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長岡弘樹 シリーズ作品一覧
教場シリーズ(5作)
- 『教場』(2013年6月19日)
- 『教場2』(2016年2月23日)
- 『教場0 刑事指導官・風間公親』(2017年9月26日)
- 『風間教場』(2019年12月18日)
- 『教場X 刑事指導官・風間公親』(2021年8月27日)
長岡弘樹 ノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)
線の波紋 (小学館文庫)―2012年11月6日発売
長編小説
一人娘・真由が誘拐されて一か月、役場の仕事に復帰した白石千賀は、入札業者の不審な電話に衝撃を受ける(「談合」)。誘拐事件から二か月後、同じ町内に住む二十四歳の会社員・鈴木航介が死体で発見され、不思議なことにその表情には笑みが浮かんでいた。同僚の久保和弘はその一週間前、経理部員である航介から不正を指摘されていた(「追悼」)。誘拐事件を追っていた刑事・渡亜矢子は、地道な捜査を続け、ついに犯人像に近い人物にたどり着くが…(「波紋」)。すべてのエピソードが一つの線になり、事件の背景に「誰かが誰かを守ろうとした物語」があったことを知る(「再現」)。誘拐された幼女はその家で何を見たのか!?ベストセラー『傍聞き』の気鋭作家が「優しさの中の悪意」を世に問う。
つながりません スクリプター事件File―2020年6月15日発売
スクリプターとは――映画の制作現場において、撮影シーンの様子や内容、物語の繋ぎなどを管理する役目である。記録とも呼ばれる。監督のおれは、スクリプターの真野(まの)韻(ひびき)と初めて組んで撮影を行っていた。「つながりません」が口癖だと聞いていたが、この女は見どころがありそうだ。韻の実姉である主演の日乃万里加(ひのまりか)の演技力が素晴らしい。順調に撮影が進んでいたが――(第1章「火種」)俳優の土岐田(ときた)将(まさる)は、しばらく台湾の映画界に身を置くため、現在付き合っている女性・朋奈(ともな)との関係を終わりにしようとしていた。そして今日、二人で最後のディナーを楽しんでいると、朋奈がナイフを取り出してきて――(第2章「ぼくが殺した女」)『教場』の著者・長岡弘樹が贈る珠玉の連作短編。映画業界騒然! スクリプター事件簿の登場!
幕間(まくあい)のモノローグ―2021年2月27日発売
名演技に潜む「罪」と「罰」――ドラマや映画の撮影中、舞台の演技中に起こるさまざまな事件やトラブルを鮮やかに解決するベテラン俳優の南雲。――そこにはある秘密が隠されていた。『教場』の著者が、芸能界に生きるものたちの‟業“を描いた連作短編ミステリー。「辞めたい」という俳優に、自信を取り戻させた不思議な練習方法。「斬られ役」の俳優が、なぜかカメラに背を向けて倒れた理由とは。俳優のマネージャーが「わざと」自動車事故に遭ったのはなぜか。脚本家に「下手だ」と思われていた俳優を、なぜ南雲は主役に抜擢したのか。南雲の狙いは何だったのか。彼にはなぜ真実が見えたのか――。
殺人者の白い檻―2022年7月29日発売
長編小説
父母を殺した死刑囚、あなたならその命、救えますか?刑務所のすぐ隣という、特殊な環境に立地する総合病院に勤務する腕の良い脳外科医の尾木敦也。彼は六年前に父母を強盗に殺害されて以来、精神的に不安定になり深刻なスランプに陥っていた。そんなある日、刑務所からクモ膜下出血で搬送されてきた「スペ患」の執刀を、院長命令で担当することになる。緊急開頭手術で命を救うことはできたものの、スペ患の正体が両親の命を奪った死刑囚・定永宗吾だったことを知り、尾木は懊悩と悔恨の迷路に彷徨い込む。そして定永は、逮捕と死刑の判決以降も自身の犯行を一貫して否認していた。術後のリハビリを通して、尾木と妹の看護師長・菜々穂は、定永という人間と六年前の事件に、改めて向き合うことになるのだが……。憎き犯罪者と医師は、どう向き合えば良いのか? 犯罪者の生命は軽いのか、あるいは全ての人間と等しく重いものなのか? 事件の真実と真相はどこにあるのか? 死刑の意義、犯罪更生の理非、医師の倫理、それぞれの命題を通して生命の「軽重」の問いを突きつける、究極の医療ミステリ。