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森博嗣 シリーズ作品一覧
S&Mシリーズ(10作)
- 『すべてがFになる The Perfect Insider』(1996年4月3日)
- 『冷たい密室と博士たち Doctors in Isolated Room』(1996年7月1日)
- 『笑わない数学者 Mathematical Goodbye』(1996年9月2日)
- 『詩的私的ジャック Jack the Poetical Private』(1997年1月7日)
- 『封印再度 Who Inside』(1997年4月3日)
- 『幻惑の死と使途 Illusion Acts Like Magic』(1997年10月3日)
- 『夏のレプリカ Replaceable Summer』(1998年1月7日)
- 『今はもうない Switch Back』(1998年4月2日)
- 『数奇にして模型 Numerical Models』(1998年7月3日)
- 『有限と微小のパン The Perfect Outsider』(1998年10月7日)
Vシリーズ(10作)
- 『黒猫の三角 Delta in the Darkness』(1999年5月10日)
- 『人形式モナリザ Shape of Things Human』(1999年9月6日)
- 『月は幽咽のデバイス The Sound Walks When the Moon Talks』(2000年1月11日)
- 『夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show』(2000年5月8日)
- 『魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge』(2000年9月6日)
- 『恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits』(2001年5月9日)
- 『六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists』(2001年9月6日)
- 『捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest』(2002年1月11日)
- 『朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away』(2002年5月8日)
- 『赤緑黒白 Red Green Black and White』(2002年9月6日)
百年シリーズ(3作)
- 『女王の百年密室 God Save the Queen』(2000年6月1日)
- 『迷宮百年の睡魔 Labyrinth in Arm of Morpheus』(2003年6月27日)
- 『赤目姫の潮解 Lady Scarlet Eyes and Her Deliquescence』(2013年7月25日)
四季シリーズ(4作)
- 『四季 春 The Four Seasons Green Spring』(2003年9月5日)
- 『四季 夏 The Four Seasons Red Summer』(2003年11月8日)
- 『四季 秋 The Four Seasons White Autumn』(2004年1月9日)
- 『四季 冬 The Four Seasons Black Winter』(2004年3月6日)
Gシリーズ(11作)
- 『φ(ファイ)は壊れたね Path connected φ broke』(2004年9月10日)
- 『θ(シータ)は遊んでくれたよ Another playmate θ』(2005年5月10日)
- 『τ(タウ)になるまで待って Please stay until τ』(2005年9月6日)
- 『ε(イプシロン)に誓って Swearing on solemn ε』(2006年5月10日)
- 『λ(ラムダ)に歯がない λ has no teeth』(2006年9月6日)
- 『η(イータ)なのに夢のよう Dreamily in spite of η』(2007年1月12日)
- 『目薬α(アルファ)で殺菌します Disinfectant α for the eyes』(2008年9月5日)
- 『ジグβ(ベータ)は神ですか Jig β knows Heaven』(2012年11月7日)
- 『キウイγ(ガンマ)は時計仕掛け Kiwi γ in clockwork』(2013年11月7日)
- 『χ(カイ)の悲劇 The Tragedy of χ』(2016年5月7日)
- 『ψ(プサイ)の悲劇 The Tragedy of ψ』(2018年5月9日)
Xシリーズ(6作)
- 『イナイ×イナイ PEEKABOO』(2007年5月10日)
- 『キラレ×キラレ CUTTHROAT』(2007年9月7日)
- 『タカイ×タカイ CRUCIFIXION』(2008年1月11日)
- 『ムカシ×ムカシ REMINISCENCE』(2014年6月5日)
- 『サイタ×サイタ EXPLOSIVE』(2014年11月6日)
- 『ダマシ×ダマシ SWINDLER』(2017年5月8日)
スカイ・クロラシリーズ(6作)
- 『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(2001年6月25日)
- 『ナ・バ・テア None But Air』(2004年6月1日)
- 『ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven』(2005年6月1日)
- 『フラッタ・リンツ・ライフ Flutter into Life』(2006年6月1日)
- 『クレィドゥ・ザ・スカイ Cradle the Sky』(2007年6月1日)
- 『スカイ・イクリプス Sky Eclipse』(2008年6月24日)
Mシリーズ(3作)
- 『工学部・水柿助教授の日常 The Ordinary of Dr.Mizukaki』(2000年12月1日)
- 『工学部・水柿助教授の逡巡 The Hesitation of Dr.Mizukaki』(2004年12月1日)
- 『工学部・水柿助教授の解脱 The Nirvana of Dr.Mizukaki』(2008年4月1日)
Zシリーズ(3作)
- 『ZOKU』(2003年10月21日)
- 『ZOKUDAM』(2007年7月1日)
- 『ZOKURANGER』(2009年4月21日)
ヴォイド・シェイパシリーズ(5作)
- 『ヴォイド・シェイパ The Void Shaper』(2011年4月1日)
- 『ブラッド・スクーパ The Blood Scooper』(2012年4月24日)
- 『スカル・ブレーカ The Skull Breaker』(2013年4月24日)
- 『フォグ・ハイダ The Fog Hider』(2014年4月24日)
- 『マインド・クァンチャ The Mind Quencher』(2015年4月24日)
Wシリーズ(10作)
- 『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』(2015年10月20日)
- 『魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?』(2016年1月19日)
- 『風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?』(2016年6月21日)
- 『デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?』(2016年10月19日)
- 『私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?』(2017年2月21日)
- 『青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?』(2017年6月21日)
- 『ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?』(2017年10月19日)
- 『血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null?』(2018年2月22日)
- 『天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?』(2018年6月22日)
- 『人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?』(2018年10月24日)
WWシリーズ(7作)
- 『それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain?』(2019年6月21日)
- 『神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?』(2019年10月23日)
- 『キャサリンはどのように子供を産んだのか? How Did Catherine Cooper Have a Child?』(2020年2月21日)
- 『幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost?』(2020年6月19日)
- 『君たちは絶滅危惧種なのか? Are You Endangered Species?』(2021年4月15日)
- 『リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?』(2022年4月15日)
- 『君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?』(2023年4月14日)
XXシリーズ(3作)
- 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』(2020年10月8日)
- 『歌の終わりは海 Song End Sea』(2021年10月7日)
- 『情景の殺人者 Scene Killer』(2023年10月9日)
森博嗣 短編集作品一覧(刊行順)
まどろみ消去 (講談社文庫)―2000年7月14日発売
大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。参加者は、屋上で踊る30人のインディアンを目撃する。現場に行ってみると、そこには誰もいなかった。屋上への出入り口に立てられた見張りは、何も見なかったと証言するが……。(「誰もいなくなった」)ほか美しく洗練され、時に冷徹な11の短編集。
地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE (講談社文庫)―2002年3月15日発売
森ミステリィのこれまでとこれからS&Mシリーズに続くVシリーズ主要人物も登場する傑作短編集!「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ2編を含む、趣向を凝らした10作を収録。『まどろみ消去』に続く第2短篇集。
今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM (講談社文庫)―2004年3月16日発売
犀川、練無も集う 煌めきの傑作短編集!N大学医学部に在籍する小鳥遊練無(たかなしねりな)は、構内で出会った風変わりなお嬢様に誘われて「ぶるぶる人形を追跡する会」に参加した。大学に出没する踊る紙人形を観察し、謎を解こうというのだが……。不可思議な謎と魅力的な謎解きに満ちた「ぶるぶる人形にうってつけの夜」ほか、魅惑の7編を収録した珠玉の第3短編集。
虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)―2006年7月12日発売
犀川&萌絵も登場!多面性が光る短編集西之園萌絵(にしのそのもえ)にとって、その夜は特別なものになるはずだった。けれどちょっとした心理の綾から、誘拐事件の謎解きをする展開となり……(「いつ入れ替わった?」)。上から読んでも下から読んでも同じ文章になる回文同好会のリリおばさんが、奇妙な殺人事件を解決(「ゲームの国」)など軽やかに飛翔する、短編7作を収録。
レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)―2009年3月13日発売
西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。加部谷と、この島の出身者である山吹、海月と合流し、夕食の席で、島の診療所に女性の幽霊が出るという噂話を耳にする。(「刀之津診療所の怪」)。ほか「砂の街」、文庫版に初収録の「ライ麦畑で増幅して」など、煌めく魅力を湛えた、全10作の短編を収録。(講談社文庫)どこからが夢?どこまでが現実?魔法のような手品のような短編集多面体の輝きを放つ、森ミステリィの変幻西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。加部谷と、この島の出身者である山吹、海月と合流し、夕食の席で、島の診療所に女性の幽霊が出るという噂話を耳にする。(「刀之津診療所の怪」)。ほか「砂の街」、文庫版に初収録の「ライ麦畑で増幅して」など、煌めく魅力を湛えた、全10作の短編を収録。
現代ミステリー短編集 (9) 悩める刑事―2007年3月2日発売
美しく洗練された理系ミステリー大学のミステリー研究会が「ミステリーツアー」を企画。それに参加した者がしくまれた謎にいどむ「誰もいなくなった」など、全4編を収録。
僕は秋子に借りがある I’m in Debt to Akiko 森博嗣自選短編集 (講談社文庫)―2009年7月15日発売
初めて秋子に会ったのは、大学生協の食堂だった。ちょっと壊れている彼女と授業をサボって出かけ、死んだ兄貴の話を聞かされた。彼女が僕にどうしても伝えたかった思いとは? 胸が詰まるラストの表題作ほか、「小鳥の恩返し」「卒業文集」など、文学的な香りが立ちのぼる、緻密で美しい13の傑作短編集。(講談社文庫)初めて秋子に会ったのは、大学生協の食堂だった。ちょっと壊れている彼女と授業をサボって出かけ、死んだ兄貴の話を聞かされた。彼女が僕にどうしても伝えたかった思いとは? 胸が詰まるラストの表題作ほか、「小鳥の恩返し」「卒業文集」など、文学的な香りが立ちのぼる、緻密で美しい13の傑作短編集。
どちらかが魔女 Which is the Witch? 森博嗣シリーズ短編集 (講談社文庫)―2009年7月15日発売
西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。晩餐の席で木原に続き、大御坊の不思議な体験が語られた。その謎を解いたのは――(表題作)。ほかに「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「誰もいなくなった」など、長編シリーズのキャラクタが活躍する8編を収録。(講談社文庫)西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川(さいかわ)、喜多(きた)、大御坊(だいごぼう)、木原(きはら)。晩餐の席で木原に続き、大御坊の不思議な体験が語られた。その謎を解いたのはーー(表題作)。ほかに「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「誰もいなくなった」など、長編シリーズのキャラクタが活躍する8編を収録。
森博嗣 ノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)
そして二人だけになった Until Death Do Us Part (講談社文庫)―2018年9月14日発売
長編小説
とてつもなく大きな橋を支える巨大コンクリートの塊の中に、国家機密とされるシェルタがあった。現代の最高技術で造られたこの密室に滞在することになった六人が、一人ずつ、殺される。痺れるような緊張感の中、最後に残った二人。そして世界が反転する――。謎、恐怖、驚愕。すべてが圧倒的な傑作長編ミステリィ。
堕ちていく僕たち (集英社文庫)―2004年5月20日発売
長編小説
性差を超えるファンタスティック・ミステリ。男が女に、女が男に? 神出鬼没の摩訶不思議なインスタント・ラーメンが巻き起こすミステリアスな5つの物語。固定観念を捨て、性差の呪縛を超えて、新しい世界へようこそ。(解説・佐藤江梨子)
奥様はネットワーカ―Wife at Network (ダ・ヴィンチブックス)―2007年4月1日発売
長編小説
スージィこと内野智佳は、某国立大学工学部化学工学科の秘書。彼女の勤める大学周辺で暴行傷害事件が多発する。智佳の周辺でも不気味な出来事が続き、友人のルナも被害に遭ってしまうが…。大学の工学部を舞台に、それぞれに秘密を抱えた6人の視点で連続殺人事件を追う、ちょっとフーガでホラーな新感覚ミステリィ。解説はコジマケン(描き下ろしマンガ)。
探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫)―2008年11月14日発売
長編小説
夏休み、友だちが次々と姿を消した。懐かしく新しい、森ミステリィの快作もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。それが、ちょっと変わった探偵伯爵との出逢いだった。夏祭りの日、親友のハリィが行方不明になり、その数日後、また友達がさらわれた。新太にも忍び寄る犯人。残されたトランプの意味は?探偵伯爵と新太の追跡が始まる。
どきどきフェノメノン A phenomenon among students (角川文庫)―2008年4月25日発売
長編小説
妄想爆走純情@ミステリ窪居佳那・二十四歳、大学院のドクタコースに在籍中。研究課題は内緒。趣味は起き抜けのシャンプーと「どきどき」の探求。悩みは飲酒時の記憶喪失とよくわからない自分の気持ち--目が離せないラブコメ系ミステリ!
カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep (講談社文庫)―2020年7月15日発売
長編小説
動きだすのは、百二十年後。どこにあるのか、誰も知らない。天才絡繰り師が村に仕掛けた壮大な謎をめぐる、夏の冒険。爽快青春ミステリィ。あこがれの同級生、真知花梨の故郷を訪ねた郡司と栗城。秘境のような小さな村には、明治初期に天才絡繰り師によって仕掛けられた隠れ絡繰りがあり、それが今年、動きだすはずだという。どんな装置か、どこにあるのか、誰も知らない。言い伝えと石碑を手掛かりに百二十年まえの謎に挑む、爽快青春ミステリィ。「一番難しいのはそこだと思う。つまりね、百二十年間動き続ける機械よりも、百二十年は止まっていて、百二十年後に動き始める機械の方が、実現するのがはるかに難しい」
少し変わった子あります (文春文庫)―2009年6月10日発売
長編小説
毎回訪れるたびに場所がかわり、違った女性が相伴してくれるいっぷう変わったレストラン。なぜか小山はその雰囲気に惹かれて……
ゾラ・一撃・さようなら (集英社文庫)―2010年8月20日発売
長編小説
洒脱でスリリング、新感覚ハードボイルド!美術品「天使の演習」を取り戻して欲しい──気儘な探偵・頚城悦夫は謎の美女からの依頼を受け、ある大物タレントに近づく。だが、その男は伝説の殺し屋「ゾラ」に狙われていて!?(解説/杏)
もえない Incombustibles (角川文庫)―2010年12月25日発売
長編小説
突然死んだクラスメイトの遺品には、僕のイニシャルが刻まれていた。それをきっかけに僕は、すべての記憶がひどく曖昧なことに気づき、やがて殺人が--森博嗣の真髄に溢れた傑作ミステリ。
銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency (講談社文庫)―2011年11月15日発売
長編小説
気力と体力不足の高橋が、やっと職を得たのは下町の「銀河不動産」。頑張らずに生きる――そんな省エネ青年を訪れる、奇妙な要望をもったお客たち。彼らに物件を紹介するうちに、彼自身が不思議な家の住人となっていた……? 「幸せを築こうとする努力」が奏でる、やさしくあたたかい森ミステリィ組曲。(講談社文庫)不思議な建物に集まった不思議な面々 気力と体力不足の高橋が、やっと職を得たのは下町の「銀河不 動産」。頑張らずに生きる――そんな省エネ青年のもとを訪れる、奇妙なお客たちの要望とは?
トーマの心臓 Lost heart for Thoma (講談社文庫)―2022年8月10日発売
長編小説
トーマと呼ばれた美しい下級生から、ユーリに届いた1通の手紙。それは、彼からの遺書だった――。そこへトーマに生き写しの転校生・エーリクが現れ、オスカーは、遺された想いに縛られた親友・ユーリを憂慮する。揺れ動く心を捉える生と死、そして愛……。苦悩する少年たちを色鮮やかに描いた、萩尾望都の不朽の名作に、森博嗣が、今、新しい息吹を吹き込む。※本書は、2012年4月にMF文庫ダ・ヴィンチより出版されました。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)―2013年10月16日発売
長編小説
文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。大学4年のとき卒論のために配属された喜嶋研究室での出会いが、僕のその後の人生を大きく変えていく。寝食を忘れるほど没頭した研究、初めての恋、珠玉の喜嶋語録の数々。学問の深遠さと研究の純粋さを描いて、読む者に深く静かな感動を呼ぶ自伝的小説。感動に包まれる自伝的小説文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。大学4年のとき卒論のために配属された喜嶋研究室での出会いが、僕のその後の人生を大きく変えていく。寝食を忘れるほど没頭した研究、初めての恋、珠玉の喜嶋語録の数々。学問の深遠さと研究の純粋さを描いて、読む者に深く静かな感動を呼ぶ自伝的小説。
相田家のグッドバイ Running in the Blood (幻冬舎文庫)―2014年12月4日発売
長編小説
紀彦にとって相田家はごく普通の家庭だったが、両親は変わっていた。母は整理収納に異常な情熱を傾け、孤独を愛す建築家の父はそんな母に感心していた。紀彦も結婚し子供ができる。やがて母が癌で亡くなり、看取りのあと父も自ら入った施設で亡くなる。家のあちこちに母が隠したヘソクリが出現し……。限りなく私小説の姿を纏う告白の森ミステリィ。
実験的経験 Experimental experience (講談社文庫)―2014年7月15日発売
長編小説
たとえば括弧を空集合にしてみる。」あ、もしかして、先生……「こんなに自由な原稿を読んだことがあるか? 小説であり、小説でない。ミステリィでもエッセィでも詩でもない。創作の可能性を無限に広げる、奇才・森博嗣の新たな境地がここにある。究極の読書体験が味わえる話題作、待望の文庫化!たとえば括弧を空集合にしてみる。」あ、もしかして、先生……「こんなに自由な原稿を読んだことがあるか? 小説であり、小説でない。ミステリィでもエッセィでも詩でもない。創作の可能性を無限に広げる、奇才・森博嗣の新たな境地がここにある。究極の読書体験が味わえる話題作、待望の文庫化!
神様が殺してくれる Dieu aime Lion (幻冬舎文庫)―2016年4月12日発売
長編小説
パリの女優殺害に端を発する連続殺人。両手を縛られ現場で拘束されていた重要参考人リオンは「神が殺した」と証言。容疑者も手がかりもないまま、ほどなくミラノで起きたピアニスト絞殺事件。またも現場にはリオンが。手がかりは彼の異常な美しさだけだった。舞台をフランクフルト、東京へと移し国際刑事警察機構の僕は独自に捜査を開始した――。
暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss (集英社文庫)―2018年1月19日発売
長編小説
探偵兼ライターの頸城。IT長者の自伝を書くことになり、取材に訪れた富豪の別荘で不可解な殺人事件に遭遇する。別荘に集った人々の証言は微妙に食い違い……。本格ミステリー。(解説/和希沙也)
イデアの影-The shadow of Ideas (中公文庫)―2018年11月21日発売
長編小説
主人と家政婦との三人で薔薇のパーゴラのある家で暮らす「彼女」。彼女の庭を訪れては去っていく男たち。知性と幻想が交錯する衝撃作。〈解説〉喜多喜久
オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case (講談社ノベルス)―2022年10月14日発売
長編小説
「F」の衝撃、再び孤島に聳えるオメガ城への招待に応じた六人の天才と一人の雑誌記者。そこには、サイカワ・ソウヘイも含まれていた。彼らが城へやってきた理由は、ただ一つ。招待状に記された「マガタ・シキ」の名前だった。島へ渡るには、一日一便の連絡船を使用。帰りは、あらかじめ船を呼ぶ必要がある閉じた空間。執事すら主催者の顔を知らず、招待の意図は誰にもわからない。謎が多い中の晩餐をしかし七人は大いに楽しんだ。そして、深夜。高い叫び声のような音が響き、城は惨劇の場と化した。