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湊かなえ ノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)
ミステリーなど
望郷 (文春文庫)―2016年1月4日発売
日本推理作家協会賞受賞! 心に刺さる連作短編集都会から離れた島に生まれ、育った人々。島を憎み、愛し、島を離れ、でも心は島にひきずられたまま――日本推理作家協会賞受賞作を収録。閉ざされた“世界”を舞台に、複雑な心模様を鮮やかに描く湊さんの連作短編(全六編)。収録作「海の星」が日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞、選考委員の北村薫氏は、「鮮やかな逆転がありながら、小説の効果のための意外性のため無理に組み立てられた物語ではない。筋の運びを支える魚料理などの扱いもいい。(中略)――ほとんど名人の技である」と絶賛。自身も“島”で生きてきた湊さんが「自分にしか書けない物語を書いた」と言い切る会心作。島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみ…屈折した心が生む六つの事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。
高校入試 (角川文庫)―2016年3月10日発売
長編小説
悪意は拡散する――。衝撃の結末が待ち受ける、『告白』以来の学校ミステリ!この作品を書けたことで、小説家として次のステージに一歩進むことができました。――湊かなえ県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす! 」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!
リバース (講談社文庫)―2017年3月15日発売
長編小説
深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。『夜行観覧車』『Nのために』のスタッフが結集し、本作『リバース』は2017年にドラマ化。主人公の深瀬和久には藤原竜也。恋人役には戸田恵梨香。深瀬の親友、広沢由樹には小池徹平。深瀬の大学時代のゼミ仲間には市原隼人、玉森裕太、三浦貴大など出演し話題になった。
カケラ (集英社文庫)―2023年1月20日発売
長編小説
少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言。美容外科医が真実の行方を追うミステリー長編!『この作品の中には小さな「私のカケラ」があちこちに埋め込まれていて、湊先生の手によって、とても立派な「根も葉もあるウソ」に育てあげられているのです。』医師 友利新さん推薦!!美容外科医の橘久乃は幼馴染みの志保から「痩せたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言と、見え隠れする自己正当化の声。有羽を追いつめたものは果たしていったい――。周囲の目と自意識によって作られる評価の恐ろしさを描くミステリー長編。
ドキュメント―2021年3月25日発売
長編小説
湊かなえ最新刊! 興奮と感動の高校部活小説!人と人。対面でのコミュニケーションがむずかしくなった今だからこそ、「”伝える”って何だ?」ということを、青海学院放送部のみんなと、真剣に考えてみました。 ――湊かなえ中学時代に陸上で全国大会を目指していた町田圭祐は、交通事故に遭い高校では放送部に入ることに。圭祐を誘った正也、久米さんたちと放送コンテストのラジオドラマ部門で全国大会準決勝まで進むも、惜しくも決勝には行けなかった。三年生引退後、圭祐らは新たにテレビドキュメント部門の題材としてドローンを駆使して陸上部を撮影していく。やがて映像の中に、煙草を持って陸上部の部室から出てくる同級生の良太の姿が発見された。圭祐が真実を探っていくと、計画を企てた意外な人物が明らかになって……。