「杉村三郎」シリーズの読む順番リスト(刊行順一覧)

  1. 誰か Somebody』(初刊:2003年11月)
  2. 名もなき毒』(初刊:2006年8月)
  3. ペテロの葬列 上』(初刊:2013年12月)
    ペテロの葬列 下』(初刊:2013年12月)
  4. 希望荘』(初刊:2016年6月)
  5. 昨日がなければ明日もない』(初刊:2018年11月)

杉村三郎シリーズを読む順番は、上のリストを参考にしてください。

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「杉村三郎」シリーズの詳細(あらすじ等の紹介)

『誰か Somebody』(初刊:2003年11月)

誰か Somebody

誰か Somebody <文春文庫>

発売日:2007年12月6日

長編
あらすじ

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、会長の専属運転手・梶田信夫が自転車事故で亡くなった後、その娘たちから相談を受ける。父の人生を本にしたいという願いに応え、杉村は一見平凡だった梶田の過去をたどり始めた。ところが取材を進めるほど、家族の記憶は食い違い、事故を起こした人物の行方にも不穏な影が差す。善良な人の人生に隠されたものは何か。日常の底に潜む悪意と家族の複雑さを描く杉村三郎シリーズ第1作。義父の巨大企業で目立たず働く杉村の穏やかな人柄が、警戒する人々の口を少しずつ開かせる。探偵ではない彼の丁寧で誠実な聞き取りが、事故と家族史を結ぶ意外な真相へ導く。日常の怖さも際立つ。

『名もなき毒』(初刊:2006年8月)

名もなき毒

名もなき毒 <文春文庫>

発売日:2011年12月6日

長編
あらすじ

今多コンツェルン広報室に雇われた女性が、周囲と衝突を重ねた末に解雇された。杉村三郎は彼女との連絡窓口を任され、執拗な中傷と悪意にさらされる。同じころ、近隣では飲み物に毒を入れる無差別事件が続き、杉村は別の家族が抱える土壌汚染問題にも関わっていく。名もない化学物質、人の心に巣くう嫉妬、社会に蓄積する害意。異なる「毒」が日常を侵す怖さと、それでも誠実であろうとする人を描く杉村三郎シリーズ第2作。目に見える毒物と、名前のつかない感情の毒が並行して描かれ、杉村の家庭にも影を落とす。善意だけでは防げない悪意を前に、それでも他人を信じ続ける意味を問いかける。家族の行方も静かに揺れていく。

『ペテロの葬列 上』(初刊:2013年12月)

ペテロの葬列 上

ペテロの葬列 上 <文春文庫>

発売日:2016年4月8日

長編
あらすじ

杉村三郎が乗った路線バスが、拳銃を持つ老人に乗っ取られた。人質となった乗客たちは、老人が口にする謎めいた人名と要求に耳を澄ませ、緊迫した時間を耐える。事件後、犯人から奇妙な「慰謝料」が届き、杉村は同乗者たちとその出所を調べ始める。手がかりは、かつて人の善意につけ込んだ大規模な詐欺事件へつながっていた。老人は何を告発し、なぜ彼らを選んだのか。日常へ入り込む悪意の連鎖を追う杉村三郎シリーズ第3作・上巻。極限状態で見えた乗客たちの素顔と、解放後に交わすぎこちない連帯も物語の軸になる。杉村の聞き取りは、被害を数や金額だけでは測れないことを明らかにする。社会の闇も鋭く映す。

『ペテロの葬列 下』(初刊:2013年12月)

ペテロの葬列 下

ペテロの葬列 下 <文春文庫>

発売日:2016年4月8日

長編
あらすじ

バスジャック犯が残した金と名前を追う杉村三郎は、過去の詐欺事件で人生を壊された人々を訪ね歩く。正義を求める調査は、被害者同士の不信や、新たな搾取の仕組みを明らかにしていく。一方、事件に関わったことで杉村の家庭にも亀裂が生じ、穏やかな生活を守ってきた彼自身の立場が揺らぐ。悪は特別な怪物からだけ生まれるのか、それとも人から人へ伝染するのか。事件と家族の転機を描く杉村三郎シリーズ第3作・下巻。他人の悪意を調べるうち、杉村は自分が見ないふりをしてきた身近な問題にも向き合わされる。事件後の大きな選択が、次作以降の私立探偵としての歩みへつながっていく。杉村の再生も胸に残る。

『希望荘』(初刊:2016年6月)

希望荘

希望荘 <文春文庫>

発売日:2018年11月9日

短編集
あらすじ

家族と会社を離れ、私立探偵として歩き始めた杉村三郎のもとへ、身近な人には打ち明けにくい依頼が持ち込まれる。父の最期の言葉に疑いを抱く娘、古い家に残る気配、別人のように振る舞う女性、失踪した夫を捜す妻。小さな違和感をたどる調査は、依頼人が長く見ないふりをしてきた絶望へ届く。真実を知らせることが常に救いになるとは限らない。それでも誠実に話を聞き続ける一人の探偵を描く四編を収録した杉村三郎シリーズ第4作。杉村は推理の冴えよりも、相手の言葉を急いで結論づけない姿勢で真相へ近づく。離婚後の孤独と新しい仕事の手応えが重なり、探偵としての再出発を印象づける。四編の余韻も味わい深い。

『昨日がなければ明日もない』(初刊:2018年11月)

昨日がなければ明日もない

昨日がなければ明日もない <文春文庫>

発売日:2021年5月7日

短編集
あらすじ

私立探偵・杉村三郎のもとへ、友人や家族を困らせる女性にまつわる依頼が相次ぐ。結婚式直前に姿を消した新婦、娘の言動に振り回される母、事故と借金をめぐって助けを求める者。相談は一見ささやかでも、話を聞くほど、善意に甘える嘘や周囲を支配する欲望が見えてくる。昨日の行動に責任を持たなければ、明日の暮らしも築けない。杉村は相手を単純な悪人と決めつけず、依頼人が引くべき境界を探る。三編を収めた杉村三郎シリーズ第5作。依頼人を救うためでも、当人の代わりに人生を引き受けることはできない。杉村の穏やかな調査が、他者を助けることと適切な距離を置くことの難しさを映し出す。苦い余韻も残る。

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「杉村三郎」シリーズの最新刊情報

文庫の最新刊は、2021年5月7日発売の『昨日がなければ明日もない』です。詳しくは以下をご覧ください。

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昨日がなければ明日もない

昨日がなければ明日もない <文春文庫>

発売日:2021年5月7日

短編集
あらすじ

私立探偵・杉村三郎のもとへ、友人や家族を困らせる女性にまつわる依頼が相次ぐ。結婚式直前に姿を消した新婦、娘の言動に振り回される母、事故と借金をめぐって助けを求める者。相談は一見ささやかでも、話を聞くほど、善意に甘える嘘や周囲を支配する欲望が見えてくる。昨日の行動に責任を持たなければ、明日の暮らしも築けない。杉村は相手を単純な悪人と決めつけず、依頼人が引くべき境界を探る。三編を収めた杉村三郎シリーズ第5作。依頼人を救うためでも、当人の代わりに人生を引き受けることはできない。杉村の穏やかな調査が、他者を助けることと適切な距離を置くことの難しさを映し出す。苦い余韻も残る。

以上、「杉村三郎」シリーズ一覧と読む順番でした。

※このページの情報は2026年8月31日時点の内容のため、最新情報とは異なる可能性があります。