横関大の単行本の新刊はこちら
『ミス・パーフェクトの憂鬱』(発売日:2025年4月22日)
難問を鮮やかに解いてきた「ミス・パーフェクト」こと真波莉子にも、悩みや迷い、失敗はある。それでも国や会社が動くのを待たず、自分の手で問題を変えるため現場へ向かう。介護離職が相次ぐ零細出版社、ハラスメント町長の問題で炎上する町、いじめと古い体質に揺れる舞踏団、異物混入事件に直面した製菓メーカー。事情も規模も異なる四つの難題に、莉子は当事者の声と複雑な利害を読み解きながら挑戦する。完璧な正解が存在しないとき、誰の痛みを優先し、何を残すべきなのか。自らの弱さとも向き合う莉子が、失敗を恐れず次の一手を選び取る。爽快さに人間味が深まる世直しエンターテインメント、〈ミス・パーフェクト〉シリーズ第3巻。
『誘拐ジャパン』(発売日:2024年10月30日)
三十二歳で無職の天草美晴は、高額報酬につられてゴミ屋敷の清掃を引き受ける。チームを組んだ二人の女性はどうにも挙動が怪しく、強盗ではないかと疑った矢先、突然現れた謎の老人に投げ飛ばされてしまう。目覚めた美晴が気づいたのは、その老人がかつてキングメーカーとして政界で恐れられた大物政治家だということ。彼は「この国の未来のために力を貸してほしい」と告げ、総理大臣の孫・桐谷英俊を誘拐する前代未聞の計画を持ちかける。なぜ無職の美晴が選ばれ、誘拐によって何を変えようというのか。集められた素人たちが国家を揺らす作戦へ踏み出すとき、世紀の大犯罪と世直し一揆の境界が崩れ始める社会派エンターテインメント。
『罪の因果性』(発売日:2021年6月25日)
市役所職員の倉多佑美は、家出した恋人を捜しているという男から電話を受ける。粘着質な問いかけに誘導され、意図せず個人情報を漏らした数日後、市内で地下アイドルが刺殺された。被害者は、あの男が捜していた女性だった。自責の念と周囲の非難に耐えきれず職を辞した佑美は、事件から三年後、ようやく新しい生活を築き始める。そこへ星谷と名乗る謎の男が現れ、過去の事件を再検証したいと告げる。一度の不用意な応答は、本当に殺人を招いたのか。被害者だと思っていた者、無関係を装う者、それぞれの小さな選択をたどる調査は、誰も想像しなかった悲劇の連鎖を映し出す。罪と責任の境界を問いかける慟哭のクライムミステリー。
横関大の文庫の新刊はこちら
『メロスの翼』(発売日:2026年5月15日)
世界の強豪が集う「第1回東京レガシー卓球」で、中国代表の補欠選手・毛利翼が急遽出場し、注目をさらう。初戦で世界ランキング三位の選手を圧倒した実力もさることながら、中国選手のはずのユニフォームには、なぜか日の丸が縫いつけられていたのだ。不思議な選手の素性を追うテレビ局の中継スタッフは、六年前、同じ名の日本人大学生・毛利翼が殺人の罪で逮捕されていた事実へたどり着く。カメラの前に立つ男と、過去の事件の青年は同一人物なのか。華やかな国際大会の現在と、夢を断ち切られた若者たちの過去が、卓球のラリーのように往復しながら結ばれていく。友を信じて走り続ける者たちを描く、熱い絆のスポーツミステリー。
『戦国女刑事』(発売日:2026年1月7日)
警視庁捜査一課第五係を率いるのは、「尾張の大うつけ」と呼ばれる切れ者の係長・織田信子。彼女の野望は、難事件を次々と解決し、警視庁の頂点へ上り詰めることだ。部下には策士の木下秀美、理論派の明智光葉、慎重な徳川康子ら、名だたる戦国武将を思わせる曲者ぞろいの女性刑事が集結。正攻法だけでは動かない事件に、信子たちは大胆な策と、ときに規格外の捜査で挑んでいく。係内の主導権争い、ライバルとの駆け引き、現代の街に再現される戦さながらの攻防。天下を取るのは誰で、最後に事件の核心へ旗を立てるのは誰なのか。歴史上の英雄たちを女性刑事へ転生させたような発想で突き進む、痛快異世界警察ミステリー。
『闘え!ミス・パーフェクト』(発売日:2025年4月10日)
元厚生労働省のキャリア官僚・真波莉子は、頭脳明晰で清廉潔白な「ミス・パーフェクト」。ある秘密が世間に知られたことで官僚の職を離れた後も、職場を転々としながら、行く先々の難問へ挑み続けている。女子バレーボール界に根を張るパワーハラスメント、人口減少に苦しむ田舎の村おこしなど、正解の見えない問題にも「私が解決いたします」と迷いなく踏み込む莉子。だが今回は、彼女に匹敵する敏腕女性コンサルタントが現れ、解決の手腕を競う勝負を挑んでくる。人を救う方法は一つなのか、成果のためなら何を変えるべきなのか。信念をぶつけ合う二人の知略が社会の難題を動かす爽快世直し小説、〈ミス・パーフェクト〉シリーズ第2巻。
『わんダフル・デイズ』(発売日:2024年11月8日)
盲導犬訓練施設「ハーネス多摩」で働く岸本歩美は、一人前の訓練士を目指して学ぶ研修生。ラブラドール・レトリーバーたちに囲まれ、失敗しながらも犬と人を結ぶ仕事に向き合っている。ある日、盲導犬と暮らす利用者から「犬の様子がおかしい」と連絡が入る。歩美は、犬と話せるという不思議な美男子教官・阿久津とともに飼い主を訪ねるが、犬の行動をたどるほど、人間たちが隠してきた事情や嘘、罪が見え隠れし始める。言葉を話せない犬は、何を見て、誰を守ろうとしているのか。そして犬の心を読み取る阿久津にも、誰にも明かせない秘密があった。盲導犬のまなざしを通して、人の弱さと優しさを解きほぐす連作ミステリー。
『忍者に結婚は難しい』(発売日:2024年7月12日)
伊賀と甲賀。滅びたと思われた二つの忍者一族は、令和の世でも人知れず活動していた。郵便網と古来の技を重んじる伊賀、麻酔銃やドローンを操る少数精鋭の甲賀。伊賀忍者の悟郎と甲賀忍者の蛍は、互いの正体を知らないまま恋に落ち、結婚した。しかし燃え上がったのは最初だけ。家事の役割をめぐる不満が積み重なり、蛍は離婚を突きつける寸前だった。そんな折、伊賀系の大物政治家が暗殺され、蛍が現場から目撃した影は、見慣れた夫の姿に似ていた。最も近い相手を疑いながら、それぞれの組織から極秘任務を命じられる二人。夫婦の危機と国家規模の陰謀が同時に進む、笑いとアクション満載の現代忍者ラブコメディ。
横関大さんの関連記事はこちらです。