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雫井脩介 ノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)
銀色の絆(上) (PHP文芸文庫)―2014年11月10日発売
長編小説
「あの日から、母は変わった――」夫の浮気が原因で離婚し、娘の小織とともに名古屋へと転居して無気力な日々を送る藤里梨津子だったが、フィギュアスケートの名コーチ・上村美濤先生に才能を見出された娘を支えることに、生きがいを感じ始める。「藤里小織の最大の伸びしろは、あなたにあると思ってます」とのコーチの言葉に、娘のためにすべてを懸ける決意をする梨津子。クラブ内の異様な慣習、元夫からの養育費の途絶、練習方針を巡るコーチとの軋轢――フィギュアスケートにのめり込む梨津子の思いに、小織は戸惑いながらも成績を上げていくのだが……。『犯人に告ぐ』『クローズド・ノート』の著者が新境地に挑んだ渾身の一作、待望の文庫化!
検察側の罪人 上 (文春文庫)―2017年2月10日発売
長編小説
木村拓哉×二宮和也主演 2018年衝撃の映画化決定!雫井脩介の最高傑作にして、今世紀ミステリー界 最大の問題作! 法の「限界」に絶望する敏腕刑事を木村拓哉が、法の「正義」を信じる若手検事を二宮和也が演じる。老夫婦殺人事件の容疑者の中に、時効事件の重要参考人が。執念を燃やす検事・最上だが、後輩の沖野は強引な捜査方針に疑問を抱く。人が人を裁くとは?怒涛の展開、そして慟哭のラスト!手堅い仕事ぶりで定評のある実力派検事・最上毅。彼には忘れられない事件があった。学生の頃、下宿していた寮の大家の娘が、卒業して下宿を出た4年目の春に殺害されたのだ。犯人逮捕に至らず、法改正で時効が撤廃される前に時効が成立してしまった。事件当時司法試験に足踏みをしていた最上には何の力にもなれなかった悔いだけが残った。その寮の先輩だった新聞記者の水野は週刊誌に転身してまで、事件を執拗に追い犯人と思しき人物の調査をしていた。その事件とは関係なく老夫婦が殺害されるという凶悪事件が最上の勤める管内で起きた。捜査線上にあがった不審人物のひとりに聞き覚えがあった。それは、大家の娘が殺された事件で重要参考人にあがっていた松倉という男だった……。慟哭のラスト、検事であるからこその罪を描いた著者渾身の力作。「どうしてもその道を進まざるを得ないという二人の男が師弟の絆を引きちぎれんばかりに軋ませて、ぶつかり合う物語です。」(著者)
検察側の罪人 下 (文春文庫)―2017年2月10日発売
長編小説
主演:木村拓哉×二宮和也 夢の初共演で映画化決定!エリート検事・最上を木村拓哉が、かつて彼を師と仰いでいた新米検事・沖野を二宮和也が演じる。『日本のいちばん長い日』『駆込み女と駆出し男』の原田眞人が監督・脚本を務める。2018年公開予定。23年前の時効事件の犯行は自供したものの、老夫婦刺殺事件については頑として認めない松倉。検察側の判断が逮捕見送りに決しようとする寸前、新たな証拠が発見され松倉は逮捕された。しかし、どうしても松倉の犯行と確信できない沖野は、最上と袂を分かつ決意をする。慟哭のラストが胸を締め付ける感動の巨篇!“時効"、“冤罪"そして“法律"というキーワードを軸に、「正義とは何か?」を問う作品。正義のあり方を根本から問う雫井ミステリーの最高傑作!著者の雫井さんが単行本刊行時に「意外性を狙うというよりは、どうしてもこの道を進まざるを得ないという人間のドラマをしっかり作りたいという思いでした」と語っていた作品が、どのように映画に結実するか、ぜひご期待ください。
クロコダイル・ティアーズ―2022年9月26日発売
長編小説
【第168回 直木賞候補作】ベストセラー作家、雫井脩介による「究極のサスペンス」この美しき妻は、夫の殺害を企んだのか。息子を殺害した犯人は、嫁である想代子のかつての恋人。被告となった男は、裁判で「想代子から『夫殺し』を依頼された」と主張する。犯人の一言で、残された家族の間に、疑念が広がってしまう。「息子を殺したのは、あの子よ」「馬鹿を言うな。俺たちは家族じゃないか」未亡人となった想代子を疑う母親と、信じたい父親。家族にまつわる「疑心暗鬼の闇」を描く、静謐で濃密なサスペンスが誕生!「家族というのは、『お互いに助け合って、仲睦まじく』といった一面が取りざたされることも多いですが、そうじゃない部分もあります。ある種の運命共同体であるからこそ、こうしてほしいという願望を押しつけあったり、求めあったりして、生きづらさも生んでしまう。だからこそ、ドラマが生まれる。家族が一枚岩になれないときに生ずる『心の行き違い』は、サスペンスにしかならない」(著者インタビューより)全国の書店員さんから、驚愕と感嘆の声が届いている傑作をぜひ!