麻見和史の単行本の新刊はこちら
『真夜中のタランテラ』(発売日:2008年9月30日)
「義足のダンサー」として知られた桐生志摩子が、ゆかりの深い野外劇場の裏手で死体となって発見された。健常だった右足は切断されて消え、左足の義足は持ち主不明のもう一本とともに、赤い靴を履かされ舞台に置かれていた。それは、彼女が自らを重ねたアンデルセン童話『赤い靴』を再現したかのような光景だった。夫から相談を受けた若き義肢装具士の徹と、再生医療の研究者・鴇は、身体を取り戻すための医療と、失われた足に託された思いを手がかりに調査へ乗り出す。残酷な見立てに隠された執念を追う、医学と舞踊が絡み合う本格ミステリー。専門知識に裏打ちされた謎と人物たちの切実な思いが、結末まで緊張を保つ。
麻見和史の新書の新刊はこちら
『火焔樹の柩 警視庁捜査一課十一係』(発売日:2026年6月24日)
警察官をも標的にする犯人が、凄惨な事件を「ゲーム」と呼び、捜査陣へ挑戦を仕掛ける。現場に残された手がかりは、次の危険を示す一方で、如月塔子ら十一係を意図した場所へ導く罠にも見える。なぜ一般の被害者だけでなく、追う側の警察官まで選ばれたのか。犯人が定めたルールを拒めば誰かが傷つき、従えば計画の内側へ取り込まれていく。塔子たちは役割を分担し、現場の配置、言葉、標的の共通点を読みながら、姿なきゲームマスターの先を行こうとする。燃え上がるような憎悪が作った柩と、その奥に隠された目的へ総力で挑む、警視庁殺人分析班シリーズ第17巻。異様な手口の解読と刑事たちの連携が、捜査の緊張を最後まで強く高めていく。
『罪の硬度 警視庁捜査一課十一係』(発売日:2025年3月19日)
都内で新たな殺人が起き、遺体の手首がワイヤーで縛られていることが判明する。その特徴は、四カ月前、二カ月前に起きた二件の殺人と一致していた。如月塔子ら十一係は連続事件を疑うが、間隔を置いて選ばれた被害者たちには、すぐに共通点が見つからない。ワイヤーは拘束の道具か、罪を測る印なのか。犯人が一定の周期と手口を守るなら、次の凶行まで残された時間は少ない。捜査員たちは三つの現場の差異を洗い直し、それぞれの人生に刻まれた小さな接点から、犯人が考える「罪」の基準を探る。警視庁殺人分析班シリーズ第16巻。異様な手口の解読と刑事たちの連携が、捜査の緊張を最後まで強く高めていく。
麻見和史の文庫の新刊はこちら
| 発売日 | タイトル | シリーズ名 | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 犯罪者の鎖 警視庁特別指定犯捜査課 | 警視庁特別指定犯捜査課 | 詳細 | |
| 鴉の箱庭 警視庁殺人分析班 | 警視庁殺人分析班(警視庁捜査一課十一係) | 詳細 | |
| 罪過の代償 警視庁文書捜査官 | 警視庁文書捜査官 | 詳細 | |
| 時の氷解 凍結事案捜査班 | 凍結事案捜査班 | 詳細 | |
| 殺意の勲章 猟奇殺人捜査ファイル | 猟奇殺人捜査ファイル | 詳細 |
『鴉の箱庭 警視庁殺人分析班』(発売日:2026年6月12日)
新宿・歌舞伎町のドラッグストア。そのごみ置き場で、人間の切断された右手が発見された。如月塔子ら十一係が持ち主と犯人を追う一方、時期も場所も異なり、被害者同士に接点が見えない複数の事件に、現場の状況が似ているという共通点が浮かぶ。偶然の類似か、同じ人物が背後から別々の人間を動かしているのか。繁華街、集合住宅、短期滞在の部屋へと捜査範囲が広がるほど、直接手を下した者だけでは説明できないネットワークが姿を現す。閉じた箱庭のような人間関係を操る犯人と、その悲しみの源へ塔子たちが迫る。警視庁殺人分析班シリーズ第15巻。異様な手口の解読と刑事たちの連携が、捜査の緊張を最後まで強く高めていく。
『罪過の代償 警視庁文書捜査官』(発売日:2026年4月24日)
殺人事件が連鎖し、それぞれの現場には意味の読み取れないメッセージカードが残されていた。鳴海理沙ら文書解読班は、カードの文章、記号、置かれた状況を比較し、犯人が犠牲者を選ぶ規則を探る。だが事件は警察庁と警視庁の思惑も絡む大きな捜査へ広がり、理沙、矢代、夏目たちは限られた情報のなかで動かなければならない。カードは過去の罪を告発する判決文なのか、次の標的を示す予告なのか。誰かに代償を払わせようとする書き手の論理を読み違えれば、新たな命が失われる。組織の壁を越えて文書が示す連鎖を断つ、警視庁文書捜査官シリーズ第12巻。言葉のわずかな癖を手がかりへ変える着眼が、事件に鮮やかな角度を与える。
『時の氷解 凍結事案捜査班』(発売日:2026年1月5日)
未解決事件を扱う藤木ら凍結事案捜査班は、過去の記録に残る不審な死を再び追い始める。捜査を進めるさなか、三鷹の事件と酷似した遺体が現れ、さらに第三の屍が冷凍ショーケースから発見される。時間を止めたような遺体は、昔の犯行を再現したものなのか、それとも今まで隠されてきた連続性を示す証拠なのか。現在の現場と古い資料を照合するほど、事件の背後には警察の接近を察知する相手と、秘かに人を結ぶ場所が浮かぶ。凍ったまま保存された悪意を解かし、失われた年月の意味を取り戻せるか。チームの結束も深まる、凍結事案捜査班シリーズ第3巻。過去と現在を結ぶ地道な捜査と、再生へ向かう人物像が深い余韻を残す。
『殺意の勲章 猟奇殺人捜査ファイル』(発売日:2025年9月5日)
上半身だけとなった遺体が発見され、捜査陣は異様な手口と失われた部位の行方を追い始める。尾崎と広瀬のバディも現場へ入るが、犯人の目的が遺体の損壊そのものにあるのか、被害者を選んだ理由にあるのかは見えない。やがて第二、第三の殺人が発生し、被害者の人生に刻まれた名誉と傷、家族の記憶が交差していく。掲げられた「勲章」は称賛の印か、それとも罪を暴く烙印か。独自の推理で先を読む広瀬と、彼女の危うさを警戒しながら支える尾崎は、猟奇的な外形に隠された一貫した感情を追う。猟奇殺人捜査ファイルシリーズ第2巻。猟奇的な造形の奥に潜む感情を追うバディの攻防が、最後まで緊張を保つ。
麻見和史さんの関連記事はこちらです。