「桜宮サーガ」シリーズの読む順番リスト(刊行順一覧)
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『チーム・バチスタの栄光』(初刊:2006年2月)
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『ナイチンゲールの沈黙』(初刊:2006年10月)
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『螺鈿迷宮』(初刊:2006年11月)
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『ジェネラル・ルージュの凱旋』(初刊:2007年4月)
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『ブラックペアン1988』(初刊:2007年9月)
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『黄金地球儀2013』(初刊:2007年10月)
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『医学のたまご』(初刊:2008年1月)
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『ジーン・ワルツ』(初刊:2008年3月)
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『ひかりの剣1988』(初刊:2008年8月)
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『イノセント・ゲリラの祝祭』(初刊:2008年11月)
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『ジェネラル・ルージュの伝説』 スピンオフ(初刊:2009年2月)
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『極北クレイマー2008』(初刊:2019年2月)
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『マドンナ・ヴェルデ』(初刊:2010年3月)
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『ブレイズメス1990』(初刊:2010年7月)
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『アリアドネの弾丸』(初刊:2010年9月)
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『モルフェウスの領域』(初刊:2010年12月)
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『ナニワ・モンスター』(初刊:2011年4月)
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『極北ラプソディ2009』(初刊:2011年12月)
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『玉村警部補の災難』 スピンオフ(初刊:2012年2月)
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『ケルベロスの肖像』(初刊:2012年7月)
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『スリジエセンター1991』(初刊:2012年10月)
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『輝天炎上』(初刊:2013年1月)
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『ランクA病院の愉悦』(初刊:2013年10月)
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『カレイドスコープの箱庭』(初刊:2014年3月)
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『アクアマリンの神殿』(初刊:2014年6月)
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『スカラムーシュ・ムーン』(初刊:2015年7月)
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『玉村警部補の巡礼』 スピンオフ(初刊:2018年4月)
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『氷獄』(初刊:2019年7月)
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『コロナ黙示録 2020災厄の襲来』(初刊:2020年7月)
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『医学のひよこ』(初刊:2021年5月)
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『医学のつばさ』(初刊:2021年6月)
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『コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴』(初刊:2021年9月)
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『コロナ漂流録 2022銃弾の行方』(初刊:2023年4月)
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『プラチナハーケン1980』(初刊:2024年7月)
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『アルゴリズムの査証』(初刊:2026年8月)
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『オレンジカテドラル1996』(初刊:2026年10月)
桜宮サーガシリーズを読む順番は、上のリストを参考にしてください。(スピンオフは飛ばしてもOK!シリーズにハマったら読むスタンスで問題ないです)
本のタイトルをタップ(クリック)すれば、表紙やあらすじなども確認できますよ!
「桜宮サーガ」シリーズの詳細(あらすじ等の紹介)
『チーム・バチスタの栄光』(初刊:2006年2月)
チーム・バチスタの栄光 <宝島社文庫>
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東城大学医学部付属病院で、成功率百パーセントを誇った心臓手術専門チーム「チーム・バチスタ」。ところが難度の低い症例で三例続けて術中死が起き、院長は不定愁訴外来の田口公平に内密の調査を命じる。気弱で争いを好まない田口が聞き取りから見つけた小さな違和感に、厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔が強引な論理で切り込んでいく。医療事故か、組織の綻びか、それとも意図された死か。閉ざされた手術室と七人の精鋭をめぐる疑惑を、医療現場の緊迫感と凸凹コンビの応酬で描く傑作ミステリー。第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作、専門用語を笑いに変える語り口も、重い謎を軽快に読ませる。田口・白鳥シリーズ第1作。
『ナイチンゲールの沈黙』(初刊:2006年10月)
ナイチンゲールの沈黙 <宝島社文庫>
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バチスタ事件から九か月後の東城大学医学部付属病院。小児科看護師の浜田小夜は、網膜芽腫のため眼球摘出を迫られた子どもたちの心を支えようと苦闘していた。忘年会の夜、同僚の如月翔子と訪れたライブで伝説の歌姫・水落冴子に出会い、歌に秘められた不思議な力に触れる。一方、患者の父親が惨殺され、田口公平と白鳥圭輔は病院と事件を結ぶ糸を追うことに。声にできない痛み、親子の秘密、警察捜査の思惑が交錯するなか、沈黙を選んだ者が守ろうとしたものとは。医療と音楽、殺人捜査が響き合う異色の長編、子どもたちの未来を願う看護師の優しさが、冷たい捜査の論理とせめぎ合う。田口・白鳥シリーズ第2作。
『螺鈿迷宮』(初刊:2006年11月)
螺鈿迷宮 <角川文庫>
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終末医療の先進施設として注目される碧翠院桜宮病院には、「あまりにも人が死にすぎる」という黒い噂があった。留年を重ねる東城大学の医学生・天馬大吉は、ある事情からボランティアとして院内に潜入し、巨体の院長・桜宮巌雄と、美しく謎めいた双子の娘、小百合とすみれに迎えられる。患者に穏やかな最期を与えるはずの場所で、夜ごと続く不審な死。天馬が調べるほど、桜宮家の過去と日本の死因究明制度の闇が浮かび上がり、逃げ場のない迷宮は深さを増していく。生と死の境界に隠された因縁を描く医療ミステリー、穏やかな看取りの裏に漂う不気味さと、頼りない天馬の成長から目が離せない。碧翠院桜宮病院編第1作。
『ジェネラル・ルージュの凱旋』(初刊:2007年4月)
ジェネラル・ルージュの凱旋 <宝島社文庫>
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東城大学医学部付属病院の救命救急センター部長・速水晃一に、医療業者との収賄を告発する匿名文書が届く。「ジェネラル・ルージュ」の異名を持つ天才救命医を調べるよう命じられた田口公平は、白鳥圭輔とともに疑惑の核心へ近づいていく。患者を救うためなら組織の論理にも背く速水と、彼に絶対の信頼を寄せる現場スタッフ。やがて大規模災害が発生し、救命センターは未曽有の修羅場に直面する。不正か、それとも医療を守るための闘いか。告発の真意と速水の覚悟が、極限の現場で試される医療エンターテインメント、速水を信じるべきか疑うべきか、田口の迷いが告発者の意外な狙いを浮かび上がらせる。田口・白鳥シリーズ第3作。
『ブラックペアン1988』(初刊:2007年9月)
ブラックペアン1988 <講談社文庫>
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1988年、東城大学医学部付属病院。外科医として歩み始めた研修医・世良雅志は、患者の命を最優先する佐伯清剛教授と、手術室で鮮やかな腕を振るう孤高の医師・渡海征司郎という二人の天才に出会う。最新の心臓手術をめぐる派閥争い、教授選をにらんだ駆け引き、導入されたばかりの新技術への期待と不安。患者に寄り添いたい世良は、大学病院の権力と理想の狭間で揺れながら、外科医としての覚悟を問われていく。一本の黒いペアンに封じられた過去とは何か。若き医師たちの青春と医療の光と影を描く、手術の成功だけでは測れない医師の価値を、世良のまっすぐな視線が問い続ける。ブラックペアン三部作第1巻。
『黄金地球儀2013』(初刊:2007年10月)
黄金地球儀2013 <講談社文庫>
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桜宮市の町工場で働く平沼平介の前に、八年ぶりに悪友・久光穣治が現れた。彼が持ちかけたのは、バブル期に市の水族館へ設置された一億円相当の「黄金地球儀」を奪うという途方もない計画。折しも平沼製作所には、その地球儀の警備システムの一部を請け負う話が舞い込むが、背後では市役所の思惑が動いていた。金も権力もない町工場の職人たちは、知恵と技術、仲間同士の息の合った芝居を武器に、巨大な行政組織へ勝負を挑む。狙う側と守る側の思惑が二転三転する、ものづくりの誇りに満ちた痛快コンゲーム、精密な段取りが思わぬ方向へ転がるたび、冴えない男たちの意地と友情が輝き出す。桜宮サーガ平沼製作所編。
『医学のたまご』(初刊:2008年1月)
医学のたまご <角川文庫>
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桜宮中学に通う十四歳の曾根崎薫は、ごく普通のお調子者。それがひょんな手違いから「日本一の天才少年」と見なされ、東城大学医学部で研究することになる。慣れない大学病院で冷や汗をかきながら、ある検体をPCRで分析した薫は、教授たちを騒然とさせる大発見にたどり着く。だが成果をめぐって研究者の欲と不正が動き始め、少年一人では立ち向かえない壁が現れる。学級委員の美智子、秀才の三田村、ガキ大将のヘラ沼らと「チーム曾根崎」を結成した薫は、父の言葉を胸に真実を守ろうとする。勇気と友情が弾ける研究成果は誰のものかという鋭い問いを、少年たちの賑やかな冒険として読ませる。中学生医学生シリーズ第1巻。
『ジーン・ワルツ』(初刊:2008年3月)
ジーン・ワルツ <新潮文庫>
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帝華大学医学部の助教・曾根崎理恵は、顕微鏡下体外受精の第一人者で、周囲から「クール・ウィッチ」と呼ばれる産婦人科医。大学で研究を続ける一方、閉院を控えたマリアクリニックで、年齢も境遇も異なる五人の妊婦を診ている。出産を望む者、失うことを恐れる者、それぞれが深刻な事情を抱えるなか、理恵は上司の清川吾郎准教授や医療制度と鋭く対立していく。生命は誰のものか、母とは何か、そして代理母出産は許されるのか。妊娠と出産の現実を通して、医学・倫理・家族の境界を問いかける医療エンターテインメント、妊婦一人ひとりの物語が重なるにつれ、理恵自身が隠す大胆な計画も輪郭を現す。桜宮サーガ現代篇。
『ひかりの剣1988』(初刊:2008年8月)
ひかりの剣1988 <講談社文庫>
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1988年、剣道に青春を懸ける医学生たちがいた。帝華大学の天才剣士「伏龍」清川吾郎は、策士・高階権太の計略で、医学部剣道大会を制覇できなければ丸坊主という無謀な約束を背負う。一方、東城大学では救命医を目指す「猛虎」速水晃一が、弱小剣道部を率いて頂点を狙っていた。そこへ謎めいた女剣士・朝比奈ひかりが現れ、二人の勝負と進路に鮮烈な光を投げかける。講義、実習、恋、仲間との衝突を越え、竹刀を手に自分の未来を切り拓く若者たち。後の名医たちの原点を爽快に描く、勝敗の先で二人がつかむ医師としての志が、後の桜宮サーガへ鮮やかにつながる。胸が熱くなる。ブラックペアンシリーズ青春外伝。
『イノセント・ゲリラの祝祭』(初刊:2008年11月)
イノセント・ゲリラの祝祭 <宝島社文庫>
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死因不明の遺体をどう扱うかを検討する厚生労働省の会議に、田口公平が招かれた。解剖を中心に据える法医学界、警察の権限を守りたい官僚、現場の負担に苦しむ医師たち。利害と建前がぶつかる会議室へ、病理医・彦根新吾が乗り込み、死亡時画像診断Aiを武器に鮮やかな論戦を仕掛ける。田口はその過激な言動に振り回されながらも、日本で多くの死が十分に調べられない現実と向き合うことになる。殺人事件ではなく制度そのものを謎として、医療・司法・行政の壁に言葉で挑む異色の社会派ミステリー、丁々発止の議論を追ううちに、死者の尊厳と遺族の知る権利という重い問いが迫る。田口・白鳥シリーズ第4作。
『ジェネラル・ルージュの伝説』(初刊:2009年2月)
ジェネラル・ルージュの伝説 <宝島社文庫>
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救命救急センター部長・速水晃一が、なぜ「ジェネラル・ルージュ」と呼ばれるようになったのか。若き日の速水が直面したのは、桜宮のデパート火災で多数の負傷者が押し寄せる未曽有の惨事だった。資材も人手も足りない極限状態で、彼は医師や看護師を率い、一人でも多くの命を救うため常識外れの決断を重ねていく。血に染まった口紅と「将軍」誕生の瞬間を描く表題中編に加え、人物・作品・医学用語を横断するガイドを収録。『ジェネラル・ルージュの凱旋』の背景と海堂ワールドの広がりを味わえる、極限で部下を信じ、責任を引き受ける速水の姿が、本編の強烈な存在感をさらに深める。田口・白鳥シリーズ外伝。
『極北クレイマー2008』(初刊:2019年2月)
極北クレイマー2008 <講談社文庫>
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財政破綻寸前の極北市。その市民病院へ極北大学から派遣された外科医・今中良夫は、肩書だけは外科部長ながら非常勤という不安定な立場で、独特の慣習と慢性的な人手不足に翻弄される。医療機器も予算も足りず、職員の士気もばらばら。それでも目の前の患者を診る日々のさなか、過去の診療をめぐる医療事故疑惑が浮上し、警察、報道、評価機関が病院を追い詰めていく。正しい医療とは何か、誰が現場を守るのか。崩壊寸前の地域医療で踏みとどまる医師たちの葛藤と再生への一歩を描く、雪と赤字に閉ざされた病院の息苦しさの中で、今中の小さな決断が希望をつなぐ。病院の明日はなお見えない。極北篇第1巻。
『マドンナ・ヴェルデ』(初刊:2010年3月)
マドンナ・ヴェルデ <新潮文庫>
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桜宮市で静かに暮らす五十代後半の主婦・山咲みどりを、一人娘で産婦人科医の曾根崎理恵が訪ねてくる。子宮を失った自分に代わり、代理母として子どもを産んでほしい――。娘の切実な願いを受け入れたみどりは、三十三年ぶりの妊娠と、胎内に宿る「実の孫」をめぐる複雑な感情に向き合う。医学の計画通りには進まない身体、周囲に明かせない秘密、法律や倫理が追いつかない命の選択。『ジーン・ワルツ』と同じ出来事を母の眼差しから照らし、母性と親子の境界を繊細かつ力強く問う生殖医療小説、胎児が育つ季節の移ろいとともに、母と娘の愛情は思いがけない形へ変わっていく。余韻も深い。桜宮サーガ現代篇。
『ブレイズメス1990』(初刊:2010年7月)
ブレイズメス1990 <講談社文庫>
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1990年、東城大学医学部付属病院。外科研修医・世良雅志に与えられた任務は、モナコから世界的天才外科医・天城雪彦を連れ帰ることだった。患者に手術を受ける資格を賭けさせ、成功すれば財産の半分を求める異端の医師。桁外れの技術と傲岸な信念を携えて帰国した天城は、新たな心臓病センターの設立を掲げ、旧弊な大学病院を根底から揺さぶる。医療は万人に平等であるべきか、最高の技術にはどんな代価が必要なのか。公開手術を舞台に、世良は理想と現実の狭間で選択を迫られる。天才の刃が医療界を切り開く、世良は天城に魅了されながら、そのやり方を受け入れてよいのか自らに問い続ける。ブラックペアン三部作第2巻。
『アリアドネの弾丸』(初刊:2010年9月)
アリアドネの弾丸 <宝島社文庫>
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東城大学医学部付属病院に死亡時画像診断Aiセンターを設立する計画が進むなか、田口公平は望まぬまま責任者候補に据えられる。ところが計画を支えていた放射線科医が不可解な死を遂げ、続いて病院内で新たな事件が発生。警察と法医学、医療現場の対立が激しくなるなか、白鳥圭輔は「拳銃が使われた密室」という難題へ挑む。遺体の画像は何を語り、誰の言葉が真実を隠すのか。迷宮を導く一本の糸のように、科学的な検証が思い込みをほどいていく。医療制度の問題と本格的な謎解きが融合した、目に見えない死の経過を画像から読み直す発想が、事件と制度の双方を反転させる。田口・白鳥シリーズ第5作。
『モルフェウスの領域』(初刊:2010年12月)
モルフェウスの領域 <角川文庫>
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網膜芽腫で両眼摘出の危機にある少年・佐々木アツシは、未来の治療薬に望みを託し、世界初のコールドスリープに入った。未来医学探究センターの日比野涼子は「モルフェンヌ」として五年間、眠る少年の生命を守り続ける。だが覚醒の日が近づくにつれ、制度の欠陥が明らかになる。眠っている間に年齢も家族も社会も変わったアツシを、誰がどのように迎えるのか。研究成果を求める組織と、少年の人権を守ろうとする涼子の思いがぶつかるなか、最先端医療の本当の目的が問われる。科学と感情の狭間を描く五年分の空白を背負う少年と、別れを定められた涼子の絆が静かな切迫感を生む。未来医学探究センター編第1巻。
『ナニワ・モンスター』(初刊:2011年4月)
ナニワ・モンスター <新潮文庫>
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浪速府で新型インフルエンザ「キャメル」が発生した。致死率は高くないのに報道は恐怖を煽り、政府は水際対策の名のもとに地域を封鎖。関西経済は壊滅的な打撃を受ける。下町の老医師が見つけた小さな異変は、検察捜査、霞が関の思惑、政治家たちの野望へつながっていく。風雲児の村雨府知事、特捜部のエース鎌形雅史、医療界の大法螺吹き彦根新吾ら、癖の強い怪物たちは仕組まれた危機にどう挑むのか。感染症を政争の道具にする巨大な陰謀と、情報に揺れる社会の怖さを描く社会派エンターテインメント、感染症そのもの以上に、恐怖を利用する情報と権力が社会を壊す過程が迫真の筆致で迫る。桜宮サーガ現代篇。
『極北ラプソディ2009』(初刊:2011年12月)
極北ラプソディ2009 <講談社文庫>
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財政破綻した極北市の市民病院に、外科医・世良雅志が院長として赴任する。大胆な改革で病院再建を目指す世良だが、効率化を進めるほど患者は減り、地域との溝は深まっていく。副院長となった今中良夫は、雪見市の救命救急センターへ出向を命じられ、苛烈な現場を率いる速水晃一のもとで腕を磨くことに。高度救命医療へ惹かれる思いと、極北で暮らす患者に寄り添う責任の間で、今中は進む道を問われる。限られた資源で命を守るとはどういうことか。地域医療の理想と現実を熱く描く世良の改革と速水の救命、異なる正しさに触れた今中が自分の医療を選び取っていく。雪国の厳しい日常も胸に迫る。極北篇完結巻。
『玉村警部補の災難』(初刊:2012年2月)
玉村警部補の災難 <宝島社文庫>
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桜宮市警の玉村警部補は、切れ者の加納警視正が関わった事件の記録をまとめることになり、田口公平の不定愁訴外来を訪れる。ずさんな検視制度の盲点を突く死、テレビ番組の巨大迷路で起きた不可能犯罪、DNA鑑定が投げかける疑問、歯に残された意外な証言。加納の鋭い推理に感心する暇もなく、実働役の玉村は無理難題に振り回されていく。医療と警察、科学鑑定の境界に潜む四つの謎を、凸凹コンビの軽妙な掛け合いと社会への批評を交えて描く。田口・白鳥シリーズの名脇役が活躍する、一見ばらばらな事件から、日本の死因究明が抱える弱点もくっきりと見えてくる。読後感も痛快だ。加納・玉村シリーズ第1短編集。
『ケルベロスの肖像』(初刊:2012年7月)
ケルベロスの肖像 <宝島社文庫>
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東城大学医学部付属病院では、日本初の国際Aiセンター開設が目前に迫っていた。巨大MRI「リヴァイアサン」を備え、死因究明の未来を切り拓くはずの施設へ、「東城大とケルベロスの塔を破壊する」という脅迫状が届く。センター長を任された田口公平は、白鳥圭輔や警察とともに差出人を追うが、病院を取り巻く過去の因縁と各組織の思惑が複雑に絡み合う。開所式まで残された時間はわずか。三つの頭を持つ番犬は何を守り、何を裁こうとしているのか。桜宮サーガの人物と事件が集結する、シリーズで積み重ねられた謎とAiをめぐる理念が、一つの巨大な危機へ収束していく。田口・白鳥シリーズ長編第6作。
『スリジエセンター1991』(初刊:2012年10月)
スリジエセンター1991 <講談社文庫>
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1991年、東城大学医学部付属病院。世界的な天才外科医・天城雪彦は、手術の代価に患者の全財産の半分を求めながら、桁外れの技術で不可能を可能にしてきた。彼は部下の世良雅志とともに理想の心臓病施設「スリジエ・ハートセンター」設立を目指し、大企業会長の公開手術で資金を得ようとする。だが佐伯教授の改革を恐れる院内勢力が動き出し、計画の周囲には罠と陰謀が張り巡らされる。医療の未来を変える夢は、大学病院の権力闘争を越えられるのか。異端の天才と若き医師の決戦を描く、天城を信じる世良の忠誠と迷いが、華やかな夢の背後にある孤独を浮かび上がらせる。ブラックペアン三部作完結巻。
『輝天炎上』(初刊:2013年1月)
輝天炎上 <角川文庫>
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碧翠院桜宮病院が炎に包まれてから一年。生還した医学生・天馬大吉は、ゼミで「日本の死因究明制度」を調べるうち、解剖や警察捜査だけでは拾えない死の真実と、制度を守る者たちの矛盾に気づいていく。同じ頃、桜宮一族の生き残りが静かに動き始め、東城大学へ届いた脅迫状と国際Aiセンター計画にも不穏な影が差す。過去の炎は本当に消えたのか。天馬と冷泉深雪が資料と証言を追うほど、碧翠院の悲劇と現在の危機が一つに重なる。『螺鈿迷宮』の因縁を別の角度から照らす医療ミステリー、学生らしい迷いを残す天馬が、死者の声を拾うため自分にできることを選び取っていく。碧翠院桜宮病院編完結巻。
『ランクA病院の愉悦』(初刊:2013年10月)
ランクA病院の愉悦 <新潮文庫>
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病院が徹底した合理化によってA・B・Cに格付けされた近未来。最高ランクの病院で提供される医療は、本当に患者を幸福にするのか。夢の新薬をめぐる研究者たちの騒動、国家の健康モデルに選ばれた男の悲喜劇、医療制度が市場原理へ傾いた社会の奇妙な日常など、現実の少し先にありそうな世界を切り取る短編集。便利さや長寿を求める善意が、いつの間にか個人の身体と選択を縛っていく。奇抜な発想と黒い笑いの奥から、医学の進歩、研究倫理、健康を管理される怖さを鮮やかに浮かび上がらせる、笑って読み進めた先で、現在の医療にも通じる息苦しさが不意に読者へ突きつけられる。桜宮サーガ異色の医療短編集。
『カレイドスコープの箱庭』(初刊:2014年3月)
カレイドスコープの箱庭 <宝島社文庫>
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存続危機を乗り越えた東城大学医学部付属病院で、肺癌患者の手術死をめぐる内部告発が起きる。病理医の誤診なのか、検体の取り違えなのか。高階病院長から調査を命じられた田口公平は、呼吸器外科と病理検査室の複雑な人間関係を聞き取る一方、Ai国際会議の準備にも追われる。そこへ白鳥圭輔が現れ、見方を変えるたび形を変える万華鏡のような病院組織に論理の光を当てていく。善意と保身、個人の過失と仕組みの欠陥はどこで分かれるのか。医療安全の核心に迫る、白鳥の破天荒な調査と田口の聞く力が、数字だけでは見えない組織の病巣を映し出す。田口・白鳥シリーズ第7作にして一つの節目となる物語。
『アクアマリンの神殿』(初刊:2014年6月)
アクアマリンの神殿 <角川文庫>
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世界初のコールドスリープから目覚めた佐々木アツシは、未来医学探究センターで暮らしながら、素性を隠して中学校へ通っている。急速に知識を身につけても、同級生との距離や失われた五年間は簡単には埋まらない。そんな彼に与えられた役目は、センターで眠り続ける一人の女性を見守ることだった。彼女の覚醒が近づくにつれ、アツシは自分が守られていた頃の真実と、眠る人の人生を左右する責任に向き合う。科学が時間を止めても、人の感情は止められない。少年の成長と大きな決断を瑞々しく描く、眠る者を支える側へ回ったアツシの選択が、前作で涼子から受け取った思いを未来へ渡す。未来医学探究センター編完結巻。
『スカラムーシュ・ムーン』(初刊:2015年7月)
スカラムーシュ・ムーン <新潮文庫>
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新型インフルエンザ騒動に揺れた浪速へ、今度はワクチン不足の危機が迫る。霞が関の思惑を察知した異端の医師・彦根新吾は、製造に必要な鶏卵を確保するため加賀の養鶏場へ向かい、さらに巨額の資金を求めて欧州へ飛ぶ。現場の誇りを守る名波まどか、浪速府知事・村雨弘毅らを巻き込み、大法螺吹きの作戦は国家規模の大勝負へ。限られたワクチンを誰にどう届けるのか。医療、政治、企業の利害が衝突するなか、彦根の途方もない構想が日本の未来を揺さぶる。奇策の連続は痛快でありながら、医薬品を安定して届ける仕組みの脆さも鋭く暴き出す。群像劇としても熱い。『ナニワ・モンスター』に続く桜宮サーガ現代篇。
『玉村警部補の巡礼』(初刊:2018年4月)
玉村警部補の巡礼 <宝島社文庫>
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休暇を利用し、四国八十八か所の遍路へ出た玉村警部補。静かな巡礼になるはずが、なぜか警察庁の切れ者・加納警視正が同行し、二人は行く先々で不可解な事件に遭遇する。札所と札所を結ぶ道、土地に残る伝承、旅人たちが抱える事情。玉村が人情に寄り添って手がかりを拾い、加納が容赦ない論理で事件の構図を組み立てる。祈りの旅はいつしか、罪や後悔を背負う人々の心をたどる捜査へ変わっていく。四国の風景と遍路文化の中で、名脇役コンビの掛け合いと本格的な謎解きを楽しめる、名所を巡る旅情と事件の緊張が交互に訪れ、二人の意外な信頼関係も味わえる。読後の余韻も温かい。加納・玉村シリーズ第2短編集。
『氷獄』(初刊:2019年7月)
氷獄 <角川文庫>
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医療の現場で正しさを求める人々は、時に制度や常識と激しく衝突する。研修医となった桜宮姉妹が患者の異変に挑む「双生」、手術を拒む少年の願いを叶えようとする看護師を描く「星宿」、末期癌患者と家族がホスピスの方針に向き合う「黎明」。そして新人弁護士・日高正義が、手術室の連続殺人「バチスタ・スキャンダル」の被疑者を弁護する表題作。医療と司法、生と死、救うことと裁くことの境界を、異なる時代と視点から照らし出す。田口・白鳥らのその後にも触れる、四つの物語を貫くのは、制度が見落とす一人の痛みに手を伸ばそうとする者たちの意志だ。余韻はそれぞれに深い。桜宮サーガ全4篇の医療短編集。
『コロナ黙示録 2020災厄の襲来』(初刊:2020年7月)
コロナ黙示録 2020災厄の襲来 <宝島社文庫>
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2020年、未知の新型コロナウイルスが日本へ迫る。東城大学医学部付属病院では田口公平らが院内感染を防ぐため奔走し、厚生労働省の白鳥圭輔は情報と権限が錯綜する行政のただ中で対策を探る。一方、政府は五輪開催と経済への影響を気にして判断が揺れ、専門家、官僚、政治家、報道の言葉が人々を混乱させていく。医療現場に必要な物資も知識も足りないなか、誰が命を守る決断を下すのか。現実の出来事を映しながら、パンデミック初期の恐怖と政治の迷走を鋭い風刺で描く、未知の感染症を前にした人々の善意、保身、焦りが交錯し、正解のない選択が迫られる。田口・白鳥シリーズ・コロナ三部作第1巻。
『医学のひよこ』(初刊:2021年5月)
医学のひよこ <角川文庫>
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東城大学医学部に通う中学三年生の曾根崎薫は、同級生の美智子、三田村、平沼らと洞穴を探検し、見たこともない巨大な「たまご」を発見する。孵化した謎の生物を守り、大切に育てようとする「チーム曾根崎」。しかし未知の生命を研究材料にしようとする科学者と日本政府が動き出し、子どもたちのささやかな秘密は国家を巻き込む騒動へ発展していく。研究の進歩のためなら命を道具にしてよいのか。大人の理屈に負けまいと、薫たちは知恵と友情を武器に立ち上がる。医学と生命倫理を冒険物語で描く、未知の生物をめぐる驚きと笑いの中に、科学者が守るべき一線という問いが息づく。中学生医学生シリーズ第2巻。
『医学のつばさ』(初刊:2021年6月)
医学のつばさ <角川文庫>
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中学生医学生・曾根崎薫と仲間たちは、洞穴で見つけた巨大な卵から孵った謎の生物を〈いのち〉と名づけた。ところが〈いのち〉は動物実験の材料にしようとする文科省に囚われてしまう。奪還を計画する薫、美智子、三田村、平沼たちの前に、ある医療をめぐる壮大な陰謀が姿を現し、騒動はついに米国政府まで巻き込んでいく。科学の発展と一つの生命、国の都合と子どもたちの約束は両立できるのか。理不尽な大人たちへ勇気をもって立ち向かう仲間の奮闘を描く、失敗しても考え直し、仲間を信じて走る薫の姿が、命を守る本当の強さを伝える。成長した少年たちの別れと希望にも胸が熱くなる。中学生医学生シリーズ完結巻。
『コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴』(初刊:2021年9月)
コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴 <宝島社文庫>
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新型コロナウイルスの第二波が収まりつつある2020年秋。首相が体調不良で辞任し、後継政権はGo Toキャンペーンと東京五輪開催へ突き進む。東城大学医学部付属病院では田口公平らが次の感染拡大に備え、厚生労働省の白鳥圭輔は科学より政治を優先する政策に抗おうとする。変異株、ワクチン、逼迫する病床、相反する専門家の意見。社会が「慣れ」と熱狂に流されるなか、医療者たちは誰をどう守るのか。パンデミック二年目と五輪をめぐる混乱を痛烈な風刺と現場の切実さで描く、正しさを断言する声があふれるほど、田口と白鳥は現場の小さな事実を拾い続ける。田口・白鳥シリーズ・コロナ三部作第2巻。
『コロナ漂流録 2022銃弾の行方』(初刊:2023年4月)
コロナ漂流録 2022銃弾の行方 <宝島社文庫>
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2022年夏、新型コロナの新規感染者は一日十万人を超えていた。東城大学医学部付属病院でホスピス病棟とコロナ病棟を兼任する田口公平は、効率や医師の働き方を掲げる新任医師・洲崎洋平に手を焼く。厚生労働省では白鳥圭輔が、感染対策に群がる業者と政治家、中抜きの構造を追っていた。繰り返す流行に疲れた社会、揺らぐ医療現場、そして銃撃事件が国を震撼させるなか、命より優先されてきたものが問われる。コロナ禍三年の政治と社会を医療者の眼で総括する、三年間に積み残された制度の歪みと、人々の記憶の薄れが、田口と白鳥に最後の難題を課す。結末まで緊迫感が続く。田口・白鳥シリーズ・コロナ三部作完結巻。
『プラチナハーケン1980』(初刊:2024年7月)
プラチナハーケン1980 <講談社文庫>
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1980年、東城大学医学部総合外科。佐伯清剛教授は、若き平医局員・渡海征司郎を異例の抜擢で手術の前線へ送り出す。反感と嫉妬を浴びながらも、渡海は卓越した腕で難手術を次々に成功させ、やがて教授の名代としてオランダの国際学会へ。そこで未来の医療を動かす人物たちと出会い、新たな因縁を刻む。父のように慕ってきた佐伯への信頼は、ある患者のカルテに見つけた不審から揺らぎ始める。彼はなぜ「オペ室の悪魔」になったのか。1980年代の医局の光と闇を描き、全ての始まりへ迫る佐伯、渡海、高階、天城へとつながる因縁が、後の三部作を新しい角度から照らし出す。ブラックペアンシリーズ前日譚。
『アルゴリズムの査証』(初刊:2026年8月)
アルゴリズムの査証 <単行本>
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臨床研修マッチング制度で第一志望の東城大学医学部付属病院に配属された研修医・禅波冬紀。初期研修二年目で救命救急に入るが、田口公平分院病院長と病理学教室の天馬大吉教授が始めた新研修制度は、人員不足と働き方改革の狭間で混乱していた。スーパー研修医・佐々木アツシが孤軍奮闘する現場へ、かつて「ジェネラル・ルージュ」と呼ばれた速水晃一が助っ人として現れる。若手の常識とベテランの覚悟、アルゴリズムの選択と人間の判断は噛み合うのか。病院の生き残りを懸けた改革を描く、救命の速度と教育の丁寧さ、現場の持続性を同時に求める改革の難しさが突きつけられる。田口・白鳥シリーズ20周年記念作。
『オレンジカテドラル1996』(初刊:2026年10月)
1996年。大震災と地下鉄テロの衝撃が残るなか、東城大学医学部付属病院では、江尻院長の肝いりで若手部門の将来を競う「ヤングガン・コンテスト」が始まる。第一外科の速水晃一が構想する救命救急センターか、放射線科の島津吾郎が掲げる画像診断センターか。院内の権力と謀略をかわしながら、二人のライバルは病院の未来を懸けてしのぎを削る。一方、JICA研修で南米チリを訪れた猫田麻里は、十年前に姿を消した「オペ室の悪魔」渡海征司郎と再会する。桜宮サーガの人物と時代が交差する、救命と画像診断、二つの構想が競うほど、病院に本当に必要な未来像が浮かび上がる。ブラックペアンシリーズ新章のオムニバス。
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海堂尊の作品がKindle Unlimitedの対象になっていることもあります。対象作品は入れ替わりがあるので、現在のラインナップは以下のページで確認してみてください。
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「桜宮サーガ」シリーズの最新刊情報
単行本の最新刊は、2026年10月21日発売の『オレンジカテドラル1996』です。 文庫の最新刊は、2026年10月15日発売の『プラチナハーケン1980』です。詳しくは以下をご覧ください。
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1996年。大震災と地下鉄テロの衝撃が残るなか、東城大学医学部付属病院では、江尻院長の肝いりで若手部門の将来を競う「ヤングガン・コンテスト」が始まる。第一外科の速水晃一が構想する救命救急センターか、放射線科の島津吾郎が掲げる画像診断センターか。院内の権力と謀略をかわしながら、二人のライバルは病院の未来を懸けてしのぎを削る。一方、JICA研修で南米チリを訪れた猫田麻里は、十年前に姿を消した「オペ室の悪魔」渡海征司郎と再会する。桜宮サーガの人物と時代が交差する、救命と画像診断、二つの構想が競うほど、病院に本当に必要な未来像が浮かび上がる。ブラックペアンシリーズ新章のオムニバス。
文庫の最新刊はこちら
プラチナハーケン1980 <講談社文庫>
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1980年、東城大学医学部総合外科。佐伯清剛教授は、若き平医局員・渡海征司郎を異例の抜擢で手術の前線へ送り出す。反感と嫉妬を浴びながらも、渡海は卓越した腕で難手術を次々に成功させ、やがて教授の名代としてオランダの国際学会へ。そこで未来の医療を動かす人物たちと出会い、新たな因縁を刻む。父のように慕ってきた佐伯への信頼は、ある患者のカルテに見つけた不審から揺らぎ始める。彼はなぜ「オペ室の悪魔」になったのか。1980年代の医局の光と闇を描き、全ての始まりへ迫る佐伯、渡海、高階、天城へとつながる因縁が、後の三部作を新しい角度から照らし出す。ブラックペアンシリーズ前日譚。
以上、「桜宮サーガ」シリーズ一覧と読む順番でした。
※このページの情報は2026年9月1日時点の内容のため、最新情報とは異なる可能性があります。