「QED」シリーズの読む順番リスト(刊行順一覧)

  1. QED 百人一首の呪』(初刊:1998年12月)
  2. QED 六歌仙の暗号』(初刊:1999年5月)
  3. QED ベイカー街の問題』(初刊:2000年1月)
  4. QED 東照宮の怨』(初刊:2001年1月)
  5. QED 式の密室』(初刊:2002年1月)
  6. QED 竹取伝説』(初刊:2003年1月)
  7. QED 龍馬暗殺』(初刊:2004年1月)
  8. QED ~ventus~ 鎌倉の闇』(初刊:2004年8月)
  9. QED 鬼の城伝説』(初刊:2005年1月)
  10. QED ~ventus~ 熊野の残照』(初刊:2005年8月)
  11. QED 神器封殺』(初刊:2006年1月)
  12. QED ~ventus~ 御霊将門』(初刊:2006年10月)
  13. QED 河童伝説』(初刊:2007年2月)
  14. QED ~flumen~ 九段坂の春』(初刊:2007年8月)
  15. QED 諏訪の神霊』(初刊:2008年1月)
  16. QED 出雲神伝説』(初刊:2009年10月)
  17. QED 伊勢の曙光』(初刊:2011年10月)
  18. QED ~flumen~ ホームズの真実』(初刊:2013年9月)
  19. QED ~flumen~ 月夜見』(初刊:2016年11月)
  20. QED ~ortus~ 白山の頻闇』(初刊:2017年11月)
  21. QED 憂曇華の時』(初刊:2019年11月)
  22. QED 源氏の神霊』(初刊:2021年3月)
  23. QED 神鹿の棺』(初刊:2022年3月)
  24. QED 恵比寿の漂流』(初刊:2025年1月)
  25. QED 天河伝説、桜舞い』(初刊:2026年1月)

QEDシリーズを読む順番は、上のリストを参考にしてください。

本のタイトルをタップ(クリック)すれば、表紙やあらすじなども確認できますよ!

「QED」シリーズの詳細(あらすじ等の紹介)

『QED 百人一首の呪』(初刊:1998年12月)

QED 百人一首の呪

QED 百人一首の呪 <講談社文庫>

発売日:2002年10月16日

長編
あらすじ

百人一首カルタの蒐集家として知られる会社社長・真榊大陸が、自宅で惨殺された。手には一枚の札が握られていたが、関係者には揃ってアリバイがあり、事件は不可能犯罪の様相を呈する。捜査が行き詰まるなか、博覧強記の薬剤師・桑原崇は、藤原定家が選んだ百首の配列や歌人たちの関係に目を向ける。残された札は犯人を示す言葉なのか、それとも千年近く封じられてきた秘密への入口なのか。歌の知識が推理の装飾ではなく、犯行の見え方そのものを変えていく構成も読みどころだ。古典文学の常識を大胆に問い直す歴史推理と、現代の殺人事件が交差する、第9回メフィスト賞受賞作、QEDシリーズ第1巻。

『QED 六歌仙の暗号』(初刊:1999年5月)

QED 六歌仙の暗号

QED 六歌仙の暗号 <講談社文庫>

発売日:2003年3月15日

長編
あらすじ

「七福神は呪われている」――明邦大学で起きた連続怪死事件以来、その研究は触れてはならない禁忌となっていた。棚旗奈々の後輩・貴子は、亡き兄の遺志を継いで論文を完成させようとするが、調査を再開した周囲で新たな異変が動き出す。相談を受けた薬剤師・桑原崇は、七福神の顔ぶれと六歌仙の奇妙な共通点、歌に潜む暗号へと迫っていく。なぜ彼らは「選ばれた」のか。大学に残る恐怖と若者の執念が交差し、学問を受け継ぐことの危うさまで浮き彫りになる。知の継承が新たな死を招く皮肉にも息を呑む。古代の信仰と王権の影が現代の事件を照らし、忘れられた歴史が容赦ない論理で姿を現す、QEDシリーズ第2巻。

『QED ベイカー街の問題』(初刊:2000年1月)

QED ベイカー街の問題

QED ベイカー街の問題 <講談社文庫>

発売日:2003年9月12日

長編
あらすじ

シャーロック・ホームズを愛する者たちの集い「ベイカー・ストリート・スモーカーズ」。そのパーティーに参加した桑原崇と棚旗奈々は、華やかな会場で起きた連続殺人に巻き込まれる。現場に残されたのは、ホームズ譚を思わせる不可解なダイイング・メッセージ。参加者それぞれの知識と解釈が錯綜し、虚構の名探偵をめぐる議論は、やがて現実の殺意と結びついていく。犯人が物語になぞらえたものは何か。そしてホームズ像そのものに潜む秘密とは。原典を知る読者ほど先入観を試され、知らない読者も二重の謎を追う興奮に引き込まれる。愛好家たちの矜持も鋭く衝突する。文学への偏愛と本格推理が火花を散らす、QEDシリーズ第3巻。

『QED 東照宮の怨』(初刊:2001年1月)

QED 東照宮の怨

QED 東照宮の怨 <講談社文庫>

発売日:2004年3月16日

長編
あらすじ

貴重な「三十六歌仙絵」を狙う連続強盗殺人が発生した。不可解な犯行を追う桑原崇は、手がかりが豪華絢爛な日光東照宮へつながっていることに気づく。陽明門、三猿、北極星、薬師如来、摩多羅神、北斗七星――境内に配された意匠や信仰を読み解くほど、徳川家康を神として祀った巨大建築の別の顔が浮かび上がる。天海僧正は東照宮に何を仕掛け、後世へ何を伝えようとしたのか。建築、天文、仏教が幾重にも重なる迷宮を歩くように、事件の風景が次々と意味を変える。豪奢な装飾の一つ一つが、やがて証言のように語り始める。現代の犯罪と江戸初期の宗教的構想を結ぶ「深秘」に崇の知性が挑む、QEDシリーズ第4巻。

『QED 式の密室』(初刊:2002年1月)

QED 式の密室

QED 式の密室 <講談社文庫>

発売日:2005年3月15日

長編
あらすじ

陰陽師の末裔とされる弓削家で、当主・清隆が密室のなか変死した。事件は自殺として閉じられたが、三十年後、孫の和哉は「目に見えない式神による殺人」だったと訴える。相談を受けた桑原崇は、封じられた一族の記憶と現場の条件を洗い直す一方、安倍晴明をめぐる伝説がどのように形づくられたのかを辿っていく。人ならざるものは、本当に鍵のかかった部屋へ入れたのか。怪異を否定するだけでは届かない、人が伝説を必要とした理由まで視野に入れた謎解きが冴える。三十年前の沈黙を破るほど、家族の秘密もきしみ始める。過去の密室と陰陽道の闇が重なるとき、式神という言葉の意外な輪郭が現れる、QEDシリーズ第5巻。

『QED 竹取伝説』(初刊:2003年1月)

QED 竹取伝説

QED 竹取伝説 <講談社文庫>

発売日:2006年3月15日

長編
あらすじ

不吉な手毬唄が伝わる奥多摩の織部村で、歌詞をなぞるような猟奇殺人が起きた。「笹姫様」の悲劇を再現するかのように犠牲者が出るなか、村に招かれた桑原崇と棚旗奈々は、閉ざされた土地の因習と人間関係を探る。崇が注目したのは、誰もが知る『竹取物語』と、七夕や竹にまつわる古い信仰だった。月から来たかぐや姫とは何者で、なぜ物語はあの結末を選んだのか。唄の順序と村の過去を照合するほど、昔話を無邪気には読めなくなる不穏さが深まっていく。山村の美しい自然と凶行の対比が、さらに忘れがたい余韻を残す。童話として親しまれてきた伝承の裏側と現代の殺意が響き合う、QEDシリーズ第6巻。

『QED 龍馬暗殺』(初刊:2004年1月)

QED 龍馬暗殺

QED 龍馬暗殺 <講談社文庫>

発売日:2007年3月15日

長編
あらすじ

高知の山奥、平家の落人伝説を守る蝶ヶ谷村。大学の後輩・全家美鳥を訪ねた桑原崇と棚旗奈々たちは、土砂崩れによって外界から切り離され、殺人と自殺が続く一夜に巻き込まれる。因習に閉ざされた村で疑心暗鬼が広がる一方、幕末の英雄・坂本龍馬を暗殺した黒幕を明かすという手紙の存在が浮上する。現代の惨劇と京都近江屋の一件は、どこで結びつくのか。嵐と孤立が逃げ場を奪うなか、誰が味方なのか分からない緊張が夜明けまで続いていく。歴史上の英雄への憧れさえ疑わせる大胆な視点も鮮烈だ。落人伝説、土佐の歴史、龍馬像に潜む矛盾を崇が読み解く、山村ミステリーと歴史推理が融合したQEDシリーズ第7巻。

『QED ~ventus~ 鎌倉の闇』(初刊:2004年8月)

QED ~ventus~ 鎌倉の闇

QED ~ventus~ 鎌倉の闇 <講談社文庫>

発売日:2007年9月14日

長編
あらすじ

銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社。鎌倉を歩く棚旗奈々と沙織の姉妹に、桑原崇は神々が生まれる三つのかたちを語り、源頼朝から実朝へ至る源氏三代の謎を紐解いていく。その旅と並行して浮上するのは、密室から忽然と消えた会社社長の不可解な失踪事件。古都に残る社寺の配置、怨霊を鎮める信仰、短命に終わった鎌倉将軍家の記憶が、現代の密室へ思わぬ光を投げかける。観光地の明るい表情から一歩奥へ入るたび、怨霊都市・鎌倉の冷たい気配が濃くなる。社寺の由緒が密室の鍵へ変わる瞬間に、大きく鮮やかな驚きがある。歴史の「闇」と事件現場の「空白」が一つの像を結ぶまでを描く、QEDシリーズ第8巻。

『QED 鬼の城伝説』(初刊:2005年1月)

QED 鬼の城伝説

QED 鬼の城伝説 <講談社文庫>

発売日:2008年3月14日

長編
あらすじ

桃太郎の鬼退治は、本当に曇りのない勧善懲悪だったのか。岡山・吉備津神社には、大和朝廷に討たれた鬼神・温羅が釜を鳴らして吉凶を告げるという「鳴釜神事」が伝わる。旅の途中で桑原崇たちが出会った旧家にも、鳴れば主が死ぬと恐れられる大釜があり、ほどなく土蔵で長男の生首が発見された。怪異を思わせる予告と凄惨な事件を前に、崇は吉備の製鉄文化と征服の記憶を辿る。英雄と悪鬼を分けたのは誰なのか。釜の音が死を告げる閉鎖的な旧家で、伝説を信じる心そのものが巧みに試される。桃太郎を信じて育った読者の記憶にも、鋭い疑問を投げかける。昔話の裏で封じられた敗者の声に迫る、QEDシリーズ第9巻。

『QED ~ventus~ 熊野の残照』(初刊:2005年8月)

QED ~ventus~ 熊野の残照

QED ~ventus~ 熊野の残照 <講談社文庫>

発売日:2008年10月15日

長編
あらすじ

人には明かせない理由から故郷・熊野を離れた二十六歳の薬剤師・神山禮子は、何かに導かれるように熊野旅行へ参加する。そこで棚旗奈々や桑原崇と出会い、封じてきた過去と向き合うことになる。後鳥羽上皇らは、なぜ険しい道を越えて熊野詣を繰り返したのか。誓約の証である牛王宝印にはどんな呪が込められ、三本足の八咫烏は何を象徴するのか。霊場の歴史を崇が解くほど、禮子を縛る秘密も静かに輪郭を帯びていく。紀伊山地の静けさと禮子の揺れる心が寄り添い、謎解きの先にほのかな救いが差し込む。巡礼の道そのものが、過去を受け入れるための時間となる。熊野の深い森と再生の祈りを描く、QEDシリーズ第10巻。

『QED 神器封殺』(初刊:2006年1月)

QED 神器封殺

QED 神器封殺 <講談社文庫>

発売日:2009年5月15日

長編
あらすじ

熊野で「毒草師」を名乗る御名形史紋と出会った薬剤師・桑原崇。二人の知性が交錯するなか、病院のオーナーが日本刀で斬殺される事件が起こり、疑惑は医療の現場から古代日本へと広がっていく。犯行の背景を追う崇と史紋が注目したのは、皇位の象徴とされる三種の神器と、神々を祀るため全国に築かれた神社だった。神器は何を封じ、なぜその由来は曖昧なまま語られてきたのか。似て非なる二人の博識家が互いを測る応酬もスリリングで、知の対決が事件を加速させる。知識を武器にする二人の緊張は、最後まで一歩も譲らない。二人の異なる推理が現代の殺意と国家神話の核心を挟撃する、QEDシリーズ第11巻。

『QED ~ventus~ 御霊将門』(初刊:2006年10月)

QED ~ventus~ 御霊将門

QED ~ventus~ 御霊将門 <講談社文庫>

発売日:2009年11月13日

長編
あらすじ

花見に出かけたはずの棚旗姉妹と桑原崇は、靖国神社を皮切りに、築土神社、神田明神、首塚、兜神社、成田山新勝寺へと、平将門ゆかりの地を巡ることになる。朝廷に背いた逆賊であり、日本を代表する大怨霊とされる将門。しかし各地に残る信仰と伝承を丹念につなぐと、理不尽な支配に抗った別の姿が見え始める。なぜ人々は彼を恐れながら祀り、都市の中心にその記憶を残したのか。都心に点在する将門の痕跡を実際に歩くような臨場感と、軽妙な旅の会話も楽しい。悪名と信仰が同居する理由に、江戸と東京の本質が見えてくる。春の東京を歩きつつ、歴史の勝者が刻んだ汚名を崇が反転させる、QEDシリーズ第12巻。

『QED 河童伝説』(初刊:2007年2月)

QED 河童伝説

QED 河童伝説 <講談社文庫>

発売日:2010年3月12日

長編
あらすじ

河童伝説が残る川で、左手首を切断された死体が見つかり、続いて左腕を失った新たな遺体が浮かぶ。相馬野馬追を見物していた棚旗奈々たちは、岩手県遠野まで足を延ばした桑原崇と合流するが、そこでも血なまぐさい事件に直面する。水辺の妖怪として親しまれる河童は、なぜ地域ごとに異なる姿で語られ、差別と畏怖の記憶を背負ったのか。切断された腕が示す意味を追ううち、二つの土地の事件と伝承が結びついていく。遠野物語の世界を思わせる土地の空気が、腕を奪う犯人の異様な執着をいっそう際立たせる。怪物の名で覆われた現実の悲劇が、胸に重く残る。民話の陰に置き去りにされた人々の痛みを掘り起こす、QEDシリーズ第13巻。

『QED ~flumen~ 九段坂の春』(初刊:2007年8月)

QED ~flumen~ 九段坂の春

QED ~flumen~ 九段坂の春 <講談社文庫>

発売日:2011年4月15日

短編集
あらすじ

桜の木の下で、花びらを握りしめた男の遺体が発見された。中学生の桑原崇が淡い思いを寄せる教師・五十嵐弥生は、事件とどんな関わりを持つのか。崇の初恋、棚旗奈々のファーストキス、小松崎や御名形の学生時代――おなじみの人物たちの若き日を描く物語が、鎌倉宮、浅草寺、熊野灘など各地の記憶をたどりながら連なっていく。別々に見えた出会いと別れ、事件の糸は、やがて一本の美しい「縁」へ。本編では見えにくかった人物たちの原点が明かされ、後の関係を知るほど胸に残る場面が増えていく。四季の気配をまとった各編が、人物同士の距離を丁寧に映す。切なさと謎解きが青春の光のなかで響き合う、QEDシリーズ短編集。

『QED 諏訪の神霊』(初刊:2008年1月)

QED 諏訪の神霊

QED 諏訪の神霊 <講談社文庫>

発売日:2011年8月12日

長編
あらすじ

巨大な御柱が坂を滑り落ち、男たちが命がけで群がる御柱祭。七十五頭もの鹿の首を供えたという御頭祭。長野県・諏訪大社に伝わる奇祭を調べるため現地を訪れた桑原崇と棚旗奈々は、不可解な連続殺人に遭遇する。荒々しい祭礼の奥にあるのは、豊穣への祈りか、それとも長く封じられた犠牲の記憶か。御柱、御贄柱、怨念柱――似た言葉の連なりを手がかりに、崇は諏訪信仰の深層へ降りていく。巨大な柱が山を下る迫力と、静かに積もった怨念の対比が、土地の記憶を生々しく伝える。祭りを見物する高揚が、事件によって一気に恐怖へ反転する。千二百年の歴史と現代の殺意が一本の柱で結ばれる、QEDシリーズ第15巻。

『QED 出雲神伝説』(初刊:2009年10月)

QED 出雲神伝説

QED 出雲神伝説 <講談社文庫>

発売日:2013年1月16日

長編
あらすじ

奈良・初瀬川沿いのマンションで起きた密室殺人と、その一週間前、橿原神宮で発生したひき逃げ。一見無関係な二つの現場には、古の忍び集団「出雲神流」の紋様が残されていた。調査に関わる桑原崇は、奈良に「出雲」の地名が点在し、三輪山の神が蛇の姿で語られてきた理由へ目を向ける。出雲は島根だけの土地ではなく、古代王権に抗した人々の記憶なのか。密室の論理と古代の地名研究が互いを補い、身近な奈良の風景が別の地図へ塗り替えられる。地名を手がかりに神話の勢力図を組み直す知的興奮が味わえる。現代の犯罪を解く鍵が神話の地理を塗り替え、出雲臣の呪いを呼び覚ます、QEDシリーズ第16巻。

『QED 伊勢の曙光』(初刊:2011年10月)

QED 伊勢の曙光

QED 伊勢の曙光 <講談社文庫>

発売日:2014年1月16日

長編
あらすじ

伊勢の小村から秘宝の鮑真珠を運んでいた神職が、不審な墜落死を遂げた。事件解決への協力を求められた桑原崇は、棚旗奈々とともに伊勢へ向かうが、二人を待っていたのはかつてない危機だった。天照大神を祀る内宮と豊受大神を祀る外宮、式年遷宮、神域に積み重なる禁忌。現代の死を追う崇の推理は、やがて日本史上最大級の「深秘」とされる伊勢神宮の成立へ迫っていく。神はなぜこの地に鎮まり、何を覆い隠してきたのか。崇と奈々の関係にも一つの節目が訪れ、歴史の大謎と二人の歩みが響き合う余韻も深い。長年積み上げられた伏線が重なり、完結編ならではの厚みを生む。長い旅路の答えが曙光のなかに現れる、QEDシリーズ完結巻。

『QED ~flumen~ ホームズの真実』(初刊:2013年9月)

QED ~flumen~ ホームズの真実

QED ~flumen~ ホームズの真実 <講談社文庫>

発売日:2016年9月15日

長編
あらすじ

シャーロキアンの展覧会へ招かれた桑原崇と棚旗奈々は、再びホームズをめぐる事件に巻き込まれる。会場となった館の二階から参加者の槿遼子が墜落し、その手には一輪のスミレが握られていた。残された花は告発なのか、それとも物語への合図なのか。崇は事件の鍵を「紫」だと指摘し、コナン・ドイルの名探偵と、千年前に『源氏物語』を書いた紫式部を大胆につないでいく。名探偵を信じる心と物語を生み出す力が、犯人の仕掛けた演出を読み解く重要な手がかりとなる。遼子が握った花の可憐さが、墜落現場の残酷さを強く印象づける。虚構と現実、作者と登場人物の境界が揺らぐ謎解きにガイド企画も併録した、QEDシリーズ特別編。

『QED ~flumen~ 月夜見』(初刊:2016年11月)

QED ~flumen~ 月夜見

QED ~flumen~ 月夜見 <講談社文庫>

発売日:2019年11月14日

長編
あらすじ

京都・月読神社で女性の絞殺体が発見され、翌朝にはその兄が近くの松尾大社の鳥居に吊るされていた。京都を旅していた桑原崇と棚旗奈々は、事件を追う小松崎良平から謎解きを頼まれる。夜を照らし、暦や潮の満ち引きを司る月は、なぜ古代の日本で不吉なものとされ、太陽神ほど表立って祀られなかったのか。月読命をめぐる乏しい神話と、兄妹を狙った連続殺人の構図を崇が静かに重ね合わせる。兄妹を結ぶ情と月の満ち欠けが重なり、静かな神社の夜に張り詰めた哀しみが満ちていく。夜ごと姿を変える月のように、証言の意味も見る角度によって反転していく。月光の下で忘れられた神の姿が立ち上がる、QEDシリーズ。

『QED ~ortus~ 白山の頻闇』(初刊:2017年11月)

QED ~ortus~ 白山の頻闇

QED ~ortus~ 白山の頻闇 <講談社文庫>

発売日:2020年9月15日

短編集
あらすじ

霊峰白山から流れる手取川で、首のない遺体が発見された。棚旗奈々と桑原崇は、全国に三千社を数える白山神社の総本宮を訪れ、異様な殺人事件に巻き込まれる。『日本書紀』にわずか一行だけ現れる姫神は何者で、白山信仰はなぜ広大な地域へ根を張ったのか。崇が山岳信仰の本質をたどるほど、犯人が遺体から首を奪った意図も見え始める。首を奪う残酷な犯行と、名を奪われた女神の歴史が照応し、白山の深い霧に不穏さが募る。白山の雪と川の流れを背景に、二編それぞれが信仰の始まりを問い直していく。大学生時代の奈々が崇の博覧強記に触れる別編も収録し、二つの時代から闇を照らすQEDシリーズ特別編。

『QED 憂曇華の時』(初刊:2019年11月)

QED 憂曇華の時

QED 憂曇華の時 <講談社文庫>

発売日:2022年9月15日

長編
あらすじ

安曇野・穂高の天祖神社で夏祭りを控えるなか、神楽衆の舞い手が怪死した。遺体は耳を削がれ、傍らには「S」の血文字。数日後には第二の犠牲者が出る。鵜飼見物で石和を訪れていた桑原崇と棚旗奈々は、小松崎良平からの連絡で事件へ引き込まれる。海人の一族・安曇族は、なぜ海から遠い信州へ移り住み、この地に信仰を残したのか。祭りの華やぎとは裏腹に、身体を傷つける犯行が続き、土地に根を張る秘密が緊迫感を増す。祭神の系譜をたどるにつれ、三千年に一度咲く花という題名の意味も不穏に深まっていく。神楽、耳、血文字の意味を辿る崇の推理が、古代の移住と現代の哀しい因果を結びつけるQEDシリーズ。

『QED 源氏の神霊』(初刊:2021年3月)

QED 源氏の神霊

QED 源氏の神霊 <講談社文庫>

発売日:2023年9月15日

長編
あらすじ

平安末期、源頼政は宮中を恐怖に陥れた妖怪・鵺を退治し、武芸と和歌の才によって平清盛の政権下で従三位にまで昇った。ところがわずか二年後、恩ある平家を敵に回して挙兵する。老境の頼政は、なぜ勝算の乏しい戦いへ身を投じたのか。頼政ゆかりの地で連続殺人が起こり、桑原崇と棚旗奈々は、現代の犯行を追いながら源平合戦の発火点を見直していく。華やかな武功と晩年の決起の落差が、頼政という人物を英雄とも反逆者とも言い切れなくする。頼政を祀る社と伝承を訪ねる旅が、現代の被害者たちを結ぶ線を浮かび上がらせる。鵺、以仁王、武士の系譜が一本につながるとき、頼政の決断に秘められた神霊の謎が浮かぶQEDシリーズ。

『QED 神鹿の棺』(初刊:2022年3月)

QED 神鹿の棺

QED 神鹿の棺 <講談社文庫>

発売日:2024年5月15日

長編
あらすじ

茨城県の山中にある寂れた神社で、大きな瓶に収められた白骨死体が見つかった。由緒も祭神もはっきりしないその神社に興味を抱いた桑原崇は、友人の小松崎良平から話を聞き、棚旗奈々と現地へ向かう。ところが到着前、別の瓶から新たな遺体が発見されたとの知らせが入る。崇は断片的な情報だけで「水死」を予見するが、彼には何が見えているのか。到着前から次の死を読む崇の異様な洞察に驚かされ、奈々たちと同じ焦りで現場へ引き込まれる。祭神不明という空白が、犯人に利用された土地の忘却と深く結びついていく。瓶、白骨、名を失った神、そして神鹿の伝承をたどり、連続する死の構図を解くQEDシリーズ。

『QED 恵比寿の漂流』(初刊:2025年1月)

QED 恵比寿の漂流

QED 恵比寿の漂流 <講談社文庫>

発売日:2026年4月15日

長編
あらすじ

神々が坐す国境の島・対馬。深い緑と海に包まれた土地で連続殺人が起き、最初の二人は首を斬り落とされていた。さらに第三の犠牲者は「さいきょう、くぎょう」という不可解な言葉を残す。桑原崇と棚旗奈々は、八月に行われる奇妙な無言の祭りや、島の社に祀られた神々を調べ始める。大陸と日本の間で多くの利害に巻き込まれてきた対馬で、海から来る神はなぜ「漂着するもの」として迎えられたのか。島の地理と国境の歴史が捜査を左右し、海を越えて流れ着くものへの畏れと祈りが胸に残る。首を奪う残虐さと声を出さない祭礼が、不気味な対照を形づくっている。ダイイング・メッセージと恵比寿信仰の本質を結ぶQEDシリーズ。

『QED 天河伝説、桜舞い』(初刊:2026年1月)

QED 天河伝説、桜舞い

QED 天河伝説、桜舞い <講談社ノベルス>

発売日:2026年1月21日

長編
あらすじ

能を大成した世阿弥には、父・観阿弥や自らをもしのぐ才を持つ嫡男・元雅がいた。しかし元雅は若くして不審な死を遂げ、観世家の主流は世阿弥の弟の子・音阿弥へ移っていく。一介の能楽師が、なぜ命を狙われなければならなかったのか。弔問のため奈良・天川を訪れる小松崎良平に、桑原崇と棚旗奈々も同行。桜が舞う天川の美しさと、芸の継承をめぐる権力の冷酷さが、父子の悲劇を際立たせる。能の詞章を読み解く知的な高揚と、若き天才を失う哀しみが読後の胸にも長く深く響き合う。元雅が最後に舞を奉納した天河大弁財天社から南北朝の争いを辿り、世阿弥が傑作のなかへ封じた暗号に迫るQEDシリーズ。

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「QED」シリーズの最新刊情報

新書の最新刊は、2026年1月21日発売の『QED 天河伝説、桜舞い』です。 文庫の最新刊は、2026年4月15日発売の『QED 恵比寿の漂流』です。詳しくは以下をご覧ください。

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発売日:2026年1月21日

長編
あらすじ

能を大成した世阿弥には、父・観阿弥や自らをもしのぐ才を持つ嫡男・元雅がいた。しかし元雅は若くして不審な死を遂げ、観世家の主流は世阿弥の弟の子・音阿弥へ移っていく。一介の能楽師が、なぜ命を狙われなければならなかったのか。弔問のため奈良・天川を訪れる小松崎良平に、桑原崇と棚旗奈々も同行。桜が舞う天川の美しさと、芸の継承をめぐる権力の冷酷さが、父子の悲劇を際立たせる。能の詞章を読み解く知的な高揚と、若き天才を失う哀しみが読後の胸にも長く深く響き合う。元雅が最後に舞を奉納した天河大弁財天社から南北朝の争いを辿り、世阿弥が傑作のなかへ封じた暗号に迫るQEDシリーズ。

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QED 恵比寿の漂流

QED 恵比寿の漂流 <講談社文庫>

発売日:2026年4月15日

長編
あらすじ

神々が坐す国境の島・対馬。深い緑と海に包まれた土地で連続殺人が起き、最初の二人は首を斬り落とされていた。さらに第三の犠牲者は「さいきょう、くぎょう」という不可解な言葉を残す。桑原崇と棚旗奈々は、八月に行われる奇妙な無言の祭りや、島の社に祀られた神々を調べ始める。大陸と日本の間で多くの利害に巻き込まれてきた対馬で、海から来る神はなぜ「漂着するもの」として迎えられたのか。島の地理と国境の歴史が捜査を左右し、海を越えて流れ着くものへの畏れと祈りが胸に残る。首を奪う残虐さと声を出さない祭礼が、不気味な対照を形づくっている。ダイイング・メッセージと恵比寿信仰の本質を結ぶQEDシリーズ。

以上、「QED」シリーズ一覧と読む順番でした。

※このページの情報は2026年8月28日時点の内容のため、最新情報とは異なる可能性があります。