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大沢在昌 シリーズ作品一覧
- 佐久間公シリーズ
- アルバイト探偵シリーズ
- いやいやクリスシリーズ
- 六本木聖者伝説シリーズ
- 新宿鮫シリーズ
- B・D・Tシリーズ
- 坂田勇吉シリーズ
- 天使の牙シリーズ
- 狩人シリーズ
- ザ・ジョーカーシリーズ
- 魔女シリーズ
- カルテットシリーズ
- ボディガード・キリシリーズ
佐久間公シリーズ(6作)
- 『標的走路』(1980年12月)
- 『感傷の街角』(1982年2月)
- 『漂泊の街角』(1985年12月)
- 『追跡者の血統』(1986年3月)
- 『雪蛍』(1996年3月)
- 『心では重すぎる』(2000年11月)
アルバイト探偵シリーズ(6作)
- 『アルバイト・アイ 命で払え』(1986年8月)
- 『アルバイト・アイ 毒を解け』(1987年8月)
- 『アルバイト・アイ 王女を守れ』(1988年4月)
- 『アルバイト・アイ 諜報街に挑め』(1989年12月)
- 『アルバイト・アイ 誇りをとりもどせ』(1991年1月)
- 『アルバイト・アイ 最終兵器を追え』(2004年2月)
いやいやクリスシリーズ(2作)
- 『無病息災エージェント』(1987年10月)
- 『絶対安全エージェント』(1990年5月)
六本木聖者伝説シリーズ(2作)
- 『六本木聖者伝説 魔都委員会篇』(1990年6月)
- 『六本木聖者伝説 不死王篇』(1992年7月)
新宿鮫シリーズ(13作)
- 『新宿鮫』(1990年9月)
- 『毒猿 新宿鮫2』(1991年9月)
- 『屍蘭 新宿鮫3』(1993年3月)
- 『無間人形 新宿鮫4』(1993年10月)
- 『炎蛹 新宿鮫5』(1995年10月)
- 『氷舞 新宿鮫6』(1997年10月)
- 『風化水脈 新宿鮫8』(2000年8月)
- 『灰夜 新宿鮫7』(2001年2月)
- 『狼花 新宿鮫9』(2006年9月)
- 『絆回廊 新宿鮫10』(2011年6月)
- 『鮫島の貌 新宿鮫短編集』(2012年1月)
- 『暗約領域 新宿鮫11』(2019年11月)
- 『黒石 新宿鮫12』(2022年11月24日)
B・D・Tシリーズ(2作)
- 『B・D・T 掟の街』(1993年7月)
- 『影絵の騎士』(2007年6月)
坂田勇吉シリーズ(3作)
- 『走らなあかん、夜明けまで』(1993年12月)
- 『涙はふくな、凍るまで』(1997年5月)
- 『語りつづけろ、届くまで』(2012年4月)
天使の牙シリーズ(2作)
- 『天使の牙』(1995年7月)
- 『天使の爪』(2003年8月)
狩人シリーズ(5作)
- 『北の狩人』(1996年11月)
- 『砂の狩人』(2002年9月)
- 『黒の狩人』(2008年9月)
- 『雨の狩人』(2014年7月)
- 『冬の狩人』(2020年11月18日)
ザ・ジョーカーシリーズ(2作)
- 『ザ・ジョーカー』(2002年4月)
- 『亡命者 ザ・ジョーカー』(2005年10月)
魔女シリーズ(3作)
- 『魔女の笑窪』(2006年1月)
- 『魔女の盟約』(2008年1月)
- 『魔女の封印』(2015年12月)
カルテットシリーズ(3作)
- 『生贄のマチ 特殊捜査班カルテット』(2015年9月19日)
- 『解放者 特殊捜査班カルテット2』(2015年10月24日)
- 『十字架の王女 特殊捜査班カルテット3』(2015年11月25日)
ボディガード・キリシリーズ(3作)
- 『獣眼』(2012年10月)
- 『爆身』(2018年5月)
- 『予幻』(2023年12月15日)
大沢在昌 ノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)
1980年代
ダブル・トラップ〈新装版〉 (徳間文庫)―2011年5月7日発売
長編小説
政府機関の優秀な諜報員でありながら、裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男・加賀哲。高級クラブの経営者として静かな人生を送っていた彼のもとに、助けを求める声が録音された一本のカセットテープが届いた。声の主は共に組織を追われた同僚・牧野。そして加賀自身も何者かに襲われた。見えざる敵の目的は? 襲われた牧野の住む四国へと向かう加賀の胸に、過去の苦い事件が蘇り……。傑作ハードボイルド。
ジャングルの儀式 新装版 (角川文庫)―2017年5月25日発売
長編小説
父のため、己のため、青年は戦いの中へ――ノンストップ・アクション!ハワイから日本へ来た青年・桐生傀の目的は一つ、父を殺した花木達治への復讐。赤いジャガーを操る美女に導かれ花木を見つけた傀は、権力に守られた真の敵を知り、戦いという名のジャングルへ身を投じる!
死角形の遺産 (徳間文庫)―2007年7月15日発売
長編小説
誤配された一通の封筒が若き総会屋・井田を事件に巻き込んだ。配達人は殺され、本来の受取人は謎の自殺を遂げていた。友人と共に封筒を開くと、凶弾に倒れた世界的ミュージシャンの歌が録音されたテープが。そして綾乃と名乗る女が現れ…。傑作ハードボイルド長篇。
標的はひとり 新装版 (角川文庫)―2016年9月22日発売
長編小説
狙う側と狙われる側――命を懸けたゲームが始まる。長編ハードボイルド!標的は一級のテロリスト。報酬は「自由」。殺人に苦悩する男は、殺人を楽しむ男を追う――傑作ハードボイルド新装版!かつて極秘機関に属し、国家の指令で人間を“消して”いた加瀬。ある任務が原因で組織を離脱し、監視を受けながら暮らしている。そこに、強大な権力をもつ大富豪、出雲グループ会長から私的な依頼が来た。標的は会長の孫を殺した冷酷非情なテロリスト、成毛泰男。報酬は金と国家からの「解放」。加瀬は過去、そして自分と向き合いながら、最後の闘いに身を投じる。緊張感に目が離せない、ハードボイルド・サスペンス!
野獣駆けろ (集英社文庫)―2007年11月20日発売
長編小説
自らの誇りのためだけに闘う男たち元外人部隊の兵士で、今は東京で仮面ノンフィクション作家である圭介のもとに、ある老作家のボディガードの仕事の依頼が舞い込んだ……。誇り高い男の闘いを描くハードボイルド傑作長編小説。
夏からの長い旅 新装版 (角川文庫)―2017年7月25日発売
長編小説
銃声響く「あの夏」はまだ終わっていない――名作ハードボイルド!日常を脅かす過去からの刺客。「銃声響くあの夏」はまだ終わっていない。名作ハードボイルドがいま蘇る!充実した仕事と、出来たばかりの恋人・久邇子との逢瀬……工業デザイナー・木島の平穏な日々は、自宅に放火されたことをきっかけに一転した。不審な出来事は続き、木島は誰かに命を狙われていると感じるが、心当たりはない。だが、久邇子の車に悪戯書きされた一文を見た時、忘れようとしていた遠い夏の記憶が蘇る。鍵は一枚の写真にある――木島は調査を開始するが……。ハードボイルド・サスペンスの名作!解説・北方謙三
深夜曲馬団 新装版 (角川文庫)―2019年12月24日発売
初期大沢ハードボイルドの到達点! 日本冒険小説協会最優秀短編賞受賞作。1枚の写真と短い文章で世界を創作する「フォトライター」の沢原。連載は人気を得ているが、自分自身の手応えが徐々に弱まってきていることに焦りを覚えていた。カメラを手にやみくもに街を彷徨い歩いた彼が出会ったのは、人の「顔」が怖くなった廃業寸前の殺し屋で――。(「鏡の顔」)削ぎ落された文体で透明感のある街と人を描く、初期大沢ハードボイルドの金字塔。日本冒険小説協会最優秀短編賞を受賞した、全5編の作品集。
東京騎士団 (徳間文庫)―2013年6月7日発売
長編小説
鷹野達也、二十五歳。若手の凄腕実業家。企業を分析し、情報を提供するのが仕事だ。友人の新進プロゴルファー・貝塚が襲われ、彼の恋人・秀子が拉致された。監禁場所へ乗り込んだ鷹野は、世界制覇をもくろむ若きエリート集団「超十字軍」の存在を知る。超十字軍からの勧誘を断った鷹野への報復は、貝塚と秀子の殺害だった。友人を殺され、怒りに燃える鷹野の凄惨な復讐劇が始まる。
悪人海岸探偵局 新装版 (双葉文庫)―2016年7月14日発売
ギャルとギャングが溢れかえる悪人海岸で、腕っ節と度胸を武器に、私立探偵・木須志郎が大暴れ!「気にいった女の子には熱いオンリップのキッスを、気にいらねえ野郎には固いオングラウンドのキッスを」がモットーで、悪いヤツには滅法強いが、お色気と情にはとことんもろいナイスガイ。はてさて事件は解決するのか……。痛快!ハードボイルド連作。
シャドウゲーム: 〈新装版〉 (徳間文庫)―2018年4月6日発売
長編小説
シンガーソングライターの堀河優美は、恋人の吉川国夫を交通事故で失くした。深夜の首都高速で大型車と接触、大型車はそのまま逃亡していた。遺品の中から「SHADOWGAME」というタイトルの楽譜を見つけた優美は、音楽活動を再開するにあたりこの曲を使うことに。作曲者を探すため国夫の足跡を辿るうち、国夫に楽譜を渡した人物がやはり謎の死を遂げていたことを知る。この楽譜に何が隠されているのか? さらに優美をつけ狙う男の影が……。
眠りの家 (角川文庫)―1993年10月7日発売
学生時代からの友人潤木と吉沢は、千葉・外房で奇妙な円筒形の建物を発見し、釣人を装い調査を始めたが……表題作のほか、不朽の名作「ゆきどまりの女」を含む全六編を収録。短編ハードボイルドの金字塔。
暗黒旅人 (講談社文庫)―2011年6月15日発売
売れない作家の成功の代償は、命を懸けた「使命」の遂行。九年前の約束を果たすため、男は車を駆る。一度捨てた命。全てを懸け、闘う。売れない作家と芽のでない女優。不遇の日々に疲れ果て樹海に潜り込んだ恋人たちの前に謎の老人が現れる。「成功を授けよう。ただし男女の仲を捨て、男は『使命』を受けろ」。九年後、富と名声を得た男のもとに、奇怪なイメージが飛来した。男は直感する。「使命」を果たす時が来たのだ、と。ホラー&アクション。
新装版 氷の森 (講談社文庫)―2006年8月12日発売
長編小説
『新宿鮫』の原点冷血な男がこの街にいる――「もっと、もっとあったかくして……」私立探偵・緒方洸三が調査する先で、次々と関わった若者たちが殺害されていく。最も弱い部分を突かれ非業の死を迎える彼らは、やくざすら自在に操る冷血漢に支配されていた。緒方は六本木の街でひとり、暗黒に心を支配された男と対峙し、正体に迫る――。『新宿鮫』へとつながる大沢ハードボイルドの原点。
六本木を1ダース (角川文庫)―1995年7月28日発売
日曜日の深夜0時近く。人もまばらな六本木で私を呼び止めた女がいた。そして行きつけの店で酒を飲むうちに、どこかに置いてきた時間が苦く解きほぐされていく。六本木の夜から生まれた大人の恋愛小説集。
1990年代
銀座探偵局 (光文社文庫)―1997年6月1日発売
シティマガジンの編集長の僕が私立探偵に!?旧友で銀座ビュウ・ホテル・チェーンの御曹司「ムウ」こと武藤俊に強引に持ちかけられたのだ。ホテルから失踪した女性客を捜してほしいという。平隠な日々は刺激的すぎる日々に取って代わった。命を狙われ、マフィアと闘い、銃弾をかいくぐり、あげくには…。大沢作品のもうひとつの魅力を満載した快作。
相続人TOMOKO (講談社文庫)―1993年12月6日発売
長編小説
巨万の財産とCIAで身につけた殺人技術を武器に闘う謎の美女トモコ。国籍を失ったために巻き込んだのは、対照的な風俗ギャル智子。ふたりだけで日米複合秘密組織が牛耳る米軍、情報部、警察、ヤクザと対決し、アメリカ大統領記者会見の場へたどり着けるのか?日本を戦場と化すハードボイルド長篇。
死ぬより簡単 (光文社文庫)―2019年11月12日発売
市長の秘書が殺された。彼女は市長のみならず、水道局長、海軍少佐など要人と深い関係にあり、その立場を利用して情報をふたつの組織に売っていた。彼女を死に至らしめた凶器から、記憶喪失になり組織から放り出された殺し屋が浮かび上がる。彼の記憶が戻ったのか!?調査員が突き止めた真相は!?(表題作)。ザ・ジョーカーシリーズ「12月のジョーカー」収録。
一年分、冷えている (角川文庫)―1994年7月22日発売
人生には一杯の酒で語りつくせぬものなど何もない。それぞれの酒、それぞれの時間、そしてそれぞれの人生。街で、旅先で聞こえてくる大人の囁きをリリカルに綴ったとっておきの掌編小説集。
烙印の森 (集英社文庫)―2020年1月17日発売
長編小説
裏社会に蠢く魑魅魍魎たち誰も姿を見た者はいない殺し屋“フクロウ”驚愕のラストを見逃すな!芝浦の人気のない運河沿いに佇むバー「ポット」。集まるのは、裏稼業に携わる者ばかりだ。元傭兵のマスター、盗聴のプロ、ニューハーフのボディガード、そして私は犯罪現場専門のカメラマンだ。特に殺人現場にこだわるのは、ある目的で伝説の殺し屋"フクロウ"を探し当てるためだ。ある晩、ついに命を狙われ始めた私は、裏社会に生きる「ポット」の連中と手を組むことに。驚愕のラストが待ち受ける大沢ハードボイルド!
ウォームハート コールドボディ (角川文庫)―2010年4月25日発売
長編小説
死んでいるようには生きていたくない!ひき逃げに遭った長生太郎は死の淵から帰還した。実験台として全身の血液を新薬に置き換えられ「生きている死体」として蘇ったのだ。それでもなお、愛する女性を思う気持ちが太郎をさらなる危険に向かわせる。
悪夢狩り 新装版 (角川文庫)―2019年6月14日発売
長編小説
人を怪物に変えてしまう新薬「ナイトメア90」。高校に潜入し、奪回せよ!機関銃の咆哮がダンスフロアを一瞬で血の海に変えた。米国が極秘に開発した新薬、『ナイトメア90』の奪回を企てる工作員による襲撃だった。その薬は、大脳を刺激し人間の戦闘能力を極限まで高めるが、使用した者を人ならざる姿に変えてしまうという。この一部が新種のドラッグとして日本の若者に流れたのだ。フリーランスの軍事顧問・牧原は、秘密裡に事態を収拾するべく当局より依頼を受け、高校に教師として潜入。しかし、「悪夢」はもう始まっていた!
流れ星の冬 <新装版> (双葉文庫)―2015年12月10日発売
長編小説
最愛の妻はすでに亡く、たったひとりの娘も独立し海外で暮らしていた。大学教授・葉山英介は平穏な人生の冬を送るはずだった。しかし、彼の過去がそれを許さなかった。40年前の伝説の強盗「流星団」、その最後にして最大の仕事……。愛するものと、男の誇りを守るため、葉山はふたたび銃を手にした――これぞ大沢ハードボイルドの決定版!
眠たい奴ら 新装版 (角川文庫)―2016年11月25日発売
長編小説
破門寸前のヤクザと警察嫌いの刑事。奇妙なコンビが巨大宗教の闇に挑む!やくざと警察。組織の「出る杭」コンビ、大活躍。政治家、観光業者、新興宗教――温泉街の利権を貪る寄生虫を見つけ出せ。圧倒的スケールの名作サスペンス!組に莫大な借金を負わせた経済やくざの高見。身を隠すことになった地方の温泉街・大池市で再会したのは、大阪から単独捜査に来ていた珍妙な刑事、月岡だった。組織から嫌われた似たもの同士の二人は、さらに、同じ女に惚れてしまう。その女を発端に、大池市の政治家、観光業者までもが関係した巨大新興宗教「大山教」の跡目争いに巻き込まれ――。やくざと警察、はぐれ者同士が巨大新興宗教の闇に挑む、サスペンス巨編!
冬の保安官 新装版 (角川文庫)―2017年1月25日発売
シーズンオフの別荘地。見回り中の保安管理人は、無人のはずの別荘で、少女に銃口を突きつけられた。恋人を待っているという少女と、自らの過去を思い出しながら交流するのも束の間、彼女を追う男達が現われる(表題作)。誘拐事件の“メッセンジャー”を務めることになった「私」は、新宿で、背が高く、独特な目をした刑事に声をかけられ…。大沢作品の人気役者達が共演を果たす「再会の街角」を含む全9篇、極上の短編集。
黄龍の耳 (集英社文庫)―2022年7月20日発売
長編小説
数億を賭けたギャンブル、死に魅入られた美女、日本を操る謎の一族……。金と美女を惹きよせる伝説の力で、希郎は危機を乗り越えられるのか?希郎は父の死により、自分が千二百年以上昔、中華の玄宗皇帝から伝わる“黄龍の力”を受け継いだことを知らされる。耳の封印を解くと、金と女性、厄介事までとてつもない勢いで寄ってくるという。イタリアの修道院を出て、ラスヴェガスで運試しをした後、日本に戻った希郎。女性を武器にして、権力者を操る巳那一族と対決することを心に誓う。漫画化され大ヒットした名作、新装版で復活!
らんぼう 新装版 (角川文庫)―2017年3月25日発売
検挙率No1にして被疑者受傷率No1、凶暴コンビ大活躍の警察ミステリ!検挙率No1にして、被疑者受傷率No1!凶暴だが情には厚い、凸凹コンビの痛快刑事小説。巨漢の大浦・通称ウラと、小柄だが空手の達人の赤池・通称イケ。この刑事コンビは、腕は立つがキレやすく素行不良、ヤクザのみならず署内でも恐れられている。被疑者を半殺しにし、チンピラの車をぼこぼこにし、拳銃をぶっ放し、カジノでは大暴れ――だが、そんな傍若無人で無鉄砲な捜査が、時に誰かを幸せにすることも?笑いと涙の痛快刑事小説が、朗読会で披露された「ぶんぶんぶん」を収録した新装・完全版で登場!
撃つ薔薇 AD2023涼子 新装版 (光文社文庫)―2016年1月8日発売
長編小説
西暦2023年、東京。犯罪組織は多国籍化し、凶悪を極めていた。櫟涼子は、新種の麻薬を流通させる謎の組織の潜入捜査を開始した。積み荷の麻薬を狙うトラックジャックと内通するスパイを炙り出す。組織で涼子に与えられた任務は、「見えない敵」との戦いだった。裏切りと抗争が渦巻くなか、涼子の捜査は結実するのか!?極限の緊張が漲るハードボイルド長編。
夢の島 (集英社文庫)―2021年11月19日発売
長編小説
大沢在昌の魅力を凝縮した一冊だ。池井戸潤さん24年間音信不通だった父が残した巨万の富を生む〝遺産〟とは──!? それに群がる悪党たち!24年間音信不通だった父が亡くなった。その知らせを受け、駆け出しのカメラマン・信一は、画家だった父の形見として一枚の絵を手にすることに。すると、急に大きな仕事の依頼が舞い込む。さらに、ヤクザに脅され、"父の友人"から妙な連絡があり、とにかく不穏だ。そして、父が残した「遺産」は無限の富を生み出すという事実まで明るみに。父はどんな人物だったのか、そしてその遺産とは何なのか──。
2000年代
闇先案内人(上) (光文社文庫 お 21-30)―2023年10月12日発売
長編小説
捕まえられるか!?”逃がし屋”葛原が追うのは、同じプロの逃がし屋に匿われた某国の要人。命がけの追跡が始まる!プロの”逃がし屋”葛原は警察庁幹部からある人物を捜し出すよう依頼された。その人物とは極秘入国中の某国の要人で、関西でトップと目される”逃がし屋”成滝に匿われているのだという。自身の過去を人質にとられ、断ることはできない。葛原は”チーム”のメンバーとともに成滝を追って大阪に向かう――。期限は五日。一流のプロ同士の熾烈な闘いが始まった!
闇先案内人(下) (光文社文庫 お 21-31)―2023年10月12日発売
長編小説
逃げ切れるか!?超一流の”逃がし屋”同士の闘いは工作員、在団特務、ヤクザも巻き込んでヒートアップ!プロの矜持と国の未来をかけた追跡行の行方は!?成滝は東京にいる!? 東京に戻り、成滝との接触を図った葛原は絶体絶命の危機に! 凄絶な追走劇が続くなか、潜伏中の要人を狙う最も危険な男が動き出す。葛原の周囲にもついに犠牲者が!? 警察、工作員、在団特務、ヤクザも巻き込んで命がけの追跡行はさらに過熱する! プロの矜持、大義と愛国心、そして――。圧巻のノンストップ・エンターテインメント!
未来形J (角川文庫)―2001年12月20日発売
長編小説
小説家志望のフリーター・菊川真、大学院で地球物理学を専攻する茂木太郎、卜占術師・赤道目子、女子中学生・立花やよい、そして高校三年でスポーツ青年の山野透。何の共通点もない彼らは、ある日突然、Jと名乗る見えない存在の意思によって集められた。Jは言う。「あなたの助けが必要です」。Jとは何者なのか?何もわからぬまま行動を開始した五人組だが、Jとの対話を続けながら意外な真実に近づいていく。Jが握っている未来、それは―。長編ファンタジック・ミステリー。
秋に墓標を (上) (角川文庫)―2006年5月26日発売
長編小説
都会のしがらみから離れ、海辺の別荘地で愛犬と静かに暮らす松原龍。だが、一人の女との出会いが、その生活を激変させた。浜辺で出会ったその女・内村杏奈は、アメリカで急成長を遂げた日系企業ムーン・インダストリーの会長・秋月の元から逃げてきたという。杏奈に対し、とうに捨て去ったはずの恋愛感情がわき上がるのを覚えた龍は、彼女をかくまうことに決めるのだが…。
秋に墓標を (下) (角川文庫)―2006年5月26日発売
長編小説
忽然と姿を消した杏奈。どうやら秋月のエージェントと思しき男に連れ去られたらしい。彼女の隠された素性を知ってもなお、どうしようもなく杏奈に惹かれる龍は、彼女の行方を辿り始める。もう二度と戻るまいと決めた危険な世界に、再び足を踏み出すことを覚悟しながら…。復讐でも正義でもない。ただ女への激しい追走劇が、いま、始まった―。
パンドラ・アイランド 上 (集英社文庫)―2012年4月20日発売
長編小説
絶海の孤島・青國島。小笠原諸島のさらにその先、のどかな南の島に、ひとりの男がやってきた。元警視庁の刑事・高州康彦、41歳。司法機関がないこの島での治安維持に当たる「保安官」として。着任早々、海に転落して死んでいる老人が発見された。泥酔した上での事故死と考えられたが、疑念を抱く高州は、島独特の習わしに翻弄されながら、その真相を追う。会心の第17回柴田錬三郎賞受賞作。
パンドラ・アイランド 下 (集英社文庫)―2012年4月20日発売
長編小説
老人の転落死、放火と事件が相次ぎ、ついに射殺事件が発生。高州が「保安官」として赴任してから、南の楽園という幻想は砕かれ、青國島は事件の島として耳目を集めることになってしまった。老人が死ぬ前に高州に語った「島の財産」とは。次第に浮かび上がる島の抱えた過去、そして秘密とは。果たしてこの島で今、いったい何が起きているのか。第17回柴田錬三郎賞に輝いたサスペンス大作、完結。
ニッポン泥棒(上) (角川文庫)―2018年8月24日発売
長編小説
妻に去られ職も失った64歳の尾津君男の元に、一本の電話がかかってきた。水川と名乗る青年は、恐るべき機能の故に秘されたソフトウェア「ヒミコ」の「鍵」が、尾津と佐藤かおるという女性に預けられたという。一笑に付した尾津だが、水川が謎の自殺を遂げたことで、かおるを捜すべく動きだす。ヒミコを巡って対立する2つの組織の間で翻弄されながら、培った交渉術を武器に立ち上がるが―。一気読み必至、極限サスペンス!
ニッポン泥棒(下) (角川文庫)―2018年8月24日発売
長編小説
未来予測シミュレーションソフト「ヒミコ」の真の能力、それは望んだ未来を実現するために必要な暗殺対象がわかる「イレイス」機能にあった―。ヒミコの封印を解くためのもう1人の「鍵」であるかおると合流した尾津。情報を得るために自ら陰謀の渦中に飛び込み、尾津を追う組織の黒幕「コブラ」と対峙するが―。信用できるのは誰なのか?ヒミコを狙う組織の正体とは?著者渾身の一大エンターテインメント!
Kの日々 (新装版) (双葉文庫)―2019年5月15日発売
長編小説
闇に葬られた三年前の組長誘拐事件。身代金は八千万円。身代金をうけとった李は、事件から間もなく、白骨となって東京湾に浮かんだという。李の恋人Kの調査をはじめた裏の探偵・木。謎の女Kは、恋人を殺しカネを独り占めした悪女なのか、それとも、亡き恋人を今も思いつづける聖女なのか! ?逆転、また逆転、手に汗を握る長編ミステリー。
魔物 上 新装版 (角川文庫)―2019年4月24日発売
長編小説
封印されたイコン(聖画)が解き放たれるとき、「魔物」が現れる――。北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアマフィアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。現場を押さえるため万全の態勢で臨んだ大塚だが、ブツは押収したものの、麻薬の運び屋であるロシア人を取り逃がしてしまう。ロシア人は、銃撃による重傷を負いながらも、警官数名を素手で殺害し、町へ消えてしまったのだ。あり得ない現実に、新種の薬物を摂取している可能性が考えられた。一方、犯人は逃走する際に一枚の絵を大事に抱えていたという。この絵は一体何なのか? 大塚はロシア人ホステス・ジャンナの力を借り、それがロシアの教会で百年にわたり封印されていたイコンであることを知る。
魔物 下 新装版 (角川文庫)―2019年4月24日発売
長編小説
解き放たれた「魔物」を封印するため、男は過去の「傷」に立ち向かう――。イコンに描かれていた「カシアン」は聖人に列せられながらも、心に強い憎しみを抱えた人間にとりついて、欲望を満たす力を与える魔物であるという。その伝説ゆえ長きにわたって封じられていたのだ。超人的な力を発揮して逃走を続けるロシア人との奇妙な符号に気づいた大塚は、命をかけて真実を突き止めるため、心の奥底に澱んでいた過去の傷と対峙しようと決意する。向かった先は東京――憎しみが渦巻く魔物の理想郷だった。
鏡の顔 傑作ハードボイルド小説集 (講談社文庫)―2020年4月15日発売
フォトライターの沢原はカメラを手に街を彷徨っていた。心を揺さぶられるような、撮りたいものが見つからないのだ。感性が鈍ったのか、それとも才能が枯れてしまったのか。理由のない怒りを抱える沢原の歩みがふと止まった。鏡越しに対峙した男。その目は暗く沈んでいた。“こいつだ”。そのとき、男の背後から現れた女性に沢原は息を呑んだ。(表題作)。鮫島、佐久間公、ジョーカーなど、作家生活40年を過ぎたハードボイルド小説界の重鎮・大沢在昌の人気キャラクターが勢揃いした傑作作品集。
罪深き海辺 上 (集英社文庫)―2023年2月17日発売
長編小説
本当に悪い奴は、一体誰だ!?閉塞感漂う田舎町に突如現れた遺産相続人、干場。政治家、弁護士、警察、暴力団、企業を巻き込み、利権を巡る疑心暗鬼の人間ドラマが幕を開ける。傑作長編サスペンス東京からほど遠くない場所に位置する山岬市、母が捨てた故郷にアメリカ育ちの干場功一は帰ってきた。お殿さまと呼ばれた大地主の伯父、干場伝衛門は全財産を市に寄付して六年前に亡くなっており、お陰で財政破綻寸前の港町は立ち直ったという。そこへ突如、遺産相続人が現れたことで、かつて利権に群がった政治家や企業は色めき立ち──。閉塞感漂う田舎町で疑心暗鬼の人間ドラマが幕を開ける。
罪深き海辺 下 (集英社文庫)―2023年2月17日発売
長編小説
隠蔽された大地主の死の真相を追え!次々に起こる不審死。他殺か事故か、その死の示すものとは。停年間近の刑事・安河内が執念の捜査を開始する。地方都市で甘い汁を吸う悪を炙り出せ! 傑作長編サスペンス大地主の遺産相続人、干場を懐柔しようとする者や、排除しようとする者があとを絶たない。様々な思惑が交錯するなか、悪徳警官や大物弁護士らの不審な死が立て続けに起こる。暴力団の抗争は激化し、進出企業の陰謀が露見。干場の存在を巡って、潜んでいた毒虫たちが動き出す。本当の悪は一体誰なのか。定年間際の刑事、安河内は命を懸けて真相解明に挑む。緊迫の長編サスペンス。
欧亜純白 ユーラシアホワイト 上 (徳間文庫)―2016年5月7日発売
長編小説
チャイナホワイトとは中国を経由して香港からアメリカへ持ち込まれるヘロインのことだ。一九九七年、世界最大のヘロイン輸出ターミナル香港は各国の犯罪組織が盤踞する一大拠点だった。ロシアマフィア、蛇頭、日本の広域暴力団、そして、麻薬ビジネスを新たに牛耳ろうとする謎の男“ホワイトタイガー“……。激変する麻薬組織の勢力図の中で、台湾ルートを追っていた麻薬取締官三崎は何者かに襲われ拉致された! 大沢在昌の最高峰ハードボイルド巨篇!
欧亜純白 ユーラシアホワイト 下 (徳間文庫)―2016年5月7日発売
長編小説
華僑の徐とともに捜査を進める厚生省麻薬捜査官三崎。アジアでの動きを睨むDEA連邦麻薬取締局も捜査官ベリコフを日本に送り込んだ。三崎とベリコフは共通の敵“ホワイトタイガー“を追い詰めていく。中国公安部、CIAもからみ、ユーラシア大陸に広がる麻薬の連鎖“ユーラシアホワイト“を三崎とベリコフは壊滅できるのか!? ホワイトタイガーの正体は!? ハードボイルド巨篇完結篇。
2010年代
ブラックチェンバー (角川文庫)―2013年9月25日発売
長編小説
警視庁の河合はロシアマフィアを内偵中に拉致されるが、殺される寸前“ブラックチェンバー”と名乗る組織に救われた。この組織は国際的な犯罪組織に打撃を与える一方で、奪ったブラックマネーを資金源にしているという。スカウトされた河合はブラックチェンバーに加わることを決意。その河合たちの前に人類を崩壊に導くおそるべき犯罪計画が姿を現す―。進化し続ける国際犯罪の実態をえぐり出す、クライムサスペンス巨編。
やぶへび (講談社文庫)―2015年1月15日発売
長編小説
「金なし、女なし」で迎えた40歳の年末。だが元刑事・甲賀悟郎にとっては悪いことでもない。運命の分かれ道には、かならず最悪の選択をしてきたからだ。そこに「奥さんを保護しました」という警察からの電話。借金苦で戸籍を売り偽装結婚した中国人女性が、怪我をしたうえ記憶喪失の疑いがあるという……嗚呼。初対面の“夫婦”が巻き込まれる、と、と、と、とんでもない事態。いったいどこの誰が絵図を描いたのか。
冬芽の人 (文春文庫 お 32-14)―2023年7月5日発売
長編小説
元刑事のしずりは、捜査中の事故で亡くなった同僚の息子と出会う。彼がもたらした事件の意外な情報――。事件は再び動き始める……。
海と月の迷路(上) (講談社文庫)―2016年10月14日発売
長編小説
若き警察官の”正義”が、「軍艦島」内に波紋を広げる。わずかな土地に五千人以上が暮らす、通称「軍艦島」と呼ばれる炭鉱の島で、昭和三十四年少女の遺体が見つかった。島に赴任したばかりの警察官・荒巻は少女の事故死を疑い、独自に捜査を開始。島の掟を前に、捜査は難航するが、予期せぬ人物の協力によって、有力な証拠にたどりつくーー。吉川英治文学賞受賞作
海と月の迷路(下) (講談社文庫)―2016年10月14日発売
長編小説
もう誰も信用できない? 疑心暗鬼になる「軍艦島」のなかで、ひとつの正義を貫くことはできるのかーー。若き警察官・荒巻の”許されざる捜査”は、「全島一家族」を標榜する島に波紋を広げる。八年前にも小女が水死しており、裏には信じがたい事実が秘されていた。密室ともいうべき島でつながる二つの不審死。その謎を解く鍵は、満月の夜にあった。著者の新境地に達するハードボイルドの最高峰。吉川英治文学賞受賞作
ライアー (徳間文庫)―2023年4月13日発売
長編小説
よき妻であり優しい母親、その正体は凄腕の暗殺者。謎の死を遂げた夫。壮絶な闘いの果てに待つ衝撃の真実!本書『ライアー』は傑出したアクション小説であり、愛の小説である。ここ十年のエンターテインメントのエッセンスが詰め込まれている、まさに必読の小説といえる。――文芸評論家・池上冬樹氏(解説より)神村奈々、四十一歳。物静かで優しい研究者の夫と可愛い息子に恵まれ、幸せな家庭生活を送っているが、裏の顔は対象人物の「国外処理」を行う秘密機関の工作員。ある日突然飛び込んできた夫の死を告げる電話。娼婦らしき女と一緒に焼死したという。事件の真相を探る奈々の前に現れる襲撃者たち、組織内部の抗争。美しき暗殺者の壮絶な闘いが始まる。大沢在昌が放つ、傑作ノンストップ・ハードボイルド!
極悪専用 (文春文庫)―2018年6月8日発売
ノワール×コメディの怪作!裏社会の大物を祖父に持つ俺は、ヤンチャが過ぎた代償に、奇妙なマンションに管理人助手として送り込まれる。そこは武器でも毒物でも持ち込み自由、死体が出たら管理人が処分するという、入居者全員極悪人の最凶マンションだった!CIAクズレ、毒物マニアのばあさん、二重人格の美女、爆弾マニアの外国人など多士済々の入居所たち。ゴリラのような管理人・白旗にこき使われ、爆弾の処理やヤクザの襲撃を何とか乗り切る俺だが、やがて、マンションのなかがにわかにきな臭くなる。きっかけは、住人である二人の殺し屋美女。その二人を巡り、謎の管理人・白旗の意外な過去も明らかになる……。命がけで業務をこなす俺に、明日はあるのか!?解説・薩田博之
夜明けまで眠らない (双葉文庫)―2020年2月11日発売
長編小説
タクシー運転手の久我は、血の匂いのする男性客を乗せた。かつてアフリカの小国で傭兵として戦っていた久我の同僚らしい。客は車内に携帯電話を残して姿を消した。その携帯を奪おうとする極道の手が迫り、久我は縁を切ったはずの激しい戦いの中に再び呑まれていく――みなぎる疾走感がたまらない大沢ハードボイルドの新たな傑作!
覆面作家 (講談社文庫)―2021年4月15日発売
嘘と真実の狭間に潜む、謎を「私」はあぶりだす。収録作品すべての語り手は、著者を彷彿とさせる「私」なる作家。自身の経験に裏打ちされたミステリーは、本当にすべてフィクションなのか?ハードボイルド&ミステリーの第一人者が満を持して放つ珠玉の作品集「幽霊」ある日、作家の「私」に接触してきた真野と名乗る正体不明の男。彼が語る内容を小説にして欲しいと言うが。「村」携帯が圏外になるほどの僻地に、思いもよらぬ人物が集う「村」の秘密。「確認」キャバクラの勤め終わりの女性を、家まで車で送り届けるドライバーは何を隠しているのか。など、どれもが読了後、虚実の有無をいやが応にも考えさせられるミステリアスな作品集。
俺はエージェント (小学館文庫 お 40-1)―2021年1月4日発売
長編小説
「新宿鮫」とは真逆のヒーローが誕生!下町の居酒屋にかかってきた1本の電話。それは二十三年ぶりに復活した極秘ミッション「コベナント」の発動だった――。スパイ小説好きのフリーター青年・村井が馴染みの居酒屋からアパートに戻ると、突然、常連客の白川老人が訪ねてきた。何でも現役エージェントに復帰する秘密指令がバレてしまい、怪しい男たちに命を狙われているという。ここは下町なのに!? オメガの復活を阻止すべく、敵対するアルファ・エージェントの殺し屋たちが次々と村井たちに襲いかかる。絶体絶命、逃げ道はどこにもない。だが、何かがおかしい。裏切り者は誰か? 誰が味方で誰が敵なのか、誰にもわからない。そして、裏切られた裏切り者とは・・・・・・!?フリーター青年と元凄腕エージェントの老人。年齢差四十歳以上の“迷コンビ”が、逃げて、逃げて、巨悪組織の陰謀を追いつめる。「新宿鮫」とは真逆の、新たなヒーローが誕生!?予測絶対不可能! 最凶のどんでん返し!!「このミステリーがすごい! 2019年度版」にもランクイン! 人気作家・大沢在昌氏が放つ、ぶっちぎりのサスペンス巨編です。
漂砂の塔 上 (集英社文庫)―2021年6月18日発売
長編小説
超弩級の展開 北方領土の離島 目を抉られた変死体たった一人で潜入捜査を命じられた石上の運命は!?雪と氷に閉ざされた北方領土の離島・春勇留島、ロシア名はオロボ島。日中露合弁のレアアース生産会社の日本人技術者が、両目を抉り取られた死体となって発見された。国際問題に発展しかねない重要事件として、捜査権が及ばないこの島に送られたのは、ロシア系クォーターで語学が堪能な警視庁の石上だった。極限状態で信じられるのは誰なのか。三ヵ国の思惑が交錯し、果てしなき欲望が渦巻く!
漂砂の塔 下 (集英社文庫)―2021年6月18日発売
長編小説
冒険小説の真骨頂がここに。日本 中国 ロシア 入り乱れる果てしなき欲望 ラストに待ち受ける闇深き真相とは──。北方領土の春勇留島で、石上は決死の潜入捜査を続けていた。島の最高責任者パキージン、美人女医タチアナ、ナイトクラブのボス・ギルシュ、中国人の警備主任ヤン……九十年前の大量殺人事件との奇妙な関連を糸口に、事件関係者にあたるが、謎は深まるばかり。エネルギー戦略上、重要な離島で、ロシア・中国・日本それぞれの陰謀が蠢く。果たして、闇深き真相とは。一気読み必至の超弩級冒険小説!
帰去来 (朝日文庫)―2022年2月7日発売
長編小説
警視庁捜査一課の“お荷物"刑事・志麻由子は、張り込み中に首を絞められる。「もうだめだ」と思って気絶し、次に目覚めた時、「光和27年アジア連邦・日本共和国・東京市」にタイムスリップしていた。由子は東京市警察のエリート警視で、たった一人の部下は、元の世界で分かれたはずの恋人だった。由子はエリート警視になりすまし、この世界で継続中だった捜査に着手するしかなかった。一方で、由子は自分がどうしてタイムスリップしたのか、そして元の世界に戻る方法に気づくのだが――。執筆10年の超大作、パラレルワールド警察小説‼
2020年代
悪魔には悪魔を―2021年4月19日発売
長編小説
二度と後戻りできない 絶体絶命潜入捜査!麻薬取締官の加納良が姿を消した。20年ぶりに故郷に戻った双子の弟・将は捜査協力を求められ、兄になりすまし、ひとり凶悪な密売組織に挑む。男を待ち受ける〈悪〉の正体――驚愕、震撼、衝撃の結末!息つく間もないエンターテインメント巨編。
熱風団地―2021年8月30日発売
長編小説
“多国籍ニッポン”を生き抜く痛快バディ・ストーリー!フリーの観光ガイド佐抜克郎は、外務省関係者から東南アジアの小国“ベサール”の王子を捜してほしいと依頼を受ける。軍事クーデターをきっかけに王族の一部が日本に逃れていたのだ。佐抜は“あがり症”だが、ベサール語という特技があった。相棒として紹介された元女子プロレスラーのヒナとともに、佐抜は王子の行方を求めて多国籍の外国人が暮らす「アジア団地」に足を踏み入れる。ベサールの民主化を警戒する外国勢力や日和見を決め込む外務省に翻弄されながらも、佐抜は大きな決断の舞台に近づいてゆく――。
晩秋行―2022年6月22日発売
長編小説
居酒屋店主の円堂のもとに、バブル時代、ともに荒稼ぎをした盟友の中村から電話が入る。当時、「地上げの神様」と呼ばれ、バブル崩壊後、姿を消した二見興産の社長の愛車で、20億円の価値があるクラシックカーの目撃情報が入ったという。20億円の車をめぐってバブルの亡霊たちが蠢き出す、大沢ハードボイルドの新境地。