『月光ゲーム』から始まる、有栖川有栖作の推理小説「学生アリス(江神二郎)」シリーズの一覧まとめ。読む順番やあらすじ等も確認できます。読む順番をざっくり紹介すると『月光ゲーム Yの悲劇'88』『孤島パズル』『双頭の悪魔』……です。詳しくは記事をご覧ください。
有栖川有栖さんの全作品を下のリンク先でまとめています。興味がある方はご覧ください。
「学生アリス(江神二郎)」シリーズ刊行順一覧
学生アリス(江神二郎)シリーズは全5作発売中です。刊行順に並べると下の表のとおり。
刊行年月 | タイトル ※クリックで表紙が見れます | |
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1989年1月1日 | 月光ゲーム Yの悲劇'88 | |
1989年7月1日 | 孤島パズル | |
1992年2月1日 | 双頭の悪魔 | |
2007年9月1日 | 女王国の城 | |
2012年10月30日 | 短編集 江神二郎の洞察 |
「学生アリス(江神二郎)」シリーズを読む順番
学生アリス(江神二郎)シリーズは刊行順に読んでいくのがベストです!
この順番に読もう
月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)―1994年7月10日発売
長編小説
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々を、予想だにしない事態が待ち構えていた。山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われたように出没する殺人鬼! 有栖川有栖のデビュー長編。
評価:
読んだ感想
初めて読んだ有栖川有栖さんの作品です。なんとなく難しそうな印象ありましたが、想像してたより全然読みやすかったです!
甘酸っぱさもあり、青春ミステリーでした。ただ登場人物多いので、結構こんがらがってました (汗)
孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)―1996年8月25日発売
長編小説
英都大学推理研初の女性会員マリアと共に南海の孤島へ赴いた江神部長とアリス。島に点在するモアイ像のパズルを解けば時価数億円のダイヤが手に入るとあって、早速宝捜しを始める三人。折悪しく嵐となった夜、滞在客のふたりが凶弾に斃れる。救援を呼ぼうにも無線機が破壊され、絶海の孤島に取り残されたアリスたちを更なる悲劇が襲う!
双頭の悪魔 (創元推理文庫)―1999年4月21日発売
長編小説
四国山中に孤立する芸術家の村へ行ったまま戻らないマリア。英都大学推理研の一行は大雨のなか村への潜入を図るが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された江神・マリアと、望月・織田・アリス――双方が殺人事件に巻き込まれ、各各の真相究明が始まる。読者への挑戦が三度添えられた、犯人当ての限界に挑む大作。
女王国の城 上 (創元推理文庫)―2011年1月28日発売
長編小説
舞台は、めざましい成長を遂げる宗教団体〈人類協会〉の聖地、神倉。大学に姿を見せない部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。とかく噂の神倉へ、何故? 様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。紆余曲折を経て〈城〉と呼ばれる総本部で江神の安否は確認できたものの、思いがけず殺人事件に直面。外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し……。第八回本格ミステリ大賞に輝いた、江神シリーズ第四作。
女王国の城 下 (創元推理文庫)―2011年1月28日発売
長編小説
宗教団体〈人類協会〉の総本部にいったんは温かく迎えられた英都大学推理小説研究会の一行だったが、殺人事件が突発するや問答無用の軟禁状態に。協会幹部は警察に通報せず自分たちで犯人を突き止めると宣言。自由を回復するため推理研のメンバーも助力を約すが、調査は思うように進まない。そして焦躁の一夜が明けた総本部に銃声が轟き、さらなる犠牲者の存在が明らかになった。抵抗運動も試みつつ真相究明に努める推理研会員。思いがけない人物の登場によって事態はまたも転回、謎は深まったかに思われたが。大いなる混沌に秩序をもたらす名推理、江神シリーズ第四作となる本格巨編。著者あとがき=有栖川有栖/解説=松浦正人
江神二郎の洞察 (創元推理文庫)―2017年5月28日発売
英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、すれ違いざまにぶつかって落ちた一冊──中井英夫『虚無への供物』。この本と、江神部長との出会いが僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)入部のきっかけだった。アリス最初の事件「瑠璃荘事件」など、昭和から平成へという時代の転換期である一年の出来事を描いた九編を収録。ファン必携の〈江神二郎シリーズ〉短編集。解説=皆川博子