今野敏作の警察小説「隠蔽捜査」シリーズの一覧まとめ。読む順番やあらすじ等も確認できます。読む順番をざっくり紹介すると『隠蔽捜査』『果断 隠蔽捜査2』『疑心 隠蔽捜査3』……です。詳しくは記事をご覧ください。
今野敏さんの全作品を下のリンク先でまとめています。興味がある方はご覧ください。
「隠蔽捜査」シリーズ刊行順一覧
隠蔽捜査シリーズは全13作発売中です。刊行順に並べると下の表のとおり。
刊行年月 | タイトル ※クリックで表紙が見れます | |
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2005年9月21日 | 隠蔽捜査 | |
2007年4月1日 | 果断 隠蔽捜査2 | |
2009年3月1日 | 疑心 隠蔽捜査3 | |
2010年5月1日 | スピンオフ 短編集 初陣 隠蔽捜査3.5 | |
2011年9月22日 | 転迷 隠蔽捜査4 | |
2013年6月28日 | 宰領 隠蔽捜査5 | |
2014年10月22日 | スピンオフ 短編集 自覚 隠蔽捜査5.5 | |
2016年7月29日 | 去就 隠蔽捜査6 | |
2018年1月22日 | 棲月 隠蔽捜査7 | |
2018年11月27日 | スピンオフ 空席 | |
2020年1月20日 | 清明 隠蔽捜査8 | |
2022年1月19日 | 探花 隠蔽捜査9 | |
2023年1月18日 | スピンオフ 短編集 審議官 隠蔽捜査9.5 |
「隠蔽捜査」シリーズを読む順番
隠蔽捜査シリーズは刊行順に読んでいくのがベストです!
この順番に読もう
隠蔽捜査 (新潮文庫)―2008年1月29日発売
長編小説
竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。原理原則を遵守するその朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身命を捧げるべきだ。私はその信条に従って生きているにすぎない、と──。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。
評価:
読んだ感想
今野敏さんの初読みがこの『隠蔽捜査』でした。それまで警察小説をほとんど読んでこなかったのですが、めちゃ楽しめました。
また、ただの警察小説というわけではなく、家族小説とも言える内容で最後の方は目頭が熱くなる場面も……。
読みやすい小説でもあるので、とりあえず今野敏さんを読んでみようと思う方にもおすすめです!
果断―隠蔽捜査2― (新潮文庫)―2010年1月28日発売
長編小説
長男の不祥事により、警察庁長官官房総務課長の座を追われ、所轄署へ左遷された竜崎伸也警視長は、着任早々、立てこもり事件に直面する。容疑者は拳銃を所持。事態の打開策をめぐり、現場に派遣されたSITとSATが対立する。異例ながら、彼は自ら指揮を執った。そして、この事案は解決したはずだったが――。警視庁第二方面大森署署長・竜崎の新たな闘いが始まる。山本周五郎賞・日本推理作家協会賞に輝く、本格警察小説。
疑心―隠蔽捜査3― (新潮文庫)―2012年1月28日発売
長編小説
アメリカ大統領の訪日が決定。大森署署長・竜崎伸也警視長は、羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。やがて日本人がテロを企図しているという情報が入り、その双肩にさらなる重責がのしかかる。米シークレットサービスとの摩擦。そして、臨時に補佐を務める美しい女性キャリア・畠山美奈子へ抱いてしまった狂おしい恋心。竜崎は、この難局をいかにして乗り切るのか――。
初陣―隠蔽捜査3.5― (新潮文庫)―2013年1月28日発売
警視庁刑事部長を務めるキャリア、伊丹俊太郎。彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。原理原則を貫く男が愛想なく告げる一言が、いつも伊丹を救ってくれる。ある日、誤認逮捕が起きたという報に接した伊丹は、困難な状況を打開するため、大森署署長の竜崎に意見を求める(「冤罪」)。『隠蔽捜査』シリーズをさらに深く味わえる、スピン・オフ短篇集。
転迷―隠蔽捜査4― (新潮文庫)―2014年4月28日発売
長編小説
大森署署長・竜崎伸也の身辺は、にわかに慌しくなった。外務省職員の他殺体が隣接署管内で見つかり、担当区域では悪質なひき逃げ事件が発生したのだ。さらには海外で娘美紀の恋人忠典の安否が気遣われる航空事故が起き、覚醒剤捜査をめぐって、厚労省麻薬取締部の矢島が怒鳴り込んでくる。次々と襲いかかる難題と試練――闘う警察官僚竜崎は、持ち前の頭脳と決断力を武器に、敢然と立ち向かう。
宰領―隠蔽捜査5― (新潮文庫)―2016年2月27日発売
長編小説
衆議院議員が行方不明になっている。伊丹刑事部長にそう告げられた。牛丸真造は与党の実力者である。やがて、大森署管内で運転手の他殺体が発見され、牛丸を誘拐したと本庁に入電が。発信地が横須賀市付近という理由で、警視庁・神奈川県警の合同捜査が決定。指揮を命じられたのは一介の署長に過ぎぬ竜崎伸也だった。反目する二つの組織、難航する筋読み。解決の成否は竜崎に委ねられた!
自覚―隠蔽捜査5.5― (新潮文庫)―2017年4月28日発売
山美奈子警視は実技を伴うスカイマーシャルの訓練中、壁に直面する。彼女は共に難事件を乗り越えた竜崎に助言を求めた(「訓練」)。関本良治刑事課長は部下・戸高善信の発砲をめぐり苦悩した。そこで竜崎の発した一言とは(表題作)。貝沼悦郎副署長、久米政男地域課長、小松茂強行犯係長、野間崎政嗣管理官、伊丹俊太郎刑事部長、彼らが危機の際に頼りにするのは信念の警察官僚(キャリア)、大森署署長竜崎伸也だった――。七人の警察官の視点で描く最強スピン・オフ短篇集。
去就: 隠蔽捜査6 (新潮文庫)―2018年11月28日発売
長編小説
大森署管内で女性が姿を消した。その後、交際相手とみられる男が殺害される。容疑者はストーカーで猟銃所持の可能性が高く、対象女性を連れて逃走しているという。指揮を執る署長・竜崎伸也は的確な指示を出し、謎を解明してゆく。だが、ノンキャリアの弓削方面本部長が何かと横槍を入れてくる。やがて竜崎のある命令が警視庁内で問われる事態に。捜査と組織を描き切る、警察小説の最高峰。
棲月―隠蔽捜査7― (新潮文庫)―2020年7月29日発売
長編小説
鉄道のシステムがダウン。都市銀行も同様の状況に陥る。社会インフラを揺るがす事態に事件の影を感じた竜崎は、独断で署員を動かした。続いて、非行少年の暴行殺害事件が発生する。二件の解決のために指揮を執る中、同期の伊丹刑事部長から自身の異動の噂があると聞いた彼の心は揺れ動く。見え隠れする謎めいた“敵”。組織内部の軋轢。警視庁第二方面大森署署長、竜崎伸也、最後の事件。
空席 隠蔽捜査シリーズ (Kindle Single)―2018年11月27日発売
警察小説のベストセラーシリーズ「隠蔽捜査」のスペシャル版と言っていい中編作品。東大法学部卒のキャリアで、「変人」とも称される主人公の竜崎伸也が不在、というトリッキーな設定が意外性に富んだ結末を招き寄せる。警視庁大森署で署長として数々の難事件を解決した竜崎は、神奈川県警刑事部長に栄転が決定。貝沼副署長ら大森署の面々は着任していく竜崎を見送った。後任の署長は女性キャリアで、北海道警総務課長から異動してくるが、到着が遅れ、明日にならないと赴任しない。そんな「空白の一日」を、事件は待ってくれない。品川署管内で同一犯の仕業とみられるひったくりが連続して発生。方面本部からの要請で、大森署も緊急配備への出動を命じられる。ほぼ総動員で犯人の逃走経路に網を張るのだ。ところが、ほどなくして、今度は大森署管内でタクシー強盗事件が起きた。2件同時の「緊配」は不可能だ。署長不在の中、貝沼は苦渋の決断を迫られる。
清明 (新潮文庫)―2022年5月30日発売
長編小説
左遷先の大森署で署長として数々の功績を挙げた竜崎伸也は、神奈川県警に刑事部長として招かれた。着任後まもなく、東京都との境で他殺体が発見されたため、合同捜査が始まる。幼なじみで同期入庁の警視庁伊丹刑事部長と早々に再会を果たし、タッグを組むことになったのだ。被害者が中国人で、公安が関心を寄せたため、やがてこの事案は複雑な様相を呈してゆく。指揮を執りつつ、解決の鍵を求めて横浜中華街に赴く竜崎。彼は、大規模県警本部の幹部として、新たな重責を担うことができるのか──。隠蔽捜査シリーズ第二章、ここに開幕。
探花―隠蔽捜査9――2022年1月19日発売
長編小説
信念のキャリア・竜崎伸也に同期トップ入庁の新ライバルが出現!?さらに横須賀の米軍基地近くで殺人事件が発生、米海軍犯罪捜査局(NCIS)捜査官が捜査本部に加わるを異例の事態に……。
審議官―2023年1月18日発売
シリーズ累計300万部突破! 信念の警察官僚(キャリア)・竜崎伸也が活躍する大人気警察小説、待望のスピンオフ短編集。米軍から特別捜査官を迎えた件で、警察庁長官官房に呼び出された竜崎伸也。審議官からの追及に、竜崎が取った行動とは――(表題作)。キャリアへの反発心を隠さないベテラン捜査員。手続きばかり面倒な捜査本部立ち上げに抗議しようとするも、新任の竜崎刑事部長はこれまでのキャリアとは一味違うようで……(「専門官」)。どんな時も原理原則を貫くキャリア・竜崎伸也の周囲で日々まき起こる、本編では描かれなかった9つの物語。家族や大森署、神奈川県警の面々など名脇役たちも活躍する、大人気シリーズ待望のスピンオフ短編集。本書のための特別書き下ろし短編も収録!
読む順番のおさらい
この順番に読めばOK!
以上、「隠蔽捜査」シリーズ一覧と読む順番でした。