有栖川有栖のデビュー作から最新刊まで、全作品を出版順にまとめた完全網羅リストです。「学生アリス(江神二郎)」「作家アリス(火村英生)」などの人気シリーズの読む順番や、長編・短編集などの分類も分かりやすく表示しています。

あわせて読みたい

当サイトで紹介している作家さんは下のリンク先でまとめています。

有栖川有栖のシリーズ作品一覧

学生アリス(江神二郎)シリーズ(6作)

  1. 『月光ゲーム : Yの悲劇’88』
  2. 『孤島パズル』
  3. 『双頭の悪魔』
  4. 『女王国の城 : 上』
  5. 『女王国の城 : 下』
  6. 『江神二郎の洞察』

作家アリス(火村英生)シリーズ(29作)

  1. 『46番目の密室』
  2. 『ダリの繭』
  3. 『ロシア紅茶の謎(国名シリーズ1)』
  4. 『海のある奈良に死す』
  5. 『スウェーデン館の謎(国名シリーズ2)』
  6. 『ブラジル蝶の謎(国名シリーズ3)』
  7. 『英国庭園の謎(国名シリーズ4)』
  8. 『朱色の研究』
  9. 『ペルシャ猫の謎(国名シリーズ5)』
  10. 『暗い宿』
  11. 『絶叫城殺人事件』
  12. 『マレー鉄道の謎(国名シリーズ6)』
  13. 『スイス時計の謎(国名シリーズ7)』
  14. 『白い兎が逃げる』
  15. 『モロッコ水晶の謎(国名シリーズ8)』
  16. 『乱鴉の島』
  17. 『妃は船を沈める』
  18. 『火村英生に捧げる犯罪』
  19. 『長い廊下がある家』
  20. 『高原のフーダニット』
  21. 『菩提樹荘の殺人』
  22. 『怪しい店』
  23. 『鍵の掛かった男』
  24. 『狩人の悪夢』
  25. 『名探偵傑作短篇集 : 火村英生篇』
  26. 『インド倶楽部の謎(国名シリーズ9)』
  27. 『カナダ金貨の謎(国名シリーズ10)』
  28. 『捜査線上の夕映え』
  29. 『日本扇の謎(国名シリーズ11)』

探偵ソラ(空閑純)シリーズ(3作)

  1. 『闇の喇叭』
  2. 『真夜中の探偵』
  3. 『論理爆弾』

濱地健三郎シリーズ(4作)

  1. 『濱地健三郎の霊なる事件簿』
  2. 『濱地健三郎の幽たる事件簿』
  3. 『濱地健三郎の呪える事件簿』
  4. 『濱地健三郎の奇かる事件簿』

有栖川有栖のノンシリーズ(単発)作品一覧(刊行順)

マジックミラー

マジックミラー

マジックミラー <講談社文庫>

発売日:2008年4月15日

長編

琵琶湖近くの余呉湖畔で、一人の女性の死体が発見された。事件発生時、被害者の夫は博多に、その双子の弟は酒田にいた——いずれも鉄壁のアリバイを持っている。だが、被害者の妹は兄弟への疑念を拭えず、ミステリ作家・公塔魁一に調査を依頼する。やがて第二の不可解な殺人——首と両手のない死体が発見され、事件は錯綜の度を深めていく。第七章「アリバイ講義」で繰り広げられる鉄道トリック論はミステリ史に名を残す名場面。鉄壁のアリバイに挑む有栖川有栖の長編第三作にして、本格パズラーの真髄を結晶化させたデビュー初期の傑作長編。

幻想運河

幻想運河

幻想運河 <実業之日本社文庫>

発売日:2017年4月

長編

大阪の川や水路で次々と切断された死体を遺棄した男が逮捕された。一方、遠くアムステルダムでは、シナリオライター志望の鏡治がオランダで暮らし続けるかどうかを悩んでいた。友人とソフトドラッグを楽しんだ夜、彼は切断殺人を題材とする短編のプロットを夢想する——そして、ほどなく現実のアムステルダム運河で日本人男性のバラバラ死体が発見された。被害者の周囲に交錯する若者たちの愛と欲、そして二つの運河都市を結ぶ謎。本格論理から離れ、幻想と詩情のなかに犯罪を漂わせる、シリーズに連ならない異色の長編ミステリ。

山伏地蔵坊の放浪

山伏地蔵坊の放浪

山伏地蔵坊の放浪 <創元推理文庫>

発売日:2025年8月21日

短編集

土曜の夜、地方都市の片隅にあるスナック『えいぷりる』に集う常連客たちの楽しみは、放浪の山伏・地蔵坊先生が語る、自らが各地で出くわした奇妙な事件の謎解きだ。先生お気に入りのカクテル『さすらい人の夢(ボヘミアン・ドリーム)』の二杯目が空く頃、語りはゆっくりと始まっていく。「ローカル線とシンデレラ」「仮装パーティーの館」「崖の教祖」「毒の晩餐会」「死ぬ時はひとり」「割れたガラス窓」「天馬博士の昇天」の七編を収録。安楽椅子探偵の妙味を堪能できる、軽妙洒脱な連作推理短編集。

有栖の乱読

有栖の乱読

有栖の乱読 <単行本>

発売日:1998年4月1日

本格ミステリの旗手・有栖川有栖が、自らの読書遍歴と本にまつわる愛をたっぷりと語る読書エッセイ集。第一部では、子供時代から作家として独り立ちするまでの読書履歴を辿り、本に魅せられた一人の少年が小説家になるまでの軌跡を回想する。第二部では、ミステリファン必見の「おすすめミステリ100選」を一冊ずつ丁寧に紹介。第三部では、自らの代表的な作品14編が誕生した舞台裏を著者自身が語り下ろす。読み巧者・有栖川有栖の本との対話が、読み手を未知の本へと誘っていく、ミステリ愛好家にとって滋味溢れる一冊。

ジュリエットの悲鳴

ジュリエットの悲鳴

ジュリエットの悲鳴 <実業之日本社文庫>

発売日:2017年6月

短編集

人気ロックシンガーの楽曲に紛れ込んだ謎の女性の悲鳴——その奥に秘められた切ない愛の物語を描く表題作のほか、本格、倒叙、ブラックユーモア、SF、サスペンス、幻想文学、純文学風の掌編まで、著者みずから「ごった煮」と評する自由奔放な十二編を収録。「落とし穴」「裏切る眼」「遠い出張」「危険な席」「パテオ」「多々良探偵の失策」「登竜門が多すぎる」「世紀のアリバイ」「タイタンの殺人」「幸運の女神」「夜汽車は走る」、そして表題作。シリーズの枠を離れた、有栖川有栖の作家としての懐の深さを存分に味わえる珠玉のノンシリーズ短編集。

幽霊刑事

幽霊刑事

幽霊刑事 <幻冬舎文庫>

発売日:2018年10月10日

長編

婚約者との結婚を目前にした若き刑事・神崎達也は、ある夜、海岸で上司の境田に銃殺された。婚礼を済ませぬまま絶命した彼は成仏できぬまま「幽霊」となる——だが、その姿は誰の目にも映らない。婚約者にすら気づかれず途方に暮れる神崎の前に、霊感の強い後輩刑事・早川が現れる。早川の力を借りて自らを殺した境田の真相を追い始めた矢先、当の境田もまた密室で死を遂げる。自分の死の背後にはさらなる黒幕がいる——幽霊探偵という奇抜な設定を採りながら、論理的整合性を緻密に保った異色の本格ミステリ。スピンオフ「幻の娘」併録。

作家小説

作家小説

作家小説 <幻冬舎文庫>

発売日:2004年8月

短編集

ミステリよりミステリアスな「作家」という職業の謎に、本格ミステリ作家・有栖川有栖が独自の視点から挑む連作短編集。怯える作家、書けない作家、壊れていく作家、消えていく作家——文章という武器を握りしめる者たちが直面する苦悩、嫉妬、執着、そして恐怖を、コメディとホラーのちょうど中間で、軽妙にして寂しさを湛えた筆致で描き出す。「奇骨先生」「殺しにくるもの」など、どこかゾッとする一篇から皮肉たっぷりの掌編まで、作家だらけの世界を描いた異色作。本格ミステリの旗手が放つ、メタフィクション色の濃い意欲的な連作短編集。

作家の犯行現場

作家の犯行現場

作家の犯行現場 <新潮文庫>

発売日:2005年1月28日

廃墟と化した離島、迷路のような鍾乳洞、湖底に沈んだ村、複雑な構造を持つ館——ミステリの舞台となるような全国22か所の「現場」を、本格ミステリ作家・有栖川有栖が訪ねていく異色の紀行エッセイ。古今東西のミステリに精通した著者が、五感を研ぎ澄ませてその場に立ち、空気の質感や微かな音、独特の匂いまでをも捉え、ミステリ的想像力で土地を読み解いていく。豊富な写真とともに、文学と旅のミステリが融合する。文庫版にはミステリー列車「奥出雲おろち号」の旅を綴った特典が併録された、ミステリ愛好家垂涎の旅エッセイ集。

まほろ市の殺人冬 : 蜃気楼に手を振る

まほろ市の殺人冬 : 蜃気楼に手を振る

まほろ市の殺人冬 : 蜃気楼に手を振る <祥伝社文庫>

発売日:2002年6月1日

中編

ある男が大金を前に目を眩ませる——その時、双子の弟の幽霊が彼の前に姿を現した。冬の海辺の架空都市・まほろ市を舞台に、有栖川有栖が描く幻想的な殺人事件。本書は、まほろ市の四季をテーマに、有栖川有栖、我孫子武丸、倉知淳、麻耶雄嵩の四人の人気ミステリ作家が競作したアンソロジー「まほろ市の殺人」シリーズの〈冬〉を担当する一冊。冬にも蜃気楼が現れるという土地の地理的特徴を活かし、現実と幻の境界が揺らぐ独特の雰囲気のなかで物語が展開する。本格ミステリと幻想譚のテイストを併せ持つ、有栖川有栖の引き出しの広さを示す一編。

迷宮逍遥

迷宮逍遥

迷宮逍遥 <角川文庫>

発売日:2005年3月1日

作家デビュー前、編集部から舞い込んだ一本の電話——「鮎川哲也『黒いトランク』の解説を書いてほしい」。その依頼が、有栖川有栖を作家への道へと導いた。本書は、巨匠・鮎川哲也への敬意に満ちたデビュー前夜の解説をはじめ、シャーロック・ホームズからパタリロまで、著者がこれまでに執筆してきたミステリ解説と書評を網羅的に集成したエッセイ集。綾辻行人との共通項、「作家=山岳論」など、知的好奇心を刺激する論考も収録。読み巧者・有栖川有栖が綴る、ミステリという「迷宮」をしなやかに歩む散策の記録。

赤い鳥は館に帰る : 有栖川有栖エッセイ集

赤い鳥は館に帰る : 有栖川有栖エッセイ集

赤い鳥は館に帰る : 有栖川有栖エッセイ集 <単行本>

発売日:2003年3月1日

本格ミステリ作家・有栖川有栖が、デビューから15年の節目に放つ初のエッセイ集。「ミステリ」「時事」「カンサイ」「日々」の四章立てで、これまで各媒体に書き散らしてきた膨大な随筆群から自ら厳選した随想を収録する。本格ミステリへの偏愛、関西の地への愛着、映画や日常生活に向ける軽妙な視線——多面的な著者像が浮かび上がる、ファン必読の一冊。長編『マレー鉄道の謎』取材時の旅日記なども含み、作品の舞台裏まで覗き見ることができる、ミステリ・スピリッツ溢れる初エッセイ集。

虹果て村の秘密

虹果て村の秘密

虹果て村の秘密 <講談社文庫>

発売日:2013年8月

長編

小学六年生の秀介は、推理作家になるという夢を秘めた本格ミステリ少年。同級生の優希と一緒に、彼女の祖父母が住む山里・虹果て村で夏休みを過ごすことになった。村には「夜に虹が出たら人が死ぬ」という不気味な言い伝えがある。やがて、その言い伝えのとおりに、村の男性が密室状態の自宅で殺害される。折しも土砂崩れによって、犯人と思しき人物と共に村に閉じ込められてしまった二人——知恵を振り絞って事件の真相に挑む少年探偵たち。「ミステリーランド」叢書として書き下ろされた、有栖川有栖が初めて児童文学に挑んだジュブナイル本格ミステリ。

謎は解ける方が魅力的 : 有栖川有栖エッセイ集

謎は解ける方が魅力的 : 有栖川有栖エッセイ集

謎は解ける方が魅力的 : 有栖川有栖エッセイ集 <単行本>

発売日:2006年1月1日

本格ミステリ作家・有栖川有栖が、新聞や雑誌で連載してきた随想を厳選した第二エッセイ集。本格ミステリとコメディ・スケッチの意外な共通点、阪神タイガースの一試合一試合に向ける熱い眼差し、映画への愛、日常に転がる小さな違和感——多彩なテーマを、ミステリ作家ならではの「謎を解く」志向と軽妙な筆致で綴る。表題が示すとおり、世の中の謎は明かされた方が面白いという信条のもと、好奇心の赴くままに世界を観察し、論理の刃で解きほぐしていく一冊。ファンならずともミステリ的思考の楽しさが伝わる随筆集。

正しく時代に遅れるために : 有栖川有栖エッセイ集

正しく時代に遅れるために : 有栖川有栖エッセイ集

正しく時代に遅れるために : 有栖川有栖エッセイ集 <単行本>

発売日:2006年12月26日

日常に潜む小さな謎、映画や小説のなかに見出した違和感、阪神タイガースの戦績への熱い思い——本格ミステリの旗手・有栖川有栖が、デビュー20周年を記念して上梓した第三エッセイ集。2004年前後に各媒体に寄稿された随筆を中心に、移ろう時代に流されず、自分のペースで「正しく」遅れていくことの美学を、軽妙洒脱な筆致で綴る。日常の些事から映画、奇妙な事件、関西文化、阪神タイガースまで、ミステリ作家の視点が拡がる多面的な内容。読者を著者の私的な思考の散歩道へと誘う、滋味深い随想集。

壁抜け男の謎

壁抜け男の謎

壁抜け男の謎 <角川文庫>

発売日:2011年4月23日

短編集

本格ミステリから近未来SF、敬愛する先達への文体オマージュ、艶笑小説まで——有栖川有栖の引き出しの広さを存分に堪能できるノンシリーズ短編・掌編集。資産家の邸宅から名画が盗まれたが、屋敷内に造られた迷路には絵だけが残され、犯人だけが消失する表題作のほか、「ガラスの檻の殺人」「下り『あさかぜ』」「キンダイチ先生の推理」「彼方に?」「ミタテサツジン」「天国と地獄」「猛虎館の惨劇」「Cの妄想」「迷宮書房」など計16編を収録。多彩なテーマと作風が宝石のように散りばめられた、変化球の妙を味わえる珠玉の一冊。

鏡の向こうに落ちてみよう : 有栖川有栖エッセイ集

鏡の向こうに落ちてみよう : 有栖川有栖エッセイ集

鏡の向こうに落ちてみよう : 有栖川有栖エッセイ集 <単行本>

発売日:2008年5月22日

本格ミステリ作家・有栖川有栖の第四エッセイ集。鏡の向こう側に落ちてみるように、慣れた日常を異化して眺める著者のミステリ作家らしい独特の視点が冴え渡る。日常の機微、映画の小さな違和感、奇妙な事件、阪神タイガースの戦況——多岐にわたる話題を、ユーモアと知的好奇心、そして軽妙な筆致で綴っていく。日々の出来事を「ミステリ」として読み解く著者の眼差しは、読者にも世界を新鮮に見直すきっかけを与えてくれる。長年のファンはもちろん、初めて有栖川作品に触れる読者にも、その人柄と思考のリズムを伝える、滋味豊かな随想集。

有栖川有栖の鉄道ミステリー旅

有栖川有栖の鉄道ミステリー旅

有栖川有栖の鉄道ミステリー旅 <光文社文庫>

発売日:2011年10月12日

本格ミステリと鉄道——なぜこの二つは惹かれ合うのか? 筋金入りの「鉄」を自認する本格ミステリ作家・有栖川有栖が、自らの鉄道愛とミステリの本質的な関係性に迫る、鉄道ファン&ミステリファン必読の一冊。第一部では学生時代の友との列車旅、夫人との旅などの個人的エピソードを語り、第二部では古今東西の鉄道ミステリを徹底分析。第三部は日本各地を実際に列車で巡った旅エッセイ。さらに「この鉄ミスがすごい!ベスト60」も併録、選りすぐりの鉄道ミステリ作品ガイドとしても読みごたえ十分の充実エッセイ集。

赤い月、廃駅の上に

赤い月、廃駅の上に

赤い月、廃駅の上に <角川文庫>

発売日:2012年9月25日

短編集

17歳の不登校少年が一人旅で訪れた、町はずれの寂れた廃駅。同じ待合室で一夜を明かすことになったライターの男と語らう深夜、本来あるはずのない列車が「よろしくないもの」を乗せて、ゆっくりと駅に滑り込んでくる——本格ミステリの旗手・有栖川有栖が描く、十編すべてに鉄道をモチーフとした珠玉のホラー&怪奇小説集。妖しく赤く輝く鬼月、忘れられた廃駅、ありえない列車——日本のどこかに静かに潜むかもしれない異界のひとときを、繊細で叙情的な筆致で描き出す。ホラーから幻想、SF、切なさまで、表現の幅の広さに圧倒される異色の一冊。

本格ミステリの王国

本格ミステリの王国

本格ミステリの王国 <単行本>

発売日:2009年12月8日

短編集

平成のエラリー・クイーンと称され、新本格ムーブメントを牽引してきた本格ミステリの旗手・有栖川有栖が、本格ミステリへの偏愛と矜持を惜しみなく注ぎ込んだ評論集成。論理パズルの精髄、名探偵の存在意義、トリックと謎解きの方法論——本格というジャンルが何を継承し、何を拓いてきたのかを、自作・他作の両面から熱く論じる。デビュー20周年を記念した一冊で、書下ろし短編「蒼ざめた星」「殺刃の家」も併録。本格ミステリを愛するすべての読者にとっての必読書にして、本格ミステリ評論の金字塔的な一冊。

幻坂

幻坂

幻坂 <角川文庫>

発売日:2016年1月23日

短編集

天王寺七坂——大阪・上町台地の西斜面に連なる七つの坂を舞台に、現代人が出逢うあやかしと、過去の世に生きた人々の最後の刻を描く、有栖川有栖が放つ大阪怪談集。「清水坂」では、坂の傍らに咲く椿の花が、遠い昔に亡くした幼馴染の記憶を呼び起こし、「愛染坂」は嫉妬で恋人を死へと追いやった男の懊悩を描く。さらに大阪で急死した俳人・芭蕉の最期を描く「枯野」など、現代怪談七編と歴史奇譚二編、計九編を収録。第5回大阪ほんま本大賞受賞作。本格ミステリの旗手が見せる、土地の記憶と幽玄の世界を伝える珠玉の作品集。

ミステリ国の人々

ミステリ国の人々

ミステリ国の人々 <単行本>

発売日:2017年5月13日

ミステリ小説という「国」には、作家たちが造形した個性豊かな「人々」が住まっている——誰もが知る名探偵、事件の鍵を握る意外な人物、憎めない脇役、不可解だけれど目が離せない異形の存在。本書は、新本格を代表する作家・有栖川有栖が、古今東西のミステリ作品から選りすぐった52人のキャラクターにスポットライトを当て、世相を織り交ぜながら自由な筆致で綴ったエッセイ集。日経新聞連載をまとめた一冊。キャラクター紹介を通して作品や作家を俯瞰する独自の構成で、ミステリを読む愉しみを何倍にも増幅させる、超おすすめミステリー案内。

こうして誰もいなくなった

こうして誰もいなくなった

こうして誰もいなくなった <角川文庫>

発売日:2021年11月20日

短編集

仮想通貨で巨万の富を築いた「伝助」と名乗る大富豪が、伊勢湾に浮かぶ「海賊島」に十人の男女を招待した。豪華な避暑のはずが、招待客たちはやがて思いがけぬ「死刑宣告」を受け、一人また一人と命を奪われていく——アガサ・クリスティの永遠の名作『そして誰もいなくなった』を現代日本に大胆に翻案した表題作のほか、「書店長の推理」「怪物の夢」「線路の国のアリス」「未来人F」「盗まれた恋文」「奪取」「終演」など、新作・改稿・幻の掌編を含む計14編を収録。本格、SF、シニカル・コメディなど多彩な筆致が散りばめられた、有栖川有栖の引き出しの豊かさを堪能できる短編集。

砂男

砂男

砂男 <文春文庫>

発売日:2025年1月4日

短編集

都市伝説「砂男」を調査していた研究者が刺殺死体で発見された——遺体には何故か砂が撒き散らされている。表題作の不可思議な事件に火村英生とアリスが挑む。本書には、その表題作を含む単行本未収録作品計八編を収録。火村英生シリーズ二編、学生時代の江神二郎シリーズの作品、そしてノンシリーズの諸編が一冊に集結する、有栖川作品ファンには見逃せない贅沢な作品集。江神二郎と火村英生という二大シリーズの探偵が同じ一冊で活躍する、宝石箱のような構成。雑誌掲載のみで埋もれていた珠玉の作品を一堂に集めた、ファン必携の選集。