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『神の蝶、舞う果て』(発売日:2026年1月22日)
降魔士(カタゼリム)の少年ジェードは、神と魔物、光と闇が共に宿るとされる聖域〈闇の大井戸〉で、魔物から聖なる蝶を守る役目を負っていた。ある日、相棒の少女ルクランが、聖なる蝶が舞い上がる予兆の鬼火に触れてしまう。他の降魔士たちとは違い、鬼火に激しく反応してしまうルクランは聖域のなかで波紋を呼んでいた。自らの秘密を知りたいルクランと、彼女を守りたいジェード。二人は壮大で複雑な運命の糸に絡め取られていく。「守り人」シリーズと並行して執筆され、二十年以上の時を経て書籍化された幻の物語。
『物語と歩いてきた道 : インタビュー・スピーチ&エッセイ集』(発売日:2017年11月1日)
国際アンデルセン賞・本屋大賞受賞作家、上橋菜穂子の未収録インタビュー、スピーチ、エッセイを集めた一冊。「本という友」「物語が脈打つ世界をどう描くか」「場所の記憶」「民族誌家と作家のあいだで」など、作家としての歩みと創作の秘密が語られる。さらに、著者を育んだ約七百冊の読書リストも収録。祖母の昔話から始まった物語との旅路、文化人類学と文学の交差点に立つ著者ならではの視点が詰まった、読書と創作を愛するすべての人へのメッセージ。
『命の意味命のしるし : 世の中への扉』(発売日:2017年1月26日)
NHK「SWITCHインタビュー 達人達」での対話をもとに書籍化された一冊。「精霊の守り人」「獣の奏者」の著者・上橋菜穂子と、傷ついた猛禽類の治療に人生を捧げる獣医師・齊藤慶輔。物語を通じて異文化の狭間に生きる人々を描いてきた作家と、声なき野生動物の声に耳を傾ける獣医師が、命の意味について語り合う。なぜ物語るのか、なぜ治療するのか。二つの世界の境界線に立つ二人の対話から浮かび上がる、命と共生への深い洞察。小学校高学年から読める「世の中への扉」シリーズの一冊。
『月の森に、カミよ眠れ』(発売日:2000年10月1日)
古代の九州、祖母山系の深い森に覆われた土地。カミを封じて稲田を拓くため、ムラを訪れた呪術者ナガタチは、月の森の蛇ガミに愛された巫女キシメと、蛇ガミの化身である若者タヤタに出会う。稲作によって豊かさを得たい人々と、森とともに生きるカミの世界。その狭間で揺れるキシメが最後に下す決断とは。日本児童文学者協会新人賞を受賞した本作は、九州に伝わる蛇神と娘の婚姻伝説をもとに、人と自然、文明と信仰のせめぎ合いを壮大なスケールで描く古代ファンタジーである。
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『香君 : 4』(発売日:2024年12月4日)
帝国を覆う食糧危機のなか、アイシャはついにオアレ稲の秘密の核心にたどり着く。初代〈香君〉が神郷から持ち帰った奇跡の稲は、人々に繁栄をもたらすと同時に、逃れられない呪縛でもあった。オアレ稲なしでは生きられない世界を前に、アイシャは自らの嗅覚と知恵のすべてを懸けて新たな道を切り拓こうとする。香りで繋がる世界の命運を背負った少女の決断が、帝国の未来を変える。植物と人間の共存を壮大なスケールで描く、香君シリーズ完結巻。
『香君 : 3』(発売日:2024年11月6日)
オアレ稲の虫害が帝国全土に広がるなか、アイシャは〈香りの声〉を頼りに事態の打開策を模索し続ける。だが帝国の権力者たちはそれぞれの思惑で動き、アイシャの発見は政治の道具として利用されかねない。オアレ稲と人々の暮らしが分かちがたく結びついた世界で、一つの稲の異変は社会全体の崩壊を意味する。真実を知ったアイシャが選ぶ道とは。香りで繋がる世界の均衡が大きく揺らぐ、香君シリーズ第三巻。
『香君 : 2』(発売日:2024年9月4日)
害虫がつかないはずの神授の稲〈オアレ稲〉に、不可解な虫害が発生した。この稲に過度に依存してきたウマール帝国は、凄まじい食糧危機に直面する。植物の〈香りの声〉を聴くことができるアイシャは、虫害の原因を探り始めるが、その真実は帝国の存続そのものを揺るがすものだった。香君の宮で次々と明かされる歴史の闇。アイシャは自らの力で何を守り、何を変えるのか。帝国を支えてきた奇跡と欺瞞が交錯する、香君シリーズ第二巻。
『香君 : 1』(発売日:2024年9月4日)
遥か昔、神郷から降臨した初代〈香君〉が携えてきたとされる奇跡の稲〈オアレ稲〉。その力によって繁栄を誇るウマール帝国の属国・西カンタル藩王国に、人並み外れた嗅覚を持つ十五歳の少女アイシャがいた。植物や昆虫たちが香りで交わすコミュニケーションを〈香りの声〉として感じ取るアイシャだが、祖父である藩王の失脚によって運命は激変する。やがて帝国を庇護する活神・当代〈香君〉のもとで暮らすことになったアイシャは、帝国の礎たるオアレ稲に隠された恐るべき秘密に触れていく。香君シリーズ第一巻。
『風と行く者 : 守り人外伝』(発売日:2022年7月28日)
連れ合いの薬草師タンダとともに草市を訪れたバルサは、二十年前に共に旅した旅芸人サダン・タラムの一行と偶然再会する。魂の風をはらむ流水琴シャタを奏で、異界〈森の王の谷間〉への道を開くサダン・タラムの若い女頭エオナは、何者かに狙われていた。エオナが養父ジグロの娘かもしれないと気づいたバルサは、再び護衛を引き受け、ロタ王国へと旅立つ。バルサの現在と二十年前の記憶が交錯しながら紡がれる、守り人シリーズ最大の長編外伝。

外伝3作目となる『風と行く者』は『天と地の守り人』のその後の物語ですが、まだジグロとバルサの二人で護衛をしていた過去ともリンクしています。
この現在と過去が絶妙に交わりつつ展開する物語には、終始引き込まれてしまいました。
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