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桜庭一樹 シリーズ作品一覧
B-EDGE AGEシリーズ(2作)
- 『B‐EDGE AGE 獅子たちはアリスの庭で』(2002年7月1日)
- 『B‐EDGE AGE 獅子たちはノアの方舟で』(2002年11月1日)
GOSICKシリーズ(16作)
- 『GOSICK ゴシック』(2003年12月1日)
- 『GOSICK II ゴシック その罪は名もなき』(2004年5月1日)
- 『GOSICK III ゴシック 青い薔薇の下で』(2004年10月1日)
- 『GOSICK IV ゴシック 愚者を代弁せよ』(2005年1月1日)
- 『GOSICKs ゴシックエス 春来たる死神』(2005年7月8日)
- 『GOSICK V ゴシック ベルゼブブの頭蓋』(2005年12月10日)
- 『GOSICKs II ゴシックエス 夏から遠ざかる列車』(2006年5月10日)
- 『GOSICK VI ゴシック 仮面舞踏会の夜』(2006年12月1日)
- 『GOSICKs III ゴシックエス 秋の花の思い出』(2007年4月1日)
- 『GOSICK VII ゴシック 薔薇色の人生』(2011年3月25日)
- 『GOSICKs IV ゴシックエス 冬のサクリファイス』(2011年5月25日)
- 『GOSICK VIII ゴシック 神々の黄昏』(2011年6月23日)
- 『GOSICK RED』(2013年12月25日)
- 『GOSICK BLUE』(2014年11月28日)
- 『GOSICK PINK』(2015年11月30日)
- 『GOSICK GREEN』(2016年12月2日)
桜庭一樹 ノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)―2009年2月22日発売
長編小説
その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。あたし=中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、自衛官を志望していた。そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は何かと絡んでくる。嘘つきで残酷だが、どこか魅力的な藻屑となぎさは序々に親しくなっていく。だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日―。直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。
荒野 (文春文庫)―2017年5月10日発売
長編小説
山野内荒野、12歳。まだ恋は、していない――。 かつてライトノベルとして刊行され、全面改稿を経て文春文庫に全三冊で収録された『荒野』が、一冊の合本となって装いも新たに登場! 鎌倉で小説家の父と暮らす山野内荒野は、中学入学の日、通学中の電車で見知らぬ少年に窮地を救われる。だが、それは彼女の身に起こる小さくて大きな変化の始まりでしかなかった。“恋"とは? “好き"とは? うつろいゆく季節のなかで、少しずつ大人になっていく少女の4年間を描く、桜庭一樹渾身のビルドゥングス・ロマン。 解説は三分冊版の吉田伸子氏のものを再録。加えて、桜庭氏による書き下ろしショートエッセイ「荒野と私」を収録予定。 カバー装画を手がけるのは、美少女を描かせれば日本一、ゲーム、アニメ、ライトノベルなど各ジャンルを横断して活躍する岸田メル氏。
少女を埋める―2022年1月25日発売
2021年2月、7年ぶりに声を聞く母からの電話で父の危篤を知らされた小説家の「わたし」は、最期を看取るために、コロナ禍下の鳥取に帰省する。なぜ、わたしの家族は解体したのだろうか?――長年のわだかまりを抱えながら母を支えて父を弔う日々を通じて、わたしは母と父のあいだに確実にあった愛情に初めて気づく。しかし、故郷には長くは留まれない。そう、ここは「りこうに生まれてしまった」少女にとっては、複雑で難しい、因習的な不文律に縛られた土地だ。異端分子として、何度地中に埋められようとしても、理屈と正論を命綱になんとかして穴から這い上がり続けた少女は東京に逃れ、そこで小説家になったのだ――。「文學界」掲載時から話題を呼んだ自伝的小説「少女を埋める」と、発表後の激動の日々を描いた続篇「キメラ」、書き下ろし「夏の終わり」の3篇を収録。近しい人間の死を経験したことのあるすべての読者の心にそっと語りかけると同時に、「出ていけ、もしくは従え」と迫る理不尽な共同体に抗う「少女」たちに切実に寄り添う、希望の小説。
紅だ!―2022年7月25日発売
長編小説
東京の新大久保、コリアンタウンから超多人種都市へと変貌しつつある街に、「道明寺探偵屋」は事務所を構える。社員はわずかに二人、そのうちのひとり、真田紅は、女子テコンドーでオリンピックに出場経験がある大柄な武闘派だ。「紅だあーッ!」真田紅がいつものように雄叫びを上げながら「道明寺探偵屋」の扉を勢いよく開ける。外にいたのはオルチャンメイクをほどこした見知らぬ小柄な少女だった。ハイタカと名乗った少女は、物騒な連中に追われているようだ。成り行きで用心棒を引き受けてしまった紅は、ハイタカに襲い掛かる者どもを撃退する。「生死を問わず」捕まえろ――ダークウェブで多額の懸賞金がハイタカにはかけられていたのだ。まだ15歳の少女に、いったい誰が? 何の目的で?同じ頃、もうひとりの社員こと黒川橡は、かつての職場の先輩である公安の藤原に相談を受けていた。全国各地のATMでいっせいに偽札が発見されたのだ。不本意ながらも捜査に巻き込まれていく橡だったが、事件の鍵を握る重要人物として浮かんできたのは、どうやら紅の依頼人である少女、ハイタカなのだった。橡は躊躇いながらも、一年ぶりに“相棒”に電話をかける。「――じつはな。どうやら俺たち、久々の共闘になりそうなんだ。紅」果たしてハイタカと偽札事件のかかわりは? 彼女が抱えている秘密とは? そして、紅と橡に一年前に生じたわだかまりとは何か?二転三転する事件に翻弄されるなかで、社会正義や共同体の在り方について悩み、お互いを見つめ直す探偵コンビを描く、ノンストップ・アクション・エンタテインメント。