10/05 鳴神響一さん追加全作品はこちら

伊坂幸太郎の全作品一覧。長編小説&シリーズものなど網羅– 作家 –

あわせて読みたい

当サイトで紹介している作家さんは下のリンク先でまとめています。興味がある方はご覧ください。

伊坂幸太郎 最新刊情報

最新刊は2023年9月21日発売の『777 トリプルセブン』です。詳しくは以下をご覧ください。

出典:www.amazon.co.jp

777 トリプルセブン―2023年9月21日発売

長編小説

殺し屋シリーズ最新作。世界で最も不運な殺し屋、ふたたび!!あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。『マリアビートル』では新幹線から降りられなかったが、今度は東京の超高級ホテルから出られない……!?伊坂幸太郎、2年ぶりの完全書き下ろし。殺し屋シリーズ最新作。

伊坂幸太郎 シリーズ作品一覧

  1. 陽気なギャングシリーズ
  2. 陣内シリーズ
  3. 殺し屋シリーズ

陽気なギャングシリーズ(3作)

  1. 『陽気なギャングが地球を回す』(2003年1月21日)
  2. 『陽気なギャングの日常と襲撃』(2006年5月1日)
  3. 『陽気なギャングは三つ数えろ』(2015年10月8日)

陣内シリーズ(2作)

  1. 『チルドレン』(2004年5月21日)
  2. 『サブマリン』(2016年3月30日)

殺し屋シリーズ(4作)

  1. 『グラスホッパー』(2004年7月31日)
  2. 『マリアビートル』(2010年9月23日)
  3. 『AX アックス』(2017年7月28日)
  4. 『777 トリプルセブン』(2023年9月21日)

伊坂幸太郎 全作品一覧(刊行順)

『オーデュボンの祈り』(2000年12月1日)

出典:www.amazon.co.jp

オーデュボンの祈り (新潮文庫)―2003年11月28日発売

長編小説

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

個人的評価:

読んだ感想

伊坂さんのデビュー作。未来が見えて人間とお喋りできるカカシが出てきたりします。登場人物も不思議な人が多く、謎多きミステリーです。

城山という警察官が出てくるんですが、本当に人間のクズでどうしようもない野郎なので、ぜひあなたも憤ってください(笑)

『ラッシュライフ』(2002年7月1日)

出典:www.amazon.co.jp

ラッシュライフ (新潮文庫)―2005年4月24日発売

長編小説

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

個人的評価:

読んだ感想

5つの視点で物語が進んでいきます。

登場人物も多いので最初はこんがらがってしまいましたが、徐々に人物がスッとイメージできるようになり、それから一気に面白くなりました。

終盤に「こういうことか!」と意味もわかるので、スッキリした読了感。

そして『オーデュボンの祈り』に登場したカカシや伊藤なども登場する場面があり、ニヤけてしまいました(笑)

『陽気なギャングが地球を回す』(2003年1月21日)

出典:www.amazon.co.jp

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)―2006年2月8日発売

長編小説

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。著者ブームの引金となった、ハイテンポな都会派サスペンス!

個人的評価:

読んだ感想

成瀬・響野・久遠・雪子の4人組の銀行強盗。この4人にはそれぞれ特殊能力があり、これまで失敗したことはありませんでした。

そんな4人はいつも通り銀行を襲って、金を奪い逃走。しかし逃走中に、危うく交通事故を起こしそうになります。

実はその相手も銀行強盗で、4人が奪った金を奪われてしまう自体に。果たしてそれは偶然だったのか、計画されたものだったのか…!

……と、こんなストーリー。

4人の会話が面白く、クスリとさせられる場面も。正に「陽気なギャング」だなと思いました。

そして、細かい仕掛けが散りばめられています。何気ない会話も読み飛ばさないようにしましょう。伏線回収しつつ、最後はスカッとする展開で面白かったです。

『重力ピエロ』(2003年4月1日)

出典:www.amazon.co.jp

重力ピエロ (新潮文庫)―2006年6月28日発売

長編小説

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

「本屋大賞2004(第1回)」ノミネート作(第5位)

個人的評価:

読んだ感想

伊坂作品の中でもとくに、家族や兄弟愛が感じられる作品です。

テーマ的には重めですが…そこはやはり伊坂ワールド!ユニークなキャラであったり、軽快な語り口だったり楽しく読めました。

なお、『ラッシュライフ』に登場した泥棒「黒澤」が探偵役で再登場します。まだ読んでない方はこちらを先に読むのもおすすめですよ。

『アヒルと鴨のコインロッカー』(2003年11月22日)

出典:www.amazon.co.jp

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)―2006年12月21日発売

長編小説

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。 初対面だというのに、 彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」 と持ちかけてきた。彼の標的は――たった一冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 注目の気鋭が放つ清冽な傑作。 第25回吉川英治文学新人賞受賞作。

「本屋大賞2004(第1回)」ノミネート作(第3位)

個人的評価:

読んだ感想

濱田岳と瑛太のダブル主演で2007年に映画化。

この作品は「現在」と「2年前」の物語が交互に展開されていきます。現在は大学進学で東京から東北にきた椎名視点の話。2年前はペットショップで働く琴美視点の話。

とくに「2年前」は琴美が事件に巻き込まれていくので、読んでいてヒヤヒヤする場面が多かったです。それゆえに読み進める手が止まらない作品でした。

『チルドレン』(2004年5月21日)

出典:www.amazon.co.jp

チルドレン (講談社文庫)―2007年5月15日発売

活字離れのあなたに効く、小説の喜びばかばかしくも、恰好よい、伊坂幸太郎が届ける「5つの奇跡」「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

「本屋大賞2005(第2回)」ノミネート作(第5位)

個人的評価:

読んだ感想

伊坂作品には度々「愛すべきキャラ」が登場しますが、今回もいました、陣内というまたまた濃いキャラが(笑)

『砂漠』の西嶋と同様に、のっけからぶっ飛んでる感じです。

チルドレンは連作短編の小説ですが、伊坂さん自身が「短編のフリした長編小説」と言っています。私も読んでみて、その意味がよくわかるな~と思いました。

『グラスホッパー』(2004年7月31日)

出典:www.amazon.co.jp

グラスホッパー (角川文庫)―2007年6月23日発売

長編小説

復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

個人的評価:

読んだ感想

殺し屋シリーズ第1弾。元教師の鈴木、相手を自殺へ導く「鯨(クジラ)」、ナイフの達人「蝉(セミ)」、この3人の視点で物語が進んでいきます。

徐々に3人が近づいて行く様子にドキドキハラハラしました。

そして今作もキャラがいいですね。個人的には飄々としている蝉が好きです。

『死神の精度』(2005年6月28日)

出典:www.amazon.co.jp

死神の精度 (文春文庫)―2008年2月8日発売

1、CDショップに入りびたり、 2、苗字が町や市の名前であり、 3、受け答えが微妙にずれていて、 4、素手で他人に触ろうとしない。 ――そんな人物が身近に現れたら、それは死神かもしれません。1週間の調査ののち、その人間の死に〈可〉の判断をくだせば、翌8日目には死が実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。 日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作ほか、「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「恋路を死神」「死神対老女」を収録。

「本屋大賞2006(第3回)」ノミネート作(第3位)

個人的評価:

読んだ感想

千葉という名の「死神」が主人公の連作短編集。伊坂さんお得意の繋がりがあるパターンでこれまた面白かったです。

『重力ピエロ』の春が登場するシーンもあって、読んだことある人は「お~!!」となること間違いなし。(まさかのあのシーンに出くわします……)

なので先に『重力ピエロ』を読んでおくと面白さ倍増です!

『魔王』(2005年10月20日)

出典:www.amazon.co.jp

魔王 新装版 (講談社文庫)―2023年1月17日発売

長編小説

「これはもしかして」安藤は、自分が念じた言葉を相手が必ず口に出すと偶然気づく。「腹話術」と名付けた能力を携えて、彼は一人の政治家に近づいていく。同居する弟の潤也は兄が迫りつつある不穏そのものを直観する。未来にあるのは青空なのか、荒野なのか。世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語。

「本屋大賞2006(第3回)」ノミネート作(第11位)

個人的評価:

読んだ感想

特殊能力×兄弟×政治。これまで読んだ伊坂作品の中では個人的に読みにくさを感じました。(政治の話が多かったからだと思いますが……)

『死神の精度』の千葉さんがさり気なく登場する場面もあります(笑)

なお『モダンタイムス』が続編のような話になるので、気になったら手にとってみてはいかがでしょうか。

『砂漠』(2005年12月10日)

出典:www.amazon.co.jp

砂漠 (実業之日本社文庫)―2017年10月4日発売

長編小説

作家デビュー20周年記念 NEWカバー!砂漠 冬バージョン登場!! (2020年5月現在)この一冊で世界が変わる、かもしれない。実業之日本社創業120周年記念!小社文庫限定の書き下ろしあとがき収録。仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。

個人的評価:

読んだ感想

大学で出会った男女5人の成長物語。大学入学から卒業までの4年間が描かれています。

5人の中でも西嶋という青年が抜群に魅力的で、登場シーンから推しになったほどです。だだ最終的に鳥井が好きになりました。彼は本当に強い男だ!

青春ものですが、春夏秋冬それぞれの季節ごとに何かしら事件が起こるので、それがスパイスとなって程良く緊張感を味わえました。

『終末のフール』(2006年3月24日)

出典:www.amazon.co.jp

終末のフール (集英社文庫)―2009年6月26日発売

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。自分の言動が原因で息子が自殺したと思い込む父親(「終末のフール」)長らく子宝に恵まれなかった夫婦に子供ができ、3年の命と知りながら産むべきか悩む夫(「太陽のシール」)妹を死に追いやった男を殺しに行く兄弟(「籠城のビール」)世紀末となっても黙々と練習を続けるボクサー(「鋼鉄のウール」)落ちてくる小惑星を望遠鏡で間近に見られると興奮する天体オタク(「天体のヨール」)来るべき大洪水に備えて櫓を作る老大工(「深海のポール」)などで構成される短編連作集。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。

「本屋大賞2007(第4回)」ノミネート作(第4位)

個人的評価:

読んだ感想

地球に小惑星が落ちて人類が滅亡してしまうという設定の短編集。死を目前にしながらそれでも生きていく人々。

これ面白かったし、生きるということについて改めて考えさせられる一冊でした!

『陽気なギャングの日常と襲撃』(2006年5月1日)

出典:www.amazon.co.jp

陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)―2009年8月30日発売

長編小説

<伊坂幸太郎ブームは彼らが作った――史上最強の天才強盗 あの4人組が帰って来た! 4つの奇妙な事件と銀行襲撃の裏に…… 文庫化記念ボーナス短編付き!>嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、正確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇――天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス! 文庫化記念ボーナス短編付き!

個人的評価:

読んだ感想

陽気なギャングシリーズ2作目。いや~皆さんおかえりって感じで、自分の中でキャラが生き続けていることを実感しました。

今作は4人それぞれにスポットがあてられていて、前作とは違う意味で楽しめた作品です。

1作目と違ってハラハラドキドキ系ではありませんが、これを読んだら4人のことがもっと好きになると思いますよ!

『フィッシュストーリー』(2007年1月30日)

出典:www.amazon.co.jp

フィッシュストーリー (新潮文庫)―2009年11月28日発売

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。

個人的評価:

読んだ感想

黒澤など、過去に登場したキャラが再登場する短編集。なので『ラッシュライフ』を読んでおくと楽しさが数倍アップしますよ!

『ゴールデンスランバー』(2007年11月29日)

出典:www.amazon.co.jp

ゴールデンスランバー (新潮文庫)―2010年11月29日発売

長編小説

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

「本屋大賞2008(第5回)」ノミネート作(大賞受賞作)

個人的評価:

読んだ感想

首相殺し犯人になってしまった主人公の逃走劇。後半は一気読みでした。700頁弱あるので、ぜひ気合を入れて読んでみてください!

『実験4号』(2008年4月24日)

出典:www.amazon.co.jp

実験4号―2008年4月24日発売

新作小説と新作映画がコラボ!熱狂的人気を誇る2人が場所やキャラクターをリンクさせた奇跡のコラボレーション作品集Theピーズの名曲『実験4号』に捧げる、青春と友情と感動の物語!舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球――。火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間(山下敦弘『It's a small world』)が、いま爽やかに交錯する!

『モダンタイムス』(2008年10月15日)

出典:www.amazon.co.jp

モダンタイムス(上) 新装版 (講談社文庫)―2023年2月15日発売

長編小説

恐妻家のシステムエンジニア渡辺拓海はあるサイトの仕様変更を引き継ぐ。プログラムの一部は暗号化されていて、前任者は失踪中。解析を進めていた後輩や上司を次々と不幸が襲う。彼らは皆、ある特定のキーワードを同時に検索していたのだった。『魔王』から五十年後の世界。検索から始まる監視の行き着く先は──。

「本屋大賞2009(第6回)」ノミネート作(第10位)

個人的評価:

読んだ感想

システムエンジニアが主人公ということで個人的に興味深いテーマでした。なので、ボリューミーだったけど案外早く読めました。とくに下巻は面白かったですね。

ただ一つ言えることは、コレ読む前に『魔王』は必読!読んでいれば繋がりがわかるので、数倍楽しめますよ。

『あるキング』(2009年8月26日)

出典:www.amazon.co.jp

あるキング: 完全版 (新潮文庫)―2015年4月30日発売

長編小説

山田王求。プロ野球チーム「仙醍キングス」を愛してやまない両親に育てられた彼は、超人的才能を生かし野球選手となる。本当の「天才」が現れたとき、人は“それ”をどう受け取るのか――。群像劇の手法で王を描いた雑誌版。シェイクスピアを軸に寓話的色彩を強めた単行本版。伊坂ユーモアたっぷりの文庫版。同じ物語でありながら、異なる読み味の三篇をすべて収録した「完全版」。

個人的評価:

読んだ感想

山田王求という天才野球少年の生涯を描いた伝記的なミステリー。そして伊坂ワールド満載の作品。

『完全版』には単行本版・雑誌版・文庫版の3篇が収録されています。単行本版と文庫版は結構似たような雰囲気ですが、雑誌版はそれよりライトな感じ。

気になる方は「文庫版」だけでも読めばいいと思います。

『SOSの猿』(2009年11月26日)

出典:www.amazon.co.jp

SOSの猿 (中公文庫)―2012年11月22日発売

長編小説

ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空。救いの物語をつくるのは、彼ら……。

個人的評価:

読んだ感想

世界観が凄い……!しかし今作は途中で挫折する人、はたまた読破して2度読みする人がきっぱり分かれそうな感じ。

『オー!ファーザー』(2010年3月1日)

出典:www.amazon.co.jp

オー!ファーザー (新潮文庫)―2013年6月26日発売

長編小説

俺たちはいつだって、何かの試験前にいるんだ。人生は試験の連続だ。一人の息子に父親が四人いる!? 由紀夫を守る父親〝四人組〞は賭博好きに女好き、博学卓識にスポーツ万能。事件が事件を呼ぶ、痛快家族エンタ!一人息子に四人の父親!? 由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれて、高校生が遭遇するは、事件、事件、事件――。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。

個人的評価:

読んだ感想

4人の父親がいる高校生が主人公のお話。毎回とばっちりでトラブルに巻き込まれていくんだけど、初期の伊坂作品を読んでいるような感じで好きだった。終盤に怒涛の伏線回収。ゆえに後半は一気読み。

『バイバイ、ブラックバード』(2010年6月30日)

出典:www.amazon.co.jp

バイバイ、ブラックバード〈新装版〉 (双葉文庫)―2021年2月10日発売

星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気「上品」──これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。ふたりのなんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー 。

個人的評価:

読んだ感想

"あのバス"に乗ることになった五股男が一人ずつに別れを告げに行く話。

これは面白かった!今までクスッとすることはよくあったけど吹き出して笑ったのは初めて。しかも何回も。

星野一彦と繭美のコンビ最高。破壊力ヤバいわ(笑)

『マリアビートル』(2010年9月23日)

出典:www.amazon.co.jp

マリアビートル (角川文庫)―2013年9月25日発売

長編小説

物騒な奴らを乗せた新幹線は疾走する! ノンストップエンターテインメント★2022年、ハリウッド映画化!!★主演:ブラッド・ピット監督:デヴィッド・リーチ(『デッドプール2』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』)邦題:『ブレット・トレイン』(原題:BULLET TRAIN)★英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門 ショートリスト作品(最終候補作)(英題『Bullet Train』)殺し屋シリーズ累計300万部突破!東京発盛岡着、2時間30分のノンストップエンターテインメント!幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!『グラスホッパー』『AX アックス』に連なる、殺し屋たちの狂想曲。

個人的評価:

読んだ感想

殺し屋シリーズ第2弾。今まで読んだ伊坂作品の中で間違いなくTOP3に入る面白さ。

先に『グラスホッパー』を読んでおくと、さらに楽しめると思います。

ただ、子を持つ親視点から見ると、胸が締め付けられる場面も多かった……。

『PK』(2012年3月8日)

出典:www.amazon.co.jp

PK 新装版 (講談社文庫)―2023年3月15日発売

人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。三つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。

個人的評価:

読んだ感想

個人的にはヒットせず……。読解力不足でした。

『夜の国のクーパー』(2012年5月30日)

出典:www.amazon.co.jp

夜の国のクーパー【新装版】 (創元推理文庫 M い 4-2)―2022年1月27日発売

長編小説

僕の小説の中ではもっとも本格ミステリー度が高い自信作です。今でいう特殊設定ミステリーなのでは?と思ったりもします。――伊坂幸太郎恐怖と信頼、欺瞞と驚愕、猫と鼠、そして人・・・・・・壮大かつ野心的長編ミステリを装いも新たに贈る目を覚ますと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっていた。胸にはトムと名乗る灰色の猫が座り、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と言うものだから、驚きが頭を突き抜けた。「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きて」猫は摩訶不思議な隣国との戦争と「クーパー」について語り始める――。新たなカバーで贈る、伊坂ミステリの到達点。

個人的評価:

読んだ感想

これぞ伊坂ワールド!猫が喋るので、ま~ファンタジー強めな作品です。『オーデュボンの祈り』のような世界観があります。

ラストに怒涛の伏線回収があって、これは本気でネタバレ厳禁なやつです。しかし、今回もよくだまされました。

『残り全部バケーション』(2012年12月5日)

出典:www.amazon.co.jp

残り全部バケーション (集英社文庫)―2015年12月17日発売

裏稼業コンビの岡田と溝口。離婚や虐待、拉致など様々な出来事に遭遇しては、予想もつかない方法で事件を解決する! その出会いは偶然か、必然か。5編からなる小さな奇跡の物語。(解説/佐藤正午)

『ガソリン生活』(2013年3月7日)

出典:www.amazon.co.jp

ガソリン生活 (朝日文庫)―2016年3月7日発売

長編小説

聡明な弟・亨と、のんきな兄・良男の でこぼこ兄弟がドライブ中に乗せたある女優が、翌日急死!一家はさらなる謎に巻き込まれ…!?車同士が楽しくおしゃべりする唯一無二の世界で繰り広げられる仲良し家族の冒険譚!愛すべきオフビート長編ミステリー。●ガソリン生活 目次LowDriveParkingエピローグ解説 津村記久子

『死神の浮力』(2013年7月30日)

出典:www.amazon.co.jp

死神の浮力 (文春文庫)―2016年7月8日発売

長編小説

娘を残虐に殺された小説家の山野辺は苦しみのなかにいた。著名人であるが故にマスコミからの心無い取材に晒され、さらに犯人とされていた男・本城が第一審で無罪になったのだ。しかし、山野辺は彼が犯人であることを「知っていた」。 彼はサイコパスと呼ばれる反社会的人格者で、 自分が犯人である証拠を、山野辺宛てに送ってきていたのだった――。控訴の猶予期間は二週間。山野辺とその妻、美樹は一時的に自由の身になった本城を探し、動き始める。そこに千葉という男が現れ「本城の居場所を知っている」と言う。 山野辺夫妻は半信半疑ながらも、この妙な男と行動を共にすることにする。。 山野辺夫妻・千葉チーム対サイコパス本城の勝負の行方は?今回、千葉が「担当している」のは誰なのか?  そして調査の結果は?

『首折り男のための協奏曲』(2014年1月31日)

出典:www.amazon.co.jp

首折り男のための協奏曲 (新潮文庫)―2016年11月28日発売

被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う高校生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で、泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。

『アイネクライネナハトムジーク』(2014年9月26日)

出典:www.amazon.co.jp

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)―2017年8月4日発売

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL……。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。

「本屋大賞2015(第12回)」ノミネート作(第9位)

『キャプテンサンダーボルト』(2014年11月28日)

出典:www.amazon.co.jp

キャプテンサンダーボルト 新装版 (新潮文庫)―2020年9月29日発売

長編小説

俺とお前が一緒なら世界だって変えられる。発端は山形のホテルだった。借金返済のため一攫千金を狙う相葉時之は、手違いからテロリストに命を狙われる羽目に。絶体絶命の中、かつての級友・井ノ原悠と再会したことで、物語が動き出す──。蔵王・御釜が発生源とされる感染症「村上病」。同地に墜落したB29。そして、公開中止になった特撮映画。深まる謎と追走劇の果て、明かされる真相とは?書き下ろし短編を収録した新装版。

「本屋大賞2015(第12回)」ノミネート作(第8位)

『火星に住むつもりかい?』(2015年2月18日)

出典:www.amazon.co.jp

火星に住むつもりかい? (光文社文庫)―2018年4月12日発売

長編小説

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!

『ジャイロスコープ』(2015年6月26日)

出典:www.amazon.co.jp

ジャイロスコープ (新潮文庫)―2015年6月26日発売

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。文学的挑戦を孕んだ「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。

『陽気なギャングは三つ数えろ』(2015年10月8日)

出典:www.amazon.co.jp

陽気なギャングは三つ数えろ (祥伝社文庫)―2018年9月12日発売

長編小説

伊坂幸太郎20周年記念スペシャルカバー人気イラストレーターpomodorosa氏描下ろし3カ月連続リリース! (2020年11月現在)嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女――天才強盗4人組に、最凶最悪のピンチ! 3、2、1、BANG!陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。直後から、ギャングたちの身辺で、当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた! 必死に火尻の急所を探る四人組に、やがて絶体絶命のカウントダウンが! 230万部の人気シリーズ!

『サブマリン』(2016年3月30日)

出典:www.amazon.co.jp

サブマリン (講談社文庫)―2019年4月16日発売

長編小説

家裁調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプらしい。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。また15歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。だが一番の問題は傍迷惑は上司・陣内の存在だった! 読み終えた瞬間、今よりも世界が輝いてみえる大切な物語。伊坂ワールドでは、どんなに孤独な魂にも光が注ぐ!!

『AX アックス』(2017年7月28日)

出典:www.amazon.co.jp

AX アックス (角川文庫)―2020年2月21日発売

最強の殺し屋は――恐妻家。殺し屋シリーズ!【伊坂幸太郎史上最強のエンタメ小説<殺し屋シリーズ>、『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる待望作!】<<鳴りやまぬ驚愕と感涙の声!>>★2020年の年間文庫ランキング4冠達成!★2018年 本屋大賞 ノミネート作!★第6回静岡書店大賞(小説部門) 大賞受賞作!★フタバベストセレクション2017(フタバ図書) 第1位!最強の殺し屋は――恐妻家。物騒な奴がまた現れた!物語の新たな可能性を切り開く、エンタテインメント小説の最高峰!「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。

「本屋大賞2018(第15回)」ノミネート作(第5位)

『ホワイトラビット』(2017年9月22日)

出典:www.amazon.co.jp

ホワイトラビット (新潮文庫)―2020年6月24日発売

長編小説

兎田孝則は焦っていた。新妻が誘拐され、今にも殺されそうで、だから銃を持った。母子は怯えていた。眼前に銃を突き付けられ、自由を奪われ、さらに家族には秘密があった。連鎖は止まらない。ある男は夜空のオリオン座の神秘を語り、警察は特殊部隊 SIT を突入させる。軽やかに、鮮やかに。「白兎事件」は加速する。誰も知らない結末に向けて。驚きとスリルに満ちた、伊坂マジックの最先端!

『クリスマスを探偵と』(2017年10月25日)

出典:www.amazon.co.jp

クリスマスを探偵と―2017年10月25日発売

舞台はドイツ。探偵カールがクリスマスの夜に出会った謎の男とは……?伊坂幸太郎が贈る聖夜の奇跡の物語大学生のときに著者が初めて書いた小説(初出『文藝別冊 伊坂幸太郎』/2010年小社刊)を自身の手により完全リメイク!デビュー以来の伊坂作品のモチーフ、「探偵」「男2人」「親子愛」「巧妙な構成」「ラストのどんでん返し」……などのエッセンスがすべて凝縮された、珠玉の物語。伊坂作品にはおなじみ、あのキャラクターの元祖とも言える人物も登場。* * * * *生まれて初めて完成させた短篇が元となった作品です。 ──── 伊坂幸太郎お話の最後ではいつも呆然となり、もう一度読み直したい気持ちで胸がいっぱいになりました。 ──── マヌエーレ・フィオール* * * * **挿絵について*伊坂さんも注目し、また松本大洋さんら日本の第一線の漫画家も各所で推薦している、フランスのバンドデシネ作家であるマヌエーレ・フィオールによる描き下ろし!

『フーガはユーガ』(2018年11月8日)

出典:www.amazon.co.jp

フーガはユーガ (実業之日本社文庫)―2021年10月7日発売

長編小説

伊坂幸太郎史上もっとも切なく、でも、あたたかい。僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの、誕生日にだけ起きる不思議な現象、「アレ」のこと――。ふたりは大切な人々と出会い、特別な能力を武器に、邪悪な存在に立ち向かおうとするが……。文庫版あとがき収録。本屋大賞ノミネート作品!解説/瀧井朝世【目次】フーガはユーガ文庫版あとがき解説 瀧井朝世

「本屋大賞2019(第16回)」ノミネート作(第10位)

『シーソーモンスター』(2019年4月5日)

出典:www.amazon.co.jp

シーソーモンスター (単行本)―2019年4月5日発売

出会ってはいけない二人が出会ったとき、世界の均衡は崩れ、物語は暴走する――【時代をまたいで疾走する、エンターテインメント小説2篇! 】我が家の嫁姑の争いは、米ソ冷戦よりも恐ろしい。バブルに浮かれる昭和後期の日本。一見、どこにでもある平凡な家庭の北山家だったが、ある日、嫁は姑の過去に大きな疑念を抱くようになり……。(「シーソーモンスター」)突然、僕は巻き込まれてしまった。時空を越えた争いに――。舞台は2050年の日本。ある天才エンジニアが遺した手紙を握り締め、彼の旧友と配達人が、見えない敵の暴走を前に奮闘する!(「スピンモンスター」)

『クジラアタマの王様』(2019年7月9日)

出典:www.amazon.co.jp

クジラアタマの王様 (新潮文庫)―2022年6月27日発売

現実に打ち勝つって、どうやって?伊坂マジック最前線にして最高点!「予言の書か?」とネットで話題を呼んだ長編、待望の文庫化。記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。自分は何かと戦っている? ――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、非難、罵倒。感情をぶつけられ、疲れ果てる岸だったが、とある議員の登場で状況が変わる。そして、そこには思いもよらぬ「繋がり」があり……。伊坂マジック、鮮やかなる新境地。(解説・川原礫)

『逆ソクラテス』(2020年4月24日)

出典:www.amazon.co.jp

逆ソクラテス―2020年4月24日発売

【2021年本屋大賞ノミネート作】【第33回柴田錬三郎賞受賞作】敵は、先入観。世界をひっくり返せ!伊坂幸太郎史上、最高の読後感。デビュー20年目の真っ向勝負!逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。【著者略歴】伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞(短編部門)、08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『重力ピエロ』『終末のフール』『残り全部バケーション』『AX』『ホワイトラビット』『クジラアタマの王様』、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』などがある。

「本屋大賞2021(第18回)」ノミネート作(第4位)

『ペッパーズ・ゴースト』(2021年10月1日)

出典:www.amazon.co.jp

ペッパーズ・ゴースト―2021年10月1日発売

少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!

『マイクロスパイ・アンサンブル』(2022年4月27日)

出典:www.amazon.co.jp

マイクロスパイ・アンサンブル―2022年4月27日発売

どこかの誰かが、幸せでありますように。失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、どこにも居場所がないいじめられっ子、いつも謝ってばかりの頼りない上司……。でも、今、見えていることだけが世界の全てじゃない。優しさと驚きに満ちたエンターテイメント小説!猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった連作短編がついに書籍化!