所属するニューヨーク・メッツは、低迷が続いていた。テコ入れのため、ゼネラルマネージャー(GM)に、日本人の高岡脩二が大抜擢される。39歳の彼はそれまで、メジャーの数チームで編成を担当しており、その手腕をかわれて、日本人で初めてGMに起用されたのだ。「勝つ野球」のため、高岡は大胆なトレードを敢行。出塁率を重視する“スモール・ベースボール"で好発進したメッツを迎え撃つのは、高岡のかつての師で、アトランタ・ブレーブスの老練GM、70歳になるアーノルド・ウィーバーだった。グラウンドの裏側で組織(チーム)を率いる対照的な二人のBOSS。その熱い駆け引きの行方は。日本人初のGMによるメジャー制覇は実現するのか――。野球小説であると同時に、様々なビジネスシーンで応用可能なリーダー論としても堪能できる、名手の傑作長編、待望の文庫化!

『天空の祝宴』(2008年8月30日)

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天空の祝宴―2008年8月30日発売

長編小説

フリークライミングはもっとも孤独なスポーツの一つだろう。しかし、これほど「自分は一人ではない」と感じさせるスポーツも他にない。岩本空(いわもと・そら)はフリークライマー。世界各地を転戦して大会に出場し、ヨセミテなどでフリークライミングに挑んでいた。しかし、クライミングの好敵手(ライバル)で、親友でもあった江藤が、ヨセミテの巨大一枚岩「ザ・ウォール」攻略中に転落死した!?以来、競技の第一線から退き、義父の店でフリークライミングの教室を手伝う岩本のもとに、江藤の妻・夏海が突然訪ねて来る。一周忌を前に遺品を整理し始めたら、江藤の日記が見つかったというのだ。それには、今まで誰も成功していない「ザ・ウォール」の初見での登攀(オン・サイト)成功にかける江藤の熱い思いが綴られていた――。地球(ホシ)に自らの爪あとを残すことに情熱を傾ける、孤高のアーティストとも言える男たちを熱く描いたクライミング小説。

『ラストダンス』(2009年9月18日)

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ラストダンス (実業之日本社文庫 堂場瞬一スポーツ小説コレクション)―2012年6月5日発売

長編小説

プロ野球<スターズ>の同期、真田誠と樋口孝明。その野球人生は常に対照的だった。ドラフト2位で即戦力と期待された樋口はついにレギュラーを奪えず、真田はドラフト5位から球界を代表するスター選手へとのし上がる。そして今季、球界最年長・40歳の二人に引き際が訪れた。二軍監督要請という形で引退勧告を受けた樋口に対し、真田はシーズン半ばで突然引退会見を行う。ところが引退宣言以降の登板で真田は連勝、低迷していたチームも優勝争いにからむ快進撃を始めた。シーズン終盤、正捕手の負傷で一軍に昇格した樋口が、17年ぶりに真田とバッテリーを組む日が到来して……。予想外に展開する引退ドラマを濃密に描く感動作、初文庫化!

『10 -ten- 俺たちのキックオフ』(2009年12月12日)

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10 -ten- (実業之日本社文庫)―2015年7月16日発売

長編小説

リーグ戦四連覇を目指す強豪・城陽大ラグビー部が初戦に大勝した夜、監督が急死。チームはヘッドコーチから昇格した七瀬に引き継がれた。彼は従来の城陽ラグビーと相反する戦術を試みるが、亡き監督の息子でキャプテンの進藤は反発。OBも介入し、チーム内に不協和音が。新たな戦術にこだわる七瀬の真意とは。そして、最後に栄冠をつかむのは誰か!?

『水を打つ』(2010年10月5日)

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水を打つ(上) (実業之日本社文庫)―2010年10月5日発売

長編小説

競泳メドレーリレーを舞台に死闘を繰り広げる男たちのドラマ傑作スポーツ小説をラインナップする「堂場瞬一スポーツ小説コレクション」の第一弾は、特別書き下ろし競泳小説。自由形の日本記録を持つ矢沢大河は、前回の五輪のメドレーリレーでは僅差でメダルを逃し、雪辱を期している。そこに現れた高校3年生の小泉速人は新型水着を身につけて好記録を叩き出すが――個人競技におけるリレーとは何か、ツール(水着)とは何かを迫真の筆致で描く問題作。

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水を打つ(下) (実業之日本社文庫)―2010年11月5日発売

長編小説

誰のために、何を求めて俺たちは勝利を目指すのか――前回の五輪の4×100mメドレーリレーでは僅差でメダルを逃した日本男子競泳チーム。その雪辱を果たすための舞台・東京オリンピックがいよいよ開幕する。新型水着「FS-1」は認可されるのか、孤立を深める小泉はリレーのメンバーに選ばれるのか。選手、スポーツメーカーの勝利への欲望が極致に達するとき、「take your marks」――プールにスタート音が鳴り響く。

『八月からの手紙』(2011年6月30日)

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八月からの手紙 (講談社文庫)―2013年5月15日発売

長編小説

1948年、戦後間もない東京で野球の力を信じた男たちがいた。復興への期待を胸に、「日本リーグ」を立ち上げようと奔走する日系二世の元ピッチャー矢尾。戦時中、カリフォルニアの収容所で絶望の日々を送る彼を支えたのは、ニグロリーグのスター選手ギブソンとの友情だった。

『ヒート』(2011年11月17日)

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ヒート (実業之日本社文庫)―2014年6月5日発売

長編小説

日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるべく、神奈川県知事の号令のもと新設された「東海道マラソン」。県庁職員の音無は日本陸上界の至宝・山城悟のペースメーカー役に、孤独なランナー・甲本剛を起用する。果たして世界最高記録達成はなるか。数多の人間の欲望と情熱を乗せたレースは、まさかの展開に―。箱根駅伝を描いた『チーム』の続編。

『チーム』の続編。

『傷』(2013年9月19日)

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傷 (講談社文庫)―2016年1月15日発売

長編小説

刑務所にぶちこんでやりたい――。人気プロ野球選手が膝の手術を担当した名医を刑事告発。故意に靭帯を切断されたというのだ。だが医師は失踪。世間をゆるがす大事件の真相を若手刑事と社会部の女性記者が追いかける。男たちの嫉妬と欲望うずまく球界を舞台にした、著者ならではのハイブリッド警察小説!

『20』(2013年10月4日)

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20 (実業之日本社文庫)―2013年10月4日発売

長編小説

低迷に喘ぎ、売却が決定した名門球団“スターズ”。本拠地でのシーズン最終戦、プロ初先発のルーキー有原はノーヒットノーランのまま9回を迎えた。スターズのリードは1点。快挙達成へのアウト3つを奪うため、ルーキーが綱渡りで投じる20球を巡り、両軍選手や監督ほか関係者の思惑を、1球ごとに語り手を替えて濃密に描き出す。堂場野球小説の真骨頂、渾身の書き下ろし!

『独走』(2013年10月26日)

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独走 (実業之日本社文庫)―2016年12月3日発売

長編小説

国家に管理・育成されるアスリートの苦悩。オリンピック柔道金メダルを花道に引退した沢居弘人は、スポーツ省から特別強化指定選手「SA」の高校生・仲島雄平のサポートを命じられる。陸上長距離で日本記録を更新する反面、メンタルが弱い仲島の意識改革が狙いだった。次回五輪での金メダル倍増計画を国策に掲げ、アスリートを管理育成する体制に違和感を覚えながら、仲島は練習に励むが…。

『ターンオーバー』(2014年8月1日)

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ターンオーバー (ハルキ文庫)―2016年7月1日発売

「勝てると信じて走らない人間に、勝つ資格はない」――箱根駅伝から一カ月。東体大四年の穴川は初の長距離マラソンに挑んだ。尊敬する先輩と走る同じレースで、快調な追い抜きを見せたが、一転……(「ペースダウン」)。大学一年で日本代表入りした経験を持つラグビー選手・五十嵐は、三年連続関東大学リーグ戦で負傷していた。四年目のリーグ戦が始まった今、怪我の恐怖におびえながらも士気を高める――(「クラッシャー」)。アスリートたちの一瞬の好転・暗転を描き切った、白熱のスポーツ短篇集。

『ルール』(2014年12月4日)

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ルール 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)―2017年10月4日発売

長編小説

クロスカントリースキー選手・竜神真人が現役復帰した。二大会連続で五輪金メダルを獲得、国民的英雄と祟められ引退した竜神。彼の評伝執筆に取り組む新聞記者で旧友の杉本直樹は、復帰の真意を探って取材を重ねるうち、ある疑念を抱く。竜神は“致命的なルール違反”を犯したのではないか―。記者の使命と友情の狭間で、杉本は真実に迫るが…。

『黄金の時』(2015年6月10日)

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黄金の時 (文春文庫)―2018年6月8日発売

長編小説

作家の本谷は、亡くなった父親の遺品を整理中に意外なものを発見する。1963年、まだ日本初のメジャーリーガーが誕生する以前、マイナーリーグのサクラメント・ゴールドハンターズで野球をする若き日の父が写った一枚の写真だった。野球は嫌いだったはずの彼に、いったい何があったのか。厳格で仕事一筋、自分とは相容れなかった父の過去を知るべく、本谷は渡米する――。スポーツ誌Numberに連載された、親子三代の野球をめぐる感動の物語。

『虹のふもと』(2016年5月18日)

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虹のふもと (講談社文庫)―2019年4月16日発売

長編小説

球界を代表する投手としてメジャーでも活躍した川井秀人。45歳となった今も、日本の独立リーグで現役を続けている。リーグの新構想としてハワイのチームに移籍することになった彼は、そこで娘の美利と再会する。若手選手やフロントとの軋轢の中、川井が現役にこだわる理由とは―。堂場野球小説の金字塔。

『1934年の地図』(2017年6月16日)

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1934年の地図 (実業之日本社文庫)―2020年10月8日発売

長編小説

1960年春、地理学者・京極勝は思いがけない人物と再会した。ディック・チャンドラー。1934年秋、ベーブ・ルースと共に全米野球チームの一員として来日した大リーガーだ。戦争を挟んで途絶えていた絆が蘇るが、26年経つ今、なぜ彼は突然来日したのか。舞台は東京、横須賀、ボストン、そしてニューヨークへ。名手が史実を題材に描いたエンタメ・サスペンス!

『ランニング・ワイルド』(2017年8月9日)

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ランニング・ワイルド (文春文庫)―2020年7月8日発売

長編小説

制限時間24時間、タイムリミット・サスペンス!山、川、海などの自然を舞台に、ラン、バイクやカヤックなど様々な手段で移動しながらチェックポイントを通過していくアドベンチャーレース。瀬戸内とびしまを舞台にしたこのレースに警視庁のチームPが参加した。だがスタートの直前、キャップの和倉の携帯電話に「家族を預かった。返してほしければ、レース中にある物を回収しろ」との脅迫が……。レースの制限時間は24時間。彼らは無事にゴール出来るのか。愛する家族を無事に救い出すことが出来るのか?

『ザ・ウォール』(2019年2月21日)

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ザ・ウォール 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)―2022年2月4日発売

長編小説

低迷に喘ぐかつての名門球団〈スターズ〉は、副都心・新宿の新球場で開幕を迎えた。そびえ立つ高層ビルと一体化した異形のスタジアムは、観客増を目論むメジャーリーグ好きオーナーのアイデアを満載。だが、狭くて変則的な構造は選手に不評で、監督・樋口は采配に苦慮、フロントとの軋轢も生じる。しかしシーズン後半、投打が徐々に噛み合って、チームは優勝争いに絡んでいく――。

『奔る男 小説 金栗四三』(2019年10月8日)

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奔る男-小説 金栗四三 (単行本)―2019年10月8日発売

長編小説

1912(明治45)年7月14日、ストックホルム五輪のマラソン競技スタート直前から、物語は始まる。日本初のオリンピック代表選手である金栗四三は、以後、1920(大正9)年アントワープ大会、1924(大正13)年パリ大会にも出場する一方、1920年の第1回箱根駅伝開催にも尽力。その他、現在のマラソンシューズの源流ともいえる「金栗足袋」を開発したり、初めての女子連合競技大会を開催したりと、進取の気性に富んだ「伝説のアスリート」の生涯を、オリンピックのレースシーンを軸に綴る。読売新聞人気連載、待望の書籍化。

『空の声』(2020年4月10日)

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空の声 (文春文庫 と 24-21)―2022年11月8日発売

長編小説

まだテレビ中継がなかった時代――。オリンピックに命を懸けた、無頼の人気アナウンサー・和田信賢。玉音放送を担当し、NHK「話の泉」の司会で国民的人気を博したアナウンサー・和田信賢。和田は戦後初めて日本が参加する夏季オリンピックに派遣されることが決まる。念願のオリンピック中継だが、無頼な生き方を貫いた和田は長年の無理がたたって体調を崩していた。「どうしても、オリンピックを中継したい」その一心で、男は、大会の舞台ヘルシンキへと向かう。現地から「日本人を鼓舞する」中継を続けるも次第に病は重篤になり、ついに――。戦争に敗れ自信を失った日本人に、夢と誇りを抱かせてくれたヘルシンキ五輪。スポーツ小説の名手・堂場瞬一が、選手以上にその生きざまに惹きつけられたという主人公の魅力とは?

『ダブル・トライ』(2020年5月27日)

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ダブル・トライ―2020年5月27日発売

長編小説

その「トライ」は、歴史を変える。7人制ラグビー×円盤投!二刀流で東京オリンピック出場を目指す天才アスリートの苦悩と奮闘を迫真の筆致で描く、新機軸スポーツ・エンタテインメント!2018年、陸上日本選手権。ある選手の活躍が、観客を魅了する。7人制ラグビーの日本代表・神崎が円盤投の決勝に出場、日本記録に迫る成績を残したのだ。もし円盤投で東京オリンピックへの出場を手にすれば、1964年の東京五輪以来の奇跡――。前代未聞の「二刀流」アスリートの登場に世間は熱狂、神崎は瞬く間にスターダムを駆け上がっていく。一方、新興スポーツ用品メーカー「ゴールドゾーン」の岩谷は神崎の才能に着目、彼のスポンサードに向けて動き出す。長年取材し続けた著者だからこそ到達した、スポーツの「本質」がここにある。

『大連合』(2021年6月24日)

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大連合―2021年6月24日発売

長編小説

俺たちが組めば、甲子園は夢じゃない!県内ナンバーワン投手・里田を擁する新潟成南高校を悲運が襲う。試合後の選手を乗せたバスがまさかの横転事故。里田は軽傷だったが、監督と部員の半数が重傷を負い、夏の予選出場は絶望的と思われた。一方、強豪・鳥屋野高校は廃部の危機に瀕していた。監督のパワハラで退部者が続出。唯一の三年生・キャプテン尾沢を含め、全部員が五人に激減したのだ。予選エントリーまで二週間。尾沢は、中学でバッテリーを組んでいた里田に「連合チーム」を結成して出場しようと、持ちかける――。『チーム』『大延長』そして――スポーツ小説の新たなる最高傑作、誕生!

『幻の旗の下に』(2021年10月26日)

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幻の旗の下に―2021年10月26日発売

長編小説

幻に終わった1940年東京オリンピック。代わりに計画された、新たな国際競技大会。その実現と参加に向け、海を越えた友情を信じて奔走する二人の若者がいた。立ちはだかるのは、官僚、政治家、陸軍、チームメイト……。知られざる歴史を浮かび上がらせる圧巻の交渉小説!

『オリンピックを殺す日』(2022年9月9日)

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オリンピックを殺す日―2022年9月9日発売

長編小説

五輪を潰せ!新たなスポーツ大会「ザ・ゲーム」の計画が浮上した。果たして黒幕は誰なのか。記者が、たどり着いた真相とは!?五輪の意義を問う、衝撃のサスペンス!メディアを排除し、ザ・ゲームを開催せよ!コロナ禍にもかかわらず、強引に開催された東京五輪の最中、大学教授が、「五輪は集金・分配システムに変化し、意義を失った」という言葉を残して、日本を去った。数年後、新聞記者がある情報を手にする。世界的企業が、新たなスポーツ大会「ザ・ゲーム」を企画している、と。記者は、この大会を仕掛ける、謎の組織の正体を暴けるのか。

『ザ・ミッション THE MISSION』(2023年3月24日)

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ザ・ミッション THE MISSION―2023年3月24日発売

長編小説

ある日突然、球団広報に出向!?元大リーガーの専属広報担当を命じられた男が挑む「極秘任務」とは……名手が放つ、日本初の「球団広報小説」!食品メーカー広報部員・三上は、子会社のプロ野球チーム「横浜パイレーツ」へ出向を命じられる。古巣に復帰した大リーガー石岡の専属広報担当として、MLBフリークの三上に白羽の矢を立てた――とは表向きの理由。低迷するチーム再生のため、スター選手の石岡に引退後の監督就任を要請するも拒否され、彼の信頼を得て説得するという業務命令(ルビ・ミッション)が三上に課されたのだ。シーズンに入り、めざましい活躍を見せる石岡はなぜかマスコミを避け、三上は番記者との間で板挟みに。やがて、チーム内にも不穏な空気が漂い始め……。球界の舞台裏で交錯する人間模様を描く 堂場野球小説の新たな地平!

『ホーム』(2023年6月20日)

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ホーム (集英社文庫)―2023年6月20日発売

長編小説

まさに監督1年目に経験した、怖さと感動。誰もが、居場所を得るために、最も難しい心の戦いに挑む。これだ! 涙がひたすら溢れる!!──栗山英樹氏 (2023WBC日本代表監督)五輪野球の米国代表監督になった元日本人大リーガーの奮闘! スポーツ小説大リーグのピッチャーだった藤原雄大は、引退後フリーバーズで投手コーチを務めている。東京オリンピック直前、野球アメリカ代表監督が死去し、藤原が監督に就任。全く経験はないが、勝利のための人選を始める。目をつけた選手は日米二重国籍の天才バッターで……。人種や国籍の問題、ポジション争いなど数多の苦難を乗り越え米代表として金メダルを目指す! 挑戦し続ける男を描く熱きスポーツ小説。

その他(青春小説・エッセイなど)

『バッド・トラップ』(2005年7月1日)

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バッド・トラップ―2005年7月1日発売

長編小説

1992年、ロス暴動の最中、強奪され闇に消えていた秘宝・ケツァルコアトル像が日本に秘匿されている。1千万ドルを超える価値があるという像の情報を入手した詐欺師・リュウは元傭兵・御手洗、偽造専門家・彩を率いて、幾重にも罠を張り巡らせながら所有者である政商・小笠原に接近を図る。計画は順調に進行しているかに見えたが、秘宝を狙っていたのはリュウたちだけではなかった。そして、それぞれのプライドを懸けた死闘が始まる―。

『少年の輝く海』(2008年5月20日)

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少年の輝く海 (集英社文庫)―2008年5月20日発売

長編小説

瀬戸内の夏、少年少女のきらめく青春物語東京から山村留学で瀬戸内の島にやってきた中学生・浩次は、海に沈んだ財宝を探すことに。同じ山村留学の花香を誘って、海へ漕ぎ出すのだが…。少年少女の波乱の夏を瑞々しく描く青春小説。

『オトコの一理』(2013年11月28日)

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オトコの一理 (集英社文庫)―2017年9月20日発売

体形を気にする男にとって体脂肪率と体重は機密事項である。だが、気にしていることを他人に知られてはならない、恥ずかしすぎる。男の沽券にかかわるのだ。身体を鍛え、趣味を極め、ファッションに敏感であるために、頑張る切なさと滑稽さが愛おしい物語。シューズ、時計、手帳、サングラス、コート、クルマ、サプリメントなど、こだわりと思い入れのある品をテーマに男たちへエールを贈る短編集。

『グレイ』(2014年4月25日)

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グレイ (集英社文庫)―2018年5月18日発売

長編小説

1983年東京。波田は、アルバイトで生活費を稼ぐ20歳の大学生。冷房もない部屋で食事や銭湯代に事欠く日々だ。夏休みも帰京せずにいいアルバイトはないかと探すうち、あるチラシを目に留め、日給1万円の街頭調査のバイトを見つける。町行く人に声をかけ、アンケートを取り、そのデータをコンピュータに入力する仕事だ。要領のいい波田はすぐに業務になじんでいった。意識調査を行うその研究所は羽振りがよく、予想外の大金を手にする。優秀さを買われ契約社員となった彼は、所長が正義のためという怪しい仕事に……。バブル前夜、罠にはめられた青年が、正義も悪も踏み台にして孤独な闘いに挑む姿をリアルに描く。警察小説の旗手が挑むピカレスク・ロマン。

『弾丸メシ』(2019年10月25日)

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弾丸メシ (集英社文庫)―2022年6月17日発売

出版業界一忙しいと言われる著者は、どんなに時間がなくてもメシは食べるが信条! 弾丸旅と地元メシの面白さが詰まった食&旅エッセイ。弾丸メシ3つの掟 必ず日帰り/食事は1時間以内に済ませる/絶対に残さない執筆や取材で多忙を極める著者。だが、どんなに時間がなくてもメシは食べるを信条としている。そこで、必ず日帰り、食事は一時間以内に済ませる、絶対に残さないの三つの掟のもと、弾丸旅で美味いものを食べに行く挑戦を。日本や海外の取材先で出合った発見系謎料理から、身近な餃子まで、グルメとはひと味違う美味いを追求する。食の記憶を呼び覚まし食べる幸せを堪能する、こだわりの食&旅エッセイ集。

『インタビューズ』(2020年1月8日)

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インタビューズ (河出文庫 と 7-2)―2023年4月6日発売

平成最初の大晦日。友人と飲んでいた俺は、とでもない約束をしてしまう――100人の物語(インタビュー)で繋がる、壮大な問題作。