安東能明の新刊一覧表
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『残響の檻』(発売日:2026年11月26日)
老人介護施設で、入所者の不審死が相次いだ。偶然や老衰として片づけるには不可解な点が残り、被害者たちにはそれぞれ複雑な過去があることも分かってくる。捜査に挑むのは、元刑事だった父の死を胸に抱える若き刑事。閉ざされた施設で職員と家族の証言をたどるうち、過去の事件と現在の死を結ぶ、消えない残響が聞こえ始める。老いと介護の現場に潜む孤独、守られるべき人々を取り巻く利害、父が遺した刑事としての教え。誰が、何のために沈黙を重ねているのか。逃げ場のない「檻」のような人間関係から真相を探る、重厚な長編警察ミステリー。若き刑事は父ならどう見たかを問い続けながら、施設の穏やかな表情の裏へ踏み込んでいく。
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『ブラックバード』(発売日:2026年6月10日)
敗戦後、GHQ占領下の日本。元海軍パイロット・堀江功は米軍関係者から声をかけられ、GHQにも秘された飛行訓練へ参加する。やがて朝鮮戦争が勃発し、マッカーサーが原爆使用を計画する中、堀江ら四人の日本人は米軍機A-26を駆る極秘飛行隊を結成。敵味方の思惑が交錯する戦地の空へ送り込まれる。彼らに最後に下された密命は、さらなる原爆投下を阻止することだった。敗戦国の空を奪われた男たちは、誰の命令に従い、何を守るために飛ぶのか。歴史の陰に潜む謀略と飛行士たちの矜持を、圧倒的なスケールで描く航空軍事サスペンス。実在の歴史を大胆な着想で組み替え、戦闘機乗りの技量と友情を息詰まる空戦に刻み込む。
『天空突入 警察庁契約代理人3』(発売日:2026年3月11日)
建設現場のタワークレーンが何者かに乗っ取られ、運転士が地上百メートルで人質にされた。犯人は人質を宙づりにしたまま巨大なクレーンを操り、警察の接近をことごとく阻む。背後には中国人研修生の存在と中国情勢の影がちらつくものの、要求も真の目的も判然としない。通常の突入が不可能な前代未聞の現場へ呼ばれたのは、「警察庁の最終兵器」とも称される契約代理人・矢島達司だった。刻々と強まる風、尽きる体力、迫るタイムリミット。空中の密室に囚われた命を救うため地上から届く断片的な情報をつなぎ、矢島は犯人の計画と人質救出の一点突破を狙う。、矢島は危険な「天空突入」を決断する。警察庁契約代理人シリーズ第3巻。
『原潜暗闘 警察庁契約代理人2』(発売日:2026年2月10日)
津軽海峡で中国の原子力潜水艦が謎の着底を起こし、周辺国の緊張が一気に高まる。警察庁契約代理人・矢島達司は、その渦中で盟友が拉致されたとの知らせを受け、奪還に奔走する。背後では、中国政府直属組織と宗教団体を装う民主化勢力が衝突し、強毒性インフルエンザの特効薬を巡る争奪戦が加速していた。誰が味方で、誰が国家の意図を代行しているのか。銃撃と爆発が続く原潜の艦内へ踏み込んだ矢島は、鍵を握る人物の真意と、着底事故に隠された目的を探る。密閉された深海の戦場で知略と胆力が試される国家に翻弄される人々を救うため、矢島は公式記録に残らない戦いへ身を投じていく。、警察庁契約代理人シリーズ第2巻。
『原潜侵入 警察庁契約代理人1』(発売日:2026年1月9日)
警察庁の契約代理人・矢島達司は、組織の枠外から危機に対処する特命を受け、大学研究室襲撃事件の現場へ急行する。中国人グループが奪ったのは、人類規模の災厄を招きかねない危険なウイルスだった。同じ頃、国籍不明の原子力潜水艦が津軽海峡へ侵入し、海上では一触即発の緊張が高まる。研究室の強奪と海峡の異変。一見無関係な二つの事件の背後に、矢島は国家間の思惑と巨大な陰謀を嗅ぎ取る。警察も軍も容易には動けない極秘局面で、奪還と侵入阻止を同時に成し遂げられるのか。陸海を駆けるハードアクション矢島の行く手では、生物兵器の恐怖と海洋安全保障の危機が一つの時間軸へ収束していく。、警察庁契約代理人シリーズ第1巻。
『蚕の王』(発売日:2024年11月20日)
昭和二十五年、静岡県で一家四人が殺害される二俣事件が発生した。警察は少年を犯人として逮捕し、自白を決定的な証拠として捜査を進める。だが、その供述は過酷な取調べと拷問によって作られたものではないのか。地元社会を覆う沈黙、警察の威信、司法の追認。真相を求める者たちは、国家権力が一人の若者へ罪を着せようとする巨大な流れに立ち向かう。なぜ捜査は暴走し、裁判はそれを止められなかったのか。戦後日本に実在した冤罪事件を土台に、捜査機関と司法が結んだ暗部、人間の尊厳を奪う仕組みを緻密に描き出す、事実に基づく重厚な社会派ミステリー。一人の少年の運命を追う視線は、正義を掲げる制度が誤ったときの恐ろしさを現在へ問い返す。