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上橋菜穂子 全作品一覧– 作家 –

上橋菜穂子 シリーズ作品リスト

上橋菜穂子 全作品刊行順一覧

『精霊の木』(1989年5月)

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精霊の木 (新潮文庫)―2019年4月26日発売

長編小説

環境破壊で地球が滅び、様々な星へ人類は移住していた。少年シンが暮らすナイラ星も移住二百年を迎えるなか、従妹のリシアに先住異星人の超能力が目覚める。失われた“精霊の木”を求め、黄昏の民と呼ばれる人々がこの地を目指していることを知った二人。しかし、真実を追い求める彼らに、歴史を闇に葬らんとする組織の手が迫る。「守り人」シリーズ著者のデビュー作、三十年の時を経て文庫化!

『月の森に、カミよ眠れ』(1991年12月)

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月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)―2000年10月1日発売

長編小説

月の森の蛇神を愛し一生を森で送ったホウズキノヒメ。その息子である蛇神のタヤタに愛されながらも神との契りを素直に受け入れられない娘キシメ。神と人、自然と文明との関わり合いを描く。91年刊の再刊。

『精霊の守り人』(1996年7月)

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精霊の守り人 (新潮文庫)―2007年3月28日発売

長編小説

老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。

読んだ感想

女用心棒のバルサが、新ヨゴ皇国の皇子チャグムを助けたことから壮大な物語はスタートします。

守り人には「サグ(人間界)」と「ナユグ(異界)」の世界が存在していて、この2つの世界は密接に関わっています。

守り人独自の設定がいろいろとあるので物語に入って行きにくいかもしれませんが、徐々に世界観にも慣れてきたころには、もう「守り人ワールド」の虜になっていると思います!なんせ私がそうでしたから。

是非じっくりと読んでみてください。

『闇の守り人』(1999年1月)

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闇の守り人 (新潮文庫)―2007年6月28日発売

長編小説

女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは―。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。

読んだ感想

『闇の守り人』は前作『精霊の守り人』の続きの物語。バルサが祖国カンバルに帰るところから始まります。

今作はとくに大人に人気があります。その理由は読んでみればわかるかなと。私はこの『闇の守り人』が大好きです。

『夢の守り人』(2000年5月)

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夢の守り人 (新潮文庫)―2007年12月21日発売

長編小説

人の夢を糧とする異界の“花"に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花"の魔力に打ち克てるのか? 開花の時を迎えた“花"は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は? そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは? いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。

読んだ感想

『夢の守り人』は前作『闇の守り人』から時系列でつながっています。舞台は夢の中ということもあって、私的には1番ファンタジーな作品だなと思いました。

『虚空の旅人』(2001年7月)

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虚空の旅人 (新潮文庫)―2008年7月29日発売

長編小説

隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、〈ナユーグル・ライタの目〉と呼ばれる不思議な少女と出会った。海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命のその少女の背後には、とてつもない陰謀が――。海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女たちが織り成す壮大なドラマ。シリーズを大河物語へと導くきっかけとなった第4弾、ついに文庫化!

読んだ感想

『~の守り人』と3作続いてきましたが、今作の語尾は『旅人』です。そう、『虚空の旅人』はチャグムが主人公となる物語なんです。

新ヨゴ皇国の皇太子となったチャグムは、シュガとともに隣国サンガルの「新王即位ノ儀」に参列することになり……ここからさまざまな事件に巻き込まれていきます。

今作は読んでいてドキドキハラハラしました。それゆえ、読む手が止まらなかった作品でもあります。チャグムの成長っぷりをとくとご覧あれ。

『神の守り人〈上〉来訪編』(2003年1月)

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神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)―2009年7月28日発売

長編小説

女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、〈猟犬〉と呼ばれる呪術師たちが動き出す。タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。追いすがる〈猟犬〉たち。バルサは幼い頃から培った逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける!

読んだ感想

『神の守り人』は『~の守り人』ということで、バルサ視点のお話です。シリーズ初の上下巻となっています。

『神の守り人〈下〉帰還編』(2003年1月)

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神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)―2009年7月28日発売

長編小説

南北の対立を抱えるロタ王国。対立する氏族をまとめ改革を進めるために、怖ろしい〈力〉を秘めたアスラには大きな利用価値があった。異界から流れくる〈畏ろしき神〉とタルの民の秘密とは? そして王家と〈猟犬〉たちとの古き盟約とは? 自分の〈力〉を怖れながらも残酷な神へと近づいていくアスラの心と身体を、ついに〈猟犬〉の罠にはまったバルサは救えるのか? 大きな主題に挑むシリーズ第5作。

読んだ感想

『神の守り人』の下巻。私は読んでいてバルサの身が持たないんじゃないのかと心配になるくらい、命のやり取りが多かったように感じます。

『狐笛のかなた』(2003年11月)

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狐笛のかなた (新潮文庫)―2006年11月28日発売

長編小説

小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる……愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。

『蒼路の旅人』(2005年4月)

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蒼路の旅人 (新潮文庫)―2010年7月28日発売

長編小説

生気溢れる若者に成長したチャグム皇太子は、祖父を助けるために、罠と知りつつ大海原に飛びだしていく。迫り来るタルシュ帝国の大波、海の王国サンガルの苦闘。遥か南の大陸へ、チャグムの旅が、いま始まる! ──幼い日、バルサに救われた命を賭け、己の身ひとつで大国に対峙し、運命を切り拓こうとするチャグムが選んだ道とは? 壮大な大河物語の結末へと動き始めるシリーズ第6作。

読んだ感想

そして、来ましたチャグム視点の『蒼路の旅人』。チャグムの成長がまたグ~ンと感じられるお話です。

おそらく今作を読み終えたらすぐに『天と地の守り人』を読みたくなるはずなので、ぜひ同時に購入しておきましょう(笑)

『獣の奏者 I 闘蛇編』(2006年11月)

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獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)―2009年8月12日発売

長編小説

リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが―。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。

『獣の奏者 II 王獣編』(2006年11月)

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獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)―2009年8月12日発売

長編小説

カザルム学舎で獣ノ医術を学び始めたエリンは、傷ついた王獣の子リランに出会う。決して人に馴れない、また馴らしてはいけない聖なる獣・王獣と心を通わせあう術を見いだしてしまったエリンは、やがて王国の命運を左右する戦いに巻き込まれていく―。新たなる時代を刻む、日本ファンタジー界の金字塔。

『天と地の守り人〈第一部〉ロタ王国編』(2006年11月)

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天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 (新潮文庫)―2011年5月28日発売

長編小説

大海原に身を投じたチャグム皇子を探して欲しい―密かな依頼を受けバルサはかすかな手がかりを追ってチャグムを探す困難な旅へ乗り出していく。刻一刻と迫るタルシュ帝国による侵略の波、ロタ王国の内側に潜む陰謀の影。そして、ゆるやかに巡り来る異界ナユグの春。懸命に探索を続けるバルサは、チャグムを見つけることが出来るのか…。大河物語最終章三部作、いよいよ開幕。

『天と地の守り人〈第二部〉カンバル王国編』(2007年1月)

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天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)―2011年5月28日発売

長編小説

再び共に旅することになったバルサとチャグム。かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆―迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。狂瀾怒涛の第二部。

『天と地の守り人〈第三部〉新ヨゴ皇国編』(2007年2月)

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天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫)―2011年5月28日発売

長編小説

ロタとカンバルがうごいた!北の諸国のうねりを背に、瀕死の故国へ帰還するチャグムに父との対決の時が迫る。緒戦の犠牲となったタンダの行方を必死に探し求めるバルサ。大地が揺れ、天変地異が起こるとき、金の鳥が空を舞い、地を這う人々の群れは、ひたすらに生きのびようとする。―十年余りの時をかけて紡ぎだされた大河物語の最終章『天と地の守り人』三部作、ついに完結。

読んだ感想

これで守り人シリーズ本編は終了です。

『天と地の守り人』面白かった!もうページをめくる手が止まらない止まらない。先がどうなるか知りたくてあっという間に読み終えてしまいました。

守り人に出会えてよかった。

『流れ行く者 ― 守り人短編集 ―』(2008年4月)

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流れ行く者: 守り人短編集 (新潮文庫)―2013年7月27日発売

王の陰謀に巻き込まれ父を殺された少女バルサ。親友の娘である彼女を託され、用心棒に身をやつした男ジグロ。故郷を捨て追っ手から逃れ、流れ行くふたりは、定まった日常の中では生きられぬ様々な境遇の人々と出会う。幼いタンダとの明るい日々、賭事師の老女との出会い、そして、初めて己の命を短槍に託す死闘の一瞬―孤独と哀切と温もりに彩られた、バルサ十代の日々を描く短編集。

読んだ感想

外伝1作目となる『流れ行く者』は 「浮き籾・ラフラ〈賭事師〉・流れ行く者・寒のふるまい」の4編が収録された短編集です。

幼い頃のタンダの様子、バルサとタンダの関係性などもわかりました。また「流れ行く者」ではバルサが護衛士として初めて命のやり取りをする場面などもあり、守り人好きにはたまらない作品です。

『バルサの食卓』(2009年8月)

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バルサの食卓 (新潮文庫)―2009年7月28日発売

バルサとチャグムが熱々をかきこんだ“ノギ屋の鳥飯”、タンダが腕によりをかけた“山菜鍋”、寒い夜に小夜と小春丸が食べた“胡桃餅”、エリンが母と最後に食べた猪肉料理…上橋作品に登場する料理は、どれもメチャクチャおいしそうです。いずれも達人の「チーム北海道」が、手近な食材と人一倍の熱意をもって、物語の味の再現を試みました。夢のレシピを、さあ、どうぞ召し上がれ。

『獣の奏者 III 探求編』(2009年8月)

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獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)―2012年8月10日発売

長編小説

愛する者と結ばれ、母となったエリン。ある村で起きた闘蛇の大量死の原因究明を命じられ、行き当たったのは、かつて母を死に追いやった禁忌の真相だった。夫と息子との未来のため、多くの命を救うため、エリンは歴史に秘められた真実を求めて、過去の大災厄を生き延びた人々が今も住むという遙かな谷を目指すが…。

『獣の奏者 IV 完結編』(2009年8月)

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獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)―2012年8月10日発売

長編小説

闘蛇と王獣。秘められた多くの謎をみずからの手で解き明かす決心をしたエリンは、拒み続けてきた真王の命に従って王獣を増やし、一大部隊を築き上げる。過去の封印をひとつひとつ壊し、やがて闘蛇が地を覆い王獣が天に舞う時、伝説の大災厄は再びもたらされるのか。傑作大河物語巨編、大いなる結末へ。

『獣の奏者 外伝 刹那』(2010年9月)

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獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫)―2013年10月16日発売

王国の行く末を左右しかねぬ政治的運命を背負ったエリンは、女性として、母親として、いかに生きたのか。エリンの恩師エサルの、若き頃の「女」の顔。まだあどけないジェシの輝く一瞬。一日一日、その時を大切に生きる彼女らのいとおしい日々を描く物語集。エリンの母ソヨンの素顔を描いた単行本未収録短編「綿毛」収録。

『「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド』(2011年6月)

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増補改訂版 「守り人」のすべて―2016年12月14日発売

ファンタジーの金字塔、上橋菜穂子「守り人」シリーズガイドブック増補改訂版!書き下ろし短編「天への振舞い」を新収録しました!豪華対談やエッセイから「守り人」百科、人物事典までシリーズの魅力に迫ります。

『炎路を行く者 ― 守り人作品集 ―』(2012年2月)

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炎路を行く者: 守り人作品集 (新潮文庫)―2016年12月23日発売

『蒼路の旅人』、『天と地の守り人』で暗躍したタルシュ帝国の密偵、ヒュウゴ。彼は何故、祖国を滅ぼし家族を奪った国に仕えるのか。謎多きヒュウゴの少年時代を描いた「炎路の旅人」。そしてバルサは、養父と共に旅を続けるなか、何故、女用心棒として生きる道を選んだのか。過酷な少女時代を描いた「十五の我には」―やがてチャグム皇子と出会う二人の十代の頃の物語2編。シリーズ最新刊。

読んだ感想

外伝2作目となる『炎路を行く者』には、タルシュ帝国の密偵ヒュウゴの少年時代を描いた中編「炎路の旅人」。バルサの少女時代を描いた短編「十五の我には」の2つの物語が収録されています。

私は本編を読んだときからヒュウゴの過去が気になっていました。辛く険しい人生だったことは予想できましたが、ちゃんと道を外れていたりして、そんなヒュウゴが好きになりました!

『鹿の王(上)生き残った者』(2014年9月)

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鹿の王 1 (角川文庫)―2017年6月17日発売

長編小説

強大な帝国・東乎瑠から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角”。妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!?たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう。壮大な冒険が、いまはじまる―!

「本屋大賞2015(第12回)」ノミネート作(大賞受賞作)

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鹿の王 2 (角川文庫)―2017年6月17日発売

長編小説

謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病“黒狼熱”であることに気づく。征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、この謎の病は、神が侵略者に下した天罰だという噂が流れ始める。古き疫病は、何故蘇ったのか―。治療法が見つからぬ中、ホッサルは黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人がいると知り…!?

「本屋大賞2015(第12回)」ノミネート作(大賞受賞作)

『鹿の王(下)還って行く者』(2014年9月)

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鹿の王 3 (角川文庫)―2017年7月25日発売

長編小説

何者かに攫われたユナを追い、“火馬の民”の集落へ辿り着いたヴァン。彼らは帝国・東乎瑠の侵攻によって故郷を追われ、強い哀しみと怒りを抱えていた。族長のオーファンから岩塩鉱を襲った犬の秘密と、自身の身体に起こった異変の真相を明かされ、戸惑うヴァンだが…!?一方、黒狼熱の治療法をもとめ、医術師ホッサルは一人の男の行方を追っていた。病に罹る者と罹らない者、その違いは本当に神の意思なのか―。

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鹿の王 4 (角川文庫)―2017年7月25日発売

長編小説

岩塩鉱を生き残った男・ヴァンと、ついに対面したホッサル。人はなぜ病み、なぜ治る者と治らぬ者がいるのか―投げかけられた問いに答えようとする中で、ホッサルは黒狼熱の秘密に気づく。その頃仲間を失った“火馬の民”のオーファンは、故郷をとり戻すべく最後の勝負を仕掛けていた。病む者の哀しみを見過ごせなかったヴァンが、愛する者たちが生きる世界のために下した決断とは―!?上橋菜穂子の傑作長編、堂々完結!

『鹿の王 水底の橋』(2019年3月)

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鹿の王 水底の橋 (角川文庫)―2020年6月12日発売

長編小説

伝説の病・黒狼熱大流行の危機が去った東乎瑠帝国では、次の皇帝の座を巡る争いが勃発。そんな中、オタワルの天才医術師ホッサルは、祭司医の真那に誘われて恋人のミラルと清心教医術発祥の地・安房那領を訪れていた。そこで清心教医術の驚くべき歴史を知るが、同じころ安房那領で皇帝候補のひとりの暗殺未遂事件が起こる。様々な思惑にからめとられ、ホッサルは次期皇帝争いに巻き込まれていく。『鹿の王』、その先の物語!

『風と行く者 ― 守り人外伝 ―』(2018年11月)

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風と行く者 (新潮文庫)―2022年7月28日発売

長編小説

つれあいの薬草師タンダと草市を訪れた女用心棒バルサは、二十年前、共に旅した旅芸人サダン・タラムの一行と偶然再会する。魂の風をはらむシャタ〈流水琴〉を奏で、異界〈森の王の谷間〉への道を開くサダン・タラムの若い女頭エオナは、何者かに狙われていた。再び護衛を頼まれたバルサは、養父ジグロの娘かもしれないと気づいたエオナを守るため、父への回顧を胸にロタ王国へと旅立つが。

読んだ感想

外伝3作目となる『風と行く者』は『天と地の守り人』のその後の物語ですが、まだジグロとバルサの二人で護衛をしていた過去ともリンクしています。

この現在と過去が絶妙に交わりつつ展開する物語には、終始引き込まれてしまいました。

『香君(上)西からきた少女』(2022年3月)

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香君 上 西から来た少女―2022年3月24日発売

長編小説

遥か昔、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。ウマール人はこの稲をもちいて帝国を作り上げた。この奇跡の稲をもたらし、香りで万象を知るという活神〈香君〉の庇護のもと、帝国は発展を続けてきたが、あるとき、オアレ稲に虫害が発生してしまう。 時を同じくして、ひとりの少女が帝都にやってきた。人並外れた嗅覚をもつ少女アイシャは、やがて、オアレ稲に秘められた謎と向き合っていくことになる。

『香君(下)遥かな道』(2022年3月)

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香君 下 遥かな道―2022年3月24日発売

長編小説

「飢えの雲、天を覆い、地は枯れ果て、人の口に入るものなし」――かつて皇祖が口にしたというその言葉が現実のものとなり、次々と災いの連鎖が起きていくなかで、アイシャは、仲間たちとともに、必死に飢餓を回避しようとするのだが……。 オアレ稲の呼び声、それに応えて飛来するもの。異郷から風が吹くとき、アイシャたちの運命は大きく動きはじめる。 圧倒的な世界観と文章で我々に迫る物語は完結へ。