「2006年本屋大賞」の結果を一覧表にまとめました。ランキング順位や全ノミネート作品のあらすじもネタバレなしで確認できます。
歴代の本屋大賞受賞作品を下のリンク先でまとめています。興味がある方はご覧ください。
2006年本屋大賞ランキング一覧表
「2006年本屋大賞」大賞を受賞したのは、リリー・フランキーさんの『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』でした。2位以降を含めたランキング一覧表は以下です。
2006年本屋大賞ノミネート作品のあらすじ紹介
東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)―2010年6月29日発売
長編小説
オカン。ボクの一番大切な人。ボクのために自分の人生を生きた人----。四歳のときにオトンと別居、筑豊の小さな炭鉱町で、ボクとオカンは一緒に暮らした。やがてボクは上京し、東京でボロボロの日々。還暦を過ぎたオカンは、ひとりガンと闘っていた。「東京でまた一緒に住もうか?」。ボクが一番恐れていたことが、ぐるぐる近づいて来る----。大切な人との記憶、喪失の悲しみを綴った傑作。200万人が「家族」を思って涙した、2006年本屋大賞受賞作が待望の文庫化!
サウスバウンド (講談社文庫)―2014年10月15日発売
長編小説
父は国家権力が大嫌い。どうやらその筋では有名な元過激派で、学校なんて行くなと言ったり、担任の先生にからんだり、とにかくムチャクチャだ。そんな父が突然、沖縄・西表島(いりおもてじま)に移住すると言い出し、その先でも大騒動に。父はやっぱり変人なのか? それとも勇者? 家族の絆、仲間の絆をユーモラスに描いた傑作長編。
死神の精度 (文春文庫)―2008年2月8日発売
1、CDショップに入りびたり、 2、苗字が町や市の名前であり、 3、受け答えが微妙にずれていて、 4、素手で他人に触ろうとしない。 ――そんな人物が身近に現れたら、それは死神かもしれません。1週間の調査ののち、その人間の死に〈可〉の判断をくだせば、翌8日目には死が実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。 日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作ほか、「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「恋路を死神」「死神対老女」を収録。
個人的評価:
読んだ感想
千葉という名の「死神」が主人公の連作短編集。伊坂さんお得意の繋がりがあるパターンでこれまた面白かったです。
『重力ピエロ』の春が登場するシーンもあって、読んだことある人は「お~!!」となること間違いなし。(まさかのあのシーンに出くわします……)
なので先に『重力ピエロ』を読んでおくと面白さ倍増です!
容疑者Xの献身 (文春文庫)―2008年8月5日発売
長編小説
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
個人的評価:
読んだ感想
『容疑者Xの献身』は実質初めて読んだ東野圭吾作品です。(以前、読んだ本があるのですが、昔過ぎて忘れてしまったので…汗)
あまり事前情報がなかったので、ガリレオシリーズについてもよくわかっていない状態で読みました。なので、最初の方は犯人を湯川だと思ってしまったり(笑)
終盤で畳み掛けるように展開するストーリーに「ええ!」「おお~!」など驚きの連続。それでいて、切なくもなりました。
『容疑者Xの献身』は東野圭吾作品の中でもトップクラスに人気なので、初めて東野圭吾作品を読む方にもおすすめされていることも多いのですが、個人的にはほかのガリレオシリーズを少しでも読んでからの方がいいかなと。
私は湯川などの人間性をよく知らないうちに読んでしまったので、世界観に入り切れなかったです。何作か読んでいたら、印象は変わっていたと思うので素直に刊行順に読んどけばよかったかもと思いました。
そうすれば、もっと面白く読めたと思います!
その日のまえに (文春文庫)―2008年9月3日発売
僕たちは「その日」に向かって生きてきた――。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。発売当初、TBS「王様のブランチ」で取り上げられ、「涙なしには読めない感動作」と話題になり、ベストセラーとなる。2007年にラジオドラマ化、2008年に、大林宣彦監督によって映画化。主演・南原清隆、永作博美。2014年にNHKBSプレミアムドラマとして放映される。主演・佐々木内蔵介、檀れい。2016年に朗読劇化された。
ナラタージュ (角川文庫)―2008年2月23日発売
長編小説
お願いだから、私を壊して。ごまかすこともそらすこともできない、鮮烈な痛みに満ちた20歳の恋。もうこの恋から逃れることはできない。早熟の天才作家、若き日の絶唱というべき恋愛文学の最高作。
告白 (中公文庫)―2008年2月25日発売
長編小説
第41回(2005年) 谷崎潤一郎賞受賞
ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)―2008年5月9日発売
長編小説
キスカ島に残された4頭の軍用犬。本能の声に導かれ、交配をくりかえしながら雑種化し、世界中に広がった彼らが戦争の世紀を駆け抜ける
県庁の星 (幻冬舎文庫)―2008年10月10日発売
長編小説
さくら (小学館文庫)―2007年12月4日発売
長編小説
累計55万部突破! 2020年11月公開両親、三兄弟の家族に、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた犬が一匹。どこにでもいそうな家族に、大きな出来事が起こる。そして一家の愛犬・サクラが倒れた--。ヒーローだった兄ちゃんは、20歳4か月で死んだ。超美形の妹は、内に籠もった。母も肥満化し、酒に溺れた。僕も東京の大学に入った。あとは、「サクラ」となづけられた犬が一匹――。そんなある年の暮れ。家を出ていた父が戻ってきた…。
魔王 新装版 (講談社文庫)―2023年1月17日発売
長編小説
「これはもしかして」安藤は、自分が念じた言葉を相手が必ず口に出すと偶然気づく。「腹話術」と名付けた能力を携えて、彼は一人の政治家に近づいていく。同居する弟の潤也は兄が迫りつつある不穏そのものを直観する。未来にあるのは青空なのか、荒野なのか。世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語。
個人的評価:
読んだ感想
特殊能力×兄弟×政治。これまで読んだ伊坂作品の中では個人的に読みにくさを感じました。(政治の話が多かったからだと思いますが……)
『死神の精度』の千葉さんがさり気なく登場する場面もあります(笑)
なお『モダンタイムス』が続編のような話になるので、気になったら手にとってみてはいかがでしょうか。
2006年本屋大賞の順位をおさらい
2006年本屋大賞
以上、2006年本屋大賞ランキング一覧でした。