大沢在昌の作品一覧
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銀行頭取の令嬢から、失踪した恋人を探してほしいという依頼が舞い込む。若き調査人・佐久間公が捜索に乗り出すと、やがて自身の命をも脅かす危険が静かに忍び寄ってきた。一九八〇年代の東京と軽井沢を舞台に、ロマンチックな人探しは巨大な陰謀をめぐるノンストップ・サスペンスへと姿を変えていく。長らく入手困難だった幻のデビュー長編、ここに復活。失踪した若者を追って都会の闇に踏み込む、佐久間公シリーズ第1巻。
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都会の喧噪にまぎれて消えた若者たちを追う調査人・佐久間公。連休前の彼に持ちかけられたのは、暴走族の頭と呼ばれる男からの依頼だった――十一年前に別れた女を捜してほしい。「ただ会いたい」という動機に惹かれ酒一本で引き受けた公は、横浜のディスコへ向かうが、長年の店長の死体を発見する。日舞家元の娘や舞台で謎の死を遂げた俳優を扱う作品など計七編を収める。第一回小説推理新人賞受賞の表題作を含む、佐久間公シリーズ第2巻(短編集)。
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若き総会屋・井田のもとに、誤配された封筒が届く。そこには、死んだ世界的ミュージシャンの未発表の歌が録音されたテープをめぐる危険な秘密が隠されていた。配達人は殺され、本来の受取人も不可解な死を遂げる。偶然から事件に巻き込まれた井田は、欲望と暴力が交錯する闇へ踏み込んでいく。一九八二年に刊行された、著者初期の長編ハードボイルド。
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日本政府の少数精鋭の諜報機関・松宮貿易。優秀な工作員でありながら、ある事件の責で「裏切り者」のレッテルを貼られ組織を追われた男・加賀哲は、いま高級クラブの経営者として静かな日々を過ごしていた。そんな彼のもとに、助けを求める声を録音した一本のカセットテープが届く。声の主は、同じく組織を追われた同僚・牧野だった。加賀自身も何者かに襲撃され、過去の苦い事件の記憶が蘇る。四国へと向かう男の前に潜む二重スパイの影。著者初期の長編。
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工業デザイナー・木島の日常は、充実した仕事と新しい恋人・久邇子との穏やかな逢瀬で満たされていた。だが、自宅への放火を皮切りに、彼の周囲では不審な出来事が立て続けに起きる。誰かに命を狙われている――そう感じてもまるで心当たりがない。ある日、久邇子の車に書き残された不可解な悪戯書きを目にした瞬間、木島の中で忘れようとしていた遠い夏の記憶が蘇る。手がかりは一枚の写真だけ。木島は調査を始める。
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六本木の夜にうごめく男と女、人生をひとつのゲームのように軽やかに、けれど命がけで生きる人々。「鏡の顔」「空中ブランコ」「インターバル」「アイアン・シティ」「フェアウェル・パーティ」五編を収める、著者初期の傑作短編集。透明な乾いた筆致で描かれる都会のはぐれ者たちの姿は、のちの「新宿鮫」へと続いていく原点でもある。日本冒険小説協会最優秀短編賞に輝いた作品を含む一冊。
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若くして優れた経営手腕を発揮する青年実業家・鷹野達也。友人の新進プロゴルファー・貝塚が襲われ、その恋人・秀子が拉致されたことから、彼の日常は一変する。世界制覇を企む謎の集団「超十字軍」からの勧誘を拒んだ鷹野は、やがて親しい者たちを奪われ、部下にして遊び仲間でもある大学生・路とともに反撃へ踏み出す。スピーディな場面展開で疾走する、痛快ヒーロー・アクション長編。
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失踪した社会人野球のエースを追ううち、その背後に怪しい組織の影が忍び寄る(「ランナー」)。姿を消した若手俳優の行方を調べていた公を、突如銃弾が襲いかかる(「悪い夢」)。イカれたヤクザに外国人殺し屋、反政府組織、宗教団体――一九八〇年代東京の闇へ若き調査人が単身踏み込む全六編。GPSもスマホもない時代、伝手をたどり足で稼ぐ探偵の渇いたリアリズムが胸を打つ、佐久間公シリーズ第3巻(短編集)。
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「六本木の帝王」と呼ばれた公の親友・沢辺が、ある日突然ふっつりと姿を消した。妹からの依頼を受けて行方を追う佐久間公は、ネオン煌めく夜の街へと踏み込んでいく。華やかな表通りの裏側では、暴力と裏切りが昏く渦巻き、追跡の果てには佐久間自身の血脈にまつわる秘密が待ち受けていた。一九八〇年代六本木を舞台に、若き探偵が街の巨悪と正面から対峙するハードボイルド長編、佐久間公シリーズ第4巻。
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広尾に暮らす不良高校生・冴木隆の父・涼介は、女好きでだらしないが、かつて諜報員だったとも噂される凄腕の私立探偵。父に頼まれ「アルバイト・アイ」として街を駆け回る隆のもとへ、若い未亡人が亡夫の隠し子を捜してほしいと依頼にやってくる。さらに戦後最大のゆすり屋の遺産をめぐる誘拐事件まで――。父子二代で危ない仕事を渡り歩くハードボイルド連作短編集。気怠くシニカルでいて胸熱の冒険譚、アルバイト探偵シリーズ第1巻。
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ハワイから日本へ、一人の若者が降り立った。鍛え抜かれた肉体と強靭な意志を胸に秘めた桐生傀の目的はただひとつ、父を殺した男・花木達治への復讐。赤いジャガーを駆る美しい女に導かれ、彼はついに花木と対面するが、その背後には強大な権力に守られた「真の敵」が潜んでいた。傀は復讐を果たすため、ジャングルと呼ばれる暗闘の渦中へと身を投じる。父のため、そして自分自身のために闘う若者の、ノンストップ・アクション。
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腕利きの探偵・冴木涼介が、何者かに毒を盛られて昏倒した。残された時間は四十八時間。父を救う唯一の手段は、解毒剤をつくれる毒物学の専門家を期限内に見つけ出すことだ。バイト探偵・隆は、父の人生に絡みつく過去を引きずり出しながら、夜の東京を東奔西走する。最強で最低の父子探偵コンビが、命の砂時計と競うように街を駆ける。タイムリミットものの面白さに溢れる、アルバイト探偵シリーズ第2巻。
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シンガーソングライターの堀河優美は、恋人の国夫を首都高速の事故で失った。遺品のなかに残されていたのは「SHADOW GAME」と書かれた一枚の楽譜。音楽活動を再開するにあたり、優美はその曲を歌うことを決意する。だが国夫の足取りを辿るうち、彼に楽譜を渡したという人物までもが、謎の事故死を遂げていたと知る。優美は事故二日前に国夫が訪れた名古屋へ向かい、偶然出会った小説家・胡山の手を借りて調査を始めるが、背後には不気味な男の影が忍び寄る。
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国際的ガードマン会社V.G.S.の日本支社長・栗栖(クリス)は、本音をいえば仕事は嫌いで遊んでいたい。だが要人警護の現場では、命の値段がまっとうに付けられる依頼ばかりが舞い込んでくる。臆病者を自任する彼は、美人秘書の慶子とともに、海千山千の客の事情に毎度頭を抱えながら、それでも身体を張る羽目になる。シニカルなユーモアとアクションが同居する連作短編集。いやいやクリスシリーズ第1巻。
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かつて国家の極秘機関に属していた男・加瀬のもとに、強大な権力を握る大富豪、出雲グループ会長から私的な依頼が舞い込む。標的は会長の孫を惨殺した冷酷非情なテロリスト・成毛泰男。報酬は莫大な金、そして国家による「解放」――。加瀬は自らの過去と、いまの自分自身に静かに向き合いながら、最後の戦いへと身を投じていく。著者がデビュー初期に放った、寡黙な殺し屋を主役に据えるハードボイルド・サスペンスの傑作。
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東南アジアの島国・ライール王国から、十七歳の王女が来日した。王位継承争いに巻き込まれ、命を狙われている彼女を守れ――冴木探偵事務所の涼介と隆に下されたのは、最高難度のボディガード任務だった。万全の作戦を組み上げたはずが、王女はあっさり攫われてしまう。バイトとはいえ、隆にこの異国の少女を救い出すことはできるのか。舞台を東京から南海の島まで広げる、シリーズ初の本格長編。
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六本木の夜が孕む、ほろ苦さといとおしさ。再会、別れ、すれ違い、不器用な男女の心の機微――。「見ていた女」「日曜の晩に」「マッスル・パーティ」「六本木・うどん」「空気のように」「セヴン・ストーリーズ」全六編収録、大人のための恋愛短編集。日曜の夜、行きつけのバーに立ち寄った僕は、思いがけずある女性に呼び止められる。お互いの過去と、残された未練を、ぽつりぽつりと語り合うひととき。事件は起きない。だが、そこには確かに人生がある。
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バイト探偵・隆が事故で意識を失い、目覚めると見知らぬ街にいた。そこには会ったこともない母と妹がいて、見知った顔は誰ひとりいない。だが街には連続殺人犯の影が忍び寄っており、隆はわけもわからぬまま命がけの戦いに引きずり込まれていく。記憶と現実の境目が揺らぐ奇妙な町で、孤立無援の少年探偵は何を信じればいいのか。一作ごとに趣向を変える本シリーズの異色作、アルバイト探偵シリーズ第4巻。
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六本木の中華料理店「佳花飯店」が爆破され、店の経営者・宋海礼ら大勢が命を落とす。死者・行方不明八十七名を出したその爆破は、世界規模の犯罪組織「魔都委員会」による魔都・六本木侵略の第一歩だった。委員会の狙いは、世界各都市の歓楽街を支配し莫大な富を吸い上げること。父親を失った宋麗豊と橋詰海人の二人は、亡き父たちが対抗組織「守る側」の戦士だったと知り、その遺志を継いで魔都との戦いに身を投じていく。六本木聖者伝説シリーズ第1巻。
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歌舞伎町で警官が次々と射殺される事件が発生した。捜査本部が血眼で犯人を追うなか、新宿署のキャリア警官・鮫島は、出世コースから外され孤立した立場のまま、銃の密造を生業とする天才・木津を執念深く追っていた。やがて辿り着いた工房には、用意周到な罠が待ち受けていた。警察組織の闇と街の闇、そのいずれにも容赦なく牙を剝く一匹狼の刑事を描き、第十二回吉川英治文学新人賞・第四十四回日本推理作家協会賞をW受賞した記念碑的傑作。新宿鮫シリーズ第1巻。
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千葉・外房の人里離れた岩礁地帯で、幼馴染の潤木と吉沢は奇妙な建物を見つける。前面には切り立った崖、背後には人の通れぬ深い山々――まるで何かの軍事施設のような佇まいだった。誰が何のために建てたのか。漁師に身を変えて潜入した二人が辿り着く答えとは。表題作のほか「一瞬の街」「ゆきどまりの女」「人喰い」「六本木怪談」「夜を突っ走れ」全六編を収録。短編ハードボイルドの真髄を伝える一冊。
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途方もない価値を秘めた「何か」をめぐって、右翼の大物、ネオナチ、そしてイスラエル諜報機関モサドまでが一斉に動き出した。事件に巻き込まれたバイト探偵・隆は、激しい拷問を受けて口を割ってしまい、仲間たちを危険に晒してしまう。死の恐怖を乗り越え、折れた誇りを取り戻すことはできるのか――少年が大人の世界の暴力と対峙し、自分自身と向き合うシリーズ最大の試練。アルバイト探偵シリーズ第5巻。
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新宿に潜入したのは、台湾マフィアきっての殺し屋「毒猿」。彼が狙うのは、かつて自身を裏切った台湾組織のボス・葉だった。孤独な「毒猿」に心惹かれていく女・奈美。一方、新宿署の鮫島は、台湾警察の郭刑事とともに「毒猿」の足取りを追う。葉を匿う暴力団・石和組と「毒猿」の全面衝突は避けがたい。新宿御苑を舞台にした息詰まる最終決戦の行方は――。シリーズ随一の異形の敵が立ちはだかる、新宿鮫シリーズ第2巻。
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一年分、冷えている――タイトルに集約されたほろ苦い男女の機微を、二十数編の小編に凝縮した短編集。ビデオショップで、夜更けのバーで、海の見える街角で。事件らしい事件は起きないのに、なぜかどの物語にもひりつくような余韻が残る。「一年分、冷えている」「ビデオショップで」「二杯目のジンフィズ」「湾岸道路で釣ったモノ」「共犯者」「自画像」「一年の反対側」など、都会の片隅で交わされる出会いと別れを描く小宇宙。掌編ハードボイルドの妙味を堪能できる一冊。
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舞台は芝浦のうらぶれた湾岸沿いに佇む酒場「ポット」。そこに集まるのは、いずれも裏稼業に深く関わる訳ありの面々ばかり。語り手の「私」は、殺人現場の死体写真を専門誌に売って糊口を凌いでいる男。彼の目下の追跡対象は、伝説の暗殺者「フクロウ」だった。だがある夜、彼自身が暗殺の標的となり、追われる立場へと反転する。「ポット」に集う裏社会の住人たちと組み、男は「フクロウ」を仕留めにかかる。乾いた筆致のハードボイルド・サスペンス長編。
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夫を亡くし、無国籍のまま日本に入国した美貌の女・TOMOKO。元CIA工作員にして、ある事情から日米合同の秘密組織に命を狙われている彼女は、まったく対照的な性格をもう一人の「TOMOKO」――新宿の風俗嬢に目をつける。莫大な富を抱える「闇の女」と、街を生き抜く「夜の女」。互いの素性も知らぬまま手を組んだ二人のTOMOKOは、米軍、CIA、日本警察、そして暴力団を相手に巨悪と対峙する。CIA仕込みの暗殺技を武器に、彼女たちが闘う痛快ハードボイルド。
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六本木への侵略を進める国際犯罪組織「魔都委員会」を、橋詰海人ら「守る側」の戦士たちが流血と犠牲を払いながら少しずつ押し戻していた。だが委員会の背後で全てを操る謎の存在「第四将軍」は、新たな刺客「不死王」と、彼が率いる小鬼隊を六本木へ送り込む。霊夜の街で繰り広げられる人智を超えた決戦の行方は――。痛快無比な伝奇アクション、六本木聖者伝説シリーズ完結篇。
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ビデオ越しの追跡、息詰まる切迫、そして「死ぬより簡単」と呟きながら下される、ある決断――。男たちが、巨大な組織と巨大な悪に正面から挑む全四編。「ビデオよ、眠れ」「スイッチ・ブレード」表題作「死ぬより簡単」「12月のジョーカー」を収録。クールな筆致と疾走感あふれる展開で、ハードボイルドの王道を行く中編集。事件の表層をなぞるだけでは決して見えてこない、人間の弱さと矜持を炙り出す。著者の中堅期を代表する一冊。
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事故から一命をとりとめた長生太郎は、瀕死の淵から戻ってきた。だが彼は、ある実験計画によって全身の血液をある薬液で置換された「生ける屍」だった。冷たい体、しかし熱い心――暖かな血のかわりに胸に宿るのは、愛した女への抗いがたい想いだけ。ウォームハートとコールドボディ、相反するふたつを抱えた男は、それでも危険な道へと自ら踏み込んでいく。一九九四年発表のSFハードボイルド長編。
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高級娼婦たちを束ねていた元締め・浜倉の死を端緒に、新宿署の鮫島はエステサロンを経営する美貌の女社長・藤崎綾香へと辿り着く。成功を手にするためなら殺人も闇取引も厭わない綾香、そして彼女に代わり汚れ役を引き受けてきた看護婦のふみ枝。鮫を恐れた女たちは、汚職と殺人の罠を仕掛けて鮫島の動きを封じにかかる。違法堕胎と胎児輸出の闇を背景に、人の心の奥を抉る新宿鮫シリーズ第3巻。
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近未来の東京・東新宿。不法滞在外国人と日本人とのあいだに生まれた無国籍の混血児たち――通称「ホープレス・チャイルド」が増え、その多くが犯罪に走っていた。彼らが追いやられた街はスラム化し、人々はそこを「B・D・T」――無法地帯と呼んだ。私立探偵のヨヨギ・ケンは、失踪したホープレスの女性歌手を捜してほしいと依頼を受け、街へ踏み込む。だが行く先々で待つのは深い闇と巨大な組織の影だった。
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若者たちのあいだで流行する新型ドラッグ「アイスキャンディ」は、実は強烈な覚醒剤だった。密売ルートを追う鮫島は、藤野組の幹部・角を炙り出すと同時に、麻薬取締官の塔下から、地方の名家・香川家の関与を聞かされる。麻薬利権の独占を狙う角、そして香川兄弟と――鮫島の恋人・晶までもが、この争いに巻き込まれていく。エンタテインメント性と社会性を見事に両立させ、直木賞を受賞した代表作。
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二十七歳のサラリーマン・坂田勇吉、初めての大阪出張。企業秘密の新製品サンプルが入ったアタッシェケースを手違いから堀河組に持って行かれ、取り返すためには、敵対するもう一方の組から取引資金五千万円を夜明けまでに奪い返してこいと無茶な命令を受ける。人質に取られたホステス・まゆみの命を救うため、元ボクサーで焼き鳥屋の金倉の力を借り、頼りない坂田が大阪の夜を駆け回る。
走らなあかん、夜明けまで <講談社文庫>
発売日:2012年3月1日 ISBN:9784062772006
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VIP警護会社の社長・栗栖(クリス)のもとへ、ある日匿名の脅迫状が届く。臆病者を自負する社長と、可愛い助手たちが大奮闘――。「ドライ国から帰ってきたスパイ」「トラブル・イズ・ノット・マイ・ビジネス」「アイスマンの密使」「金融街に爆弾二発」「金髪男は長生きする」「そして誰も飛べなくなった」の全六編を収録。気怠いハードボイルドとコメディが心地よく混ざり合う、いやいやクリスシリーズ第2巻。
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日本の若者たちのあいだに、ある違法ドラッグが密かに広まりはじめていた。「ナイトメア90」――それは米軍が極秘に開発した、人間の戦闘能力を極限まで引き上げる薬物。だが副作用として、服用者は人ならざる異形へと変貌してしまう。環境保護団体BSLが日本に持ち込んだ五人分の「ナイトメア90」が、何者かの手で消えた。フリーランスの軍事顧問・牧原は当局の依頼で高校教師に身をやつし、薬の行方を追う。だが「悪夢」は既に、牧原自身のすぐ間近まで迫っていた。
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外国人売春婦が殺害された現場に、植物検疫官・甲屋が居合わせる。殺された女性が南米から持ち込んでいたのは、日本の稲作を壊滅させかねない危険害虫「炎蛹(フランメウス・プーパ)」だった。鮫島は娼婦殺害に関与したイラン人の男を、甲屋とともに追う――そしてその男は、鮫島が潜入捜査で目を付けていた窃盗団の一員でもあった。連続する放火、誘拐、監禁。蝕みゆく犯罪の連鎖を、鮫島は止められるのか。新宿鮫シリーズ第5巻。
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「探偵は職業ではない。生き方だ」――前作から八年。四十代になった佐久間公は、悪友・沢辺が理事長を務める薬物中毒者更生施設に関わりながら日々を送っていた。そんな公のもとに、十七歳の家出娘を捜してほしいという女性実業家からの依頼が舞い込む。渋谷、六本木、新宿――少女の影を追って都会を彷徨う公の前に、かつてのライバル岡江が現れ、いつも一歩先を行く。歳月を経た男が再び街を歩きはじめる。
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眠たい奴ら 上
組に莫大な借金を背負わせ、東京を離れて地方の温泉街・大池市へ身を隠した経済ヤクザの高見。そこで出会ったのは、大阪から単独捜査に来た警察組織のはみ出し者・月岡だった。立場も流儀も違う二人だが、組織に疎まれながら我が道を行く気質はどこか似ている。しかも二人は同じ女性に心を奪われ、その出会いを糸口に、地元の政治家や観光業者まで結びつく巨大新興宗教「大山教」の跡目争いへ踏み込んでいく。欲望と利権が渦巻く街で、ヤクザと刑事の奇妙な共闘は成立するのか。反発しながらも妙に息の合う二人の掛け合いと、巨大な闇が次第に姿を現す緊迫感が読者を引き込む、ハードボイルド・サスペンス上巻。
眠たい奴ら 下
巨大新興宗教「大山教」の跡目争いに巻き込まれた経済ヤクザ・高見と、単独捜査を進める刑事・月岡。惚れた女性を守り、温泉街・大池市に巣食う悪の正体を暴くため、互いに一匹狼の二人は危うい協力関係をさらに深めていく。だが、宗教団体の内部対立に政治家や観光業者の思惑が絡み、敵と味方の境界は次第に見えなくなる。背後で糸を引くのは誰なのか。そして、組織からはみ出した男たちは、それぞれの流儀を貫いたまま、街を覆う利権と欲望の核心へ迫れるのか。ぶつかり合いながら育つ奇妙な友情、先の読めない駆け引き、迫り来る危機が一気に加速する。正反対の立場にいる二人の覚悟と選択を描く、ハードボイルド・サスペンス下巻。
眠たい奴ら 上
眠たい奴ら 下
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北の狩人 : 上
新宿に、ふらりと一人の若い男が現れた。秋田から出てきたという朴訥そうな佇まいに反して、彼が口にするのは解散したはずのある暴力団のこと。男の周辺では暴力沙汰が続発するが、彼自身は決して傷を負わない。新宿署の生活安全課刑事・佐江は、底知れぬ気配を漂わせるこの男に目を付ける。男の正体と目的が明らかになるとき、新宿の闇に十二年前に葬られた事件が浮かび上がる。新宿鮫に比肩する圧倒的疾走感、狩人シリーズ第1巻(北の狩人・上巻)。
北の狩人 : 下
北からやって来た若き「狩人」の素性と目的が、ついに明らかになる。新宿署の佐江はもとより、新宿のヤクザ幹部たちも息を呑む真実――それは、十二年前に闇に葬られたある事件だった。母親の死をきっかけに、亡き父警官が殺された理由を追う男は、最後の賭けに出る。緊迫と哀切に貫かれた幕切れが、新宿の街に深く刻まれる。新宿鮫に比肩する圧倒的疾走感、狩人シリーズ第1巻(北の狩人・下巻)。
北の狩人 : 上
北の狩人 : 下
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食品会社の宣伝部に勤める坂田勇吉、今度は北海道に出張中。小樽の港でロシア人美女を追う柄の悪い男たちと出くわし、半殺しの目に遭わされたうえ船倉に閉じ込められてしまう。窮地を救ってくれたロシア人男性クラープは、命の恩返しに「あるもの」を稚内まで届けてほしいと頼んできた。今回の相手はロシアン・マフィア――凍てつく北の冬を、頼りないサラリーマンが命がけで疾走する。
涙はふくな、凍るまで <講談社文庫>
発売日:2012年4月1日 ISBN:9784062772051
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天使の牙 : 上
麻薬組織「クライン」の独裁者の愛人・神崎ハツミの保護を命じられた女性刑事・明日香は、彼女とともに銃撃を受け、二人とも瀕死の重傷を負う。秘密裏に行われたのは前代未聞の脳移植手術――明日香の脳はハツミの身体に移植され、新しい「アスカ」として蘇生する。彼女に課された任務は組織を内側から崩す囮役。誰が敵で誰が味方か分からないなか、信じられるのは自分自身だけ。脳と身体をめぐる究極のサスペンス、天使の牙シリーズ第1巻(天使の牙・上巻)。
天使の牙 : 下
ハツミの身体と、女性刑事・明日香の脳を持つ「アスカ」。命懸けの囮捜査を続ける彼女の前に、警察内部に潜む裏切り者が手引きする殺人の罠が次々と仕掛けられる。彼女を守るのは、かつての恋人・仁王だけ。だが仁王は、目の前の女の中に明日香の心が宿っていることを知らない。一方アスカもまた、仁王が組織側のスパイではないかという疑いを拭いきれずにいた。二人のあいだに静かに亀裂が生じていく。天使の牙シリーズ第1巻(天使の牙・下巻)。
天使の牙 : 上
天使の牙 : 下
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シーズンオフの別荘地、雪の積もる人気のない一角で見回り中の保安管理人は、無人のはずの別荘で一人の少女に銃口を突きつけられる。恋人を待っているのだという少女と、自らの過去を思い出しながら言葉を交わすのも束の間、彼女を追ってくる男たちが現れる(表題作)。誘拐事件の「メッセンジャー」を引き受けた「私」が、新宿で背の高い独特な目をした刑事に声をかけられる短編ほか、大沢作品の人気キャラクターたちが共演する「再会の街角」を含む全九篇収録。
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鮫島は事件の鍵を握る平出組の前岡を追っていた。だが捜査の前に立ちはだかったのは、何故か公安警察からの強引な横やり。その背後には、元公安の謎の刑事・立花の影が揺らめいていた。事件の核心に踏み込むにつれ、警察組織の暗部が露わになっていく。一方で鮫島は、美しく孤独な女・杉田江見里と出逢い、その存在に静かに惹かれていく。圧倒的なスケールで紡がれる、新宿鮫シリーズ第6巻。
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希郎は父の死をきっかけに、千二百年以上の昔、唐の玄宗皇帝から自家に伝わった「黄龍の力」を受け継いだ者であることを知らされる。耳の封印を解けば、莫大な金と魅惑的な女性、そして厄介事までもがとてつもない勢いで吸い寄せられてくるという。イタリアの修道院を出てラスヴェガスで運試しの旅をした後、日本へ戻った希郎は、女性を武器に権力者を裏で操る巳那一族との対決を心に誓う。漫画化されて大ヒットした伝奇アクション巨編、満を持しての復刊。
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「最凶の刑事コンビ」と呼ばれる二人組――通称「ウラ」と「イケ」。腕は確かだが、何しろ気性が荒く、口より先に手が出るタイプ。職務質問もままならず、被疑者をどこまでも執念深く追い詰める。乱暴・無頼・容赦なし、けれどなぜか憎めないはみ出し刑事二人組が大暴れする連作短編集、全十篇。著者一流のユーモアと骨太のアクションが交差する。
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二〇二三年の東京。犯罪組織は国境を越えて多国籍化し、暴力性も加速度的に増していた。麻薬の新型物質を密売する謎の組織に、潜入捜査を命じられた女性刑事・櫟涼子。組織内で彼女に与えられた任務は、麻薬輸送のトラックを襲撃する一団へ情報を流している内通者の特定だった。裏切りと陰謀が幾重にも渦巻くなか、彼女が立ち向かうのは、形のない「見えざる敵」。激烈な近未来ハードボイルド。
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長い年月、消息を絶っていた父が遂に世を去り、若きフリーカメラマンの絹田信一の手元に残ったのは、父が描いた一枚の絵だけだった。そこに秘められていたのは、誰も存在を知らぬ無人島――伝説の「夢の島」へとつながる手がかり。無限の富を生むとされるその「遺産」をめぐり、人々の思惑が信一の周囲で渦巻き始める。殺人、駆け引き、欲望。命がけのゲームに巻き込まれた若者は、夢を信じきれるのか。
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亡き同僚・宮本の七回忌に故郷の九州を訪れた鮫島は、その夜、何者かに拉致される。気がつくと、冷気漂う檻のなかに閉じ込められていた。宮本の旧友・古山、その妹・栞、麻薬取締官・寺澤、汚れた警官・上原、そしてバーのママ・平良マリー――。新宿から遠く離れた地で、鮫島はたったひとり、得体の知れない闇と対峙することになる。誰が、なぜ鮫島を狙うのか。新宿鮫シリーズ第7巻。
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闇先案内人 : 上
「逃がし屋」――命を狙われる「客」を、追っ手の届かぬ闇の彼方へ送り届ける男・葛原。ある日、警察庁長官から、過去の弱みと引き換えに極秘の依頼が舞い込む。隣国から密かに入国した「最重要人物」を捜し出せ。その人物は、大阪を拠点とするもう一人の腕利き逃がし屋・成滝が秘匿しているらしい。著者が構想と執筆に八年を費やした渾身のハードボイルド長編、闇先案内人・上巻。
闇先案内人 : 下
「逃がし屋」葛原は東京に戻り、隣国の重要人物を匿うとされる大阪の同業者・成滝に接触を試みる。だが共闘の提案はにべもなく拒絶されてしまう。最後の望みを託してある人物のもとを訪ねた帰り道、葛原は何者かに襲撃される。重要人物をめぐる暗闘はさらに激化し、誰を信じればよいのか、頼れる味方は本当にいるのかさえ揺らいでいく。誇りと過去を抱えた男たちの執念がぶつかる、闇先案内人・下巻。
闇先案内人 : 上
闇先案内人 : 下
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五人の男女が、自分たちに何が起きているのかも分からないまま行動を始める。彼らを導くのは、Jと名乗る謎の存在。Jと交わす対話のなかで、五人は予想もしなかった真実に少しずつ近づいていく。Jが抱える「未来」とは、いったい何なのか――。携帯電話への配信形式で発表され、結末は読者からの公募で決められたという異色のSFミステリー。ハードボイルド作家・大沢在昌が、軽妙な筆致で挑んだ実験的な長編。
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殺人と傷害で服役していた男・真壁が出所した。だが、真壁がかつて殺そうとした王は、藤野組系の中国人組織のボスへとのし上がっていた。一方、高級車の盗難団を追う鮫島は、孤独な老人・大江と知り合う。その大江に漂う何かが気になり鮫島は古い家屋へと忍び込み、思いがけぬ過去の影と出逢う。過去に縛られた人々の想いが、街を流れる時間のなかで静かに交錯していく。心に染みる、新宿鮫シリーズ第8巻。
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殺人だけは引き受けない――それ以外の厄介事ならどんな依頼でも捌く男、通称「ジョーカー」。着手金は百万円、唯一の連絡先は六本木のとあるバーだけ。噂を聞きつけて訪れる男女がもち込むのは、警察にも探偵にも持ち込めない厄介な問題ばかり。「ジョーカーの当惑」「雨とジョーカー」「ジョーカーの後悔」「ジョーカーと革命」「ジョーカーとレスラー」「ジョーカーの伝説」全六編収録。
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砂の狩人 : 上
ヤクザの組長の子供たちばかりを狙う連続殺人が発生した。捜査の一端を担うのは、未成年の被疑者を射殺した過去で警察を追われた元刑事「狂犬」――西野。彼は千葉で釣りをしていたところを、美貌のキャリア女性警察官に呼び戻され、警察関係者の犯行説をめぐる極秘の囮捜査に投じられる。私人の身分のまま新宿に舞い戻った西野の前に、新宿署の佐江、そしてヤクザ・原が立ちはだかる。
砂の狩人 下
ヤクザの組長の子供たちを狙う連続殺人は、警察関係者の関与を疑わせながらさらに深い闇へ広がっていく。囮捜査に投じられた西野は、新宿署の佐江、ヤクザの原、そして警察庁の女性キャリア・時岡らの思惑が絡むなかで、犯人へ迫っていく。私人でありながら捜査の最前線に立つ男は、砂のように崩れる信頼の先に何を見るのか。狩人シリーズ第2巻(砂の狩人・下巻)。
砂の狩人 : 上
砂の狩人 下

心では重すぎる : 上
初刊:2003年1月
心では重すぎる : 下
初刊:2003年1月
佐久間公シリーズ
長編
心では重すぎる : 上
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心では重すぎる : 下
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心では重すぎる : 上
アルコール依存症を治療する自助グループ「セイル・オフ」に通う少年・雅宗。彼の周囲で起きた不可解な出来事をきっかけに、佐久間公は再び都会の闇へ引き戻される。少女・錦織との出会い、人気漫画家の失踪、自己啓発セミナーの影――断片的な手がかりが絡み合い、心の重さに押し潰されそうな人々の姿が浮かび上がる。佐久間公シリーズ第6巻(上巻)。
心では重すぎる : 下
雅宗と女子高生・錦織をめぐる問題の背後で、人気漫画家の失踪と自己啓発セミナーの謎が鮮明になっていく。佐久間公は、救いを求める人々の弱さにつけ込む仕組みと、そこに潜む暴力の匂いを追っていく。傷つきながらも自分の足で立とうとする者たちを描く、佐久間公シリーズ第6巻(下巻)。
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秋に墓標を : 上
一人の中年男・龍は、ある日謎めいた美しい女・杏奈と出会う。彼女の隠された素性をやがて知るに至っても、抗いがたく惹かれていく自分を止められない。だがある日、杏奈は何の予兆もなく忽然と姿を消す。龍は男としての矜持を懸けて、彼女の行方を追いはじめる――。復讐でも正義でもなく、ただ一人の女性への想いだけが駆動力となる、著者には珍しく感情の灯火が静かに揺らめくハードボイルド長編。秋に墓標を・上巻。
秋に墓標を : 下
姿を消した杏奈の影を追って、龍は軽井沢、そして石垣島へと向かう。一人の女のために、静謐な男の激しい戦いが幕を開ける。彼女の素性に絡みつく闇は、想像していたよりずっと深く、ずっと冷たい。そして物語の終わりには、思いがけぬ展開が龍を待ち受けていた。中年男の葛藤と、不器用な愛情の在りようを真正面から描く、いつもとは一味違う静かなハードボイルド。秋に墓標を・下巻。
秋に墓標を : 上
秋に墓標を : 下
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天使の爪 : 上
脳移植によって別人の身体で生きるアスカの前に、かつて彼女を追った男・仁王こと古芳和正が現れる。もうひとりの脳移植者「狼」の存在が明らかになり、ロシアSVR、アメリカCIA、暗殺者たちの思惑が東京で交錯する。麻薬捜査の現場と国際謀略が結びつき、過去の宿命が再び動き出す。天使の牙シリーズ第2巻(天使の爪・上巻)。
天使の爪 : 下
暴走を続けるもうひとりの脳移植者「狼」を追い、アスカと仁王こと古芳和正は、ロシアSVR、アメリカCIA、暗殺者たちが入り乱れる危険な戦いへ踏み込む。脳と身体、記憶と愛、そして国家の思惑が絡み合うなか、二人は東京を舞台に決着の時へ向かっていく。サスペンス巨編、天使の牙シリーズ第2巻(天使の爪・下巻)。
天使の爪 : 上
天使の爪 : 下
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六本木の再開発地から、白骨死体と錆びついた鍵が掘り出された。DNA鑑定で判明したその正体は、伝説の武器商人「サムソナイト・モーリス」。冴木探偵事務所の隆と涼介は、行方不明のままだった彼の「最後の商品」――小型核兵器を追って動き出す。鍵を握る美少女モニーク、そして東京に裁きの火を下そうとするテロリスト。父子探偵の戦いはついに最終ステージへ突入する。アルバイト探偵シリーズ完結巻。
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小笠原諸島のさらに先、絶海に浮かぶ南の島・青國島。司法機関のないこの島に、警視庁を辞した元刑事・高州康彦が四十一歳にして「保安官」として赴任してくる。都会の疲れを癒し、別れた妻のことも忘れ、静かに余生を送るつもりだった――。だが着任早々、海に転落して死んだ老人が見つかる。事故とされた死に疑念を抱いた高州は、島独特の慣習に翻弄されながらも、住民たちが必死で守ろうとしている「島の秘密」へと近づいていく。第十七回柴田錬三郎賞受賞作。
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ニッポン泥棒 : 上
失業し、妻にも去られた六十四歳の尾津。途方に暮れていた彼の前に、見知らぬ青年が現れて告げる――あなたは、恐るべき機能を秘めた未来予測ソフトウェア「ヒミコ」を起動するための解錠鍵『アダム四号』なのだと。突如として国際的な陰謀に巻き込まれた老人は、長年磨いてきた商社マンとしての交渉術を武器に対抗していく。もうひとりの解錠鍵『イブ二号』の正体を探りながら、リアルとネットを股にかけた攻防の幕が上がる。ニッポン泥棒・上巻。
ニッポン泥棒 : 下
「ヒミコ」をめぐる国際的な争奪戦は、ついに表面化した。鍵を握る尾津と、もう一人の解錠鍵「イブ二号」の薫が身を寄せる隠れ家に、突如として一人の男が現れる。さまざまな勢力の思惑が複雑に絡み合いながら、事態は思いがけぬ方向へと転がっていく。ヒミコを狙う組織のリーダー「コブラ」と、ついに尾津が対峙する瞬間が近づく。未来へ通じる扉は、開かれるのか、それとも閉ざされるのか。人生の終盤を生きる男のノンストップ・サスペンス、ニッポン泥棒・下巻。
ニッポン泥棒 : 上
ニッポン泥棒 : 下
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実の祖母に十四歳で「地獄島」という魔窟に娼婦として売られ、二十代半ばで脱出した女。整形手術で別の顔を手に入れた彼女は、男を一目見ただけでその本性を見抜く特殊な能力を武器に、東京の闇社会で女ひとり、裏のコンサルタントとして生き抜いていた――。だが清算したはずの「地獄島」の悪夢が、ある日再び彼女に襲いかかる。水原と名乗る女の「生きる」ための静かな戦いが幕を開ける。魔女シリーズ第1巻。

パンドラ・アイランド : 上
初刊:2006年5月
パンドラ・アイランド : 下
初刊:2006年5月
単発(ノンシリーズ) 長編
パンドラ・アイランド : 上
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パンドラ・アイランド : 下
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パンドラ・アイランド : 上
小笠原諸島のさらに先、絶海の南の島・青國島。司法機関のないこの島に、警視庁を辞した元刑事・高州康彦が四十一歳にして「保安官」として赴任してきた。都会の喧噪と離婚の傷を癒すための島勤め――そう思っていた矢先、海に転落して死んだ老人が見つかる。泥酔の上の事故と片付けられそうになるその死に、高州は疑念を抱く。島独特の習わしに翻弄されながら、彼は住民たちが守ろうとする秘密へと一歩ずつ近づいていく。第十七回柴田錬三郎賞受賞、パンドラ・アイランド上巻。
パンドラ・アイランド : 下
島の暮らしに身を馴染ませようとする保安官・高州の前で、老人の転落死、放火事件、射殺事件と、不穏な出来事が立て続けに起こる。穏やかな南の楽園の幻想は、たちまち音を立てて崩れていく。死にゆく老人が口にした「島の財宝」、そして高州を惑わす謎めいた女・チナミ。サーフィン、薬物、戦後の占領、領土返還問題――島が抱え込んできた長い歴史と秘密が姿を現しはじめる。
パンドラ・アイランド : 上
パンドラ・アイランド : 下
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大麻所持で逮捕されたナイジェリア人を端緒に、鮫島はある「泥棒市場」の存在へとたどり着く。そこで盗品の鑑定を担うのは、美貌の中国人・メイラン。彼女の背後には、宿敵・仙田の影がちらつく。一方、鮫島と同期の香田はヤクザと組み、外国人犯罪組織を一掃する計画を進めていた。市場を巡る幾重もの思惑が交錯し、ついに長年の謎の人物が輪郭を現す。シリーズ転換点となる新宿鮫シリーズ第9巻。
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三年前に起きた、ある暴力団組長の誘拐事件。身代金八千万円を受け取って姿を消したはずの男・李の遺体が、すっかり白骨化した状態で東京湾に流れ着く。裏稼業の探偵・木は、事件の鍵を握る李の恋人・Kの素性を調査しはじめる。Kは果たして、恋人を殺し金を奪った悪女なのか、それとも亡き恋人をいまも愛し続ける貞淑な女なのか。鈍く光るどんでん返しを幾度も繰り返しながら、男と女の真実に迫っていく長編ミステリ。
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近未来の「ニュー・トウキョー」。海上に築かれた人工島「ムービー・アイランド」を拠点に映画産業が膨張し、「ネットワーク」と呼ばれる巨大テレビ産業は、視聴率のために殺人予告まで垂れ流していた。引退していた私立探偵・ヨヨギ・ケンは、旧友からの依頼を受けて街へと舞い戻る。連続して告げられる殺人は単なる予告か、それとも巧妙に仕組まれた陰謀か――。映画の島に踏み込んだケンを、残酷な運命が待ち受ける。
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殺し以外の厄介事ならどんなものでも引き受ける男、ジョーカー。彼が連絡先にしている六本木のバーに、ある日、二十年ぶりに白髪の英国人が姿を現す。その男こそ、先代から名を継いで二代目「ジョーカー」となった主人公が、初めて引き受けた依頼の客だった。過去と現在をつなぐ六つの物語に、ジョーカーが自らに課した「鉄則」の意味がじわりと浮かび上がる。ハードボイルドの真髄を凝縮した連作短編集、ザ・ジョーカーシリーズ第2巻。
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魔物 : 上
封印された一枚のイコン(聖画)が解き放たれるとき、「魔物」が現れる――。北海道で麻薬取締を担当する大塚に、ロシアン・マフィアと地元ヤクザの薬物取引情報が届く。現場で薬物の押収には成功するものの、銃弾を受けたはずのロシア人運び屋は素手で警官数人を撲殺し、忽然と街に姿を消してしまう。あり得ぬ現実に新型ドラッグの存在を疑った大塚は、ロシア人ホステス・ジャンナから、魔物カシアンの伝承を聞かされる。
魔物 : 下
麻薬取締官・大塚は、ロックマンと名乗るロシア人を追っていた。銃弾を撃ち込んでも血すら流さぬその男に、同僚を撲殺された大塚は、ジャンナの証言からロシアの古いイコンに描かれた魔物カシアンの存在を知る。宿主を変えながら死を呼ぶ魔物を、再び封印することはできるのか。麻薬取締と人智を超えた存在との戦いが交錯する、オカルト・ハードボイルド長編、魔物・下巻。
魔物 : 上
魔物 : 下
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「地獄島」を壊滅させ、過去と決別した水原は、追っ手を逃れて釜山に身を潜めていた。そこである殺人事件に巻き込まれるが、上海から来たという女性警察官・白に救われる。白は、自分の家族を殺した「黄」への復讐に手を貸してほしいと、水原に持ちかける――。日本、中国、韓国、三国を股にかけ、巨大な犯罪組織と対峙する女たちの闘いをスケール大きく描き出す。男を見抜く能力を持つ女・水原が、国境を越えて疾走する、魔女シリーズ第2巻。
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黒の狩人 : 上
新宿で中国人ばかりを狙った惨殺事件が連続発生した。被害者の脇の下には、決まって謎の刺青が彫られている。捜査に駆り出された新宿署の佐江は、捜査補助員として送り込まれてきた素性不明の中国人・毛とコンビを組まされる。そこに外務省の美人職員・由紀まで合流し、奇妙な三人組は事件の真相に向かって動き出す。連続殺人を中国政府による「反政府主義者の処刑」と見る警察上層部に翻弄されながら――。狩人シリーズ第3巻(黒の狩人・上巻)。
黒の狩人 : 下
新宿署刑事・佐江、謎の中国人・毛、外務省職員・由紀。三人が辿り着いた連続殺人の真相は、刑事・公安、そして中国当局のそれぞれの威信と国益が衝突する深淵へと続いていた。中国は事件の幕引きを狙って共産党の大物を日本に派遣し、現場では日中の黒社会を巻き込んだ大抗争が燃え広がる。点と点はどこで一本の線になるのか。かつてないスピードで疾走するエンターテインメントの極致、狩人シリーズ第3巻(黒の狩人・下巻)。
黒の狩人 : 上
黒の狩人 : 下
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写真家の沢原はカメラ片手に街を歩き、心の動く被写体を探し続けていた。だが、求める一枚はなかなか見つからず、自分の感性が鈍ったのか、才能が枯れたのかと焦りばかりが募る。ある日、わけもない苛立ちを抱えて歩いていた彼の足が、ふと止まる。鏡越しに目の合った男の暗く沈んだ瞳――これだ、と沢原は思う。直後、男の背後から一人の女が現れ、沢原は息を呑んだ。新宿鮫の鮫島、佐久間公、ジョーカーなど、著者の人気キャラクターが顔を揃える掌編集、全十二編。
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罪深き海辺 : 上
大地主の寄付金で潤う海辺の街、山岬市。アメリカで育った干場功一は、その故郷へとふらりと帰ってくる。「殿さま」と呼ばれた彼の伯父は、六年前、財産のすべてを街に寄付して世を去り、財政破綻の瀬戸際だった港町を救った人物。だがいま、その遺産の相続人と名乗る人物が突如として現れ、利権に群がる政治家や企業が一斉に色めき立つ。暴力団の抗争は激化し、定年間際の老刑事・安河内は命を懸けて真実を追う。
罪深き海辺 : 下
「殿さま」の九年前に死んだ祖母・桑原和枝の死、その後の殿さま自身の奇怪な死、そして相続人・干場の出現とともに新たに起きる不審死――。海辺の街を覆ってきた長い連続殺人の謎が、定年間際の刑事・安河内の執念の捜査によって少しずつ解かれていく。利権、暴力団、企業の陰謀。それら全てに通底する一つの真実とは。八百ページ超の長編サスペンス、罪深き海辺・下巻。
罪深き海辺 : 上
罪深き海辺 : 下
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欧亜純白 : 上
一九九七年、香港から米国へ流れるヘロイン「チャイナホワイト」をめぐる戦いが幕を開ける。ロシアン・マフィア、蛇頭、日本の広域暴力団、そして麻薬ビジネスを束ねようとする謎の人物「ホワイトタイガー」。台湾ルートを追っていた厚生省麻薬取締官・三崎は、捜査の最中に襲撃され拉致される。華僑の徐とともに事件を追う三崎のもとへ、DEAの捜査官ベリコフが来日する。欧亜純白・上巻。
欧亜純白 : 下
厚生省麻薬取締官・三崎と、華僑の徐、DEAの捜査官ベリコフ。共通の敵「ホワイトタイガー」を追って、彼らは香港返還を目前にした激動の都市へと身を投じていく。やがて中国公安部、CIAまでもが絡み合い、ユーラシア大陸を貫く麻薬の連鎖「ユーラシアホワイト」が全貌を現していく。三崎たちはこの世界規模の闇を断ち切ることができるのか。スケール感あふれる国際ハードボイルド巨編、欧亜純白・下巻。
欧亜純白 : 上
欧亜純白 : 下
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家族を何者かに惨殺された過去を持つ青年・タケル。彼に手を差し伸べたのは、車椅子の刑事・クチナワだった。クチナワの指揮のもと、闇に消えた事件の真相に迫るため結成されたのが、四人組の潜入捜査班「カルテット」。タケルは「本社」と呼ばれる組織が麻薬密売のために仕掛けるゲリラ音楽イベントに潜り込み、中国残留孤児三世のホウ、組織の中枢に近づくために男の恋人を演じる美少女カスミと出会う。傷を抱える若者たちが共鳴し合うエンタテインメント巨編、特殊捜査班カルテットシリーズ第1巻。
生贄のマチ : 特殊捜査班カルテット <角川文庫>
発売日:2015年9月24日 ISBN:9784041020425
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カスミは、タケルとホウを父・藤堂の知人が運営する薬物依存症患者の更生施設へと連れてくる。藤堂の組織の正体、そして警視正・クチナワと手を組んだ理由――これまで仲間に明かせなかった自分の出自を語るためだった。一方クチナワは、麻薬を無料配布し音楽で若者を集めるゲリラ野外イベント「解放区」と、破壊工作を繰り返す一団に目をつける。潜入を命じられた三人を、巨大な黒幕とチーム分裂の危機が同時に襲う。特殊捜査班カルテットシリーズ第2巻。
解放者 : 特殊捜査班カルテット2 <角川文庫>
発売日:2015年10月24日 ISBN:9784041020418
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警官を殺すと宣言した一人の大男を追う鮫島は、やがて中国残留孤児二世が日中の二つの戸籍を使い分け暗躍する犯罪組織「金石(ジンシ)」の存在に行き着く。二十年以上の刑期を終えて街に戻ってきた男が、新宿に「恨み」を持ち込み、流血と銃声の波を引き起こす。鮫島を支え続けてきた人物たちが、突如として彼の前から姿を消していく――。シリーズの大きな転換点となる慟哭の長編、新宿鮫シリーズ第10巻。
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新宿署に異動した直後、上司・桃井と鮫島はいかにして出逢ったのか。飛び降り自殺を図ろうとした少年と関わる晶。宿敵・仙田、鑑識官の藪――個性的な面々の知られざるエピソードから、両津勘吉・冴羽獠といった人気漫画ヒーローとの夢の共演まで。孤高の刑事「新宿鮫」の貌を多角的に切り取った全十編。「区立花園公園」「夜風」「似た者どうし」「亡霊」「雷鳴」ほか収録、新宿鮫シリーズ初の短編集。
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食品会社のサラリーマン・坂田勇吉は、新商品の宣伝のため東京下町の老人会に足繁く通っていた。老人たちやボランティアの咲子の信頼を得た彼に、今度は健康枕のセールス指導のバイトが舞い込む。意気揚々と打合せ会場に着いた坂田を待っていたのは、無残な刺殺体だった。ヤクザがらみの厄介な騒動に巻き込まれ、危険は刻一刻と坂田に迫る。シリーズ初の東京下町を舞台に、頼りない坂田が奮闘する坂田勇吉シリーズ第3巻。
語りつづけろ、届くまで <講談社文庫>
発売日:2016年2月13日 ISBN:9784062932936
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警視庁組織犯罪対策課の刑事・河合は、ロシアン・マフィアの内偵中に拉致され、危うく命を落としかける。九死に一生を得た彼を救ったのは、「ブラックチェンバー」と名乗る謎の集団だった。彼らは国際的な違法取引を独自に監視・摘発し、奪った闇の金を活動資金に充てているという。強欲と正義の両立を掲げるリーダー・北平にスカウトされ、河合は組織の一員となる。立ち向かう先には、人類を崩壊させかねない恐るべき犯罪計画が口を開けて待っていた。
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本名も年齢も不詳の凄腕ボディガード、キリ。彼のもとに新たな依頼が舞い込んだ。守るべき対象は森野さやかという十七歳の少女。任務は昼夜を問わず一週間、彼女を完全警護すること。さやかには、人の過去を見抜き未来を予知する驚異の能力――「神眼」が開花する可能性があると、依頼人は語る。だが能力の継承者は、何者かに執拗に命を狙われていた。やがてさやかの父・河田俊也が銃殺され、事件は加速する。ボディガード・キリシリーズ第1巻。
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金もなければ、女もいない。四十代の元刑事・甲賀の独り暮らしを揺さぶる電話が、ある日警察から入る――「あなたの奥さんを保護しました」。妻と呼ばれた女は、かつて偽装結婚の相手として知り合った中国人だったが、いまは記憶を失っているという。素性を一緒に探ろうとするうち、彼女の表情にときおり影が差すのを甲賀は見逃さない。やがて不審な死が一件、また一件と起こり、中国マフィアまでもが絡みつき、まさに「藪をつついて蛇」の混沌に巻き込まれていく。
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海と月の迷路 : 上
昭和三十四年(一九五九年)、夏。狭い土地に五千人以上が暮らす、世界一の人口密度を誇る端島(通称・軍艦島)で、ある少女の遺体が発見された。事故と片付けられかけたその死に疑念を抱いたのは、新任の警官・荒巻。「島はひとつの家族」と謳うこの閉ざされた共同体に、彼はたったひとり、捜査の手を伸ばしていく。島独自の慣習に翻弄されながらも、思いがけぬ協力者の手を借りて、決定的な証拠へと一歩ずつ近づいていく。第四十八回吉川英治文学賞受賞作、海と月の迷路・上巻。
海と月の迷路 : 下
「島はひとつの家族」と言いきる軍艦島の戒律を、ひとりの新任警官・荒巻が静かに揺さぶっていく。少女の死の背後に、八年前にもう一人別の少女が水辺で命を落とした事件があったと知った時、荒巻の捜査は思いがけない領域へと踏み込んでいく。狭い島が抱え続けてきた秘密は、月が満ちる夜にようやく解き明かされる。戦後復興期の特殊な共同体を緻密に描く、第四十八回吉川英治文学賞受賞、海と月の迷路・下巻。
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物静かで優しい研究者の夫と、可愛い盛りの息子に恵まれて、幸せな家庭生活を送る神村奈々。だが彼女の裏の顔は、対象人物の「国外処理」を担う秘密機関の凄腕の工作員だった。ある日突然飛び込んでくる、夫の死を告げる電話。娼婦らしき女と一緒に焼死したという。事件の真相を探りはじめた奈々の前に、複数の襲撃者と組織内部の抗争が立ちはだかる。何故いま、家族を持つ自分が狙われるのか――。美しき暗殺者のノンストップ・ハードボイルド。
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雨の狩人 : 上
新宿のキャバクラで、不動産会社の社長・高部が射殺された。捜査本部に駆り出された新宿署の佐江がコンビを組まされたのは、警視庁捜査一課の谷神。短髪を七三に分け、どこか人を寄せつけない雰囲気を漂わせる細身のこの男との捜査の果てに、佐江は事件の背後に日本最大の広域暴力団・高河連合の影が潜むことを突き止める。その先で待ち受けるのは、最高幹部・延井が仕掛けた一世一代の大勝負「Kプロジェクト」――。狩人シリーズ第4巻(雨の狩人・上巻)。
雨の狩人 : 下
高部殺害の背後で蠢く「Kプロジェクト」。それは日本最大の広域暴力団・高河連合の最高幹部・延井が水面下で仕掛けた、一世一代の大勝負だった。佐江と谷神という異色の刑事コンビは、組織の闇に分け入りながら巨大な企みの全貌に迫っていく。だが正体が露わになっていくほど、二人にも容赦のない牙が向けられる。雨の中、新宿の街を血で塗り替える抗争はどこへ転がるのか。狩人シリーズ第4巻(雨の狩人・下巻)。
雨の狩人 : 上
雨の狩人 : 下
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国際組織を率いる藤堂と、暴力集団「本社」の銃撃戦の渦中で、カスミは姿を消した。彼女の足跡を追ううち、カルテットは戦後占領期に遡る、ある極秘の議定書の存在を知る。過去から続く秘密をめぐり、CIAまでも巻き込んだ巨大な抗争が立ち上がる。藤堂の娘であるカスミを救うため、そして自分たちの傷と向き合うため、タケルたちは最後の戦いへ踏み込む。特殊捜査班カルテットシリーズ完結巻。
十字架の王女 : 特殊捜査班カルテット3 <角川文庫>
発売日:2015年11月25日 ISBN:9784041020432
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魔女の封印 : 上
裏のコンサルタント・水原のもとに、国家安全保障局(NSS)の湯浅から堂上保なる男の調査依頼が舞い込んだ。調べを進めるうちに判明したのは、堂上が一瞬で相手の生命を奪える、一億人に一人と言われる超常的存在だということ。その能力はすでに中国の要人暗殺に利用されていた。水原が接触を試みた直後、堂上は忽然と姿を消す。中国から潜入した者たちの行方を追って、水原は再び闇の中へ踏み込んでいく。
魔女の封印 : 下
失踪した堂上保の足跡を追ううち、水原は、自身の能力と存在を知る「ある中国側の人物」が、明確な目的をもって日本に潜入していることに気付く。その正体と狙いを探るうちに、水原自身が中国の治安機関に拉致され、事態は国家レベルの陰謀へと膨れ上がっていく。超能力者ゆえの孤独と哀しみ、そして敵への怒りが交錯する。スケール最大級のダークヒロイン物語、魔女シリーズ第3巻(魔女の封印・下巻)。
魔女の封印 : 上
魔女の封印 : 下
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本名も年齢も不詳の凄腕ボディガード・キリ。警護任務でホテルに到着した瞬間、依頼人が待つはずだったその建物が突如爆発する。爆死したのはニュージーランド在住の釣りガイドを名乗っていた男・トマス・リー、その正体は日本人・増本貢介だった。キリに増本を引き合わせた大物フィクサー・睦月によれば、増本は生前「自分は呪われている」と漏らしていたという。キリは人体発火現象をめぐる闇に踏み込む。
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漂砂の塔 : 上
二〇二二年、雪と氷に閉ざされた北方領土の離島・春勇留(はるゆり)島。日中露合弁のレアアース生産会社に勤める日本人技術者が、両目を抉り取られた無残な遺体となって発見された。捜査権の及ばぬこの島に派遣されたのは、ロシア系クォーターで多言語に堪能な警視庁の石上。狭い島で、誰を信じればいいのか。日中露三ヵ国の思惑が交錯し、果てしなき欲望が静かに渦巻く。作家生活40年目の大作、漂砂の塔・上巻。
漂砂の塔 : 下
雪に閉ざされた北方領土の離島・春勇留島で、警視庁の石上は孤立無援の囮捜査を続けていた。レアアース生産会社「オロテック」に隠された不審な動きを追ううち、九十年前の島であった大量殺人事件と現代の事件が線で結ばれていく。元KGB施設長、美貌の女医タチアナ、夜の店のボス・ギルシュ、中国治安部の楊。日中露三ヵ国の思惑が島の上で複雑に絡み合う。作家生活40年目の大作、漂砂の塔・下巻。
漂砂の塔 : 上
漂砂の塔 : 下
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警視庁捜査一課の「お荷物」と陰口を叩かれる女性刑事・志麻由子。連続殺人犯を追う最中、何者かに首を絞められて意識を失った彼女が目覚めると、そこは見覚えのない街――光和二十七年、アジア連邦日本共和国・東京市だった。並行世界(パラレルワールド)に放り込まれた由子は、向こうの世界の自分が同名のエリート警視である事実に困惑しつつも、連続殺人鬼「ナイトハンター」事件を解決し、新宿の闇市に君臨する「羽黒組」「ツルギ会」を相手に動き出す。SF×警察小説の異色作。
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民泊で起きた殺人事件をきっかけに、新宿署生活安全課の鮫島は、新任の女性課長・阿坂景子のもとで、新人刑事・矢崎隆男と組んで捜査に乗り出す。被害者は誰なのか。なぜ殺されたのか。捜査線上には国際犯罪者・陸永昌、かつての因縁を持つ元公安刑事・香田らの影が浮かび上がり、事件はやがて国家規模の陰謀へと膨れ上がっていく。圧巻のスケールで描かれる新宿鮫シリーズ第11巻。
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冬の狩人 : 上
三年前、H県で発生した未解決殺人事件「冬湖楼事件」。その重要参考人として行方をくらませていた女・阿部佳奈から、ある日H県警に一通のメールが届く――新宿署の佐江刑事に護衛されることを条件に、自首するというのだ。だがH県警が調べると、佐江はすでに辞表を提出していた。なぜ管轄違いの一刑事が、わざわざ指名されたのか。新人刑事・川村が佐江の所在確認に動き出す。狩人シリーズ第5巻(冬の狩人・上巻)。
冬の狩人 : 下
「冬湖楼事件」の重要参考人が指名した男――新宿署のはぐれ刑事・佐江と、誠実なH県警の新人刑事・川村。世代も気質も違う二人は、奇妙な相棒同士となって、未解決事件の闇を掘り起こしていく。地方都市の利権、組織の歪み、そして三年前に隠蔽された真実。冬の冷気を切り裂くように静かに進む捜査の先で、二人が辿り着く陰謀の正体とは。圧倒的スケールで描かれる、狩人シリーズ第5巻(冬の狩人・下巻)。
冬の狩人 : 上
冬の狩人 : 下
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麻薬取締官として、ベトナム人麻薬密売組織「クェ」に潜入していた加納良が音信不通となった。米軍歩兵としてアフガニスタンで戦った双子の弟・将は、良の上司・菅下から協力を依頼され、二十年ぶりに日本へ戻り、瓜二つの兄を演じて潜入捜査を引き継ぐ。組織犯罪対策部の女性刑事・大仏とともに、将は怪しい場所を一軒、また一軒と洗っていく。行方不明の兄は本当に生きているのか。犯罪アクション長編。
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あがり症だがベサール語を話せる観光ガイドの佐抜克郎は、ある日NPO「みなみ十字星」から、ベサール国の王子を捜してほしいと依頼を受ける。手がかりは一枚の写真と、克郎が話せるベサール語だけ。ベサール語の権威・杉本教授に紹介された助手は、ベサールとのハーフであり、かつて克郎がファンだった元女子プロレスラー「レッド・パンサー」その人だった。二人は千葉の巨大団地「アジア団地」で王子の救出に奔走する。
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居酒屋店主の円堂のもとに、バブル時代を共に駆け抜けた盟友・中村から電話が入る。「地上げの神様」と呼ばれ、バブル崩壊とともに姿を消した二見興産の社長――その愛車で、二十億円もの価値がつくクラシックカーの目撃情報が入ったというのだ。失踪した男はいまどこに、車はどこに、そして昔の女はいまどうしているのか。二十億円のクラシックカーをめぐって、バブルの亡霊たちが静かに、しかし執念深く蠢き出す。情けない男と、たくましい女――著者新境地の晩秋ハードボイルド。
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「黒石(ヘイシ)」は誇り高き殺し屋のコードネーム。犯罪ネットワーク「金石(ジンシ)」の幹部が次々と殺害されていく。生活安全課の鮫島は、公安の矢崎の依頼で高川と接触するが、数日後に反「徐福」の幹部らしき頭を潰された遺体が千葉県で発見される。過去十年に遡って「黒石」の手口に類似した未解決殺人を洗い直した鮫島は、市井に紛れ続けてきた大量殺人の可能性に戦慄する。新宿鮫シリーズ第12巻。
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凄腕ボディガード・キリのもとに、再びフィクサー・睦月から警護の依頼が入る。守るべきは岡崎紅火、女子大学院生にして、先日病死した香港シンクタンク「白果」主宰者・白中峰の娘だった。白は生前、近未来の国際情勢や世界経済を驚異的な的中率で予測した会員向け文書「ホワイトペーパー」を発行しており、その資料は母・静代によって中国公安部の家宅捜索前に日本へ持ち出されていた。ボディガード・キリシリーズ第3巻。
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闇のコンサルタント・水原のもとに、ある恩人から依頼が舞い込む。「十三歳の少女を京都まで送り届けてほしい」――元警官の星川らとともに少女・本田由乃を連れ出した水原だが、由乃と水原を拉致しようとする一団に行く手を阻まれる。相手の動きを読みながら京都を目指すなか、水原は、五年前に死んだ由乃の父親が韓国の巨額詐欺事件に関与していたことを知る。なぜ少女が、いま追われるのか。九年ぶりとなる魔女シリーズ最新刊。
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刑事・岬田は、ある任務の最中に「ヴァンパイア・ウイルス」に感染した。陽光の下では生きられない――昼間は活動できなくなった代わりに、彼の感覚は人間離れした鋭さを獲得する。同じウイルスに感染した犯罪者たちの暗躍と、感染者を殲滅しようとする活動家たち、その狭間で岬田は特別任務を続けながら、自身を感染させた元恋人・明林の行方を追う。著者史上もっとも孤独な刑事が走り出す、夜刑事シリーズ第1巻。
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イラストレーターの想一は、高校時代からの友人でノンフィクションライターのミヤビから、ある調査を手伝ってほしいと頼まれる。四十年前、六本木のとあるビルの屋上で発見された身元不明の死体――当時の警察は事件性なしと判断し、行旅死亡人として処理されていた。依頼主は誰なのか、男はなぜ静かに屋上で死んだのか。当時のビル住人たちを訪ね歩くうち、二人は鍵を握る奇妙な人物に行き着く。過去の謎を追う長編ミステリー。
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新宿歌舞伎町の老朽ビル崩落事故――瓦礫の下から複数の身元不明遺体が発見されるなか、新宿署の佐江刑事は被害者の中に後輩刑事・滝の名を見つけ、強い違和感を覚える。なぜ彼はあの場所にいたのか、そして誰と何を追っていたのか。捜査に協力を申し出た滝の元妻・秋絵とともに、消えた足跡を一つひとつ辿り直すうち、十八年前に闇へ葬られた未解決事件の影が静かに浮かび上がる。背中に虎の入れ墨を持つ男、複数の会員証を所持する謎の女――無関係に見えた断片が一本の線に繋がりはじめたとき、佐江は街の奥に潜む組織の深い闇と向き合うことになる。真実は、死体だけが知っている。狩人シリーズ第6巻。




















