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雫井脩介 ノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)
虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)―2003年4月1日発売
長編小説
二十一年前の一家四人放火殺傷事件の加害者たちが、何者かに次々と惨殺された。癌に侵されゆく老刑事が、命懸けの捜査に乗り出す。恐るべきリーダビリティーを備えたクライムノベルの傑作。
虚貌〈下〉 (幻冬舎文庫)―2003年4月1日発売
長編小説
二十一年前の一家四人放火殺傷事件の加害者たちが、何者かに次々と惨殺された。癌に侵されゆく老刑事が、命懸けの捜査に乗り出す。恐るべきリーダビリティーを備えたクライムノベルの傑作。
火の粉 (幻冬舎文庫 し 11-4)―2004年8月5日発売
長編小説
元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い…武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴んでいく。手に汗握る犯罪小説の最高傑作。
クローズド・ノート (角川文庫)―2008年6月25日発売
長編小説
切なく暖かい、運命的なラブストーリー。自室のクローゼットで見つけたノート。それが開かれたとき、私の日常は大きく変わりはじめる――。『犯人に告ぐ』の俊英が贈る、切なく温かい、運命的なラブ・ストーリー!
ビター・ブラッド (幻冬舎文庫)―2010年8月5日発売
長編小説
新人刑事の佐原夏輝がはじめての現場でコンビを組まされたのは、ベテラン刑事で、少年時代に別離した実の父親・島尾明村だった。ある日、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部は内部の犯行を疑い、その矛先は明村にも向かう。夏輝は単独で事件の核心に迫ろうとするが…。幾重にも絡み合った因縁が読者を欺き続ける傑作長編ミステリー。
犯罪小説家<新装版> (双葉文庫)―2020年1月15日発売
長編小説
新鋭作家である待居涼司の出世作『凍て鶴』の映画化が決まった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は、かつて世間を騒がせた自殺系サイトとその主催者の"伝説の死“に異常なこだわりを見せ、執拗に映画と絡めようとする。はたしてその思惑とは――?予測不能の恐怖が待ち受ける、雫井サスペンスの真骨頂!
殺気! (幻冬舎文庫)―2013年4月10日発売
長編小説
このざわめきは事件の予兆!?12歳で何者かに拉致監禁された経験をもつ女子大生のましろは、他人の「殺気」を感じ取る特殊能力が自分にあると最近分かってきた。しかし、起因を探るうち、事件当時の不可解な謎に突き当たってしまう。一方街では女児誘拐事件が発生。ましろは友人らと解決に立ち上がるが……。一気読み必至のミステリー。
つばさものがたり (角川文庫)―2013年1月25日発売
長編小説
『クローズド・ノート』の感動ふたたび! 感涙必至の家族小説!!パティシエールの小麦は、ケーキ屋を開くため故郷に戻ってきた。だが小麦の店を見て甥の叶夢は「はやらないよ」と断言する。叶夢の友達の「天使」がそう言っているらしいのだが……感涙必至の家族小説。
銀色の絆(上) (PHP文芸文庫)―2014年11月10日発売
長編小説
「あの日から、母は変わった――」夫の浮気が原因で離婚し、娘の小織とともに名古屋へと転居して無気力な日々を送る藤里梨津子だったが、フィギュアスケートの名コーチ・上村美濤先生に才能を見出された娘を支えることに、生きがいを感じ始める。「藤里小織の最大の伸びしろは、あなたにあると思ってます」とのコーチの言葉に、娘のためにすべてを懸ける決意をする梨津子。クラブ内の異様な慣習、元夫からの養育費の途絶、練習方針を巡るコーチとの軋轢――フィギュアスケートにのめり込む梨津子の思いに、小織は戸惑いながらも成績を上げていくのだが……。『犯人に告ぐ』『クローズド・ノート』の著者が新境地に挑んだ渾身の一作、待望の文庫化!
銀色の絆(下) (PHP文芸文庫)―2014年11月10日発売
長編小説
「大袈裟でなく心身が震えた」――あさのあつこ(解説より)コーチの上村美濤先生が日本を離れることを知った梨律子は、小織の可能性をさらに引き出してくれる指導者を求めてクラブを移ったが、指導方針の違いに戸惑いを隠せない。そんな中、怪我のため、小織がトリプルジャンプも跳べなくなってしまう……。元夫からの養育費の支払いも再開せず、経済的に追い込まれるも、フィギュアスケートにすべてを懸ける梨津子。葛藤を乗り越えていく母と娘の絆に、感涙必至の力作長編!
途中の一歩 上 (幻冬舎文庫)―2015年4月10日発売
長編小説
仕事一筋なのにヒットが出ない漫画家・覚本敬彦は、独身仲間に説得されて結婚相手を探す合コンに打ち込んでいた。社内恋愛に悩む担当編集者の綾子、不倫を終わらせたい人気漫画家・優、婚活中のOL・奈留美との交流を経て、本気じゃなかった彼にも恋の予感が到来。繰り返しの毎日を変えてくれるたった一人の「誰か」を求めて奮闘する六人の物語。
途中の一歩 下 (幻冬舎文庫)―2015年4月10日発売
長編小説
婚活に励む二十九歳のOL・奈留美は、合コンで会った漫画家・覚本にデートをドタキャンされ続けているが諦めきれない。一方、長年の不倫相手と別れた売れっ子漫画家・優は、担当編集者に思わぬダメ出しをされ自信を失くしていた。恋や仕事で新たな一歩を踏み出した彼らに、最後のチャンスは訪れるのか? 偶然を運命に変えた人々を描く感動作。
検察側の罪人 上 (文春文庫)―2017年2月10日発売
長編小説
木村拓哉×二宮和也主演 2018年衝撃の映画化決定!雫井脩介の最高傑作にして、今世紀ミステリー界 最大の問題作! 法の「限界」に絶望する敏腕刑事を木村拓哉が、法の「正義」を信じる若手検事を二宮和也が演じる。老夫婦殺人事件の容疑者の中に、時効事件の重要参考人が。執念を燃やす検事・最上だが、後輩の沖野は強引な捜査方針に疑問を抱く。人が人を裁くとは?怒涛の展開、そして慟哭のラスト!手堅い仕事ぶりで定評のある実力派検事・最上毅。彼には忘れられない事件があった。学生の頃、下宿していた寮の大家の娘が、卒業して下宿を出た4年目の春に殺害されたのだ。犯人逮捕に至らず、法改正で時効が撤廃される前に時効が成立してしまった。事件当時司法試験に足踏みをしていた最上には何の力にもなれなかった悔いだけが残った。その寮の先輩だった新聞記者の水野は週刊誌に転身してまで、事件を執拗に追い犯人と思しき人物の調査をしていた。その事件とは関係なく老夫婦が殺害されるという凶悪事件が最上の勤める管内で起きた。捜査線上にあがった不審人物のひとりに聞き覚えがあった。それは、大家の娘が殺された事件で重要参考人にあがっていた松倉という男だった……。慟哭のラスト、検事であるからこその罪を描いた著者渾身の力作。「どうしてもその道を進まざるを得ないという二人の男が師弟の絆を引きちぎれんばかりに軋ませて、ぶつかり合う物語です。」(著者)
検察側の罪人 下 (文春文庫)―2017年2月10日発売
長編小説
主演:木村拓哉×二宮和也 夢の初共演で映画化決定!エリート検事・最上を木村拓哉が、かつて彼を師と仰いでいた新米検事・沖野を二宮和也が演じる。『日本のいちばん長い日』『駆込み女と駆出し男』の原田眞人が監督・脚本を務める。2018年公開予定。23年前の時効事件の犯行は自供したものの、老夫婦刺殺事件については頑として認めない松倉。検察側の判断が逮捕見送りに決しようとする寸前、新たな証拠が発見され松倉は逮捕された。しかし、どうしても松倉の犯行と確信できない沖野は、最上と袂を分かつ決意をする。慟哭のラストが胸を締め付ける感動の巨篇!“時効"、“冤罪"そして“法律"というキーワードを軸に、「正義とは何か?」を問う作品。正義のあり方を根本から問う雫井ミステリーの最高傑作!著者の雫井さんが単行本刊行時に「意外性を狙うというよりは、どうしてもこの道を進まざるを得ないという人間のドラマをしっかり作りたいという思いでした」と語っていた作品が、どのように映画に結実するか、ぜひご期待ください。
仮面同窓会 (幻冬舎文庫)―2016年8月5日発売
長編小説
青春の思い出を語り合うだけのはずだった。同窓会で再会した洋輔ら四人は、旧交を温め合ううちに、かつての体罰教師への仕返しを思いつく。計画通り暴行し置き去りにするも、教師はなぜか別の場所で溺死体で発見された。犯人は俺達の中にいる! ?互いへの不信感が募る中、仲間の一人が殺されて……。衝撃のラストに二度騙される長編ミステリー。
望み (角川文庫)―2019年4月24日発売
長編小説
息子は殺人犯か被害者か――。究極の一気読みミステリ。年頃の息子と娘を育てながら平穏に暮らしていた石川一登・貴代美夫妻。9月のある週末、息子の規士が帰宅せず連絡が途絶えてしまう。警察に相談した矢先、規士の友人が殺害されたと聞き、一登は胸騒ぎを覚える。逃走中の少年は二人だが、行方不明者は三人。息子は犯人か、それとも……。規士の無実を望む一登と、犯人でも生きていて欲しいと願う貴代美。揺れ動く父と母の思い――。心に深く突き刺さる衝撃のサスペンスミステリー。
霧をはらう―2021年7月28日発売
長編小説
『火の粉』で裁判官の葛藤を、『検察側の罪人』で検事の正義を描いた雫井脩介が問う、弁護士の信念とは? 作家デビュー20周年を迎えた著者の渾身作!病院で起きた点滴死傷事件。入院中の4人の幼い子どもたちにインスリンが混入され、2人が殺された。逮捕されたのは、生き残った女児の母親。人権派の大物弁護士らと共に、若手弁護士の伊豆原は勝算のない裁判に挑む!
クロコダイル・ティアーズ―2022年9月26日発売
長編小説
【第168回 直木賞候補作】ベストセラー作家、雫井脩介による「究極のサスペンス」この美しき妻は、夫の殺害を企んだのか。息子を殺害した犯人は、嫁である想代子のかつての恋人。被告となった男は、裁判で「想代子から『夫殺し』を依頼された」と主張する。犯人の一言で、残された家族の間に、疑念が広がってしまう。「息子を殺したのは、あの子よ」「馬鹿を言うな。俺たちは家族じゃないか」未亡人となった想代子を疑う母親と、信じたい父親。家族にまつわる「疑心暗鬼の闇」を描く、静謐で濃密なサスペンスが誕生!「家族というのは、『お互いに助け合って、仲睦まじく』といった一面が取りざたされることも多いですが、そうじゃない部分もあります。ある種の運命共同体であるからこそ、こうしてほしいという願望を押しつけあったり、求めあったりして、生きづらさも生んでしまう。だからこそ、ドラマが生まれる。家族が一枚岩になれないときに生ずる『心の行き違い』は、サスペンスにしかならない」(著者インタビューより)全国の書店員さんから、驚愕と感嘆の声が届いている傑作をぜひ!