米澤穂信の新刊一覧表
単行本
| 発売日 | タイトル | シリーズ名 | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 談話室米澤 | ― | 詳細 | |
| さよなら妖精 | ベルーフ(太刀洗万智) | 詳細 |
文庫
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『談話室米澤』(発売日:2026年8月7日)
作家生活二十五周年を迎えた米澤穂信が、デビュー以来さまざまな媒体に記してきた文章を、書き下ろしも交えて厳選したエッセイ集。日本で三番目ぐらいにうまい麻婆豆腐を作り、丘の上の図書館に絶大な信頼を寄せ、各地のスコーンを食べ比べ、歴史ある建物や美術に足を運ぶ。日常の小さな疑問から本、旅、食、創作へと好奇心が枝分かれし、精密な観察と思索が軽やかな文章へ変わっていく。〈古典部〉〈小市民〉から直木賞受賞作『黒牢城』まで、幅広い作品を生んだ感性の軌跡も垣間見える。作家の素顔にも出会える。歴史好きにも甘いもの好きにも、本好きにも開かれた、ビターでスイートな珠玉の精選エッセイ集。
『さよなら妖精』(発売日:2016年10月29日)
一九九一年四月。雨宿りしていたユーゴスラヴィア人の少女マーヤと出会った高校生・守屋路行と太刀洗万智は、行き場を失った彼女を友人の旅館へ案内する。十七歳のマーヤには、日本の祭りや習慣、何気ない振る舞いまでが新鮮な謎だった。彼女が投げかける問いを皆で考えるうち、平凡だった日常は鮮やかに姿を変え、守屋の心には遠い国への憧れが芽生えていく。だが二か月の滞在を終え、少女は分裂の気配が迫る祖国へ帰ってしまう。一年後、戦火の報に触れた仲間たちは、マーヤの記憶と言葉を手がかりに、彼女が帰った故郷を突き止めようとする。出会いと別れ、理解することの切実さを描く、ベルーフ(太刀洗万智)シリーズ第1作。
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『可燃物』(発売日:2026年9月2日)
群馬県警捜査第一課の葛警部は、愛想がなく、上司にも部下にも煙たがられている。だが、その捜査能力を疑う者はいない。連続放火で一軒だけ狙われなかった家、刺殺事件から消えた凶器、山中に遺棄されたバラバラ死体、不可解な立てこもり――現場に残された事実を丹念に拾い、捜査陣の思い込みを削ぎ落としたとき、葛だけが事件の奥に潜む論理を見抜く。派手な直感ではなく、地道な観察と推論が、見慣れた景色を鮮やかに反転させていく。葛の無口な横顔にも刑事としての信念がにじむ。無骨な刑事の人物像と、短篇ならではの切れ味を五つの事件で描く、著者初の警察本格ミステリー。主要ミステリーランキング三冠に輝いた傑作集。
『倫敦スコーンの謎』(発売日:2026年4月30日)
堂島健吾から小鳩常悟朗へ届いた、少し意外な頼み。それは、かつて絵の謎を解いたことになっている小佐内ゆきに、もう一度知恵を借りたいというものだった。地元出身の美術家が海外の賞を受賞し、テレビ局の依頼で母校を捜した健吾は、学生時代の作品を発見する。ところがその絵は模写で、しかも展覧会へ出品されていた。果たして盗作なのか、それとも別の事情があるのか。芸術をめぐる疑問をはじめ、ジェラート、スコーン、ザッハトルテに彩られた四つの事件に、小鳩と小佐内が挑む。日常の違和感が、軽やかな会話と鮮やかな論理で解きほぐされていく。甘い時間の奥に人の思惑を見抜く、小市民シリーズ第2短編集。
『栞と噓の季節』(発売日:2025年6月20日)
高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。ある放課後、返却された本の中に、かわいらしい紫色の押し花の栞を見つける。それは強い毒を持つトリカブトだった。誰が、何のために図書室の本へ挟んだのか。校内を探る二人の前に複数の持ち主候補が現れるが、誰もが少しずつ事実を隠し、無関係に見えた嘘が幾重にも重なっていく。やがて毒草は単なる悪戯では済まない切迫した意味を帯び、二人の友情と、それぞれが守ってきた秘密にも影を落とす。図書室から始まる探索は、学校の外へも静かに広がる。真実を明らかにすることは誰を救い、誰を傷つけるのか。青春の痛みと謎解きが深く絡み合う、図書委員シリーズ第2作。
『米澤屋書店』(発売日:2024年11月6日)
〈古典部〉〈小市民〉シリーズから『黒牢城』まで、数々の謎を生み出してきた米澤穂信。その頭の中の書棚には、どんな本が並んでいるのか。学生時代から現在までに読んだミステリーや小説をめぐるエッセイ、書評、対談を集め、作家の豊かな読書遍歴と創作の背景を明かす。本との出会い、書店との付き合い、先達への敬意、物語を読む喜びが、率直でユーモラスな言葉でつづられる。文庫化にあたり本人による脚注を大幅に加筆し、巻末には直木賞受賞をめぐるエッセイも収録。読み手の本棚まで豊かに広げてくれる。紹介された本を次々と読みたくなる、ミステリー好き・本好きのための奥行き豊かなビブリオエッセイ。
『黒牢城』(発売日:2024年6月13日)
本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し、有岡城へ立て籠もった荒木村重は、圧倒的な軍勢に包囲されながら籠城戦を続けていた。閉ざされた城内で、不可解な人質殺し、密室めいた首の消失など難事件が相次ぎ、兵と民の間に疑念が広がる。城を保つため真相を突き止めたい村重が知恵を求める相手は、土牢に幽閉した織田方の軍師・黒田官兵衛。村重が集めた手がかりを、官兵衛は暗闇の中で冷徹に組み直していく。二人の推理は人心を救うのか、それとも籠城の運命をさらに揺るがすのか。戦と信念の重圧が、謎解きの一手ごとに増していく。史実の巨大な密室に四つの謎を織り込んだ、第166回直木賞受賞の歴史本格ミステリー。
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