道尾秀介の単行本の新刊はこちら

発売日タイトルシリーズ名詳細
I詳細
きこえる詳細
フォトミステリー詳細

『I』(発売日:2025年11月26日)

I

I <単行本>

発売日:2025年11月26日

長編
あらすじ

二つの章をどちらから読むかによって、物語の結末と人物の運命が変わる長編小説。「ゲオスミン」では、田釜が路上生活者の野宮と出会い、元刑事だという彼の過去の話に耳を傾ける。「ペトリコール」では、高校生の夕歌がガラス職人の律子と暮らしながら、家族を奪った事件と、自分だけが抱える秘密に向き合う。別々に進む二つの人生は、読み手が選んだ順序によって原因と結果の位置を変え、先に知った事実が後の章の意味を塗り替えていく。同じ文章でも、ある順番では希望に見えた行為が、逆から読むと別の影を落とす。誰が生き、誰が死ぬのかを決めるのは、ページを開く読者自身。雨上がりの匂いを題材に、物語の時間と選択を問いかける実験的ミステリー。

『きこえる』(発売日:2023年11月22日)

きこえる

きこえる <単行本>

発売日:2023年11月22日

短編集
あらすじ

音声と文章を組み合わせて真相を探る、五編の体験型ミステリー。二人の男が過去について交わす「秘密の会話」をはじめ、各編では登場人物の言葉や沈黙が事件の鍵を握る。本文を読み、掲載された二次元コードから音声を聴くと、文字だけでは分からなかった息づかい、間、周囲の音が新たな手掛かりとして立ち上がる。聞こえた内容は語りを裏づけるのか、それとも別の事実を示すのか。視覚と聴覚から得た情報が食い違うたび、読者は場面を組み直し、隠された意図を推理することになる。音を再生する順番や注意を向ける場所によっても、同じ会話の印象は変化する。小説を読む行為に「聴く」体験を加え、耳で気づいた瞬間に物語の景色が反転する新感覚の作品集。

『フォトミステリー』(発売日:2023年6月16日)

フォトミステリー

フォトミステリー <単行本>

発売日:2023年6月16日

短編集
あらすじ

一枚の写真と短い文章から、そこに隠された物語を読み解く五十編の作品集。家族の記念写真、旅先の風景、何気ない日常の一瞬など、最初は普通に見える画像も、添えられた言葉を読むと不穏な違和感を帯び始める。写真の端に写るもの、人物の視線、時間や位置のずれ。わずかな手掛かりを結びつけることで、語られていない事件や感情が浮かび上がる。一編は短くても、答えを知って写真へ戻れば、最初とはまったく異なる景色が見えてくる。文章だけでも写真だけでも完成せず、読者自身の観察と想像が最後の一片になる構成。怖さ、驚き、切なさ、ユーモアを凝縮し、ページをめくるたびに推理する楽しさを味わえる、写真と小説を融合したショートショート集。

道尾秀介の文庫の新刊はこちら

発売日タイトルシリーズ名詳細
花と流れ星真備詳細
骸の爪真備詳細
背の眼 下真備詳細
背の眼 上真備詳細
いけない2いけない詳細

『花と流れ星』(発売日:2026年7月9日)

花と流れ星

花と流れ星 <幻冬舎文庫>

発売日:2026年7月9日

短編集 真備シリーズ
あらすじ

真備シリーズ短編集。霊現象探求所を訪れるのは、人には言えない秘密や後悔を抱えた者たち。友人の両親を殺した犯人を捜す少年、拾った子猫を死なせてしまった少女、孫の死を悔やみ続ける老人など、それぞれの訴えには、説明のつかない出来事がまとわりつく。妻を亡くした真備庄介、助手の凜、ホラー作家の道尾は、語り手の記憶と現場に残る手掛かりを静かにたどり、怪異の奥にある事実を探っていく。見えないものへの恐れは、時に誰かを思う切実な心と表裏一体になる。花や流れ星の像を配した五つの物語が、喪失を抱えて生きる人々の時間を結び直す。論理的な謎解きの鋭さと、明かされた後にも残る余韻を味わえる連作ミステリー。

『骸の爪』(発売日:2026年5月12日)

骸の爪

骸の爪 <幻冬舎文庫>

発売日:2026年5月12日

長編 真備シリーズ
あらすじ

真備シリーズ第2作。ホラー作家の道尾は取材のため、滋賀の山中にある仏所・瑞祥房を訪れる。夜の工房で、千手観音が笑い、仏像から血が流れるような異様な光景を目撃した直後、若い仏師が姿を消す。やがて、同じ場所では二十年前にも職人が行方不明になっていたことが判明する。道尾から話を聞いた霊現象探求家の真備庄介と助手の凜は、閉ざされた工房へ向かい、仏師たちの証言や残された痕跡を調べ始める。古い技法を守る共同体、ひそかに交わされる視線、過去から続く失踪には何が潜むのか。宗教的な怪異の気配と密室めいた謎が絡み合うなか、三人は見間違いでは片づけられない出来事を論理でほどき、人の執念が刻まれた真相へ迫る。

『背の眼 下』(発売日:2025年9月18日)

背の眼 下

背の眼 下 <幻冬舎文庫>

発売日:2025年9月18日

長編 真備シリーズ
あらすじ

真備シリーズ第1作・下巻。白峠村の児童失踪と、背中に眼が現れる心霊写真を追う霊現象探求家の真備庄介、助手の凜、ホラー作家の道尾。三人は少年の遺体が見つかった場所や祖父の家で、亡き子を思わせる不可解な声を耳にする。さらに、その祖父までもが何者かに刺され、静かな村に新たな事件が起きる。天狗伝説、連続する自死、消えた子ども、そして写真に刻まれた「背の眼」は、別々の怪異なのか。疑いと悲しみを抱えた人々の証言をたどるうち、複数の謎は思いがけない輪郭を帯びていく。超常現象を信じ切れない真備の推理と、人の心に残る闇を重ねながら、長く伏せられてきた村の真相へ迫る完結編。

『背の眼 上』(発売日:2025年9月18日)

背の眼 上

背の眼 上 <幻冬舎文庫>

発売日:2025年9月18日

長編 真備シリーズ
あらすじ

真備シリーズ第1作・上巻。ホラー作家の道尾は、児童の失踪が続く白峠村を訪れ、深夜の山中で不可解な声を耳にする。東京へ戻った彼は、霊現象を探究する真備庄介の事務所を訪ね、被写体の背中に人間の眼が浮かんだ四枚の心霊写真を見せられる。写真に写った者は、いずれも後に自ら命を絶っていた。村に残る天狗伝説、消えた子どもたち、相次ぐ死にはどんなつながりがあるのか。真備と助手の凜、道尾は、怪異に見える現象を一つずつ確かめながら、土地に埋もれた過去へ近づいていく。超常現象の不気味さと論理的な謎解きがせめぎ合い、見えるものだけでは割り切れない恐怖が静かに積み重なる長編ミステリー。

『いけない2』(発売日:2025年6月4日)

いけない2

いけない2 <文春文庫>

発売日:2025年6月4日

短編集 いけないシリーズ
あらすじ

「いけない」シリーズ第2作。失踪した姉を捜す妹は、願いがかなうという滝へ向かう。少年たちは叔父が残した首吊り人形を使い、秘密の肝試しを計画する。高齢の容疑者は「昨夜、息子を殺した」と自白するが、肝心の遺体が見つからない。三つの章はそれぞれ別の土地と人物を描き、文章の中には真相を考えるための手掛かりが置かれている。そして各章の最後に示される写真を見た瞬間、何気ない会話や行動が別の意味へ反転する。写真は何を証明し、何を隠しているのか。読者は明記されない出来事を、自分の観察で補わなければならない。前作とは独立して楽しめる構成で、読むことと見ることを組み合わせ、気づいたときの戦慄を生む体験型ミステリー。

あわせて読みたい

道尾秀介さんの関連記事はこちらです。