『46番目の密室』から始まる、有栖川有栖の小説「作家アリス(火村英生)」シリーズの一覧まとめ。読む順番やあらすじ等も確認できます。読む順番をざっくり紹介すると『46番目の密室』『ダリの繭』『ロシア紅茶の謎(国名シリーズ1)』……です。詳しくは記事をご覧ください。

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有栖川有栖さんの全作品を下のリンク先でまとめています。興味がある方はご覧ください。

「作家アリス(火村英生)」シリーズ最新刊情報

作家アリス(火村英生)シリーズの最新刊は、2024年11月6日発売の『捜査線上の夕映え』です。詳しくは以下をご覧ください。

捜査線上の夕映え

捜査線上の夕映え <文春文庫>

発売日:2024年11月6日

長編

大阪のマンションの一室で、元ホストの男の死体がスーツケースに押し込められた状態で発見される。凶器も被疑者もすぐに特定され、捜査は速やかに収束するかに思われた——だが、容疑者たちの鉄壁のアリバイと、捜査を攪乱する正体不明の「ジョーカー」の存在によって、事件は不可能犯罪の様相を呈し始める。コロナ禍に翻弄される街を背景に、火村英生と有栖川有栖は再び大阪の闇へと踏み込んでいく。旅先で目にした夕映えの景色と、色褪せぬ想い出が事件と鮮やかに結びつく、シリーズ円熟の到達点を示す長編、作家アリスシリーズ長編。

「作家アリス(火村英生)」シリーズを読む順番

46番目の密室

46番目の密室

46番目の密室 <講談社文庫>

発売日:2009年8月

長編

1991年のクリスマス、推理作家のアリスは犯罪社会学者・火村英生とともに北軽井沢の別荘へ赴く。招いたのは「日本のディクスン・カー」と呼ばれる密室の巨匠・真壁聖一。45もの密室トリックを世に問うた老作家は、夕食の席で「四十六番目」の密室を執筆中だと告げ、事実上の引退をほのめかす。だが翌朝、雪に閉ざされた山荘の一室で、暖炉に頭部を突っ込んだ真壁の死体が発見された。鍵のかかった部屋に残されたのは、巨匠が遺した最後の問いか、それとも誰かの手による完璧な犯行か。フィールドワーカー火村と作家アリスのコンビが初登場する記念すべき長編、作家アリスシリーズ長編。

ダリの繭

ダリの繭

ダリの繭 <単行本>

発売日:1999年12月3日

長編

シュールレアリスムの巨匠ダリを偏愛する宝石チェーン社長・芝山泰二郎が、神戸の別邸で死体となって発見された。現代の繭ともいうべきフロートカプセルの中で見つかった遺体は、彼のトレードマークだったダリ髭が剃り落とされ、装身具も奪われている。なぜ犯人は装身具を持ち去り、髭まで奪ったのか——不可解な状況が幾重にも積み重なる難事件に、推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生のコンビが挑む。コロコロと変わる犯人像、そして暗号めいた幾多のメッセージ。本格パズラーの新たな地平を切り拓いた、ミステリ界の旗手による究極の論理パズル、作家アリスシリーズ長編。

ロシア紅茶の謎(国名シリーズ1)

ロシア紅茶の謎(国名シリーズ1)

ロシア紅茶の謎(国名シリーズ1) <講談社文庫>

発売日:1997年7月14日

短編集

作詞家・神坂宏典は、宴の席で口にした一杯のロシア紅茶によって命を落とした。検出されたのは青酸——だが、いつ、誰が、どのようにして毒を仕込んだのか。同席者全員が同じポットの紅茶を飲んでいたにもかかわらず、なぜ彼だけが斃れたのか。火村英生と有栖川有栖が論理の刃で挑む表題作のほか、「動物園の暗号」「屋根裏の散歩者」「赤い稲妻」「ルーンの導き」「八角形の罠」を収録。エラリー・クイーンの国名シリーズへの深い敬意を込めて綴られた、本格短編集の白眉。火村英生コンビ初の短編集にして、シリーズの新たな扉を開く一冊、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第1作。

海のある奈良に死す

海のある奈良に死す

海のある奈良に死す <双葉文庫>

発売日:2000年5月1日

長編

推理作家・有栖川有栖は出版社の応接室で、長らく音信不通だった同業者・赤星学と再会する。「行ってくる。『海のある奈良』へ」——意味深な言葉を残して赤星は去ったが、翌日、福井県の古都・小浜で他殺体となって発見された。赤星と最後に話した関係者として捜査線上に浮かんだ有栖は、犯罪社会学者・火村英生と共に小浜へ向かう。被害者が遺した謎の手がかり、未完の幻の小説、そして「海のある奈良」と呼ばれる土地の歴史——複数の謎が小浜の街並みのなかで複雑に絡み合う。旅情と本格推理が見事に融合した「作家アリス」シリーズ初期の傑作長編、作家アリスシリーズ長編。

スウェーデン館の謎(国名シリーズ2)

スウェーデン館の謎(国名シリーズ2)

スウェーデン館の謎(国名シリーズ2) <講談社文庫>

発売日:1998年5月15日

長編

童話作家・乙川リュウが家族と暮らす雪深い裏磐梯のログハウス「スウェーデン館」。取材で訪れた推理作家・有栖川有栖は、その夜、館内で起こった殺人事件に巻き込まれる。被害者は乙川の義姉。雪上に残された奇妙な足跡、密室めいた現場、煙突の損壊——状況は不可解さを増すばかりだ。火村英生が呼び寄せられ、雪に閉ざされた山荘で謎解きが始まる。スウェーデン人の妻ヴェロニカ、双子の姉妹画家、そして館を覆う深い哀しみ。本格パズラーとしての完成度と人間ドラマの情感が見事に交差する、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第2作。

ブラジル蝶の謎(国名シリーズ3)

ブラジル蝶の謎(国名シリーズ3)

ブラジル蝶の謎(国名シリーズ3) <講談社文庫>

発売日:1999年5月14日

短編集

大手金融会社の社長が急逝した。絶縁状態にあった弟が孤島の隠遁生活から出てきて遺産争いに加わるが、横柄な態度で身内と衝突した彼もまた、何者かに殺害されてしまう。被害者の部屋の天井には、外国産の蝶の標本が磔にされたように貼り付けられていた——なぜ犯人はこんな奇妙な見立てを残したのか。火村英生と有栖川有栖が表題作の謎に挑む。「ブラジル蝶の謎」のほか「妄想日記」「彼女か彼か」「鍵」「人喰いの滝」「蝶々がはばたく」を収録。論理の冴えと作家性が光る、シリーズ円熟期の手応えを示す六編、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第3作。

英国庭園の謎(国名シリーズ4)

英国庭園の謎(国名シリーズ4)

英国庭園の謎(国名シリーズ4) <講談社文庫>

発売日:2000年6月

短編集

資産家・緑川隼人が、英国庭園を擁する瀟洒な邸宅で死体となって発見された。当日、彼の屋敷では身内と知人を集めて庭園でのトレジャーハント・ゲームが催されていた。配られた謎の暗号は誰にも解かれぬまま、邸の主は冷たくなっていたのだ——なぜ? 火村英生と有栖川有栖は、奇妙な状況の殺人と未解読の暗号、二つの謎に挑む。表題作のほか「ジャバウォッキー」「雨天決行」「竜胆紅一の疑惑」「三つの日付」「完璧な遺書」を収録。本格パズラーとしての切れ味と知的遊戯の愉しさを凝縮した六編、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第4作。

朱色の研究

朱色の研究

朱色の研究 <角川文庫>

発売日:2000年8月25日

長編

火村英生のもとへ、女子学生の貴島朱美が二年前の未解決殺人事件の再調査を依頼してきた。被害者は、朱色の夕陽が差し込む海辺の小屋で殺された男。火村と有栖川有栖が事件の関係者を当たり始めた矢先、新たな殺人を匂わせる電話が入る。指定された場所で発見された新鮮な死体——過去と現在、二つの事件は鮮烈な朱色の糸で結ばれているのか。コナン・ドイル『緋色の研究』へのオマージュを込めて綴られた、夕陽の余韻に満ちた切なくも美しい結末。火村が己の宿痾と静かに向き合う、シリーズ初期の到達点にして転換点となる傑作長編、作家アリスシリーズ長編。

ペルシャ猫の謎(国名シリーズ5)

ペルシャ猫の謎(国名シリーズ5)

ペルシャ猫の謎(国名シリーズ5) <講談社文庫>

発売日:2002年6月14日

短編集

殴られて朦朧とする意識のなか、襲撃者が抱えていたのは自分そっくりの男の腕に収まる一匹のペルシャ猫だった——分身めいた幻影に翻弄される表題作のほか、血塗られた舞台裏で愛憎が渦巻く「切り裂きジャックを待ちながら」、推理の地平を揺らす「わらう月」、暗号トリックの「暗号を撒く男」、脇役・森下刑事が冴えた推理を披露する「赤い帽子」、悲愴の極北「悲劇的」、シリーズらしい余韻を残す「猫と雨と助教授と」を収録。火村英生と有栖川有栖の絶妙な掛け合いが光る、変化球と王道が同居する七編、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第5作。

暗い宿

暗い宿

暗い宿 <角川文庫>

発売日:2003年10月22日

短編集

火村英生と有栖川有栖が訪れるのは、いずれも一癖ある「宿」——営業最終日を迎えた廃旅館、楽園のごとき南島のリゾートホテル、雪深い冬の温泉宿、そして人々が行き交う都心のシティホテル。それぞれの宿で起きる殺人事件には、その場所ならではの闇と人の業が滲んでいる。「暗い宿」「ホテル・ラフレシア」「異形の客」「201号室の災厄」の四編を収録。旅情と本格ミステリ、宿という閉じた空間が生み出す独特の緊張感に、火村とアリスのコンビが切り込む。シリーズの円熟味を堪能できる中編集、作家アリスシリーズ短編集。

絶叫城殺人事件

絶叫城殺人事件

絶叫城殺人事件 <新潮文庫>

発売日:2004年1月28日

短編集

若い女性たちの口に「ナイト・プロウラー(夜、うろつく者)」と書かれた紙片が押し込まれ、次々と殺害される——残忍な連続殺人の背後にあったのは、ある人気ホラーゲームに登場する仮想のモンスターだった。表題作のほか、奇妙な名を持つ館や建物にまつわる「黒鳥亭殺人事件」「壺中庵殺人事件」「月宮殿殺人事件」「雪華楼殺人事件」「紅雨荘殺人事件」を収録。それぞれの建築と人間心理が密接に絡む六つの殺人事件に、臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・アリスのコンビが挑む。ゴシック趣味とパズラーが融合した珠玉の短編集、作家アリスシリーズ短編集。

マレー鉄道の謎(国名シリーズ6)

マレー鉄道の謎(国名シリーズ6)

マレー鉄道の謎(国名シリーズ6) <講談社文庫>

発売日:2005年5月13日

長編

旧友・大龍の招きで、火村英生と有栖川有栖はマレーシアの避暑地キャメロンハイランドへと足を運んだ。湿潤な熱帯の楽園で待っていたのは、しかし、無情な連続殺人だった。被害者が発見された部屋は、扉も窓も内側からテープで目張りされた完全な密室。そして、最有力容疑者は招き主である大龍その人だった。火村たちが日本に戻る帰国の日まで、わずか数日。異国の警察当局を相手に、火村は無実を信じる友人を救えるのか。第56回日本推理作家協会賞を受賞した、国名シリーズ初の本格長編にしてシリーズ屈指の傑作、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第6作。

スイス時計の謎(国名シリーズ7)

スイス時計の謎(国名シリーズ7)

スイス時計の謎(国名シリーズ7) <講談社文庫>

発売日:2006年5月15日

短編集

殺人事件の現場に火村英生から呼び出されたアリスが見たのは、後頭部をガラス製の灰皿で殴打されて死んだ真田山高校時代の同級生・村越の遺体だった。村越はこの夜、高校サークル「社会思想研究会」の仲間たちと二年に一度開いてきた同窓会「リユニオン」に出席する予定だった。被害者が身につけていたはずのスイス製腕時計は、なぜか消失している。火村英生の隙のない論理の刃で追い詰められた「犯人」が、最後に明かす真の「動機」とは——。「あるYの悲劇」「女彫刻家の首」「シャイロックの密室」と表題作を収録、本格ミステリ大賞受賞の傑作短編集、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第7作。

白い兎が逃げる

白い兎が逃げる

白い兎が逃げる <光文社文庫>

発売日:2023年6月13日

短編集

劇団の看板女優・清水伶奈がストーカーに付きまとわれているという。脚本家の亀井明月は、ハチヤと名乗るその男を追い払うよう頼まれたが、その必要はすぐに不要となった。男が死体で発見されたのだ。火村英生と有栖川有栖が、鉄道時刻表に絡む精緻なアリバイトリックを解きほぐす表題作のほか、「不在の証明」「地下室の処刑」「比類のない神々しいような瞬間」の中編三編を収録。鉄道、密室、アリバイ——本格ミステリの王道のエッセンスをふんだんに盛り込み、火村の論理が冴え渡る、正統派パズラーの中編集、作家アリスシリーズ短編集。

モロッコ水晶の謎(国名シリーズ8)

モロッコ水晶の謎(国名シリーズ8)

モロッコ水晶の謎(国名シリーズ8) <講談社文庫>

発売日:2008年3月14日

短編集

推理作家・有栖川有栖は、ある会社社長の邸宅で開かれた懇親パーティに招かれた。十人ほどの参加者が談笑する華やかなひとときに突如忍び寄ったのは、グラスに混入された毒——一人の男が変死を遂げる。誰が毒を盛ったのか、そして動機は何か。臨床犯罪学者・火村英生が並外れた論理で密閉空間の謎に挑む表題作のほか、シリーズの主役二人を巡る軽妙なやりとりが楽しい「助教授の身代金」、アガサ・クリスティへのオマージュ「ABCキラー」、推理対決の妙を描く「推理合戦」を収録。本格ミステリの愉しさが凝縮された四編、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第8作。

乱鴉の島

乱鴉の島

乱鴉の島 <新潮文庫>

発売日:2010年1月28日

長編

犯罪社会学者の火村英生は、推理作家の有栖川有栖と束の間の旅に出た。だが手違いから、二人は予定とは違う島に下ろされてしまう。人気もなく、無数の鴉が舞い飛ぶ陰鬱なその島には、隠遁する高名な老詩人が暮らしていた。彼の別荘に集まりくる謎めいた人々、島を覆う死の気配——やがて起こる不可思議な連続殺人。孤島という異界に潜む底知れぬ「魔」に、火村の精緻なロジックとアクロバティックな推理が迫る。「本格ミステリ・ベスト10」第1位獲得、シリーズ第七長編にして作者代表作の一つに数えられる傑作長編、作家アリスシリーズ長編。

妃は船を沈める

妃は船を沈める

妃は船を沈める <光文社文庫>

発売日:2023年7月12日

短編集

艶やかな魅力で多くの男を惹きつける女・松井妃沙子——通称「妃」。彼女は、三つの願いを叶える代わりに災いをもたらす伝説の品「猿の手」を所有していた。ある日、妃の友人の夫が車ごと海に転落し、男の遺体が引き揚げられる。やがて妃の周辺の青年もまた、銃で撃たれて命を落とす。「猿の手」が呼び寄せる呪いか、それとも人の手による犯罪か——臨床犯罪学者・火村英生は、魔性の女が身に纏う妖しい因果と、その奥に潜むトリックを解き明かしていく。W・W・ジェイコブズ「猿の手」の古典を本格ミステリで再構築した連作長編、作家アリスシリーズ長編。

火村英生に捧げる犯罪

火村英生に捧げる犯罪

火村英生に捧げる犯罪 <文春文庫>

発売日:2011年6月10日

短編集

臨床犯罪学者・火村英生のもとに、犯行予告めいた一通のFAXが届く。一方、相棒の作家アリスもまた、不気味な脅迫電話に悩まされていた——表題作のほか、過去に怯える男の哀しみが余韻を残す「長い影」、被害者の傍らにいた鸚鵡の言葉が真相を導く「鸚鵡返し」、洒落た見立て殺人「あるいは四風荘殺人事件」、人間ドラマと論理が絡む「殺意と善意の顛末」「偽りのペア」「殺風景な部屋」「雷雨の庭で」を加えた珠玉の八編を収録。携帯小説サイトと『オール讀物』に発表された短編から精選した、本格ミステリの王道を貫く短編集、作家アリスシリーズ短編集。

長い廊下がある家

長い廊下がある家

長い廊下がある家 <光文社文庫>

発売日:2023年8月9日

短編集

道に迷い、山中の灯りを頼って訪ねた一軒家。学生・日比野浩光が辿り着いたそこは、心霊現象の研究を行う三人組が集まる「幽霊屋敷」だった。翌朝、もう一棟の家屋を地下で結ぶ長い廊下の先で、研究に加わるはずだった男が死体となって発見される——西側の鍵のかかった部屋に倒れた被害者と、東側に居続けた三人の容疑者。物理的に行き来不可能なはずの現場で、なぜ男は殺されたのか。火村英生が鮮やかに密室の謎を解き明かす表題作のほか、「雪と金婚式」「天空の眼」「ロジカル・デスゲーム」を収録した中編集、作家アリスシリーズ短編集。

高原のフーダニット

高原のフーダニット

高原のフーダニット <徳間文庫>

発売日:2014年11月7日

短編集

怠惰な日曜日の午後、火村英生の携帯が鳴った——「先生の声が聞きたかったんです」。男に誘い出された先には、血染めの殺人現場が待っていた。男は双子の弟を殺害したと自供し、翌日には自首すると告げて姿を消す。だが翌日、香しい兵庫高原で発見されたのは、弟だけでなく、撲殺された男本人の遺体だった——いったい誰が誰を殺したのか。火村は錯綜した状況を論理的に解き明かせるのか。表題作のほか、淡路島が舞台の「オノコロ島ラプソディ」、ミステリ仕立ての幻想譚「ミステリ夢十夜」を収録。論理と幻想が交差する中編集、作家アリスシリーズ短編集。

菩提樹荘の殺人

菩提樹荘の殺人

菩提樹荘の殺人 <文春文庫>

発売日:2016年1月4日

短編集

瀟洒な邸宅・菩提樹荘の庭、その大樹の根方で老人の遺体が発見される——表題作には「若さ」を裏返したかのような哀しい動機が潜んでいた。本書は「青春」をテーマに据えた連作中編四編を収録。アンチ・エイジングへの執着が事件の引き金となる「アポロンのナイフ」、雛祭りの飾りに違和感を覚えた火村が冴え渡る論理を披露する「雛人形を笑え」、火村英生の大学時代——彼が探偵に目覚めた青の時代を描く「探偵、青の時代」、そして表題作。火村とアリスの過去と現在を、若さの光と影で照らす珠玉の中編集、作家アリスシリーズ短編集。

怪しい店

怪しい店

怪しい店 <角川文庫>

発売日:2016年12月22日

短編集

古物店、古書店、理髪店、ショーウィンドウ——どこかに潜んだ小さな歪みが、やがて殺意を呼び込み、殺人事件へと結晶する。怪しさの匂い立つ五つの店を舞台に、臨床犯罪学者・火村英生と推理作家アリスのコンビが事件の真相を解きほぐしていく。「古物の魔」「燈火堂の奇禍」「ショーウィンドウを砕く」「潮騒理髪店」、そして表題作「怪しい店」を収録。日常の片隅にひっそりと佇む店々の、静かな異形と濃密な人間ドラマ。第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞作を含む、シリーズ円熟期の短編集、作家アリスシリーズ短編集。

鍵の掛かった男

鍵の掛かった男

鍵の掛かった男 <幻冬舎文庫>

発売日:2017年10月6日

長編

大阪・中之島のホテル「銀星ホテル」の一室で、長期滞在客だった69歳の梨田稔が首を吊って死んだ。警察は自殺と断じたが、ホテルの常連で人気作家の影浦浪子はその結論に強い疑念を抱き、推理作家アリスと臨床犯罪学者・火村英生に調査を依頼する。アリスは梨田の周囲を地道に聞き込むうち、彼が滞在中に通っていた墓と、そこに刻まれた女性の名前がホテルオーナーの亡き母と重なる事実に気づく——一人の男の生涯を、すでに閉ざされた死の側からたどり直していく異色の長編。本格ミステリ大賞を受賞したシリーズ屈指の傑作、作家アリスシリーズ長編。

狩人の悪夢

狩人の悪夢

狩人の悪夢 <角川文庫>

発売日:2019年6月14日

長編

人気ホラー作家・白布施正都が住まうのは、京都・亀岡の山中にある「夢守荘」。その邸宅には「眠れば必ず悪夢を見る」と噂される一室があるという。取材で招かれた推理作家アリスは、その部屋に泊まることになった。だが翌朝、近所にある白布施の元アシスタントの住居「貘ハウス」で、右手のない女性の遺体が発見される。「悪夢の館」と「貘ハウス」、二つの謎めいた館で何が起きたのか——犯罪を狩る男・火村英生の鋭利なロジックが、現実と悪夢の狭間に潜む真相に迫る。京都の四季と夢のモチーフが叙情的に絡み合う、シリーズ屈指の長編ミステリ、作家アリスシリーズ長編。

名探偵傑作短篇集 : 火村英生篇

名探偵傑作短篇集 : 火村英生篇

名探偵傑作短篇集 : 火村英生篇 <講談社文庫>

発売日:2017年8月8日

短編集

作家アリスシリーズの厖大な短編群から、編集部が厳選した火村英生の珠玉の事件六編を集成したベスト傑作選。「赤い稲妻」「ブラジル蝶の謎」「ジャバウォッキー」「猫と雨と助教授と」「スイス時計の謎」「助教授の身代金」を収録。本格パズラーの精華たる謎解きから、火村英生という稀有な探偵の人物像を浮かび上がらせる軽妙な一編まで——シリーズの魅力を多面的に味わえるアンソロジー。長大なシリーズに今から挑もうとする読者にとっては入門書として、既読者にとっては輝きを再確認する一冊として、二重の役割を果たす珠玉の作品集、作家アリスシリーズ短編集。

インド倶楽部の謎(国名シリーズ9)

インド倶楽部の謎(国名シリーズ9)

インド倶楽部の謎(国名シリーズ9) <講談社文庫>

発売日:2020年9月15日

長編

神戸異人館——古都の坂道に佇む洋館で、生まれてから死ぬまでの運命がすべて記されているというインドの予言書「アガスティアの葉」を共に読み解く、〈インド倶楽部〉のメンバー七人。前世の記憶を分かち合うという彼らに次々と告げられる「死の日」が、現実の事件として迫り来る。仲間に予告された死は、運命なのか、それとも誰かの手による犯罪なのか——臨床犯罪学者・火村英生は神秘の予言と論理の糸を手繰りながら真相に迫る。各種年間ミステリランキング上位常連、神戸の風景と東洋神秘思想が絡み合う傑作、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第9作。

カナダ金貨の謎(国名シリーズ10)

カナダ金貨の謎(国名シリーズ10)

カナダ金貨の謎(国名シリーズ10) <講談社文庫>

発売日:2021年8月12日

短編集

殺害現場から消えた一枚のカナダ・メイプルリーフ金貨——なぜ犯人はそれだけを持ち去ったのか? 臨床犯罪学者・火村英生が、犯人視点から事件の全貌を見せる倒叙形式で真相に迫る、国名シリーズ初の意欲作にして表題作。ほかに、火村とアリスの出会いを描いた貴重な一編「あるトリックの蹉跌」、思考実験「トロッコ問題」を本格ミステリに翻案した「トロッコの行方」、海洋ミステリ「船長が死んだ夜」、軽妙な掌編「エア・キャット」を収録。趣向を凝らした多彩な五編で、シリーズの新たな地平を拓く、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第10作。

捜査線上の夕映え

捜査線上の夕映え

捜査線上の夕映え <文春文庫>

発売日:2024年11月6日

長編

大阪のマンションの一室で、元ホストの男の死体がスーツケースに押し込められた状態で発見される。凶器も被疑者もすぐに特定され、捜査は速やかに収束するかに思われた——だが、容疑者たちの鉄壁のアリバイと、捜査を攪乱する正体不明の「ジョーカー」の存在によって、事件は不可能犯罪の様相を呈し始める。コロナ禍に翻弄される街を背景に、火村英生と有栖川有栖は再び大阪の闇へと踏み込んでいく。旅先で目にした夕映えの景色と、色褪せぬ想い出が事件と鮮やかに結びつく、シリーズ円熟の到達点を示す長編、作家アリスシリーズ長編。

日本扇の謎(国名シリーズ11)

日本扇の謎(国名シリーズ11)

日本扇の謎(国名シリーズ11) <講談社ノベルス>

発売日:2024年8月7日

長編

京都府舞鶴の海岸で、記憶を失った若い男が発見される。彼の身元を示す唯一の手がかりは、手にした一本の扇——。やがて舞台は京都市内へと移り、男の周囲で不可解な密室殺人が発生する。事件の直後、彼は再び忽然と姿を消した。動機も方法も判然としない事件を前に、臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖が捜査に乗り出す。六年八ヶ月もの間消息を絶っていた男の名は竹光宗幽——彼の過去と、扇に込められた意味とは何なのか。古都の風情と論理の交錯する、シリーズ最新作、作家アリスシリーズ・国名シリーズ第11作。

以上、「作家アリス(火村英生)」シリーズ一覧と読む順番でした。

※このページの情報は2026年5月8日時点の内容のため、最新情報とは異なる可能性があります。