伊兼源太郎の新刊一覧表

単行本

発売日タイトルシリーズ名詳細
警察署回り奇譚詳細
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このノラ猫、幸せ調査員にて詳細
戦火のバタフライ詳細
リンダを殺した犯人は詳細

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『警察署回り奇譚』(発売日:2026年9月2日)

警察署回り奇譚

警察署回り奇譚 <単行本>

発売日:2026年9月2日

短編集
あらすじ

事件や事故の情報を求め、警察署へ通い詰める「サツ回り」。新人記者がそこで耳にするのは、記事の材料になる事実ばかりではない。誰もいない場所から聞こえる声、そこにいるはずのない女性、説明のつかない気配。警察官や事件関係者が語る不可解な体験は、取材を重ねても明快な答えにたどり着かず、日常と怪異の境目だけを揺らしていく。証言を信じるのか、偶然や錯覚として片づけるのか。真実を確かめることを仕事とする記者だからこそ、正体のないものに心を捕らえられてしまう。怖さの奥には、事件に関わった人々の忘れがたい記憶も残る。警察署の片隅に残された不思議な話を、報道現場の手触りと静かな恐怖で描く六編の連作短編集。

『少女Aが消えたとき』(発売日:2026年4月22日)

少女Aが消えたとき

少女Aが消えたとき <単行本>

発売日:2026年4月22日

長編
あらすじ

千葉県美浜市のスーパーマーケット駐車場から、十四歳の少女が忽然と姿を消した。誘拐の恐れから県警が情報を封鎖するなか、報日新聞の若手記者「事件持ち」こと永尾哲平は独自の手掛かりで失踪をつかむ。県警幹部との取引により報道を控えると約束するが、支局内では事件を伝えるべきだという声がぶつかり合う。一方、捜査一課の刑事・津崎庸介は、同時刻に現場にいた前科者を追う捜査方針に小さな違和感を抱く。少女は誰に連れ去られ、なぜ消えたのか。伝えることが誰かを救い、同時に傷つけることもある。警察と報道、それぞれの使命と危うさが交差するなか、二人は公にしてはならないかもしれない真相へ近づいていく。

『このノラ猫、幸せ調査員にて』(発売日:2025年9月25日)

このノラ猫、幸せ調査員にて

このノラ猫、幸せ調査員にて <単行本>

発売日:2025年9月25日

短編集
あらすじ

人類に分配される幸せの総量は、あらかじめ決められている。神様は誰に幸せを届けるかを判断するため、ごく一部の野良猫を「幸せ調査員」に任命し、人間たちを観察させていた。主人公のノラも、その一匹。神様の伝書鳩・ピースとともに街を歩き、悩みや孤独を抱えた人々の暮らしをそっと見つめる。棒アイスの当たり、信号に一度も捕まらない一日、片思いの相手との短い会話。人が見過ごしてしまう小さな幸運の陰で、ノラたちは誰に幸せを渡すべきか考え続ける。幸せは誰かだけのものなのか。猫の目を通すと、ありふれた毎日が少し違って見えてくる。昨日より明日を少し楽しみにしてくれる、猫と人間が織りなす温かな連作ファンタジー。

『戦火のバタフライ』(発売日:2025年3月5日)

戦火のバタフライ

戦火のバタフライ <単行本>

発売日:2025年3月5日

長編
あらすじ

太平洋戦争末期、南方戦線でただ一人生き残った尾崎と、東京大空襲で家族を失ったさくら。前線でさくらの兄に命を救われ、戦後に厚生省職員となった尾崎は、大物政治家の助力を得て、民間戦争被害者への国家補償を実現しようと奔走する。だが、その身辺では不審な出来事が相次ぎ、署名運動を始めたさくらにも妨害の手が伸びる。官僚組織の論理、見え隠れする特務機関の影、そして失われていく時間。それでも二人が託した願いは、次の世代へと受け渡されていく。小さな行動は、やがて歴史を動かす羽ばたきになるのか。戦場と空襲を生き延びた者たちの声を、時代を越えてつなぐ人々の闘いを描く、祈りと継承の長編。

『リンダを殺した犯人は』(発売日:2024年11月14日)

リンダを殺した犯人は

リンダを殺した犯人は <単行本>

発売日:2024年11月14日

長編
あらすじ

二〇二三年冬、新宿・大久保のマンションで若いベトナム人女性「リンダ」の遺体が見つかる。捜査に当たるのは、警視庁捜査一課殺人犯捜査第二係の女性刑事・志々目春香と、後輩の男性刑事・藤堂遥。名前の読みが同じ二人の〈ハルカ〉コンビは、被害者の足取りを追って四国・松山へ向かう。そこで見えてきたのは、外国人技能実習制度の陰で、弱い立場の人々が搾取される現実だった。不法滞在者へ仕事を仲介する謎の人物「Q」は敵か味方か。言葉も国境も越えて複雑に絡む証言をたどり、二人はリンダが日本で見た希望と絶望、そして殺人の裏に潜む悪の正体へ迫る。異なる個性がぶつかり合う〈ハルカ〉コンビの警察バディ小説。

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『祈りも涙も忘れていた』(発売日:2026年7月15日)

祈りも涙も忘れていた

祈りも涙も忘れていた <ハヤカワ文庫 JA>

発売日:2026年7月15日

長編
あらすじ

犯罪が多発するV県神浜へ赴任し、県警配属早々に捜査一課管理官となった新人キャリア警察官・甲斐。現場経験の乏しい若者を待っていたのは、連続する放火、凄惨な死体遺棄、そして捜査関係者の不審死だった。互いに無関係に見える事件を追ううち、甲斐は県警内部の思惑と、地元の政財界を揺るがす巨大な闇に行き当たる。誰が味方で、誰が捜査を妨げているのか。事件を解決するためなら、どこまで踏み越えてよいのか。正義を信じるほど罪の重さを思い知らされるなか、若き管理官は取り返しのつかない選択へ近づいていく。守るべき市民と組織の間で、甲斐の信念は激しく揺れる。警察官の使命と良心を鋭く問うハードボイルド。

『約束した街』(発売日:2025年10月9日)

約束した街

約束した街 <幻冬舎文庫>

発売日:2025年10月9日

長編
あらすじ

父の横領によって「犯罪者の子」となった隼は、転校先で組長の息子と、いじめられっ子のニナに出会う。周囲からはじかれた三人だけが互いの居場所だった。だがある朝、クラスメイトが校舎から転落して死亡する。自殺として処理された現場には、なぜかニナがいた。それから二十八年。商社で働く隼の前にニナの娘が現れ、行方不明になった母を捜してほしいと訴える。過去を封じて築いた現在と、少年時代に交わした約束。ニナの失踪を追うほど、あの日の死と大人たちが隠した事情が浮かび上がる。守れなかった約束は、いまからでも果たせるのか。傷ついた子どもたちの友情と、時を越えて突きつけられる罪を描く慟哭のミステリー。

『ぼくらはアン』(発売日:2025年5月21日)

ぼくらはアン

ぼくらはアン <創元推理文庫>

発売日:2025年5月21日

長編
あらすじ

弁護士事務所で働く諒佑のもとへ、幼馴染みの誠を捜してほしいという依頼が舞い込む。毎年、少年時代の仲間たちが必ず集まると約束したクリスマスを目前に、誠はなぜ姿を消したのか。手掛かりを追う諒佑の記憶は、十八年前の山里へ戻っていく。無戸籍、ヤクザの家、不法滞在など、それぞれ複雑な境遇を抱え、学校に通えない五人の子どもたち。それでも自然の中で支え合った日々は、ある殺人事件を境に一変した。現在の失踪と過去の事件はつながっているのか。社会の外側に置かれた彼らは、互いを家族のように守れるのか。大人になった彼らが背負う秘密と、あの日交わした約束の意味をたどる、友情と喪失、再生の長編ミステリー。

『残響 警視庁監察ファイル』(発売日:2024年7月11日)

残響 警視庁監察ファイル

残響 警視庁監察ファイル <実業之日本社文庫>

発売日:2024年7月11日

警視庁監察ファイルシリーズ 長編
あらすじ

警視庁内に存在するとされる秘密の「互助会」。一部の警察官やOBが、法では裁けないと見なした者へ私的な制裁を加えているという。人事一課監察係の佐良は、皆口菜子らとともにその全容をつかむため、本格的な監察へ踏み出す。組織の正義を名乗る影の集団を追うさなか、監察トップの警務部長までが狙われ、味方の内部にも疑念が広がっていく。誰が互助会を動かし、何のために警察の力を利用しているのか。過去の監察で残された謎と、佐良たちが負った傷が再び響き始める。正義と私刑の境目で、仲間への信頼も試される。警察が警察を裁くことの限界に迫り、シリーズを貫く謎が収束へ向かう、警視庁監察ファイルシリーズ第3巻。

『事件持ち』(発売日:2023年8月24日)

事件持ち

事件持ち <角川文庫>

発売日:2023年8月24日

長編
あらすじ

千葉県内で、被害者の手指が切断された連続猟奇殺人事件が起きる。入社二年目の報日新聞記者・永尾哲平は、聞き込み先で被害者二人を知る不審な男・魚住優に出会うが、魚住はほどなく姿を消した。県警捜査一課の刑事・津崎庸介も重要参考人として行方を追うものの、捜査も報道も思うように進まない。情報を求める記者クラブと、予断を避けたい警察。対立が深まるなか、県警は報日新聞へある取引を持ちかける。真実を伝える使命と、事件を解く使命は両立するのか。異なる正義を背負った若手記者と刑事が衝突し、時に手を結びながら、失踪者と事件の核心へ迫る。現場の矜持と危うさを描く社会派ミステリー。